燃料電池ワールド Vol.1720 (2014/09/22 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1720
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■2014年09月22日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※9月12日に続いてPEMDREAMからのお知らせとお詫び

 9月12日のメルマガで「16日の火曜からは通常に戻します」と書きましたが、それは通常の使用料金分7GBに加えて2GBを追加購入したので、数日間は元の速度に戻るだろうと考えたからでした。それゆえ12日のメルマガは発行できたのですが、ここで速度制限の第2弾を食らってしまいました。12日のメルマガを作成して発行したことで、追加の2GBは使ってしまったということでまた速度制限となりました。自分ではどのくらい使っているのか分からないので、15日に16日号を作ろうとして初めて知ったのです。

 この時点で、18日にはNTTのフレッツ光の固定回線が引けるように手配していましたので、それまでの我慢だと数日間を過ごしたのです。そして、18日にはメルマガを出したいとNTTの固定回線のルーターの到着を待っていたのですが、来ませんでした。原因はNTTの事務ミスで、発送の手配がされていないということでした。まったく余計なトラブルで、NTTは手続きをやり直してルーターが来て、ようやくシステムが出来上がって回復し、このメルマガを作れるようになりました。結局丸一週間は何もできないで過ぎてしまいました。

 今回のトリプルパンチで読者の皆さまおよびイベントの担当者の方々には本当にご迷惑をおかけしました。連絡ができなかったこと、約2週間の休載というのは初めてのことです。今回はまったくお手上げになりましたが、この間の記事の連続性を早急に取り戻して、再び皆さまの役に立てるメルマガを発行したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

■世界のヘッドライン(08月15日)
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2014/08/15 分子シャトルは水素生産を早める(Nanosystems Initiative Munich)

〔訳注〕ミュンヘン・ナノシステム構想(Nanosystems Initiative Munich:NIM)と連携しているミュンヘン大学(LMU)チームは、電荷輸送(charge-carrier transport)をより良くするために新しい分子シャトル(molecular shuttle)を用いた半導体ナノ結晶(semiconductor nanocrystals)と光エネルギーによる水素製造(light-driven generation of hydrogen)で輝かしい成果を収めた。1年間に地球に届く太陽光線の量は、我々が現在、毎年必要とするエネルギーの1万倍以上を上回る。しかしながら、異なる方法で太陽エネルギーの十分なより大きな量を貯蔵することは、まだ不可能である。有望なアプローチは、入ってくる太陽光線を水から水素(H2)分子の光触媒生成のために利用することである。水素ガスは、その燃焼の生産物は再び水になる素晴らしいエネルギー源であり、それによって温室効果ガスから自由である。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(Ludwig-Maximilians-Universit〓t M〓nchen:LMU Munich)のヨッヘン・フェルドマン(Jochen Feldmann)教授に率いられる物理学者たちは、香港城市大学(City University of Hong Kong)のアンドレイ・ロガチ(Andrey Rogach)教授が指導する化学者チームと協力して、光吸収体(light absorber)としての半導体ナノ結晶の最新の実験で、水の光触媒分裂によって生成される水素の歩留まりを著しく増加させることに成功した。「ネイチャー・マテリアルズ(Nature Materials)」誌の最新号に報告された極めて重要な発明は、彼らの反応系内で電荷キャリアの動きやすさを著しく向上させるための分子シャトルと呼ばれるものの使用である。詳しい情報は、以下を参照のこと。Redox shuttle mechanism enhances photocatalytic H2 generation on Ni-decorated CdS nanorods.
Thomas Simon, Nicolas Bouchonville, Maximilian J. Berr, Aleksandar Vaneski, Asmir Adrovi〓, David Volbers, Regina Wyrwich, Markus D〓blinger, Andrei S. Susha, Andrey L. Rogach, Frank J〓ckel, Jacek K. Stolarczyk and Jochen Feldmann. Nature Materials (2014). Published online: 3 August 2014 ( Link)

