燃料電池ワールド Vol.1706 (2014/08/19 08:35)

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□燃料電池ワールド Vol.1706
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■2014年08月19日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

☆PEMDREAMニュース(不定期)
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☆斗山社が買収した燃料電池メーカーの結論
Vol.1700 2014年08月11日発行のPEMDREAMニュース「☆斗山社が買収した燃料電池メーカーは、何という社名なのか?」の記事で、

社名の確認は自分にはこれ以上できないので、メルマガの記事は「フュエルセル・パワー社(Fuel Cell Power)」に直しておきます。もし、どなたか正確な社名を知っておられたら教えて下さい。

とよびかけたところ、佐藤ライト工業株式会社の方から、

Doosan Corporationに買収されました会社についてですが、「Fuel Cell Power」で合っております。
弊社(佐藤ライト工業)ではFuel Cell Power社の製品を取り扱っております。

というメールをいただきました。これで最終的な決着が着いたのでお知らせします。なお、FuelCellWorksの記事は、全て「Fuel Cell Power」に変更されていることを確認しています。

また、Fuel Cell Power社のリンク
http://www.fuelcellpower.co.kr/
そして、佐藤ライト工業株式会社のHP
http://www.mfc-technology.com/
についても教えていただきましたので、関心がある方はご覧ください。

■世界のヘッドライン(07月30日)
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2014/07/30 燃料電池自動車に関する10の俗説(Toyota)

〔訳注〕2007年に雑誌「ニュー・アトランティス(The New Atlantis)」に載った「水素の警告(The Hydrogen Hoax)」という記事に対して、トヨタ(Toyota)は反論を始めた。それがこの記事で、イラストとともに10のテーマを取り上げて解説している。俗説・1 燃料電池自動車は水素を燃やす<燃料電池はどのように働くか>俗説・2 燃料電池自動車は高価である<初期のFCVコンセプトの価格は100万ドル以上>
俗説・3 水素はガソリンに比べてあまりにも高すぎる<マイル当たりの水素対ガソリンのコスト>
俗説・4 水素貯蔵タンクは危険である<炭素繊維水素貯蔵タンク>俗説・5 燃料電池自動車は液体水素を使う<FCVは液体水素を使わない>俗説・6 水素燃料供給システムは危険である<水素燃料ポンプ>
俗説・7 水素充てんステーションは建設コストが高すぎる<水素充てんステーション>俗説・8 水素は天然ガスの改質によってのみ製造することができる<コロラド州ボルダーの再生可能水素充てんステーション>
俗説・9 バッテリー電気自動車は燃料電池自動車より明らかに優れている<FCV燃料補給時間対バッテリー充電時間、トヨタFCVの運転距離対テスラ自動車モデルSの60kWh>
俗説・10 燃料電池は貸借対照表である<テスラのイーロン・マスクは燃料電池のファンではない>
「ニュー・アトランティス(The New Atlantis)」の記事↓
http://www.thenewatlantis.com/publications/the-hydrogen-hoax
トヨタの反論(この記事)↓
http://fuelcellsworks.com/news/2014/07/30/

2014/07/30 フュエルセル・エナジー社、以前に発表したユナイテッド・イルミネーティング社の5.6MW級燃料電池発電所の第2発電所としてコネチカット州ニューヘブンを特定(fuelcell energy)

〔訳注〕フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、ユーアイエル・ホールディングス社(UIL Holdings Corporation)の子会社で地元の電力供給会社ユナイテッド・イルミネーティング社(United Illuminating Company:UI)が買い入れたプロジェクトで、以前に発表した5.6MW級燃料電池発電所の第2発電所としてコネチカット州ニューヘブン(New Haven)を特定した。このプロジェクトは、今年4月30日にフュエルセル・エナジー社からリリースされた。ユナイテッド・イルミネーティング社のサービス地域内の異なる場所に設置される2基の2.8MW級燃料電池「DFC3000〓」で構成する発電所は、一つはブリッジポート(Bridgeport)に特定され、もう一つは後日決められることになっていた。ニューヘブンの第2発電所は、近くにあるユナイテッド・イルミネーティング社が所有する変電所に、環境にやさしい分散電源の電力を市民に供給する。

