■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1680
■□□□□□□□□□
■2014年07月11日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(06月26日)
□□□───────────────────────────
2014/06/26 H2ロジック社とエア・リキード社、デンマークで水素ステーションのネットワークを建設(h2 logic)
〔訳注〕H2ロジック社(H2 Logic A/S)とエア・リキード社(Air Liquide)は、水素燃料企業コペンハーゲン水素ネットワーク社(Copenhagen Hydrogen Network A/S:CHN)への共同投資を行った。同社は、2014年中にあと4基のステーションを追加するコペンハーゲン(Copenhagen)で1基の水素ステーションをすでに運営している。コペンハーゲン水素ネットワーク社はエア・リキード社とH2ロジック社が所有する合弁企業なので、デンマークでもっぱら水素ステーションの運営のみを行う。それゆえ、水素燃料のために国際市場に取り組んでいるエア・リキード社およびH2ロジック社の通常の業務には影響を及ぼさない。またデンマークは、燃料電池自動車の奨励策を持っている世界の国の中で最高の奨励策を持っているただ一つの国である。購入価格の180%にも上る従来型自動車に対する自動車登録料が免除されるという免税措置が電気自動車に対して行われている。その他の情報については25日付けのエア・リキード社の記事を参照のこと。
2014/06/26 ヌベラ・フュエルセルズ社、水素ディスペンサーのチャンスを与えるために米国エネルギー省が選ぶ(Nuvera)
〔訳注〕経済的な水素生産と配送技術の開発は、10の州が新たに取り組んでいるゼロ・エミッション自動車(zero emissions vehicle:ZEV)と同時にアメリカの燃料電池自動車の商業化を実現する重要な要因である。エネルギー省(Department of Energy:DOE)はこのほど、燃料電池自動車に燃料を補給するために情報処理能力を持つ高圧水素ディスペンサーの設計と実証を通してこの目的の達成を支援するヌベラ社(Nuvera Fuel Cells)を選んだ。同社は1500万ドルを受け取る。
2014/06/26 国立再生可能エネルギー研究所とゼネラル・モーターズ、自動車用燃料電池のコストを削減するために研究開発パートナーシップを結ぶ(NREL)
〔訳注〕米エネルギー省(Energy Department)の国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory:NREL)とゼネラル・モーターズ(General Motors:GM)は、燃料電池材料と製造の研究開発を通して自動車用燃料電池スタックのコスト削減を加速させる複数年、数百万ドルの提携を行っている。GMとホンダ(Honda)は2013年7月に、2020年の商業化を見込んで次世代燃料電池と水素貯蔵システムを共同開発する長期的な協力を発表した。またGMは昨年、ミシガン州ポンティアック(Pontiac)のGMパワートレイン世界本部(GM Powertrain World Headquarters)に新しく最先端の燃料電池開発研究所を開設している。
2014/06/26 AFCエナジー社、中間決算を発表(AFC Energy)
〔訳注〕ティム・ヨー(Tim Yeo)AFCエナジー社(AFC Energy)会長は、「我が社はライフサイクルの重要な出来事に到達して、産業用の電力生産と供給のために研究開発から大規模な商業製品の生産に急速に展開している」と語った。
2014/06/26 次世代の水素解決策を展開するヒューストンの会社(Hydrogen-XT)
〔訳注〕ヒューストン(Houston)に本社を置く技術系の会社ハイドロジェン・XT社(Hydrogen-XT,Inc.)は、新しく誕生した姉妹会社ハイドロジェネクス社(HydrogeNXT, Inc.)に、ステーションを販売し、彼らが支援するネットワークを運営するという特許で保護された水素供給解決策の許可を与えている、と発表した。水素供給解決策には、従来の水素ステーションのコストダウンや、燃料電池自動車のドライバーが近くの水素ステーションの検索と燃料の容量を予約するスマートフォン・アプリの開発などがある。ハイドロジェネクス社の立ち上げはまた、同社のシリーズA(Series A)の資金調達の公式な開始の準備としてエンジェル・ラウンド(Angel round)の開始を通知する。ハイドロジェン・XT社とハイドロジェネクス社は、エネルギー産業のソフトウェア技術者であり、アル・ゴア(Al Gore)の気候変動の改善に取り組む団体(Climate Reality Project Leadership Corps)のメンバーであるロバート・ワイズ(Robert Wise)による12年間の研究開発の作品である。
■07月10日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────
2014/07/10 燃料電池自動車、来年カリフォルニア州で強力に推進(TechCrunch Japan)
私たちは2015年10月25日までにホバーボードを手に入れることはないかもしれないが、カリフォルニア州エネルギー委員会とToyotaのおかげで、同じくらい未来的なものが手に入るかもしれない。カリフォルニア州における〈機能する水素経済〉の構築だ。
その月、FirstElement Fuelは、新たに19箇所の水素燃料ステーションをカリフォルニア州に開設する。エネルギー委員からの資金供与2720万ドル、およびトヨタからの借入金720万ドルによる。さらに9箇所が、州の別プロジェクトに配布された資金によって州内に設置される。
水素燃料ステーションの数が、現在の9箇所から4倍以上に増えることによって、ようやく自動車メーカーは、充電式電気自動車に対する明確な利点をもって燃料電池自動車を販売できる。
FirstElement FuelのCEO Joel Ewanickは、今日午前私に、これらの早期投資のおかげで、将来の水素ステーション展開コストが著しく削減できると言った。ポンプの数が増えれば、ステーションの建設費は今後10年で50%下がり、燃料コストも30?40%下がる可能性がある。そして5年以内に、FirstElementのステーションは利益を生み始める、なぜなら「ビジネスモデルが非常に単純だから」とEwanickは言う。