2014/08/15 ネクスト・フュエル社、100万ドルの投資に契約(next fuel)

〔訳注〕石油とガス産業だけでなく、他の工業的水利用者にも廃水処理技術とサービスを提供しているネクスト・フュエル社(Next Fuel, Inc.)は本日、未登録の持ち分証券の売却を通じて100万ドルの最終的契約を結んだ。普通株の180万株は、中華人民共和国からの二人の関連のない個人に販売された。そしてロック・アップ契約(Lock-up Agreement)の対象となる。ネクスト・フュエル社は、120日以内に株式を登録することに合意した。同社は売買が8月27日か、それ以前に完了することを予定している。〔訳語〕ロックアップ契約(Lock-up Agreement):引受や株主が株式公開後に指定された期間、一般の市場での株式売却を控えるよう要求する会社の特定の株主との間の協定。米国ではこの期間は180日、後続のオファリング後のIPO、90日後に通例ですが、わずか30日間から最大で1年以上に及ぶかもしれません。(Termwiki)

2014/08/15 エネルギー省、実用規模の太陽光発電およびその他の再生可能エネルギーと水素と燃料電池技術と統合するウェビナーを提供(DOE)

〔訳注〕エネルギー省(Energy Department)は8月19日午後12時から午後1時までの東部夏時間に、「水素貯蔵と燃料電池技術と再生可能エネルギーの増加(Increasing Renewable Energy with Hydrogen Storage and Fuel Cell Technologies)というタイトルの生のウェビナー(live webinar)を提供する。国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory)の代表を編集者として、輸送や産業、その他の分野で水素と燃料電池を統合する方法に焦点を充てる。水素貯蔵システムの固有のやり方を学ぶことは、電力網を支えて、再生可能エネルギー発電を補完することができる。
〔訳語〕ウェビナー、オンラインセミナー(webinar)◆Web上で開催されるセミナー(seminar)(英辞郎)

■09月10〜16日のWEB LINK NEWS
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2014/09/10 【神奈川取材余話】“水素難民”を増やさぬために(産経新聞)「燃料電池車(FCV)の水素を充填(じゅうてん)するために横浜市内から羽田空港の近くに行かなければいけない。FCVへの充填は3分なのに、羽田空港への往復で1時間かかった」

 9日に開かれた横浜市議会本会議で、草間剛市議(自民)が水素エネルギーに関する質問をしている中で飛び出したエピソードだ。議場では笑いが起こったが、全く笑い事ではない。

 市内には、現時点で水素を充填できる拠点がない。JX日鉱日石エネルギーが旭、泉の両区内の2カ所で商用の水素ステーション建設を進めているものの、完成時期は「今年度中を目指す」(JX)以上のことは明らかになっていない。

 かたや、自動車メーカーによる開発競争は激化している。年度内にはトヨタ自動車がFCVの一般販売を始めると発表しており、FCVがぐっと身近な存在になる。トヨタの関係者は「水素ステーションの設置にはコストがかかり、市販車がない中で遅れが生じるのはやむを得ない」と一定の理解を示すが、過去には電気自動車(EV)の充電インフラ整備の遅れがEV販売不振につながった“前例”もあり、内心は穏やかではないだろう。

 FCVを購入しても充填する場所が近くにない?。こんな“水素難民”を増やさないためにも、水素ステーション整備のさらなる加速を願う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000035-san-l14

2014/09/10 狙いは「日本の最先端技術」の軍事応用 研究機関の対中連携見直せ(産経新聞)

 理研やNICTの研究連携先の総元締めである「中国科学院」は純然とした科学研究を装い、中国全土で114件もの研究所群を統括する。傘下の研究所は党指令に応じて共同体制を組む。SIMITもSIOMもサイバー戦争や大量破壊兵器開発のような軍事プロジェクトで結集するし、他の研究所も党や軍の要請に応じて軍事技術研究に関わる可能性がある。

