燃料電池ワールド Vol.1674 (2014/07/03 11:26)

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□燃料電池ワールド Vol.1674
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■2014年07月03日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(06月18日)
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2014/06/18 エネルギー省、最新の水素生産と配送技術に2000万ドル投資(doe)

〔訳注〕米エネルギー省(Energy Department)はこのほど、新しい10の研究開発プロジェクトに2000万ドルの出資を発表した。さまざまな国産の再生可能な資源から水素を経済的に生産して燃料電池に配送できるこれらの技術開発は、エネルギー使用と炭素排出量をかなり削減することが可能である。本日発表された六つの水素生産研究開発プロジェクトは、水素の生産と配送、分配をガソリンと同等未満の4ドルで行うことを目的に選ばれた。フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy Inc.)は90万ドル、パシフィック・ノースウエスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory)は220万ドル、国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory)は300万ドル、ハワイ大学(University of Hawaii)は300万ドル、サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)は220万ドル、コロラド大学ボルダー校(University of Colorado, Boulder of Boulder)は200万ドルをそれぞれ受け取る。

2014/06/18 バラード社と企業連合パートナー、ウィスラーの燃料電池バス艦隊でCUTA賞を授与(ballard power)

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、BCトランジット(BC Transit、ブリティッシュ・コロンビア州交通局)、ニュー・フライヤー社(New Flyer)、PWトランジット(PW Transit)とともに、ウィスラー燃料電池バス・プロジェクト(Whistler Fuel Cell Bus Project)でカナダ都市公共交通協会(Canadian Urban Transit Association:CUTA)の2014年企業経営陣革新賞(Corporate Leadership Innovation Award)を授与された。この賞は、ケベック州ガティノー(Gatineau)で開かれているカナダ都市公共交通協会2014年次総会の昼食会の席上、発表された。

2014/06/18 ヘリオセントリス社、通信と産業向け燃料電池システムの大手統合者フューチャーイー社を取得(Heliocentris)

〔訳注〕ヘリオセントレス・エナジー・ソリューション社(Heliocentris Energy Solutions AG)は本日、フューチャーイー・フュエルセル・ソリューションズ社(FutureE Fuel Cell Solutions GmbH)の株式に加え、株主融資の100%を所得したと発表した。両社の組み合わせは、1kW級から20kW級までの定置用燃料電池でドイツに新たな市場を創生する。

2014/06/18 教育目的のための水素燃料電池の拠点となるバーミンガム・メトロポリタン大学の新施設(Birmingham Metropolitan College)

〔訳注〕バーミンガム・メトロポリタン大学(Birmingham Metropolitan College)は、グレートバー(Great Barr)のジェームス・ワット・キャンパス(James Watt Campus)に作る新しい環境エネルギー・センター(Sustainable Energy Centre)に850万ポンドを投資している。新センターは独自に、教育目的のために水素燃料電池を設置する最初のキャンパスとなる。

■07月02日のWEB LINK NEWS
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2014/07/02 【池原照雄の単眼複眼】自前技術で未来カー引き寄せる…トヨタFCV市販への軌跡(レスポンス)
◆「3億円也」だった今世紀初頭のFCスタック
◆水素吸蔵合金も使ってみた…
◆環境技術への経営判断の差

 翌97年には、その後、多くの自動車メーカーが手掛けた「メタノール」をクルマに積んで水素に改質するタイプも試作。さらには硫黄分などの不純物を除去した「クリーンガソリン(CHF)」から水素を生成する方式も研究した。CHFタイプの開発では、00年に米GM(ゼネラルモーターズ)と提携している(その後解消され、GMは13年にホンダとFCV開発で提携)。

 結局、メタノールもCHFも「改質器という、一種の化学プラントをクルマに積まなければならない」(当時のトヨタ担当技術者)という非効率さによってFCVシステムから脱落、高圧タンクによる水素貯蔵が本命となった。あらゆるものに手を染めた20余年の紆余曲折と試行錯誤こそが、トヨタのFCV開発の血肉となっている。

 豊富な資金力が研究の支えとなったのは否定できないが、開発に着手した90年代のトヨタはGMやフォードモーターにはまだ、事業規模で大きくリードされていた。そこを埋めたのは環境技術への経営判断の差であったし、自前技術にこだわる創業以来の伝統だろう。もっとも、これからも「激しい技術競争が続く」(加藤副社長)この分野で、万全なリードなどはない。また、水素という一般には未知の物質を高圧で貯蔵するクルマの安全や安心に対する理解を深める活動も、普及に向けたリーディングカンパニーの重い役目だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140702-00000017-rps-bus_all

2014/07/02 【日経平均】NY大幅高で15400円台は前場だけで47円高(エコノミックニュース)

