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□燃料電池ワールド Vol.1785
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■2015年01月07日発行
◆燃料電池NPO pemdream
※明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。【再掲】さて、「世界のヘッドライン」は昨年一杯休載してきましたが、PEMDREAMとして2冊目の『燃料電池』の本の作業が終わらないので、あと2カ月休載を延長します。本の出版は2月中を予定しています。詳細は後日お知らせします。
■燃料電池関連イベント
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☆『水素先端世界フォーラム2015』【再掲】
〜2015年、最先端技術で拓く水素エネルギー社会〜
2月3日(火)/4日(水)、世界の第一線研究者や産業人などオピニオンリーダーが一堂に会する「水素先端世界フォーラム2015」を開催します。初日(2月3日)には、2015年に燃料電池自動車の市場導入が始まるにあたり、FCV開発及び水素ステーション機器開発の最前線で活躍されている講師陣から、水素エネルギー社会の実現に向けたビジネスの展望、最新の技術動向について紹介いただきます。会場前では、トヨタ自動車の厚意により、燃料電池自動車「MIRAI」を展示します。2日目(2月4日)には、世界各地の研究者が最新の研究開発成果を発表し、来るべき水素社会の展望について議論を行っていきます。水素ビジネス・水素エネルギー研究に関する世界最先端の情報を入手する絶好の機会です。多くのみなさまの参加をお待ちしています。
◇プログラム
○2月3日(火)/九州大学椎木講堂 ホール(福岡市西区元岡744)
※同時通訳あり、入場無料(レセプションは別途)
13:00〜17:30 講演者は次の方々です。
河合大洋氏(トヨタ自動車株式会社)
Dr. Gearge Hansen(General Motors Japan Ltd.)
広谷龍一氏(岩谷産業株式会社)
岡本隆志氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社)
Mr. Ravi Sabramanian(Air Products and Chemicals, Inc. Hydrogen Energy System)
三浦真一氏(株式会社神戸製鋼所)
渡邊正五氏(公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター)
杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センター)
17:40〜19:00 レセプション(参加費 3,000円)
10:30〜11:30 HYDROGENIUS施設見学
○2月4日(水)/九州大学椎木講堂、I2CNER(福岡市西区)
9:00〜17:00 HYDROGENIUS研究シンポジウム
世界各国の研究者、HYDROGENIUS各研究部門等の研究者による研究発表。
※同時通訳なし、参加無料
◇お申込み・お問い合わせ:ホームページオンラインフォーム、Eメール、電話、ファックスにてお申し込みください。
<フォーラム運営事務局/水素材料先端科学研究センター>
URL:http://hydrogenius.kyushu-u.ac.jp/ci/event/ihdf2015/index.html
TEL:092-802-3927 FAX:092-802-3928
◇申込み締切:平成27年1月30日(金)
◇主 催:九州大学 水素材料先端科学研究センター、
◇共 催:福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県
◇後 援:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人水素エネルギー協会(HESS)、一般社団法人 燃料電池開発情報センター(FCDIC)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)、公益財団法人水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)、福岡市、九州経済産業局、公益財団法人九州大学学術研究都市推進機構(OPACK)*依頼中、一般社団法人 九州経済連合会*依頼中、福岡経済同友会*依頼中
■世界のヘッドライン(2014年09月08日分までは掲載しました)
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都合により2月一杯まで休載します。
■2015年01月06日のWEB LINK NEWS
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2015/01/06 スバル車に宿る、負けず嫌いの反骨精神(東洋経済オンライン)
■ ”人類初”のチャレンジはできない
―米国工場では、資本提携先であるトヨタ自動車の「カムリ」の受託生産が16年末に終了します。今後のトヨタとの関係は。
この関係はとても大事だ。提携の中身は生産を中心としたものから、商品や技術を中心に軸足が移ってきている。私はそれが正しい方向だと考えているし、トヨタの豊田章男社長もそうだと思っている。
トヨタからしてみれば生産を委託できる会社はいくらでもある。そこにわれわれでなければダメだという必然性はない。当社の特質から考えると、トヨタ側からの魅力は商品や技術にある。トヨタと共同開発した「86/BR-Z」はうまくいっている。トヨタは水平対向エンジンのスポーツカーを造れないので、われわれが貢献できる。
逆に当社の弱点は、成長したといってもまだまだ小ぶりなので、単独で“人類初”のような技術にはチャレンジできない。ハイブリッドや燃料電池車は、今後の環境重視の時代を生き抜くためのキーワードだ。巨額の研究費がかかる技術の情報を手に入れる道だけはきちんと持っていないといけない。将来、気が付いたら負けていたという事態は避けたい。
12年に発売した当社初のハイブリッド車「XVハイブリッド」はトヨタに教えてもらいながら造った。今後発売を予定しているプラグインハイブリッド車も、トヨタの協力を仰ぎながら開発を始めている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150106-00056562-toyo-bus_all
