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□燃料電池ワールド Vol.1660
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■2014年06月13日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(05月29日)
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2014/05/29 南カリフォルニア地域、ハイドロジェニックス社の技術とともに水素燃料ステーションをもう一度取得(Hydrogenics)
〔訳注〕ロサンゼルス(Los Angeles)のカリフォルニア州立大学(California State University)工学・コンピュータ科学・技術専門校(College of Engineering, Computer Science, and Technology )は正式に、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics)の技術を使って運営する「水素研究と燃料供給施設(Hydrogen Research and Fueling Facility)」と「大学オープンハウス(College Open House)」を開設した。この施設は、アメリカで最大の大学が運営する水素プラントである。ハイドロジェニックス社は、一日当たり65kgの水素を供給する電解槽「ハイスタット-30(HySTAT-30)」を設置した。カリフォルニア州立大学の「水素研究と燃料供給施設」は、研究や教育、先端クリーン輸送技術に用いられるだけではなく、燃料電池自動車の使用者に燃料を分配する。
2014/05/29 微生物は最新の燃料電池技術をたらふく食べる(MIT)
〔訳注〕マサチューセッツ工科大学(MIT)のエネルギー・マイクロシステムズ・イノベーション研究所(Laboratory for Energy and Microsystems Innovation:LEMI)を率いたカレン・ブイエ(Cullen Buie)は、「我々は現在、トイレに流してしまっているエネルギーのいくらかを刈り取るために微生物燃料電池を使用する方法に取り組んでいる」と述べている。この記事はヘッドラインからして独特な表現が使われ、うまく訳すことができません。
2014/05/29 ニア・パワー・システムズ社、自動車と系統規模の燃料電池のための特許出願中の技術を発表(Neah Power)
〔訳注〕ニア・パワー・システムズ社(Neah Power Systems, Inc.)は自社のウェブサイトに、自動車用燃料電池および系統規模の燃料電池に最適とされる水素生産技術の使用において安全かつ高エネルギー密度を可能にする特許出願中の技術を議論する文書(white paper)を公表した。
2014/05/29 燃料電池自動車の先駆者になることをめざす日本(Nikkei)
〔訳注〕日本政府(Japanese government)は、他の企業に先行して2014会計年度に燃料電池自動車の市場投入を目標にしているトヨタ自動車(Toyota Motor)と、燃料電池自動車の振興を全力で押している。経済産業省(Ministry of Economy, Trade and Industry)は今月遅くに、燃料容器の規制の緩和を計画している。新しい規則のもとで水素容器の最大圧力は、現在の700から875気圧に充てんすることができる。これは、車両が燃料の補給をしないで20%遠くに走行することができる。この規制緩和は、高圧水素燃料補給を許可する他国と日本を同じ水準にする。日本はまた、燃料電池自動車の輸出入の手続きを簡単にして、国連(United Nations)や欧州連合(European Union)、その他の国との話し合いを必要としている。政府は、他国の安全検査を承認する条約を2016年に国内法に反映させるつもりである。このことは、日本の工場で作られた燃料電池自動車の輸出を簡単にするだろう。
■06月12日のWEB LINK NEWS
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2014/06/12 東京ガスが集合住宅版スマートハウス実証試験で夏季58%、冬季49%の電力削減を達成(エコノミックニュース)
東京ガスは10日、「横浜スマートシティプロジェクト」の一環として実施している「集合住宅版スマートハウス実証試験」において、2013年度の電力ピーク時の受電電力についてディマンドリスポンス(DR)(電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること)により、夏季58%、冬季49%の削減を達成したと発表した。
場所は、東京ガスの社宅として神奈川県横浜市磯子区に建設した地下1階・地上4階建ての集合住宅(24戸)。ここでは、12年4月から一次エネルギーを削減する取り組みを行い、省エネルギー化を目指している。12年度は住棟全体の省エネを評価し、13年度は家庭用エネルギー管理システム導入による各戸の省エネ効果の評価および電力ピーク時のディマンドリスポンスによる節電効果についても検証している。
具体的には、夏季(7?9月)および冬季(1月)の電力ピーク時(夏季:13?16時、冬季:17?20時)で「地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)」からのディマンドリスポンス発令を受けた際に、家庭用燃料電池「エネファーム」の発電量が最大となるような制御を行った。この「統合制御システム」によって住棟全体の電力・熱の需要と供給を制御するとともに、「家庭用エネルギー管理システム(HEMS)」を用いて各戸に節電要請を行った。