 東大医科学研究所は中国科学院微生物研究所と分子生物学や分子免疫学で協力しているし、独立行政法人「物質・材料研究機構」は中国科学院大連化学物理研究所と燃料電池の共同研究に取り組んでいる。これらは民生用に見えるが、中国側は随時、日本の技術研究成果を軍事用に生かそうとしている点を見落とすべきではない。

 中国は対米や対日サイバー攻撃の激化にみられるように、習近平体制のもとで、トウ小平氏が敷いた「韜光養晦(とうこうようかい)(自分の能力を隠す一方で力を蓄える)」というソフト戦術を全面放棄し、力をむき出しにして取るべきものを最大限取っていく路線に転じた。脇の甘い日本の研究機関は絶好の標的に違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000524-san-bus_all

2014/09/10 【国際物流総合展14】国内外のロジスティクス関係418社が出展(レスポンス)

 今回のメインテーマは「ロジスティクスで経営革新 ?解決 のレシピを探せ?」。ブースを構えたのは、産業車両、運搬車両、保管機器、仕分け・ピッキングシステム、パレット、情報システム、ロジスティクスサービスなどの各社で、さらなる省エネや自動化、コスト削減を訴える企業が目立った。

 中でも、豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニーの燃料電池搭載フォークリフトや、三愛化成商事の電動アーム付きリフト機、IHIのレーザー誘導+磁気誘導のハイブリッド無人搬送車システム、富士製作所の全方向駆動型車輪など、最新の技術が注目されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000031-rps-bus_all

2014/09/10 【国際物流総合展14】燃料電池フォークリフトの実用化の可能性は?(レスポンス)

 展示された燃料電池フォークリフトは、2012年12月から2014年3月にかけて北九州市での実証実験に使用するために製作された3台のうちの2台であった。2.5tタイプの電動フォークリフトをベースに、鉛電池の代わりに燃料電池スタックと水素タンクを搭載したもの。システムは、1世代前となるトヨタの燃料電池車『トヨタFCHV-adv』と同じものだという。ただし、瞬間的に大きなパワーを必要とするフォークリフトへの使用ということで、大電流を出し入れしやすいように二次電池としてリチウムイオンキャパシタが採用されている。35MPaの水素タンクに約1.2kgの水素を約3分で充填することで、電動フォークリフトと同様に約8時間の稼働が可能だ。

 普及には、もう少し時間が必要そうな燃料電池自動車(FCV)に対して、燃料電池フォークリフトの普及の見込みはどのようなものなのだろうか? 会場にて豊田自動織機の技術・開発本部の人間に話を聞くことができた。

 それによると、燃料電池フォークリフトは、乗用車タイプの燃料電池自動車とは違って、いくつかの有利な点があるという。

 まずは、インフラ面。燃料電池フォークリフトは限られた場所で運用されるため、ある程度まとまった台数であれば、専用の水素スタンドを作ればいいとなるからだ。また、製鉄所などに隣接する工業エリアであれば、製鉄所で副次的に水素ができるため、それを安価に利用することが可能となる。

 また、運用面でも電動フォークリフトに対して、燃料電池フォークリフトは大きな利便性があるという。通常の電動フォークリフトは、満充電状態での稼働時間は約8時間。この稼働時間は、燃料電池フォークリフトと変わらない。しかし、充電に5?8時間もかかってしまう。そのため、長時間の運用の場合、約1tもある鉛電池を載せ替える。換えの電池を2?3個用意するケースも多いという。しかも交換用の鉛電池は1セット100万円もするのだ。それに対して、燃料電池フォークリフトの充填時間はわずかに3分。交換用電池も電池交換の手間も長時間の充電も必要ない。これが、運用の現場で大きく評価されたという。