2015/01/06 “究極のエコ”水素カーは危険な賭け? トヨタ、ホンダらが販売に乗り出す次世代“燃料電池車”の不都合な真実(週プレNEWS)
各メディアは盛んに“究極のエコカー”と報じるが、その未来にあえて疑問を投げかけるのが、本書だ。『トヨタの危機』著者の舘内 端(たけうち・ただし)氏に聞いた。―タイトルが強烈ですね。
舘内 このタイトルは少し戦略的につけた部分があるのですが、僕がこの本で書きたかったのは自動車文明の危機、もう少し狭い意味でいうと「次世代車」をめぐる競争における「日本メーカーの危機」なんですね。
―燃料電池車の「エコカー」としての実力は現時点でどうなのでしょう?舘内 JHFC(経済産業省の水素・燃料電池実証プロジェクト)がまとめた報告書を元に計算すると、1km走行当たりに排出する二酸化炭素は、電気自動車(EV)の52・5gに対して、燃料電池車は現状で144gから225gとガソリン車よりも多く、将来の進歩を勘案してもEVのほうがはるかに高効率です。
このように水素社会の実現に必要なインフラの規模や、高額な燃料電池のコストや耐久性、エネルギー効率などを考えても燃料電池はいまだ開発途上の技術だと言わざるを得ない。
地球温暖化対策など環境問題への対応が重要度を増すなか、次世代車の開発方針がメーカーの将来を大きく左右しますが、ヨーロッパの自動車メーカーはクリーンディーゼル、小排気量+過給機のダウンサイジング・ターボ、HV、プラグイン・ハイブリッド(PHV)、EVなど多様な次世代車の組み合わせで、来るべき新規制への対応を着々と進めています。
それに対して、トヨタやホンダは「HVから燃料電池車へ」という従来の方針に固執し、それ以外の技術、PHVやEVへの対応が遅れている。
多くの課題を抱える燃料電池車に企業の未来をかけることの危険性を、私は「ガラパゴス化」の危機と感じ、心から心配しているのです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150106-00041615-playboyz-soci
2015/01/06 米家電見本市6日開幕 自動車関連の出展相次ぐ(産経新聞)【ラスベガス=藤原直樹】世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が米ラスベガスで6日(現地時間)開幕する。日本勢ではパナソニックや東芝が車載関連製品を出展するほか、大手自動車メーカーも出展予定で、さながらモーターショーの雰囲気となりそうだ。デジタル家電ではサムスン電子など、韓国勢が新製品を発表する。
パナソニックは電気自動車(EV)に搭載するリチウムイオン電池などを出展。東芝は安全運転システムに必要な画像認識用の電子部品などの出展を予定する。シャープも初めて車載用液晶パネルなどの専用ブースを設置する。自動車メーカーでは、トヨタ自動車が昨年12月に国内で発売した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」を展示するほか、BMWやアウディなどのドイツ勢もブースを設ける。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000080-san-bus_all
2015/01/06 都の来年度一般会計予算6兆9500億円 3年連続増 知事査定始まる(産経新聞)
都の平成27年度予算編成作業の最終段階となる知事査定が5日に始まり、一般会計の予算規模が3年連続増の6兆9500億円程度になる見通しとなった。
この日は福祉・環境分野の査定を実施。現場で働く介護職員の給与増を図るため、国のキャリア段位を取得した職員1人につき、年50万円を事業所に助成する新制度を導入するほか、水素をエネルギー源とする燃料電池バスを5年後に100台にするため、バスの購入費を補助する方針などが決まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000005-san-l13
2015/01/06 トヨタ、約5680件の燃料電池関連特許の実施権を無償に(Impress Watch)
トヨタ自動車は1月6日、FCV(燃料電池車)導入期において普及に貢献するため、同社の世界で持つ約5680件の特許実施権を無償で提供すると発表した。
これは水素社会早期実現のために行うもので、FCV関連では、燃料電池スタック(約1970件)、高圧水素タンク(約290件)、燃料電池システム制御(約3350件)といったFCV製造の根幹となるものが含まれるという。FCVの製造・販売を行う場合、市場導入初期(2020年末までを想定)の特許実施権を無償にするとしている。
水素供給・製造といった水素ステーション関連の特許(約70件)に関しては、水素ステーションの早期普及に貢献するため、水素ステーションの設置・運営を行う場合の特許実施権を、期間を限定することなく無償とする。
これらの特許実施に関しては、特許実施権の提供を受ける場合の通常の手続きと同様に、トヨタに申し込み行い、実施条件などについて個別協議の上で契約書を締結していく。
米国ラスベガスで開催中の「2015 International CES」における同社プレスカンファレンスでも同様のことが発表され、トヨタはグローバルに水素社会の早期到来に会社として取り組むことを示した。このプレスカンファレンスでは、トヨタの新型FCV「MIRAI(ミライ)」が発表され、日本での発表どおり米国でも「MIRAI」として紹介された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000018-impress-ind
2015/01/06 独ダイムラー、「動く居住空間」コンセプトの自動運転車を発表(ロイター)[ラスベガス 5日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>は5日、米ラスベガスで開幕する「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、自動運転のコンセプトカー「メルセデス・ベンツ F 015」を発表した。
