燃料電池ワールド Vol.1792 (2015/01/19 10:24)

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□燃料電池ワールド Vol.1792
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■2015年01月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(2014年09月08日分までは掲載しました)
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都合により2月一杯まで休載します。

■2015年01月16〜18日のWEB LINK NEWS
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2015/01/16 中国と一騎打ち、インドネシアと次世代原発開発(読売新聞)

 日本、インドネシア両国は今春をめどに、次世代型の原子炉として期待される「高温ガス炉」の共同開発に乗り出す。

 高温ガス炉は発電だけでなく、炉内で発生した熱を利用し、燃料電池車などに使う水素を発生させることもできる。水素を取り出す技術を確立しているのは日本だけとされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150115-00050167-yom-pol

2015/01/16 トヨタ燃料電池車「ミライ」が快走 個人客の8割強が50代以上(SankeiBiz)

 内訳は官公庁やエネルギー関連などの企業が約6割、個人が約4割だった。

 個人客では約9割を男性が占め、50代以上が8割強にのぼった。ミライの価格は723万6000円で、国の補助金を活用しても約520万円かかる。

 価格の高さから発売直後の購入者は環境に関心が高い高所得層が中心となったもようだ。また、燃料の水素を充填(じゅうてん)する水素ステーションの整備はこれからで、販売は設置が優先的に進む大都市圏が中心となった。都道府県別ではトヨタのおひざ元の愛知県が約半分を占めたほか、東京都、神奈川県、福岡県などが多かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150115-00000014-fsi-bus_all

2015/01/16 最先端で量産化も初・・燃料電池車で現代自が強調、モーターショーでの“韓日大戦”に「日本との技術格差が開いてるのに」「これだけは日本を…」―韓国ネット(FOCUS-ASIA.COM)

 韓国メディア・ソウル経済は14日、米デトロイトで開催中の「2015北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)」で、燃料電池車を巡る「韓日大戦」が繰り広げられていると報じた。

 記事によると、ショーには現代自動車、トヨタ自動車、ホンダの3社が燃料電池車を展示、「今後繰り広げられる鮮烈な三つ巴戦を予告している」という。

 現代は今回のショーに約5分の充電で426キロ走行できるという「ツーソンix」を出展。これに対し、トヨタは昨年末に発売した「MIRAI」を、ホンダは燃料電池車のコンセプトカー「FCVコンセプト」を出展している。ソウル経済はMIRAIについて「現代車に比べてノイズが激しく、走りの楽しさで劣る」と解説した。

 また、ショーの中では、現代の鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長が「現代自動車は米国で初めて燃料電池車を顧客に提供した」と強調する場面があった。トヨタのMIRAIが、事実上の初の量産型燃料電池車と売り出されていることに「真っ向から反論」したものだ。現代自動車関係者は、「燃料電池車は現代が最先端におり、量産化も現代が初めて。日本企業が激しく追撃しているが、関連技術に関しては最もリードしていると自負している」と自信を見せているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00000013-xinhua-cn

2015/01/16 デトロイトショーの面白さは、ビジネス視点で見ないと分からない(Business Media 誠)

 GMのシボレーブランドからは、もう一つのトレンドであるエコカー、2世代目となる新型ボルトが発表された。ボルトはGM期待のプラグイン・ハイブリッドモデルで、モデルチェンジにあたってパワートレインが一新されている。現時点で実際に運用することを考えれば、燃料電池や電気自動車よりはるかに現実的だ。

 ボルトのプラグイン・ハイブリッド・システムは家庭用電源で充電後、電気自動車としてバッテリーで駆動し、バッテリーが空になるとエンジンで発電機を回して電力走行ができる。家庭電源で充電した分は走行中に化石燃料を使わず、回生ブレーキによるエネルギー回収もできるため運用がローコストで環境負荷も軽い。もちろん給油ができる限り走り続けることができるので、利便性はガソリン車と変わらない。燃料電池ほどの未来感は無い代わりに今すぐガレージに収めても毎日の使用に何の制限も加わらない。シームレスにエコカーにスイッチできるのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150115-00000142-zdn_mkt-ind

2015/01/16 次世代石炭火力発電 16年度から実証開始(日刊産業新聞)