 ちなみに、現在はカーボンなどの複合材で製作される燃料電池車両の水素タンクは非常に高価なもの。複合材の水素タンクの最大のメリットは軽量であることだ。しかし、フォークリフトに軽量な水素タンクは必要ない。なぜなら、フォークリフトは重い荷物を持ち上げるために、それなりの大きな自重が必要とされる。つまり、高価な複合材ではなく、もっと重い鉄製のタンクが望ましいのだ。現在は、規制がかかって軽量な複合材を利用しているが、規制が解除となれば、さらにコストダウンすることが可能となる。

 こうしたメリットがあるためアメリカでは、フォークリフトの鉛電池にスワップする燃料電池スタックが人気を集めているという。また、シェールガスを利用するアメリカでは、水素の価格も安い。そのためすでに数千台単位の燃料電池フォークリフトが稼働しているという。

 豊田自動織機は、日本国内だけでなく、世界でも約20%のシェアを持つ、フォークリフトのナンバー1メーカーだ。当然、燃料電池フォークリフトの販売は、日本国内だけでなく、世界市場を視野に入れているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000043-rps-bus_all
※写真あり

2014/09/11 クラシックカー、世界で人気急騰 相場高騰で金融商品化、クルマとファンにとって幸せか?(Business Journal)

 やれ電気自動車(EV)だ、いや燃料電池車(FCV)だ、ネットワーク化だ、自動運転だと、実用車の世界は次世代モビリティ技術の話題で持ちきり。一方で、趣味のクルマの世界はというと、そんな新テクノロジーをあざ笑うかのように、時代に逆行し始めている。クラシックカーの人気が近年、世界的に急激な高まりをみせ、巨大ビジネスシーンを形成しつつあるのだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140911-00010004-bjournal-bus_all

2014/09/12 日産、中国でEV車の販売を開始。日系としては初(エコノミックニュース)10日、日産自動車は、合弁会社である東風日産乗用車で生産している中国専用のブランド「ヴァヌーシア」のEV車である「e30(晨風)」の販売を開始したとの発表を行った。こうして日系の企業が中国でEV車の販売を行うのは、今回が初めてのこととなる。

 EV車は水素を燃料に用いる燃料電池車(FCV)と並んで、次世代のエコカーの主力と考えられている。大気汚染が深刻な社会問題となっており、また世界最大の販売台数を誇る中国自動車市場において、日産自動車は2018年までにEV市場のシェア20%の獲得を目指すとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000019-economic-bus_all

2014/09/12 5割超の家計で破産の危機!? 『やっぱりサラリーマンは2度破産する』が発売(マイナビニュース)

 著者の藤川太氏は山口県出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、自動車会社に就職。燃料電池自動車の研究開発に従事した後、ファイナンシャル・プランナーとして独立。金融に関する個人相談の普及を目指し、2001年に「家計の見直し相談センター」を設立した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000136-mycomj-life

2014/09/13 【トヨタ i-ROAD グルノーブル実証実験】内山田会長「超小型EVシェアリングは新たな成長分野」(レスポンス)

 フランス グルノーブルで10月よりスタートする超小型EVシェアリング社会実験。実験開始を前に、ローンチに向けた会見が9月12日に同市でおこなわれた。会見にはトヨタ自動車の内山田竹志会長を初めとして、フランス閣僚、グルノーブル市、フランス電力公社(EDF)やシテ・リブ、グルノーブル都市圏共同体(メトロ)から要人が出席した。

 内山田会長は「トヨタはハイブリッド車を1997年に発売し、2015年には燃料電池車も発売する。私たちはリスクを覚悟のうえで新しいモビリティに挑戦してきた。今回、自動車という枠組みをこえて、人とクルマそしてコミュニティとが繋がった新しい社会インフラを提供することを目指し、その取り組みのひとつとしてHa:moの取り組みをおこなう。新しいモビリティのカタチとして、公共交通機関を連携させることで柔軟性のある効率的な移動を提供したい」と今回の実験の狙いについて説明。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140913-00000000-rps-ind

2014/09/14 陶磁器食器を回収、EVの展示・体験も 小平で環境フェス 東京(産経新聞)

