燃料電池ワールド Vol.1734 (2014/10/15 08:58)

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□燃料電池ワールド Vol.1734
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■2014年10月15日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(09月04日)
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2014/09/04 エア・リキッド社、オランダの一般市民のための初めての水素充てんステーションを開設(air liquide)

〔訳注〕エア・リキッド社(Air Liquide)は9月3日、オランダのロッテルダム(Rotterdam)で同国運輸・環境省長官の出席の下で、初めての水素充てんステーションを開設した。これはエア・リキッド社として初めてのオランダにおける水素充てんステーションとなり、一日当たり50台の車に燃料を補給できる。一つの水素タンクには5分以内で満タンにし、燃料電池電気自動車の走行を500〜600kmにする。

2014/09/04 千代田化工建設株式会社、秋田県と水素社会の実現で提携(Nikkei Business)

〔訳注〕千代田化工建設株式会社(Chiyoda Corp)は、水素が広く使われる社会の実現を目指して、秋田県とパートナーシップ協定を結んでいる。同社は、再生可能エネルギーに基づく県内の発電設備からの余剰電力で水を電気分解して水素を生成し、有機ケミカルハイドライドを使用する千代田化工の「スペラ水素(Spera Hydrogen)」技術で輸送と貯蔵を行う。具体的には、次の五つの分野で協力する。
(1)開発と再生可能エネルギーの利用を考慮した水素の使用
(2)水素社会のためのインフラ構築
(3)水素の貯蔵と輸送、そしてエネルギーとしての水素の使用
(4)水素社会の確立を通した地域活性化
(5)水素社会を実現するためのその他の努力

2014/09/04 上海、20台の水素燃料電池自動車を試験(Shanghai Daily)

〔訳注〕上海(Shanghai)は来年、20台の地元で作られた水素燃料電池自動車を試験する予定で、新しいクリーン・エネルギーを使った自動車は、中国がグリーン車を推進し続ければ数年で商業化されるだろう、と上海科学技術委員会(Shanghai Science and Technology Commission)の関係者は3日述べた。上海汽車工業総公司(Shanghai Automotive Industry Corp)が作っている水素自動車や電気自動車、プラグイン・ハイブリッド車を含む6種類の新エネルギー車は昨日、さまざまな気候と地理的条件のもとで自動車の信頼性を試験するために全国1万キロメートルの旅に出発した。また、中国は2020年までに、上海など10都市で少なくとも100の水素供給ステーションを構築する、と発表した。全国で唯一の二つの水素燃料補給ステーションは、上海の安亭(Anting)と北京(Beijing)にあり、上海は第二の水素ステーションに取り組んでいる。

2014/09/04 ユタ州の会社、燃料電池研究研究のために助成金を獲得(Salt Lake Tribune)

〔訳注〕ソルト・レイク市(Salt Lake City)のマテリアル&システム・リサーチ社(Materials & Systems Research, Inc.)は燃料電池技術研究のために、米国エネルギー省(U.S. Department of Energy)から280万ドルの助成金を授与された。これは、低コストの中温型燃料電池技術の開発に利用される。

■10月14日のWEB LINK NEWS
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2014/10/14 未来のエコカー 主流になるのはEVかFCVか=中国メディア(サーチナ)

 トヨタ自動車はパリモーターショー2014で水素を燃料とする燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「FCVセダン」を欧州初公開した。中国メディアの車雲網はこのほど、「世界初の量産型FCVは大きな意義を持つ存在だ」とする一方、なぜトヨタは電気自動車(EV)の開発に力を入れないのだろうかと論じる記事を掲載した。

 記事は、世界中の自動車メーカーがEVの開発に注力していると指摘しつつも、トヨタは「まるでEVに無関心であるようにすら見える」と主張。続けて、トヨタはEVではなくFCVに入れ込んでいると主張し、「未来のエコカーはFCVが本命となるのだろうか」と論じた。