 次世代の石炭火力発電技術の石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)開発プロジェクトが新たな段階に入る。実施主体で中国電力と電源開発(Jパワー)が共同出資する大崎クールジェンは広島県の大崎発電所構内で基盤技術の酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC)の実証試験設備建設を2015年度に完了。16年度から実証試験運転に入る。16年度からは二酸化炭素(CO2)分離・回収技術の開発も開始し、燃料電池を組み合わせる究極の高効率発電技術開発に向けた10年計画が本格化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00010004-sangyo-bus_all

2015/01/16 地方版総合戦略へ連携 熊本県と熊本市が政策会議(西日本新聞)

 非公開の会議後に2人は記者会見し、大西市長は「都市部と周辺部との格差などのデータ共有を進めながら、地方創生のモデルになるように連携することで合意できた」と成果を強調した。蒲島知事は「危機管理や環境保全の在り方も議論でき、短時間だが有意義だった」と話した。

 水素エネルギーの利活用推進や、藤崎台県営野球場などスポーツ施設の課題解決での連携も合意した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00010008-nishinp-l43

2015/01/17 燃料電池車の普及には「大きな困難」も=中国メディア(サーチナ)

 中国メディアの電動車時代網は12日、トヨタ自動車が水素を燃料とする燃料電池車「ミライ」を2015年上半期に発売すると伝え、燃料電池車(FCV)は人類の生活を変化させるとする一方、普及には「大きな困難が伴うはずだ」と主張する記事を掲載した。

 また、水素の燃料電池は自動車を「究極のエコカー」とするうえ、燃料充填の時間もガソリン車に比べて極めて短時間で済むとする一方、水素による燃料電池車は普及には大きな困難が伴うはずだと主張し、その理由を複数挙げた。

 まず記事が挙げた理由は「水素の生産が非経済的」である点だ。水素は窒素のように空気中に大量にあるわけではなく、生産するためには水を分解することが求められるとしつつも「この方法はエネルギーの損失が大きく、経済的ではない」と指摘した。

 次に、水素の燃料電池は発電の触媒として白金(プラチナ)を使用することを紹介し、「希少で高価な白金を触媒として使用することは燃料電池の大量生産におけるボトルネックである」と指摘。大量生産では規模の経済が成り立たないばかりか、需要が増えれば逆に白金の価格が高騰する可能性があると論じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150117-00000001-scn-bus_all

2015/01/17 都予算原案 「水素社会」「都市外交」など6基金創設(産経新聞)

 都が16日に公表した平成27年度予算原案では、水素社会や都市外交など6基金を新設し、計1580億円を積み立てる。消費増税などの影響で、税収が大幅増の見込みとなったことから、将来に備える狙い。喫緊の課題とされる首都直下地震対策では、木造住宅密集地域の不燃化、耐震化費用に前年度の倍以上となる581億円を計上した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150117-00000000-san-l13

2015/01/17 阪神・淡路大震災から20年。住宅技術どう進歩したか。(エコノミックニュース)

 また、インフラが復旧するまでのエネルギーの確保の面でも、積水ハウスでは2009年より太陽光発電システムや燃料電池を備え、日常の省エネ性能向上だけでなく、災害時の電力確保が可能な住宅「グリーンファースト」の販売をいち早く開始。現在、同社の8割以上の住宅にこのモデルが採用されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150117-00000029-economic-bus_all

2015/01/18 トヨタ、特許無償提供の衝撃 世界中から無視され不発か、FCV本格普及のリーダーか(Business Journal)

 そして何より、欧州勢をどう取り込めるか。およそ世界の規格づくりの主導権を握っているのは欧州勢である。クラス意識が強く、アジア人に対して優越感を持っている欧州の産業界が、極東日本のトヨタに次世代自動車の主導権を渡すには大きな抵抗を感じるだろう。かといって、日本の自動車メーカーだけで結束しても、また新たなガラパゴス産業を形成してしまうだけになる。

 今のトヨタに、欧州の自動車メーカーを説得しきれるような「ミスターFCV」はいるのだろうか。特許を公開しただけでは、世界中の自動車関連企業が賛同してくれるはずはない。恐らく特許の無償公開だけでは陣営づくりは進まない、と筆者は見ている。たとえトヨタがOEM供給(相手先ブランド名製造)をしようにも、現時点では同社の製造キャパシティは圧倒的に小さい。といって、まさかトヨタが他社に補助金をばらまくわけにもいかないだろう。

