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□燃料電池ワールド Vol.1683
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■2014年07月16日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(07月01日―1)
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2014/07/01 エア・リキード社とダイムラー社、インテリジェント・エナジー社は、13億ユーロの燃料電池と水素の更新プログラムで産業界をリードすることを決意(NEW-IG)
〔訳注〕「燃料電池と水素に関する官民共同技術開発のための欧州産業界団体(European industry association for Fuel Cells and Hydrogen:NEW-IG)」は7月1日、エア・リキード社(Air Liquide)、ダイムラー社(Daimler)、インテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)を次の期間の2年間、団体をリードする権限を与えることを満場一致で決定した。ブリュッセル(Brussels)で6月30日に行われた総会では、より成功するための代表者の極めて重要な貢献と、彼らに前進させる組織のリードを委託したことを、メンバーは承認した。シーメンス社(Siemens)、バッテンフォール社(Vattenfall)、H2ロジック社(H2Logic)の既存の団体メンバーを含めた理事会6社は、次の7年間で13億ユーロの「燃料電池と水素に関する官民共同技術開発構想(Governing Board of the Fuel Cells Hydrogen 2 Joint Undertaking:JTI)」に産業界の関心を寄せている。現在、団体は18カ国から76のメンバーを結集している。
2014/07/01 エルリングクリンガー社、燃料電池の専門家ニュー・エナディ社の過半数持ち分を取得(ElringKlinger AG)
〔訳注〕エルリングクリンガー社(ElringKlinger AG)は、既存の所有者の連合体からドイツのノイブランデンブルク(Neubrandenburg)に本社を持つニュー・エナディ社(New Enerday GmbH)の株75%の持ち分を買収した。エルリングクリンガー社(ElringKlinger AG)は、高温固体酸化物型燃料電池(high-temperature SOFCs:solid oxide fuel cells)に関連した事業活動を強化する。
2014/07/01 燃料電池は空港用荷役運搬機器に電力を提供するために一歩近づいている(Plug Power)
〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power)は今週、ゲンドライブ(GenDrive)燃料電池が圧倒的な価値を提供している同社の荷役運搬機器に隣接した市場として、世界中の空港で荷物や貨物を運ぶために設計された新しい地上支援装置(ground support equipment:GSE)用車両の実演を行った。米エネルギー省(U.S. Department of Energy)からの250万ドルの助成金は燃料電池の開発プロジェクトに使われた。シャーロット(Charlatte)貨物トラクターは、四つの台車の上に均等に載せられた重量4万ポンドの荷物を引っ張った。燃料電池駆動車両はバッテリー電源の下で行う操作と同じであることが確認された。
2014/07/01 セラミック・フュエルセルズ社、技術の更新を発表(CFU)
〔訳注〕セラミック・フュエルセルズ社(Ceramic Fuel Cells Limited:CFU)はこのほど、スタック劣化率を最大70%削減したブルーゲン(BlueGEN)製品の改善を発表した。この著しい改善は特許を取得している。
■07月15日のWEB LINK NEWS
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2014/07/15 15日の朝刊(都内最終版)☆1(時事通信)
【共通ニュース】
◆水素ステーション 始動 尼崎に第1号 拡大へ政府が補助金 設置費用GSの5倍
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140715-00000000-jijnb_he-nb
2014/07/15 <話題>インフラ用ロボットの活用に期待、橋りょう管理や災害復旧など(モーニングスター)
足元で日経平均株価は上値が重い展開が続いているが、一方で、燃料電池やロボット、バイオなど個人投資家を中心にテーマ株への物色が活発化している。そのようななか、先週、国土交通省は、次世代社会インフラ用ロボットを活用した「橋梁(りょう)維持管理」「水中維持管理」「災害応急復旧」「災害調査」などの「現場検証対象技術」を決定した。直近では、集中豪雨などにより各地で土砂災害が発生していることから、早期の実用化が期待される。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140715-00010000-biz_mos-nb
2014/07/15 日本EVクラブ舘内端代表、「EV一番塾」を開催…日米欧三極の産官電動車戦略を読み解く(レスポンス)