主な設備は、約25kWの太陽光パネル、太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO(ソラモ)」の屋上設置型が約10m2、バルコニー一体型が1台(約3m2)。家庭用燃料電池「エネファーム」が10台(4住戸に2台)、40kWhの蓄電池が1台である。この結果、電力ピーク時のディマンドリスポンスによる節電効果として、夏季58%、冬季49%の削減を達成した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00000023-economic-bus_all
2014/06/12 ヒュンダイの燃料電池SUV、米国第一号車を納車(レスポンス)
韓国ヒュンダイモーターの米国法人、ヒュンダイモーターアメリカは6月10日、燃料電池車の『ツーソン・フューエルセル』の米国第一号車を、顧客に引き渡した。
この燃料電池車は2013年夏、『ix35フューエルセル』として欧州市場へ投入されたモデル。ヒュンダイのCセグメント主力SUV、『ix35』(北米名:『ツーソン』)をベースに開発された燃料電池車で、最大出力136psのモーターを搭載。二次電池は蓄電容量24kWhのリチウムポリマーバッテリー。2つの水素タンクには、700バールの圧力で水素を貯蔵する。
ヒュンダイは2013年11月、ロサンゼルスモーターショー13において、ツーソン・フューエルセルの米国市場投入を発表。2014年初夏、まずは南カリフォルニアでリース販売を開始する。リース料は月々499ドル(約5万円)。この中には、水素の補給代とメンテナンス費用を含む。
6月10日、ヒュンダイのカリフォルニア州の販売店において、米国向けツーソン・フューエルセルの第一号車を顧客に引き渡し。オーナーとなったティモシー・ブッシュ氏は、「ゼロエミッション車の運転ができることと同時に、米国の石油輸入を減らす一助になれることに興奮している」とコメントした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00000021-rps-ind
2014/06/12 燃料電池車、25年200万円台に=普及策提言―自民党小委(時事通信)
自民党は12日、水素エネルギーの活用促進策を検討する小委員会(渡辺博道小委員長)を開き、燃料電池車(FCV)の購入価格を2025年ごろに1台200万円台に引き下げることなどを柱とする提言をまとめた。政府が今月下旬に改定する成長戦略に反映させたい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00000160-jij-pol
■海外ニュース
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<定置用電源>
●クリアエッジ・パワー社、CTSエネジー社に12基の燃料電池を販売し、フロスト$サリバン社の2013年今年の企業賞を獲得 (2014年01月16、30日)
コネチカット・スタジオ社(Connecticut Studios, LLC)の完全子会社のCTSエナジー社(CTS Energy, LLC)は、コネチカット州サウスウィンザー(South Windsor)の同社のすべてのサービス、例えば最新式の映画やテレビ・スタジオなどの製作施設に、12基のクリアエッジ・パワー社(ClearEdge Power)の燃料電池システム「ピュアセル(PureCell)モデル400(Model 400)」を設置する。もう一つの他のニュースは、市場調査会社フロスト&サリバン社(Frost & Sullivan)は、クリアエッジ・パワー社を燃料電池市場の原動力としての企業であると認め、「2013年今年の北米フロスト&サリバン社(2013 North America Frost & Sullivan Company of the Year)」賞を授与した。
http://www.clearedgepower.com/downloads/media/41/PR_013014_CT_Studios.pdf
http://www.clearedgepower.com/downloads/media/38/PR_%20011614_CEP_Award.pdf
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】
福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。今回は、水素エネルギー分野の中の「燃料電池自動車」関連にスポットを当てた内容です。最新の技術動向に関する講演や、燃料電池自動車の試乗などを予定しております。水素エネルギー産業に興味をお持ちの企業経営者や幹部の皆様のご参加を、心からお待ちしております。
◇開催日:6月24日(火)
◇スケジュール
10:00〜12:00 燃料電池自動車運転試乗会(希望制)
13:00〜16:55 講義
17:00〜17:50 施設見学会(希望制)
18:00〜19:00 交流会(希望制)
◇場 所:水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(福岡県糸島市富915-1)
◇プログラムはこちら↓
http://www.f-suiso.jp/info/8712.html
◇受講料:3,000円(交流会 2,000円)
◇定 員:40名
◇申込締切:6月23日(月) (定員に達し次第受付を終了します。お申し込みはお早めに)
◇問い合わせ先:水素エネルギー国際研究センター 甲野
TEL:092?802?3303
Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
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