 続けて、EVの動力である「電池」は成熟した技術であるとする一方で、自動車メーカーにとっては「専門外」の技術だと指摘し、「そういう意味ではガソリン車の延長線上の存在であり、EVの発展はバッテリーメーカーに託さざるを得ない部分があるということ」と論じた。

 また記事は、ガソリンエンジンの不完全さや技術的な難しさこそ各自動車メーカーにとって差別化と競争力の源泉になっていたとする一方、「EVはガソリンエンジンに比べて“完成”しているため、技術的な差別化ではなくコスト面での差別化が中心となる」などと主張。だからこそ自動車メーカーとしてのトヨタはEVに価値を見出していないのではないかと推測した。

 続けて、FCVはEVほど成熟した技術ではなく、トヨタ以外の自動車メーカーが参入するとなれば一から研究開発を行うしかないと指摘し、FCVの開発に先行して成功したトヨタは明らかな優位を得たことになると主張。EVとFCVのどちらが未来のエコカーとして主流になるかは現時点では判断できないとする一方、今後はさまざまなメーカーがFCVを開発、投入するに違いないと論じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00000021-scn-bus_all

2014/10/14 東大生にトヨタデザイン本部長が語る「デザインのわけ、スタイルの意味」(レスポンス)

 デザイン本部長が、自社のデザインについて語る。そんな贅沢な授業が東京大学で開催された。本郷キャンパスで10月9日に行われたのは、トヨタデザイン本部長とレクサスインターナショナルのプレジデントを務める福市得雄取締役・専務役員による「出張授業」。

 これは日本自動車工業会が全国各地の大学と連携して、会員メーカーのトップがみずから講演する「大学キャンパス出張授業2014」の第1回として開催されたもの。同会によれば、クルマやものづくりの魅力を若者に直接語り、興味を喚起することが狙いだという。
◆「デザインには企(わけ)があり、スタイルには意味がある。」
◆ものづくりの普遍的な力を伝える

 会場の外にはトヨタの『クラウン』と『i-ROAD』、燃料電池車の『ミライ』、レクサスの『NX』、『RC』が並べられた。下校中に足を止めて眺める学生も多く、なかには説明員の話に聞き入る姿も見られた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00000058-rps-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●ITMパワー社、再生可能肥料コンソーシアムを引っ張る(2014年04月09日)

 ITMパワー社(ITM Power)は、アグリテック・プログラム(Agri-Tech program)のもとでイギリス技術戦略委員会(U.K. Technology Strategy Board)から共同出資する137万ポンド(210万米ドル)を授与された最終契約を行い、コンソーシアムを引っ張っている。このプロジェクトは、英国王室御用達スーパー「ウェイトローズ社(Waitrose)」が所有するイギリスの農場で、再生可能な肥料を作るために統合された電解装置をもとに試作規模のシステムを設計し、構築することである。
http://www.itm-power.com/news-item/0-6m-funding-to-design-and-build-a-pilot-unit-for-fertiliser-production-from-renewable-energy/

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成26年度 研究分科会【再掲】【水素高分子材料研究分科会】

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素に関連する様々なテーマをもとに、研究分科会を開催します。各分野の第一線でご活躍中の方々を講師としてお招きするとともに、講師や参加者の方々との情報交換のお時間も設けておりますので、是非、自社の製品開発などにご活用ください。皆様のご参加をお待ちしております。
◇日 時:10月17日(金) 13:20?15:50
◇場 所:マリンメッセ福岡(福岡市博多区沖浜町7?1)
◇プログラム: http://www.f-suiso.jp/info/9174.html
◇受講料:無 料
◇定 員:50名 ≪定員に達し次第、受付を終了。お申し込みはお早めに≫
◇申し込みはこちらから
  http://www.f-suiso.jp/info/9174.html
◇問い合わせ
  九州大学水素エネルギー国際研究センター 甲野

    TEL:092?802?3303  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー戦略会議
◎今回は、「モノづくりフェア2014」(10/15?17 日刊工業新聞社主催)会場での開催となります。分科会ご参加の方は、同フェアに無料でご入場いただけます。
  http://www.nikkanseibu-eve.com/mono/