 環境問題に対する市民の意識高揚を目指した「こだいら環境フェスティバル」が13日、小平中央公園(小平市津田町)などを会場に開かれた。

 このほか、家庭用燃料電池、電気自動車(EV)の展示・体験コーナーなどの企業ブース、焼き鳥・焼きそばなどの飲食コーナーもあり、行楽気分の家族連れでにぎわっていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140914-00000001-san-l13

2014/09/15 EVの高速料金、一部補助を検討 政府が長距離の利用促進、PHVも対象(SankeiBiz)

 政府が、電気自動車(EV)で高速道路を使い長距離移動した場合、利用料金の一部補助を検討していることが14日、分かった。EVの普及促進が目的。EVは航続距離がガソリン車に比べ短いため、長距離運転での利用は敬遠される傾向にある。ただ高速道路に設置されるEV向け急速充電器が急増、EVの長距離走行に対応できるようになってきた。EVの長距離運転の実態調査につなげる狙いもある。

 EVに加え、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)も対象とする。予算規模は約8億円で、来年度の予算化を目指す。高速道路でのEVの利用実態を把握するため、補助金利用者には高速道路での走行距離や急速充電器の利用回数などを記入した書類提出などの条件を課すことになりそうだ。

 経産省自動車課は「長距離運転でのEV利用者を増やすとともに、ユーザーの反応を分析しEV保有者の利便性向上につなげたい」と強調。今後は次世代エコカーの本命とされる燃料電池車でも同様の支援策を検討する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140914-00000002-fsi-bus_all

2014/09/15 川崎重工業、水素ガス混焼ガスタービン技術開発 NOx排出を抑制(SankeiBiz)

 川崎重工業は、工場で副次的に生産される水素ガスを有効利用しながらNOx(窒素酸化物)の排出を抑えられる水素ガス混焼ガスタービン技術を開発した。燃焼温度を低く抑えることでNOx排出量を削減できるドライ・ロー・エミッション(DLE)燃焼器をガスタービンに搭載することで、副生水素ガスを60%まで天然ガスに混ぜて燃焼しても、排ガスに含まれるNOx値を天然ガス焚き並みの25ppm(1ppmは100万分の1)以下に抑えることができる。
「発想を変え、予混合部ではなく、独自開発の追焚きバーナーに水素を入れることで、安定して60%の水素混焼が可能になった」と笠部長は説明する。開発途中には苦労もあった。「水素を追焚きバーナーに投入するところまでは比較的容易に進んだ」が、水素の特性からNOxの増加を抑えられなかった。ノズルを改造して試験を行ったが、ノズルを溶かしてしまうハプニングも経験。このため、さまざまなバリエーションを検討することになったが「試験に先立って詳細に解析したため、短期間で正解に達することができた」という。

 開発した水素ガス混焼ガスタービンは、石油精製工場や石油化学工場から発生する未利用の副生水素ガスを有効利用できる。このため天然ガス使用量を減らし、CO2を削減できる。また水素ガスを体積当たり0?60%の間で、任意の割合で利用可能なため、顧客の副生ガスの発生状況に自在に対応できる。

 笠部長は「イニシャルコストは水素を燃料として扱う系統が増えたため高くなるが、天然ガスの燃料費を大幅に減らせる」とメリットを強調。NOx排出値が低いため、脱硝設備が不要、あるいは脱硝率を下げることが期待でき、ランニングコストも低減できる。

 同社は今後、一層の低NOx化に向け技術開発を進める。この技術を導入した3万キロワット級の高効率ガスタービン「L30A」を来年度に投入する計画で、石油精製や化学工場といった余剰の副生水素ガスを持つ顧客をターゲットに営業を展開していく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140914-00000009-fsi-bus_all
※写真あり

2014/09/16 HV、EV、燃料電池車、どれが本命か? (東洋経済オンライン)

