燃料電池ワールド Vol.1694 (2014/08/01 09:22)

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□燃料電池ワールド Vol.1694
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■2014年08月01日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(07月14日)
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2014/07/14 AFC社、チャン・シン・ケミカル社と最高5MWの燃料電池発電システムの覚書に署名(Afc energy)

〔訳注〕AFCエナジー社(AFC Energy plc)は、最大5MWの総発電容量を持つ複数の燃料電池システムについて韓国の水素供給業者チャン・シン・ケミカル社(Chang Shin Chemical Co. Ltd)と覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に署名した。これは、AFCエナジー社が韓国の会社と署名した初めての貿易協定である。

2014/07/14 ラトガース大学の化学者たち、クリーンな燃焼の水素燃料を生産する技術を開発(Rutgers)

〔訳注〕ラトガース大学(Rutgers University)の研究者たちは、クリーンな燃焼の水素燃料を作るために深刻な費用障壁を乗り越えることができる技術を開発した。それは、高くついて環境に有害な化石燃料に取って代わる燃料であり、カーボンナノチューブに基づいた新技術は、水から商業的に実行可能な水素生成を約束している。新技術は、いわゆる電気分解反応のための高価なプラチナと同じようなことを成し遂げる独創的な触媒で、それは水の分子を水素と酸素に分解するために電流を使う。ラトガース大学の技術はまた、今まで研究している安い触媒よりもはるかに効果的である。テオドロス・アセファ(Tewodros (Teddy) Asefa)助教授と彼の同僚は、最近のドイツ化学会誌「アンゲヴァンテ・ケミーインターナショナル・エディション(Angewandte Chemie International Edition)」に、「貴金属を含まない窒素が豊富なカーボンナノチューブ(noble metal-free nitrogen-rich carbon nanotubes)」と呼ぶ彼らの技術を報告した。

2014/07/14 セレス・パワー社、進歩する燃料電池技術の資金を調達(Bloomberg)

〔訳注〕セレス・パワー・ホールディングス社(Ceres Power Holdings Plc)は本日、株式売却で2000万ポンド(3400万ドル)を調達し、技術開発を加速するために売り上げに使う計画であると電子メールの声明で述べた。

■07月31日のWEB LINK NEWS
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2014/07/31 ITで節電・省エネ 福岡・みやま市で来年4月、2000世帯で実証実験(産経新聞)

 福岡県みやま市で、経済産業省の「大規模HEMS情報基盤整備事業」が来年4月から始まる。HEMSは、「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム」の略。エアコンや給湯器などの電化製品と、太陽光発電や燃料電池など発電設備をIT(情報技術)で組み合わせ、節電や省エネを目指す。経産省は全国4カ所で実証試験を進めるが、九州ではみやま市のみとなる。

 みやま市の実証実験は、スマートエネルギーサービス業のエプコ(東京)が実施主体となり、市内2千世帯にHEMSを導入する。収集したデータを基に、電気・ガス料金プラン診断サービスなどを進める。電化製品の使用頻度を基にした高齢者の見守りや、健康チェックサービス事業も実施する。事業費は総額40億円の見込み。

 今年8月から市民モニターを募集し、平成27年4月に実証試験を始める。1年間はサービスは無料で、28年度以降は有料化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140731-00000057-san-l40

2014/07/31 下水メタンで水素自動車GO! 全国初、福岡市で施設起工(産経新聞)

 次世代エネルギーとして水素が注目を集める中、福岡市中部水処理センター(中央区荒津)で31日、下水から出るメタンガスから水素を抽出する施設の起工式があった。全国初の施設で、福岡市が九州大学と三菱化工機、豊田通商と実用化に向けた実験に取り組む。水素を使って発電し、モーターを動かす燃料電池車が実用化の段階に入っている。

 施設の敷地面積は1350平方メートル。8月中に着工し、来年4月に運用を始める。1日あたり、燃料電池車65台分に相当する3300立方メートルの水素を作れるという。事業費13億円は、国土交通省が全額負担する。

 燃料電池車に水素を供給するステーションも併設する。福岡市の中村健児・企業誘致課長は「この施設で、燃料電池車の普及にもつなげたい」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140801-00000114-san-l40

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●中小企業革新研究/中小企業技術移転プログラム第1段階の受賞者を発表(2014年02月)

 米エネルギー省(DOE)は、2014年度中小企業革新研究/中小企業技術移転プログラム(Small Business Innovation Research and Small Business Technology Transfer:SBIR/STTR)第1段階リリース1の受賞者を発表した。これには水素と燃料電池プロジェクトが含まれている。受賞者は以下の通りである。

 電解セル用の高効率プロトン交換膜(proton exchange membranes)を開発しているアリゾナ州ツーソン(Tucson)のアムセン・テクノロジーズ社(Amsen Technologies LLC)、貯蔵タンクか自動車に高圧水素をそのまま供給できる水の電解過程を開発しているマサチューセッツ州ニュートン(Newton)のギナー社(Giner, Inc.)、水素システムで信頼できる性能を可能にするために改良したプラスチックとエラストマー・シール(elastomer seal)のコーティングを開発しているマサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge)のGVD社(GVD Corp.)、イオン交換膜(PEM)型電解槽のイオン交換膜を設計するために、以前のエネルギー効率と再生可能エネルギー局(EERE)の膜加湿器プロジェクト(membrane humidifier project)を基盤にして開発された膜技術を活用しているサウス・カロライナ州ペンドルトン(Pendleton)のテトラマー・テクノロジーズ社(Tetramer Technologies, LLC)。
http://science.energy.gov/sbir/awards/
〔参考〕elastomer【名】 《化》エラストマー◆加熱すると溶け、常温でゴム弾性を示す高分子物質

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