 トヨタは40円高、ホンダは7円高、マツダは5円高と自動車大手は好調。6月の新車販売台数は登録車は0.7%減だったが軽自動車は1.9%増で、合計すればプラスだった。販売台数11%増のスズキは、マルチ・スズキのインド国内の販売が31%増というニュースもあり158円高で年初来高値更新。9%増のダイハツは「ミラ・イース」の改良型を発表し1リットル35キロを記録して燃費トップの座を奪回というニュースもあり9円高。消費増税後も「軽」は引き続き好調だ。

 設備投資関連のTHKはドイツ証券が新規に「バイ」のレーティングをつけて38円高。燃料電池車・水素ステーション関連の三菱化工機は朝から買いを集めて24円高と急反発し値上がり率4位、売買高3位、売買代金7位に入った。三菱商事と日本郵船が、フランスのGDFスエズ社と提携してエコ船舶(エコシップ)へのLNG燃料供給事業を始めると報じられ、三菱商事は14円安、日本郵船は6円高だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140702-00000036-economic-biz

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックス社、イギリスの水素補給契約とカナダのエネルギー貯蔵契約の二つの契約を授与される(2014年01月16、29日)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、イギリス国内の水素燃料ステーションのための二つの契約を獲得した。最初の契約は、スコットランドのアバディーン市議会(Aberdeen City Council)のキッティブルースター駅(Kittybrewster depot)に2014年に建てられる大きな燃料ステーションのために、リンデ・グループ(Linde Group)の一員のBOC社用の3基の電解槽「ハイスタット(HySTAT)60」が含まれている。このステーションはアバディーン水素バス・プロジェクト(Aberdeen Hydrogen Bus Project)によるもので、10台の燃料電池バスが利用する。2番目の契約はまたBOC社のもので、イギリスのスウィンドン(Swindon)のホンダ・モーター(Honda Motor Company)の工場に燃料ステーションの一部として設置される電解槽「ハイスタット30」である。ハイドロジェニックス社はまた、カナダでマイクログリッドのエネルギー貯蔵方法を提供する380万カナダドル(340万米ドル)の契約を授与された。このエネルギー貯蔵プロジェクトは、エネルギー吸収の320kWまで運用して余剰風力エネルギーをハイドロジェニックス社の電解槽「ハイスタット60」を使って水素として貯蔵する。水素は現地で貯蔵され、それからハイドロジェニックス社の燃料電池システム「ハイピーエム-アール(HyPM-R)200」を使用するのに必要な電力に再変換される。このプロジェクトは、時に完全に現在のディーゼル発電システムを置き換える。
http://www.hydrogenics.com/about-the-company/news-updates/2014/01/29/Hydrogenics-Awarded-Contracts-for-Fueling-Stations-in-the-UK
http://www.hydrogenics.com/about-the-company/news-updates/2014/01/16/Hydrogenics-Awarded-Energy-Storage-Contract

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議総会・記念講演会【再掲】
このイベントには、総会・記念講演会ともに会員以外の方も参加できます。また、交流会も会費をお支払いいただければ参加できます。
◇日 時:7月23日(水)14:00〜18:00
◇場 所:ホテルニューオータニ博多
     (福岡市中央区渡辺通1-1-2 TEL(092)714-1111)
     *JR博多駅からバス約7分、天神からバス約5分

     アクセス http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/info/access/index.html
◇次 第:
『福岡水素エネルギー戦略会議総会』 14:00〜15:00 《会場:鶴の間・東(4階)》
  会長挨拶 新日鐵住金株式会社 岩城正和取締役
  知事挨拶 福岡県 小川 洋知事
  来賓挨拶 九州大学総長、他
  議  事 戦略会議26年度事業計画 等
『特別講演』 15:10〜15:25 《会場:鶴の間・東(4階)》

 「福岡水素エネルギー戦略会議のこれまでの10年、これからの10年(仮)」

   東 義氏(日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社顧問) 『記念講演会』 15:25〜16:40 《会場:鶴の間・東(4階)》
 記念講演1「水素社会の実現に向けたロードマップ(仮)」

   戸邉 千広氏(経済産業省資源エネルギー庁燃料電池推進室室長)
 記念講演2「北九州水素タウン事業報告(仮)」

   粟津 幸雄氏(水素供給・利用技術研究組合タウン実証部長)

 記念講演3「水素の地産地消を目指した水素サプライチェーン構築の可能性(仮)」

   山崎 明良氏(三菱化工機株式会社新事業本部経営企画グループHygeiaチーム担当部長)
◇交流会 16:45〜18:00 《会場:飛翔の間(4階)》

  交流会の会費:当日、5,000円/人のご負担をお願いいたします。
◇プログラム詳細はこちら → http://www.f-suiso.jp/info/8888.html
※なお、当日は13時からロビーにて、九州大学や県内企業等のパネル展示・製品展示を行っております。ご興味のある方はお早めにお越しください。
◇申込み方法:準備の都合上、7月18日(金)までに以下の入力フォームからお申し込みください。フォームが開きますので、必要事項を入力して送信してください。

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20140523143356

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