 二酸化炭素削減など環境規制の強化や、エネルギー価格の高止まりを受け、エコカーの開発競争が世界中で加速している。日本で高い人気を誇るハイブリッド車(HV)など、さまざまな低燃費化技術が登場しているが、はたしてどのようなエコカーが中長期的に主導権を握るのか。フランスに本拠を置く自動車部品大手・ヴァレオで、動力関連部門の研究開発を統括する、ミシェル・フォリシエ・ダイレクターに聞いた。
■ ディーゼルは排出ガス浄化がコスト高に

 欧州で人気の高いディーゼルエンジンは、燃費はよいものの、窒素酸化物などの排出ガス規制をクリアしていくのが困難になってくる。フィルターなど排出ガスを浄化するためのコストが跳ね上がるため、中小型クラスに適用するのは難しくなる。欧州でもすでに小型車からディーゼルエンジンが減っている。ディーゼルは大型車が中心になるだろう。

 ――変速機(トランスミッション)の動向や、燃料電池車(FCV)などについてはどうみているか。

 FCVは長距離走行や大型車に適用されるだろう。14年度中の一般市販を表明しているトヨタは、明確なロードマップを掲げている。もっとも、EVと同じくインフラの整備には、多くのお金と長い時間がかかる。FCVの普及は長期的なものだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140916-00048040-toyo-bus_all

2014/09/16 大阪トップランナー育成事業で6件のプロジェクト認定、金融機関と初の連携も(THE PAGE)

 大阪の中小企業向けの「大阪トップランナー育成事業」で、大阪市がこのほど6件のプロジェクトを認定した。これはライフ・グリーンといった成長産業分野における事業化プロジェクト支援事業で、ライフとは健康、医療、介護など。グリーンとは、環境、エネルギーなどの分野を指している。新たな製品・サービスの実現に向けてプロジェクトのブラッシュアップをサポートし、認定されたプロジェクトについては個別に支援を行って市場化まで徹底的にサポートするというもの。
成長性のある新規事業として認定
 今回の認定プロジェクトは以下。
5.ヤマト・H2Energy Japan 株式会社/非常用電源機能付簡易型水素ステーション事業
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140916-00000010-wordleaf-l27

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●ドイツのグループ、20億ユーロの投資で水素の取り組みを再確認する(2014年04月07日)

 ドイツ水素・燃料電池研究開発推進機構(National Organization Hydrogen Fuel Cell Technology:NOW)、水素モビリティ(H2Mobility)、 パフォーミング・エネルギー(Performing Energy:PE)で構成するドイツのグループは、今後10年間に20億ユーロ(27億米ドル)を投資する宣言に署名することで、ドイツの水素インフラを開発する彼らの取り組みを再確認した。
http://www.now-gmbh.de/en/presse-aktuelles/2014/visit-state-secretary-reiche.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆(株)エネルギーフォーラム/SSK共催セミナー【再掲】
<経済産業省/東京ガス/トヨタ自動車>
水素社会実現へのロードマップ
◇内容
<1>【基調講演】水素社会の実現に向けた取り組みの加速

  星野 昌志氏(経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 燃料電池推進室 室長補佐)
<2>エネルギー事業者が目指す水素社会実現に向けた取り組み

  石倉 威文氏(東京ガス株式会社 技術開発本部 技術戦略部 水素ステーショングループ GM)
<1>燃料電池自動車「市場投入」で実現する環境都市の世界
  近藤 元博氏(トヨタ自動車株式会社 総合企画部長)
◇日 時:9月29日(月)午後2時?午後5時
◇会 場:新橋愛宕山東急イン(東京都港区愛宕1?6?6)
◇受講料:1名につき 32,400円(税込)

  同一団体より複数ご参加の場合、2人目以降 27,000円(税込)
◇参加申し込みは https://www.ssk21.co.jp/seminar/S_14273_input.html
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
◇問い合わせ・申し込み:株式会社 新社会システム総合研究所

  TEL 03?5532?8850 FAX 03?5532?8851
  http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_14273.html

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