2014/07/30 JX日鉱日石、日本に100カ所の水素ステーションを建設する(Nikkei)

〔訳注〕燃料電池自動車の導入に必要なインフラ整備のために、JX日鉱日石エネルギー社(JX Nippon Oil & Energy)は2018年度までに100カ所の水素ステーションを日本に設置する計画である。同社は、東京や横浜やその他に5つの水素ステーションを持っている。2014年度末までにそれらを15に増やす計画だったが、現在では同じ時間枠で19カ所に目標を上げている。そして2015年度までに40カ所に、その後の2〜3年間で100カ所の目標に達しようとしている。JX日鉱日石はまもなく、その調達とステーションの運営を専門に行う子会社を設立する。この計画では、専用施設だけでなく、既存のガソリンスタンドでも水素を提供する予定である。

2014/07/30 エネルギー源の多様性を水素の可能性に賭ける日本(Bloomberg News)

〔訳注〕日本の水素市場は、政府の報告によると、2030年までに1兆円(98億ドル)、2050年までに8兆円に拡大される。「水素エネルギーは燃料電池自動車や家庭用燃料電池だけでなく、広い用途の可能性を持っている。それはまた、輸送や発電などの分野の可能性も持っている」――政府関連の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization:NEDO)は報告書で述べた。報告書によれば、日本は燃料電池に関連する特許の適応が最も多い。知見によれば日本は2011年東日本大震災(2011 Fukushima disaster)後にエネルギー源の多様化を目指している。資源の乏しい国は、2030年までに家庭用燃料電池を530万個にする目標を持っている。また、燃料電池自動車の開発では日本の自動車産業が世界をリードする必要がある、と述べている。
2014/07/30 台湾の燃料電池プログラムは動きが急に(chfca)

〔訳注〕台湾の中華経済研究院燃料電池室(CIER Fuel Cell Office)はこのほど、カナダ水素・燃料電池協会(Canadian Hydrogen and Fuel Cell Association)を、韓国で開かれた世界水素エネルギー会議(World Hydrogen Energy Conference)に続いて台湾の燃料電池施設や計画に招く慌ただしい視察旅行を主催した。すでにエム・フィールド社(M-Field)のようにカナダ企業と深い関係を築いている台湾は、研究開発やサプライ・チェーン(supply chain、供給プロセス)、ジョイント・ベンチャー(joint venture、合弁企業)でカナダとの協力を拡大している。

2014/07/30 カリフォルニア大学アーバイン校の国立燃料電池研究センターの研究者、イタリアのジェノバ大学で彼の研究を続けるためにフルブライト奨学金を授与される(NFRC)

〔訳注〕カリフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine)国立燃料電池研究センター(National Fuel Cell Research Center:NFCRC)の博士研究員ダスティン・マクラーティ(Dustin McLarty)は、イタリアのジェノバ大学(University of Genoa)で彼の研究を続けるためにフルブライト奨学金(Fulbright scholarship)を授与された。米国国務省(U.S. Department of State)教育文化局(Bureau of Educational and Cultural Affairs)が支給するフルブライト・プログラム(Fulbright Program)は、学生や学者のための最も有名な国際的奨学金の一つである。

■08月18日のWEB LINK NEWS
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2014/08/18 18日の朝刊(都内最終版)☆2・完(時事通信)
【フジサンケイ ビジネスアイ】
◆水素ステーション 設置加速 エネ関連各社 燃料電池車普及へ先行投資(1)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140818-00000001-jijnb_he-nb

2014/08/18 燃料電池車は「先駆けてやるから意義がある」 トヨタ開発責任者・田中義和氏に聞く(SankeiBiz)

 次世代環境車の本命とされる燃料電池車(FCV)を、2014年度内に国内で先行販売するトヨタ自動車。走行中に水しか排出しない“究極のエコカー”と期待される一方、水素インフラの整備や高額な車体価格など、普及に向けてさまざまな問題も抱えている。“エコカー新時代”の幕開けを目前に控え、開発責任者の田中義和氏にFCVが秘める可能性やこれまでの苦労、普及に向けた展望を聞いた。
◆ガソリン車と同じ使い勝手
◆FCVに対するこだわり
◆過去に誰もやっていないことを、基準を作るところからやってきた
◆“未来のクルマの音”で加速感を演出
◆トヨタとして先駆けてやるから意義がある
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140818-00000500-fsi-bus_all
※写真あり。トヨタのスタンスや技術もわかるので、本文は直接どうぞ。↑