VWグループの電動車戦略やBMW「i」シリーズのコアテクノロジーから、各国政府のエネルギー政策・環境規制動向、燃料電池車(FCV)の普及課題などをテーマしており、包括的な内容。設計畑出身で自動車評論家としても長いキャリア舘内氏ならではの深い知見と軽妙なトークで参加者を引き込んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000009-rps-bus_all
2014/07/15 京大、パラジウム金属ナノ結晶を制御し水素の吸蔵速度を変えることに成功(マイナビニュース)
京都大学は7月14日、パラジウム金属(Pd)ナノ結晶の表面原子配列を精密にコントロールすることで、水素の吸蔵速度を変えることに成功したと発表した。
同成果は、同大大学院 理学研究科の北川宏教授らによるもの。詳細は、英国科学雑誌「Nature Materials」、および米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」のオンライン版に掲載された。
パラジウム(Pd)は面心立方格子(fcc)構造を有する白金族元素の1つである。Pdは水素化反応触媒や自動車の排気ガス浄化用の触媒(三元触媒)など、様々な触媒として使われている。さらに、燃料電池の電極触媒としても使用されている有用な元素である。一方で、Pdは自身の約1000倍の体積の水素を吸蔵することができ、水素吸蔵金属や水素分離膜としても実用化研究が盛んに行われている。現在、Pdのさらなる性能向上のために、異種金属を混ぜて合金化する手法が用いられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000016-mycomj-sci
2014/07/15 元F1ドライバー・鈴木亜久里「僕がフォーミュラE参戦を決めた理由」(@DIME)
「2人には“僕ができることだったら何でも手伝う”と約束した」
具体的にいうと、スポンサーを集めたり自動車メーカーとのコラボレーションを手伝ったりするといったことだ。F1時代と違って、今回はあくまでもサポート役に徹すると話す亜久里氏。全く新しいカテゴリーへのチャレンジを決断した本当の理由を聞いてみた。
「これからのクルマは必ず電気がエネルギー源になる。だったら、それでレースをしてみたいよね。将来それが“究極のEV”といわれる燃料電池車になったとしても、バッテリーとモーターがクルマを動かすのに変わりはないから」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140715-00010004-dime-spo#!bfDMSG
2014/07/15 【個別銘柄】「水素駅」始動の岩谷産や大塚H高い、佐鳥下落(Bloomberg)
岩谷産業:前日比3.4%高の756円。日本初の商用水素ステーションを兵庫県尼崎市にオープンした、と14日に発表。同社の液化水素製造拠点であるハイドロエッジ(大阪府堺市)からローリーで輸送した液化水素を利用、2015年に一般販売が予定される燃料電池自動車、今後普及が見込まれる燃料電池バスに水素を供給するもので、今後の拠点拡大に伴う需要取り込みが期待された。水素製造装置関連の三菱化工機も連れ高し、13%高の466円。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000028-bloom_st-bus_all
2014/07/15 トヨタでも「燃料電池車」を普及させられない理由(プレジデント)
■燃料電池車の普及は遠い未来の物語
■水素は取り扱いの難しいエネルギー
■その始まりは奥田社長の「安請け合い」? !
■水素は量産すれば何とかなるというものではない
■「長い長いチャレンジ」を続ける価値ある技術
が、それらのメリットを勘案しても、燃料電池車は現時点では、石油やガスの価格が車を走らせられないほどに高騰するかもしれないという将来リスクを回避するエネルギーセキュリティ面以外、普及させる合理性をまったく持てていない。致命的なのはやはり、前述のとおり水素製造・輸送・貯蔵コストの致命的な高さである。トヨタの佐藤康彦常務役員は「エネルギー業界には、現在のガソリン車もしくはガソリンハイブリッド車と同等のコストで走行できる水準になるようお願いをしていく」と語っていたが、そもそものベースコストがそれを実現できないくらいという現状を何とかできないうちは、エネルギー業界側としてもそんなお願いをされても困るというのが正直なところだろう。
リーマンショックと前後して華々しく登場しながら、なかなか飛べないバッテリーEVを一気に抜き去って次世代のエコカーのメインストリームになるといった空想的な煽り立てでユーザーに過剰な期待を抱かせるのは、長期的に見ればマイナス効果しかない。水素に関して“不可能を可能にする”ためのチャレンジは、今からゼロベースで始まるに等しいのだ。経産省・資源エネルギー庁も自動車業界も、大事な技術と思うのであれば、今は一層自制すべきだろう。
ジャーナリスト 井元康一郎=文
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140715-00012956-president-bus_all#!bfEdP8
2014/07/15 茂木経産相、トヨタの燃料電池車を試乗(時事通信)