☆第7回新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー(FC懇談会第37回例会)【再掲】テーマ:触媒技術を持ち寄って新しい一歩を踏み出そう
【趣旨概要】

 触媒学会の燃料電池関連触媒研究会は燃料電池に関連する触媒を対象としています。この研究会では高活性/高耐久性触媒、触媒の低コスト化を含めた合成法、触媒の反応機構と基礎物性、評価/解析法等、燃料電池用触媒に関する学術情報交換を行っています。本シンポジウム&宿泊セミナーはFCDIC電極/界面研究部会とFC懇談会との共催で、PEFC用電極触媒に関する最近の研究開発状況と今後の展開について講演頂くと同時に、ナイトセッションで参加者が親しく討論します。

 2014年度はFCVの元年、第7回となる本セミナーでは、PEFCの高性能化と低コスト化の鍵を担う酸素還元反応触媒を中心に構成しました。なお、ポスターセッションは電極触媒に限定せず、燃料電池関連の触媒を広く募集します。学生の方には優秀ポスター賞を用意しておりますので、奮ってご参加ください。
◇日 時:10月24日(金)13:00?10月25日(土)12:00
◇会 場:(公財)加藤山崎教育基金軽井沢研修所

      〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉(大日向) 5607

      TEL:0267-45-5315  http://www.kato-karuizawa.jp/
◇内 容
●一日目 10月24日(金)
セッション1:招待講演
13:10〜14:10 固体高分子形燃料電池用Pt合金触媒の開発(山梨大学 矢野 啓先生)
14:10〜15:10 固体高分子形燃料電池用超格子白金合金触媒およびカーボンフリー多孔性ナノカプセル触媒層の開発(東京工業大学 山口 猛央先生)
15:30〜16:30 白金ナノ粒子の有機化合物による表面修飾:燃料電池カソード触媒のモデル材料として(静岡大学 宮林 恵子先生)
16:30〜17:30 黒鉛化カーボン表面への触媒金属の高分散担持技術の検討(トヨタ自動車 永見 哲夫氏)
17:30〜18:30 コア/シェル触媒はPt/C触媒を代替するか?(同志社大学 大門 英夫先生)セッション2:(ナイトセッション) ポスター展示
19:30〜 ポスターセッション&自由討議(懇親会)
●二日目 10月25日(土)
セッション3:招待講演、総合討議
8:30〜9:30 カーボン系非白金カソード触媒の研究動向(東工大 難波江 裕太先生)
9:30〜10:30 4・5族遷移金属酸化物をベースとした非貴金属酸化物系カソードの開発(横浜国立大学 石原 顕光先生)
10:40〜11:40 有機ハイドライドによる水素の大量貯蔵・輸送システム(SPERA 水素システム)(千代田化工建設株式会社 今川 健一氏)
◇参加申し込み締め切り:10月10日(金)
◇ポスター発表申し込みと発表要旨の締め切り:10月18日(金)

  A4用紙1枚にフリーフォーマットでタイトルと所属を明記の上、下記西村までメール
  で送付してください。
◇参加費:一般会員 15,000円、一般非会員18,000円、学生4,000円

  宿泊費:7,000円 (夕食・朝食込み)。タオル洗面用具を持参ください。
◇参加申し込み/問合せ先:同志社大学 西村宛て。

  氏名、所属、連絡先 (住所、電話、メールアドレス)、宿泊の有無およびポスター発

  表の有無を明記の上、下記西村までメールでお申し込みください。

    同志社大学 西村メールアドレス:jt-liaiy@mail.doshisha.ac.jp
          西村電話番号:0774-65-6589
<シンポジウム&宿泊セミナー準備委員会>
燃料電池関連触媒研究会世話人有志、FCDIC電極/界面研究部会、FC懇談会世話人有志
◇主 催:触媒学会燃料電池関連触媒研究会、(一社)燃料電池開発情報センター (FCDIC)、FC懇談会
◇協 賛:(一社)触媒学会、表面科学会、(一財)大阪科学技術センター(調整中を含む)

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