燃料電池ワールド Vol.1704 (2014/08/15 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1704
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■2014年08月15日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(07月28日)
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2014/07/28 ハイドロジェニックス社、オンタリオ州の2MW級エネルギー貯蔵施設を選択(hydrogenics)

〔訳注〕ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は本日、グリッド・エナジー・ストレージ社(Grid Energy Storage)のための調達で、オンタリオ州の独立系統運用機関(Independent Electricity System Operator:IESO)によって好ましい応答者として選ばれた。このパワー・ツー・ガス(Power-to-Gas)プロジェクトは、2MW級の貯蔵容量を提供し、施設はグレーター・トロント・エリア(Greater Toronto Area)に位置する。ハイドロジェニックス社は、施設に次世代プロトン交換膜型(PEM)電解槽を提供し、独立系統運用機関に契約による規制業務を提供するために、エネルギー貯蔵施設の開発、建設、運用についてエンブリッジ社(Enbridge Inc.)と提携する。

2014/07/28 新しい分子(28copper15hydride)は科学者たちに水素貯蔵を理解するより近い一歩を提供する(ansto)

〔訳注〕オーストラリアと台湾の科学者たちは、自動車の実現可能な動力源としてきれいで環境に優しい水素燃料電池を開発するために、障壁の一つを解決に一歩近づける新しい分子を発見した。科学者たちは、「新発見の「28copper15hydride」は、我々に水素を理解するためのより良い方法と、燃料システムの可能性としてそれをどうしたら得られるのかを提供し、さらにヒンデンブルグ型のリスクを乗り越えて持続的で安全な方法で貯蔵される」と言っている。その発見は最近、世界で最も有名な化学ジャーナルの一つに表紙で取り上げられ、その詳細は本日、1100人の化学者たちが参加してシンガポールで行われている第41回錯体化学国際会議(41st International Conference on Coordination Chemistry)で、オーストラリア原子力科学技術機構(Australian national nuclear research and development organisation:ANSTO) のアリソン・エドワード(Alison Edwards)博士によって発表された。

2014/07/28 ハイパーソーラー社、環境にやさしい水素燃料生産法の必要性を強調(hypersolar)

〔訳注〕化石燃料と再生可能エネルギーで作られた二つの水素の差異について、ハイパーソーラー社(HyperSolar, Inc.)は議論をふっかけている。水素燃料の生成で重要な差別化要因は、その素にある。現在はそのほとんどが天然ガスから生成された「ブラウン水素(brown hydrogen)」であり、他の化石燃料のように天然ガスは燃料として使用されるので変換するときに環境中に炭素を排出する。風力や太陽光のような再生可能資源から生成された水素燃料は「グリーン水素(green hydrogen)」であり、副生成物は唯一水だけである。2014年5月の「憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)」の記事によると、ある会社のカリフォルニア州の充てんステーションで提供された水素の約33%は、基準を満たすために再生可能エネルギー源から生成しなければならない。ハイパーソーラー社は、太陽エネルギーを効率的に水素に変換する人工光合成のような技術は化石燃料成分を排出しないと述べている。

2014/07/28 エットセル教授の燃料電池プロジェクトは世界的公募を通して勢いがつく(Edmonton Journal)

〔訳注〕アルバータ大学(University of Alberta)のトーマス・エットセル(Thomas Etsell)教授の革新的な燃料電池技術は、二酸化炭素を有益な製品に変換する世界最高の方法を特定する競争で順位を上げてきている。化学・材料工学学部(department of chemical and materials engineering)でエットセル教授が率いるプロジェクトは、二酸化炭素を生産する代わりに消費する燃料電池の研究を続けようとしている。彼の研究は、アルバータ州が今年3月から始めた3500万ドルの公募プログラムの次のラウンドに進む世界中から出された24の提案のうちの一つである。アルバータ州の非営利団体、気候変動/排出管理機構(Climate Change and Emissions Management Corporation:CCEMC)のグランド・チャレンジ大会には、37カ国から344件の提案が寄せられた。そして24のプロジェクトが2年間の開発資金50万ドルを受け取るために選ばれた。最終的なプロジェクトには、2018年に1000万ドルの助成金が授与される。

●2014/07/27 配信はありません。
●2014/07/26 配信はありません。

■08月14日のWEB LINK NEWS
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2014/08/14 京都市産業観光局、次世代環境配慮型住宅の一般公開を開始(SUUMOジャーナル)

 京都市産業観光局は、省エネ・創エネ等の最新設備と自然を活かす京町家の知恵や工夫、そして現代の省エネ改修の建築仕様を融合させた改修住宅「次世代環境配慮型住宅?エコリノベーション・京町家?」の一般公開を、2014年8月30日(土)より開始する。