念のために書いておくと、水素ステーションは来年の展開以降、カリフォルニアの殆どの主要都市地域で、運転して行ける距離に設置されるが、今、ガソリンを入れるのと同じように便利になるわけではない。例えば、下に貼ったのはFirstElementによるベイエリアのステーション設置予定マップだ。もし私がサンフランシスコに住んでいたら、満タンにするためにあんな遠くまで運転したくない。
カリフォルニア州は、2025年までに無公害者を150万台にするつもりで、そのための費用を注ぎ込んでいる。これまでに、同州の代替および再生可能燃料技術推進プログラムは、水素、バイオ燃料、および輸送用電気を推進するプロジェクトに4億ドル以上を投資している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140710-00029669-techcr-sci
2014/07/10 北大、650?850nmの可視・近赤外光も利用可能な人工光合成システムを開発(マイナビニュース)
北海道大学(北大)は7月9日、これまで利用することができなかった650?850nmの可視・近赤外光も利用可能な人工光合成システムを開発したと発表した。
同成果は、同大 電子科学研究所の三澤弘明教授、上野貢生准教授らによるもの。首都大学東京の井上晴夫特任教授、同大大学院 理学研究院の村越敬教授と共同で行われた。詳細は、ドイツ化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。
今回、光アンテナ機能を有する金属を担持したチタン酸ストロンチウム基板を用い、従来の人工光合成では利用することができなかった650?850nmの可視・近赤外光も利用可能な人工光合成システム開発した。さらに、基板の表面と裏面に異なる金属を配置する極めて単純な反応チャンバにより水を光分解し、それぞれの面から水素と酸素を分離して取り出すことに成功し、従来とは異なる方法論で水素の分離が可能であることを示した。
今回のシステムでは、水分解に230mV程度のバイアスが必要だったが、今後はこれを0バイアスでも実現できるシステム構築を進めるとともに、水素だけではなく、アンモニアなどの水素エネルギー密度の高い化学物質への変換も推進し、車などの移動体への搭載も可能にする技術へと発展させたいとコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140710-00000149-mycomj-sci
■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<燃料/改質器/貯蔵>
●ワイト島に5基の水素ステーションを持ち込む(2014年02月09日)
ITMパワー社(ITM Power)は、ワイト島(Isle of Wight)の5基の水素供給サイトの計画を許可された。4カ所の水素ステーションではそれぞれ80kg/日を、1カ所の海洋補給ステーションでは15kg/日の水素を供給する。
http://www.itm-power.com/news-item/five-hydrogen-refuelling-sites-approved-for-planning-on-the-isle-of-wight/
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆福岡水素エネルギー戦略会議総会・記念講演会【再掲】
このイベントには、総会・記念講演会ともに会員以外の方も参加できます。また、交流会も会費をお支払いいただければ参加できます。
◇日 時:7月23日(水)14:00〜18:00
◇場 所:ホテルニューオータニ博多
(福岡市中央区渡辺通1-1-2 TEL(092)714-1111)
*JR博多駅からバス約7分、天神からバス約5分
アクセス http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/info/access/index.html
◇次 第:
『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜15:00 《会場:鶴の間・東(4階)》
会長挨拶 新日鐵住金株式会社 岩城正和取締役
知事挨拶 福岡県 小川 洋知事
来賓挨拶 九州大学総長、他
議 事 戦略会議26年度事業計画 等
『特別講演』 15:10〜15:25 《会場:鶴の間・東(4階)》
「福岡水素エネルギー戦略会議のこれまでの10年、これからの10年(仮)」
東 義氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社顧問) 『記念講演会』 15:25〜16:40 《会場:鶴の間・東(4階)》
記念講演1「水素社会の実現に向けたロードマップ(仮)」
戸邉 千広氏(経済産業省資源エネルギー庁燃料電池推進室室長)
記念講演2「北九州水素タウン事業報告(仮)」
粟津 幸雄氏(水素供給・利用技術研究組合タウン実証部長)
記念講演3「水素の地産地消を目指した水素サプライチェーン構築の可能性(仮)」
山崎 明良氏(三菱化工機株式会社新事業本部経営企画グループHygeiaチーム担当部長)
◇交流会 16:45〜18:00 《会場:飛翔の間(4階)》
交流会の会費:当日、5,000円/人のご負担をお願いいたします。
◇プログラム詳細はこちら → http://www.f-suiso.jp/info/8888.html
※なお、当日は13時からロビーにて、九州大学や県内企業等のパネル展示・製品展示を行っております。ご興味のある方はお早めにお越しください。
◇申込み方法:準備の都合上、7月18日(金)までに以下の入力フォームからお申し込みください。フォームが開きますので、必要事項を入力して送信してください。
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20140523143356
────────────────────────────────────
■メルマガ「燃料電池ワールド」
□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO pemdream
連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us
□解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)
**H2**