燃料電池ワールド Vol.1767 (2014/12/04 08:33)

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□燃料電池ワールド Vol.1767
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■2014年12月04日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月08日分までは掲載しました)
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都合により年内一杯休載します。

■12月03日のWEB LINK NEWS
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2014/12/03 ホンダ社長、優先順位を再考―顧客の幸福を重視(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 伊東氏はまた、08年の金融危機で米国での販売が打撃を被ったあと、新興市場でのプレゼンスを高めるために製品開発サイクルを短縮し、コストを削減することに力を入れている。

 同氏が講演や従業員への訓辞でしばしば示す信念は「魅力的で低炭素の製品を迅速に、安く、顧客に届ける」ということだ。同氏の野心は12年に発表された目標の中で具体化した。同氏は、17年3月に終わる年までに年間販売台数をほぼ倍の600万台にすると述べたのだ。

 だが、伊東氏は品質を確保することを優先するため、この目標は二の次となるかもしれないことを示唆した。同氏は11月に、「販売台数には注意を払う必要がある」とし、「さまざまな地域でのビジネス展開を妨げる気はないが、もっと大事なのは顧客を幸福にすることだ」と語った。

 調査会社を経営する自動車アナリスト、中西孝樹氏は、販売拡大を追求することでホンダは「ホンダであることが何を意味するのか見失い始めた」と指摘、新興市場で広く売れる安価な車を提供することで、同社の先端的なブランドイメージが骨抜きになったと述べた。

 エアバッグ問題がホンダの最大の市場である米国で大きなニュースとなる中で、同社の部内者は、一部の観点から見れば、日本国内でのフィットの複数回にわたるリコールの方が大きな問題だと考えるようになった。エアバッグ問題はほとんどが、伊東氏が社長に就任する前に外部の納入業者が製造した部品が問題であるのに対して、フィットは自社が開発した技術が問題になっているのだ。

 伊東氏の迅速な開発という政策が影響を与えた一つの分野は、栃木県の研究・開発(R&D)センターだ。同センターは車の大量生産が始まる前の品質チェックで最後のとりでとなる。

 一連のリコールを受けて、伊東氏は燃料電池車などの新製品の投入を先送りせざるを得なくなった。エンジニアたちはこれまでのシミュレーションテスト以上のチェックをし、より現実的なシナリオでソフトに不具合がないかどうか調べているという。

 ホンダは一方で、タカタ製エアバッグの不具合の真相を突き止めようとしている。数十人のエンジニアが問題調査に当たり、製造方法の変更やより高温、より高湿度の下でのテストなど、品質向上の道を探っている。ただ、R&Dセンターのあるエンジニアは、まだ何も決まっていないと述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141203-00008021-wsj-bus_all

2014/12/03 FCVは2020年に約5万台、2025年に約20万台、2030年に約40万台に普及!?(clicccar)

 FCVがこれからどれだけ普及するかは、さらなる車両価格の低減と水素ステーションの増加、燃料代が安くなる(ガソリン価格と最低でも同等などユーザーメリットを実感できるレベル)などが欠かせず、経済産業省やメーカー、エネルギー関連会社の思惑どおり普及するか分かりません。

 2015年にFCVを市場導入するという経済産業省の目論見(ロードマップ)は、トヨタの頑張りで実現したものの、2015年に100か所程度の水素ステーション建設はまだ40か所程度で「遅れている」という現実もあります。

 「デトロイト トーマツ コンサルティング」のニュースリリースによると、「FCV年間販売台数は2020年に約5万台、2025年に約20万台、2030年には約40万台になることが判った。経済波及効果はそれぞれ、約8千億円、約2.2兆円、約4.4兆円となる」とのこと。

 冒頭から長々と書いてきたように、「本当に?」と疑いたくなる予測ですが、同社も「ただし、市場本格化を実現するためには、水素社会関連のステークホルダーによるチャレンジが不可欠となる。各自動車メーカーには、社会のFCVに対する期待に応えるべく、第二世代の発売を可能な限り早期かつ大規模なものにしていくことが求められる。(中略)また同時に、当面高額なFCVの初期需要を喚起し、FCV需要が限定される当面のステーション事業を支えるためには、政府および地方自治体による支援が不可欠となる」と分析しているように、自動車メーカーの努力やインフラ整備、さらに国と地方自治体によるサポートが不可欠と指摘しています。

 こうなると、FCVにだけ「高額の補助金」をつぎ込むのは不公平ではないか!という指摘が出てもおかしくありません。

 また、FCVが「水しか出さない究極のエコカー」といっても水素製造時に大量のCO2を排出する現状の問題点もあります。CO2の回収やCO2フリーの活用など、まだまだ課題は盛りだくさんあるのも現実です。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141203-00010000-clicccarz-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●エア・リキッド社、デンマークに四つの水素ステーションを設置(2014年06月24日)

 エア・リキッド社(Air Liquide)は、デンマークの水素ステーションに新しく4つの水素充てんステーションを設置する予定である。それらは欧州委員会(European Commission)で支援されているコペンハーゲン水素ネットワーク(Copenhagen Hydrogen Network)の一部として、コペンハーゲン(Copenhagen)に二つ、オールボルグ(Aalborg)に一つ、バイレ(Vejle)に一つを設置する。これらの4カ所の水素充てんは、コペンハーゲンとホルステボロ(Holstebro)に位置して、二つのステーションがすでにサービスに加わる予定である。
http://www.airliquide.com/en/four-new-hydrogen-filling-stations-in-denmark.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆燃料電池・FCH部会 公開シンポジウム【再掲】
「燃料電池の市場投入に向けて?期待、課題、挑戦」」
○日 時:12月11日(木)13:30?17:15(シンポジウム)、17:30?(交流会)
○場 所:科学技術センター 4階401号室
○内 容:
講演『サステイナブル社会に向けたトヨタの燃料電池車FCVの開発と今後』
   広瀬雄彦氏(トヨタ自動車(株)技術統括部主査)
講演『日野における燃料電池バス開発の現状』

   鈴木滋氏(日野自動車(株)製品開発部兼技術管理部兼技術研究所参事)講演『大阪ガスの水素ステーション及びコンパクト水素製造装置に関する取り組み』

   池田耕一郎氏(大阪ガス(株)エンジニアリング部環境ソリューションチーム副課長)
講演『燃料電池を利用した非常用電源機能付簡易型水素ステーションの開発』
   平瀬育生氏(ヤマト・H2Energy Japan(株)代表取締役)
総合質疑
○参加費・申込方法:会員外有料(協賛団体向け参加費あり)、詳細は研究会HPよりご確認の上お申込みください。
○詳細・問い合わせ先:研究会ホームページ http://www.ostec-tec.info/08/

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