 エコリノベーションとは、省エネ、CO2削減など環境に配慮する「エコ」の視点で、現代のライフスタイルに合った形で住宅の価値を高める比較的規模の大きい改修「リノベーション」を施すこと。

 このたびの改修住宅は、京都市下京区油小路通五条下る卜味金仏町178番地5に所在。床面積は延べ84.17平米(1階44.03平米、2階40.14平米)で、連棟住宅のうち1棟を改修し、エネルギー関連設備(太陽光発電システム、家庭用燃料電池システム)のほか、縁側、トップライト、出格子、複層ガラス(窓)、断熱材(壁・屋根等)などの建築仕様を導入したもの。

 なお、本改修住宅は公開期間終了後、事業趣旨を理解し、居住実証実験に協力すること等を条件に個人の方に販売する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00067728-suumoj-life

2014/08/14 次世代自動車、静岡県が開発支援へ 11月に技術提案会(@S[アットエス] by 静岡新聞)

 静岡県は11月18日、県内企業を対象にした次世代自動車関連の技術提案会を、裾野市のトヨタ自動車東日本東富士総合センターで開く。

 トヨタ自動車グループと連携し、電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車などの新技術開発や技術者交流の促進を目指す。県は昨年秋にも、同社グループと県内企業の商談会を開いた。

 募集企業は40社程度。会場内にブースを設け、新素材、高度道路交通システム、計測装置、小型・軽量化などの各技術を発表できる。

 申し込み締め切りは8月29日。問い合わせは県産業振興財団<電054(254)4512>へ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00000030-at_s-l22

2014/08/14 アウディ次世代エコカーe-tronとg-tronの完成度(carview!)アウディの秘密兵器は「e-fuel」

 さらに、アウディは再生可能なエネルギーを電気自動車の一本足打法ではなく、「g-tron」やディーゼルのTDIでも応用できる道筋を研究している。この人工的に作るエネルギーを「e-fuel」とし、そのコンセプトは「化石燃料とバイオマスに頼らずCO2を再利用する」という大胆なものだ。

 今回視察した実験プラントはニーダーザクセン州にあるヴェルルテ(Werlte)という酪農の街だ。ここでは風力や太陽光発電で得た「電気(e)」で「水(H2O)」を電気分解して「水素(H)」を作る。その次に水素と「二酸化炭素(CO2)」を合成し「メタン(CH4)」を生成する。論理的にはこのグリッドにはe-tron、あるいは水素燃料電池車(FCV)、そしてg-tronが利用できるわけだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00010000-carv-bus_all

2014/08/14 子どもも試乗できる未来の乗り物、MEGA WEBのWinglet体験コーナー(リセマム)

 東京お台場にある車のテーマパーク「MEGA WEB(メガウェブ)」は、夏休み期間中さまざまな子ども向けイベントを開催している。中でもトヨタが開発し、子どもから大人までが試乗体験できるWinglet(ウィングレット)が注目されているという。

 そのほか、8月30日と31日には、夏休み宿題おたすけイベントとして、科学実験ステージを開催。水素や燃料電池の仕組みを学ぶことができるほか、手作り乾電池の制作を体験できる。30日と31日は、本物の車にスプレーで塗装する板金塗装体験会も行われ、簡単な職業体験が可能だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00000001-resemom-life

■海外ニュース
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<輸送>
●アバディーン市に最初の4台の燃料電池バスが到着(2014年03月14日)

 スコットランドのアバディーン市(Aberdeen)は、アバディーン水素バス・プロジェクト(Aberdeen Hydrogen Bus Project)の一環としてバン・ホール社(Van Hool)から注文していた10台の燃料電池バスのうち4台を受け取った。残りは今後数週間のうちに期待されている。
http://www.aberdeencity.gov.uk/CouncilNews/ci_cns/pr_hydrogen_bus_190314.asp

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成26年度 研究分科会【再掲】

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素に関連する様々なテーマをもとに、研究分科会を開催します。各分野の第一線で活躍中の方々を講師としてお招きするとともに、講師や参加者の方々との情報交換の時間も設けておりますので、是非、自社の製品開発などにご活用ください。皆様の参加をお待ちしております。
【水素燃焼・安全評価に関する研究分科会/燃料電池要素研究分科会】

 (同時開催)公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター 公開セミナー
◇日 時:8月29日(金) 13:00?17:30
◇場 所:公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富915-1)
◇プログラム: http://www.f-suiso.jp/info/9095.html
◇受講料:無料(※交流会費 2000円)
◇定 員:50名
◇申込期限:8月26日(火)≪定員に達し次第、受付を終了。お申し込みはお早めに≫
◇お申し込みはこちらから↓
   http://www.f-suiso.jp/info/9095.html
◇お問い合わせ:九州大学水素エネルギー国際研究センター 甲野

   TEL:092?802?3303  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー戦略会議
     公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター

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