茂木敏充経済産業相は15日午後、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社を訪問し、豊田章男社長と面談するとともに、同社が2014年度中に発売する燃料電池車(FCV)を試乗した。茂木経産相は試乗後、報道陣に「非常に静かで加速も良い。『かいより始めよ』で、経産省の公用車として使いたいと豊田社長に申し上げた」と述べ、FCV普及に向け率先して導入する考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000036-jijc-biz
2014/07/15 自工会、東京モーターショー2015の開催概要を発表、今秋には「東京モーターフェス」を開催 / 自らも30年ぶりに2輪車に乗り始めた池会長、8月に2輪車向けのイベント「浜松バイクまつり」を開催(Impress Watch)
■ 次回の東京モーターショーは2015年10月29日?11月8日に開催、今秋にイベントも
■ 燃料電池から人手不足、リコールまでコメント
そのほか会見では、燃料電池から人手不足、脱法ハーブに至るまでさまざまな質問が上がった。
燃料電池の普及については「水素そのものは有望で、燃料電池車の将来性は高いが、課題が多い。導入時にはある程度のインセンティブに頼らざるを得ないが、将来的にメーカーの責任として(インセンティブに)頼らないことを目指す」とコメント。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000101-impress-ind
■海外ニュース
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<輸送>
●マレーシア・マラ工科大学の燃料電池発電、シェル・エコ・マラソン・アジアで勝利 (2014年02月13日)
マレーシア・マラ工科大学(Universiti Teknologi MARA (UiTM) Malaysia:UITM Malaysia)は、ホライゾン燃料電池テクノロジーズ社(Horizon Fuel Cell Technologies)の燃料電池を使用して、この年のシェル・エコ・マラソン・アジア(Shell Eco Marathon Asia)で「アーバン・コンセプト(Urban Concept)」と「試作品部門(Prototype categories)」の両方で勝利した。二番目の会場の参加者はフィリピンで行われた競技会で、ホライゾン社の技術を使った。そしてトップクラスの大学や工科大学からアジアを超えて100以上のチームが引きつけられた。
http://media.wix.com/ugd/047f54_a79b28efd8124d9eb08731a3ebccae9c.pdf
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議総会・記念講演会【再掲】
このイベントには、総会・記念講演会ともに会員以外の方も参加できます。また、交流会も会費をお支払いいただければ参加できます。
◇日 時:7月23日(水)14:00〜18:00
◇場 所:ホテルニューオータニ博多
(福岡市中央区渡辺通1-1-2 TEL(092)714-1111)
*JR博多駅からバス約7分、天神からバス約5分
アクセス http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/info/access/index.html
◇次 第:
『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜15:00 《会場:鶴の間・東(4階)》
会長挨拶 新日鐵住金株式会社 岩城正和取締役
知事挨拶 福岡県 小川 洋知事
来賓挨拶 九州大学総長、他
議 事 戦略会議26年度事業計画 等
『特別講演』 15:10〜15:25 《会場:鶴の間・東(4階)》
「福岡水素エネルギー戦略会議のこれまでの10年、これからの10年(仮)」
東 義氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社顧問) 『記念講演会』 15:25〜16:40 《会場:鶴の間・東(4階)》
記念講演1「水素社会の実現に向けたロードマップ(仮)」
戸邉 千広氏(経済産業省資源エネルギー庁燃料電池推進室室長)
記念講演2「北九州水素タウン事業報告(仮)」
粟津 幸雄氏(水素供給・利用技術研究組合タウン実証部長)
記念講演3「水素の地産地消を目指した水素サプライチェーン構築の可能性(仮)」
山崎 明良氏(三菱化工機株式会社新事業本部経営企画グループHygeiaチーム担当部長)
◇交流会 16:45〜18:00 《会場:飛翔の間(4階)》
交流会の会費:当日、5,000円/人のご負担をお願いいたします。
◇プログラム詳細はこちら → http://www.f-suiso.jp/info/8888.html
※なお、当日は13時からロビーにて、九州大学や県内企業等のパネル展示・製品展示を行っております。ご興味のある方はお早めにお越しください。
◇申込み方法:準備の都合上、7月18日(金)までに以下の入力フォームからお申し込みください。フォームが開きますので、必要事項を入力して送信してください。
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20140523143356
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□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
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