 例えば、アライアンスを組んでくれる自動車メーカーの販売エリアにおける水素ステーション開設支援というのが、トヨタがすべき提案なのではないか。水素ステーションを1カ所新たに開設するには5億円ほどかかるとされている。純利益2兆円のトヨタなら、4000ステーションも設置できる。もちろん、トヨタ自身が開設するのではなく、それぞれの国で有力な水素ステーション会社へ出資したり、融資などを行うかたちで展開するのがいい。

 FCVの全面的な普及のためには、アライアンスづくり、そしてインフラづくりまでトヨタが戦略を策定・実施していく必要があるだろう。モノをつくらせれば世界屈指であるこの偉大な三河の田舎企業が、世界的な合従連衡を仕切っていく洗練した外交を発揮することができるのか。けだし見物である。
山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150118-00010002-bjournal-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●リンデ社、製造工場を開設、岩谷との契約を完了(2014年07月14日)

 リンデ社(Linde)は、オーストリアのウイーン(Vienna)に水素補給素ステーションのための世界で最初の小型シリーズの製造工場を開設した。また、イオニック・コンプレッサー(ionic compressor)と28基の水素補給ステーションの配送の契約を岩谷産業(Iwatani Corporation)と完了した。これらの最初のユニットは、すでに日本の大阪の近くの尼崎(Amagasaki)で使用されている。
http://www.the-linde-group.com/en/news_and_media/press_releases/news_20140714.html
※(訳注)Ionic Compressor:LindeがDaimlerとともに開発した準等温圧縮型高圧コンプレッサ。イオン液体(ionic liquid)は常温域(‐30?300°C)で液体として存在する安定な無機化合物(塩)。不揮発性であり、レシプロコンプレッサのピストンを代用した場合には、コンタミネーションの問題がないとされる。Lindeのイオニックコンプレッサのイオン液体には、オーストリアのProionic社が開発したものが用いられている。<
http://www.proionic.com/ >参照。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆『水素先端世界フォーラム2015』【再掲】
〜2015年、最先端技術で拓く水素エネルギー社会〜

 2月3日(火)/4日(水)、世界の第一線研究者や産業人などオピニオンリーダーが一堂に会する「水素先端世界フォーラム2015」を開催します。初日(2月3日)には、2015年に燃料電池自動車の市場導入が始まるにあたり、FCV開発及び水素ステーション機器開発の最前線で活躍されている講師陣から、水素エネルギー社会の実現に向けたビジネスの展望、最新の技術動向について紹介いただきます。会場前では、トヨタ自動車の厚意により、燃料電池自動車「MIRAI」を展示します。2日目(2月4日)には、世界各地の研究者が最新の研究開発成果を発表し、来るべき水素社会の展望について議論を行っていきます。水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
◇プログラム
○2月3日(火)/九州大学椎木講堂 ホール(福岡市西区元岡744)
  ※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
13:00〜17:30 講演者は次の方々です。
  河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社)
  Dr. Gearge Hansen(General Motors Japan Ltd.)
  広谷龍一氏(岩谷産業株式会社)

  岡本隆志氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社)

  Mr. Ravi Sabramanian(Air Products and Chemicals, Inc. Hydrogen Energy System)
  三浦真一氏(株式会社神戸製鋼所)

  渡邊正五氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター)
  杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センター)
17:40〜19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:30〜11:30 HYDROGENIUS施設見学
○2月4日(水)/九州大学椎木講堂、I2CNER(福岡市西区)
9:00〜17:00 HYDROGENIUS研究シンポジウム

  世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
  ※同時通訳なし、参加無料
◇お申込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。
<フォーラム運営事務局/水素材料先端科学研究センター>

  URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2015/index.html
  TEL:092-802-3927  FAX:092-802-3928
◇申込み締切:平成27年1月30日(金)
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター、
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県
◇後 援:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、福岡市、九州経済産業局、公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)*依頼中、一般社団法人 九州経済連合会*依頼中、福岡経済同友会*依頼中

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