外部との接続のために室内に6面のデジタルディスプレーを設置。身振りや目の動き、手で触れることによって起動させることができる。また、電気モーターや水素燃料電池に適合するよう設計されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000091-reut-bus_all
2015/01/06 トヨタが燃料電池車特許を「無償提供」することの意味(栗原潔)
ところで、多くのメディアがこのニュースを特許を「無償提供」あるいは「無償開放」として報道してます。これだと無料で特許権を譲渡するようなイメージですが、正確には「無償ライセンス」ですね。
燃料電池車は市場での競争うんぬんを言う以前に、市場カテゴリーとしてまだ黎明期ですので、特許による独占による利益よりも、できるだけ多くのプレイヤーが参加することによる利益の方が大きいというビジネス戦略に基づいた意思決定です。拙訳『オープン・ビジネスモデル』における重要ポイントである知財戦略はビジネス戦略に従属しなければいけないというまさにそのものの事例です。
こういうニュースが出ると条件反射的に「イノベーションを促進するために特許制度なんかなくすべき」というような発言をする人が出てきますが、これらの動きは特許制度を否定するものではまったくありません。他者の使用を禁止するのも、有償でライセンスするのも、(条件付で)無償ライセンスするのも権利者の勝手というのが特許権の本質ですが、トヨタもテスラも特許権を放棄したわけではありませんし、今後特許を取得しないと言っているわけでもありません。あくまでも自社のビジネス戦略に最も合致するように、特許制度の活用法の選択肢かからひとつ選んだというだけの話です。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20150106-00042050/
2015/01/06 トヨタ豊田社長、FCV特許無償提供「50年を見据えてやるには大事」(レスポンス)
トヨタ自動車の豊田章男社長は1月6日、トヨタが保有する燃料電池車(FCV)関連の特許を無償提供することについて、「地球人として、このあとの50年を見据えてやるには、こういうことが大事という判断」との考えを示した。
豊田社長が同日都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で報道陣の囲み取材に対しコメントしたもので、「やはり水素社会を造り上げるということは、いち自動車会社ではできないし、またいろんな方が賛同し、参加してくれないことにはできない。それと何よりも水素自動車の実現というのは長い道のりだと思う。だから長い道のりにあえて参加者を増やし、よりオール・プラネットというか、オール・ジャパンというか、皆さんの協力を得ながら、どんどん水素社会を実現させるためには、ああいう動きというのは、良い決断をしてくれたなと思っている」と述べた。
また無償で提供する期間を2020年末までとした理由については「特にない」としながらも、「2020年はちょうど(東京)オリンピック。今から何か新しいものをといっても無理だが、あと5年というターゲットをベースに、今までやってきたことをスピードアップさせることは可能だと思う」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000050-rps-bus_all
2015/01/06 メルセデス・ベンツ、基調講演で最高にラグジュアリーな自動運転車「F015 Luxury in Motion」を世界初公開(Impress Watch)
ラグジュアリーな自動運転車として紹介されたのは「メルセデス・ベンツ F015 Luxury in Motion」。燃料電池と走行用バッテリーのプラグインハイブリッド車で、バッテリーのみでの走行は200km、燃料電池との走行では1100kmを実現するクルマだ。このF015 Luxury in Motionは、CESを運営するCEA(アメリカ家電協会)のCEOであるゲイリー・シャピロ氏が同乗して登壇。F015 Luxury in Motionの観音開きのドアから降り立ったシャピロ氏は、F015 Luxury in Motionの快適さをツェッチェ氏に伝えていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000107-impress-ind
2015/01/06 個別銘柄:ヤフーやマーベラス安い、信越化反落、MTI急伸(Bloomberg)
東京計器(7721):1.8%高の290円。立花証券では投資判断を新規に「強気」とした。航空計器など民需向け装置が好調で15年3月期営業利益は会社計画を上振れ、来期は大幅増益への転換が見込まれると予想。新製品である移動式水素ステーション向け圧縮装置も、今後の動向が期待できるとした。目標株価は330円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150106-00000029-bloom_st-bus_all&p=1
■海外ニュース
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<輸送>
●日本、省庁で使用する燃料電池自動車のために補助金を提供(2014年07月23、25日)
日本の総理大臣は、顧客が燃料電池自動車を購入するために少なくとも200万円(1万9700米ドル)の補助金を提供することを発表した。トヨタの燃料電池自動車の価格は約5万米ドルになる。日本政府はまた、省庁や他の官庁の公用車を燃料電池車とする計画を発表した。
http://www.reuters.com/article/2014/07/23/us-japan-autos-fuelcells-idUSKBN0FS19420140723
http://www.japantimes.co.jp/news/2014/07/25/business/japanese-government-to-make-fuel-cell-cars-the-official-vehicle-for-all-ministries/#.U9Y_8WBOXIU
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■メルマガ「燃料電池ワールド」
□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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