2014/08/18 【新聞ウォッチ】ランボルギーニ首都高で炎上、丸焼けでも男女にケガなし(レスポンス)
2014年8月18日付
●社説・燃料電池車、エコカーの選択肢が広がる(読売・3面)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140818-00000001-rps-ind

2014/08/18 燃料電池車普及へ…水素ステーション設置加速 エネ関連各社が先行投資(SankeiBiz)

 次世代エコカーの本命とされる燃料電池車向けに、燃料となる水素を供給する施設「水素ステーション」を増やす動きが本格化してきた。JX日鉱日石エネルギーや東京ガスなどエネルギー関連会社が新設を計画する。燃料供給のインフラ整備が進めば、2014年度にも市販される燃料電池車の普及に拍車がかかる。設置コストや規制といった課題はあるが、エネルギー関連各社は普及に向けた先行投資に相次ぎ乗り出している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140817-00000000-fsi-bus_all
※これも、これまでに報道されてきたことの寄せ集め。

2014/08/18 <経営者・編集長インタビュー> 國分秀世 メイテック社長 2014年8月26日特大号(週刊エコノミスト)
 ◇技術力を強みにエンジニア派遣

 技術者派遣最大手。自社で正社員として雇用しているエンジニアを自動車や家電、精密機器など多岐にわたる業界に派遣、派遣先の設計開発業務に携わらせている。事務系派遣会社の多くが派遣期間のみ雇用関係を結ぶのに対し、メイテックなど技術者派遣会社の多くは、派遣業務に就いてない期間も社員を常用雇用しているのが特徴だ。
── 派遣業務のトレンドに変化はありますか。
國分 例えば自動車業界なら、これまでの設計業務に加えて、自動運転や環境対応、快適さの追求など新分野の設計開発の業務が増えています。自動車といってもガソリンエンジン車に加えてハイブリッド、電気自動車、燃料電池車と、開発するアイテムや基礎技術が増えています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140818-00000001-economist-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●プロトン・オンサイト社、H2ロジック社のハンブルグのステーションに電解槽を提供(2014年03月11日)

 プロトン・オンサイト社(Proton OnSite)は、水素モビリティ燃料補給ネットワーク(H2Mobility refueling network)の一環として、ドイツのハンブルグ(Hamburg)の新しい水素燃料補給ステーションでCシリーズ・プロトン交換膜型電解槽(C-Series proton exchange membrane (PEM) electrolyzer)を設置するために選ばれた。このステーションを提供しているH2ロジック社(H2 Logic)は、遅くとも夏の終わりか秋の初めに運用されることを期待している。
http://www.prweb.com/releases/2014/03/prweb11656311.htm

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成26年度 研究分科会【再掲】

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素に関連する様々なテーマをもとに、研究分科会を開催します。各分野の第一線で活躍中の方々を講師としてお招きするとともに、講師や参加者の方々との情報交換の時間も設けておりますので、是非、自社の製品開発などにご活用ください。皆様の参加をお待ちしております。
【水素燃焼・安全評価に関する研究分科会/燃料電池要素研究分科会】

 (同時開催)公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター 公開セミナー
◇日 時:8月29日(金) 13:00?17:30
◇場 所:公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富915-1)
◇プログラム: http://www.f-suiso.jp/info/9095.html
◇受講料:無料(※交流会費 2000円)
◇定 員:50名
◇申込期限:8月26日(火)≪定員に達し次第、受付を終了。お申し込みはお早めに≫
◇お申し込みはこちらから↓
   http://www.f-suiso.jp/info/9095.html
◇お問い合わせ:九州大学水素エネルギー国際研究センター 甲野

   TEL:092?802?3303  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー戦略会議
     公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター

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■メルマガ「燃料電池ワールド」
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