燃料電池ワールド Vol.1659 (2014/06/12 10:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1659
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■2014年06月12日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(05月28日)
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2014/05/28 デンマーク工科大学エネルギー変換部門の研究者たちが安い燃料電池を印刷する3Dプリンタを開発(DTU)

〔訳注〕新しい燃料電池が必要ですか? それではインクジェットプリンタを使ってそれを印刷しましょう。デンマーク工科大学エネルギー変換(DTU Energy Conversion)部門の研究者たちは、普通のヒューレット・パッカード社のインクジェット・プリンタ「HP1000」を、固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cells:SOFC)のような効果的なエネルギー変換装置を印刷することができるプリンタに変換した。「我々はインクジェット・プリンタを使って、セラミック薄膜(約1?m、マイクロメートル)の印刷が許される革新的な技術を開発した。連続して高密度の1.2マイクロメートルのイットリア安定化ジルコニア(yttria stabilized zirconia)の層は、このやり方で製作され、燃料電池の性能を改善した。この方法はその上、薄膜を必要とする他の利用法のために多くの材料に応用できる適応性に十分富んでいる」と、研究者の一人クリストフ・ガデア(Christophe Gadea)は説明している。

2014/05/28 直接メタノール型燃料電池ハイブリッド車、サイレント・エフで紹介:毎日使うための電気自動車への第一歩(fz-juelich)

〔訳注〕ユーリッヒ総合研究機構(Forschungszentrum J〓lich)とFHアーヘン応用科学大学(FH Aachen University of Applied Sciences)ユーリッヒ校(J〓lich Campus)の共同プロジェクトである「サイレント・エフ(SILENT-F)」は、直接メタノール型燃料電池(direct methanol fuel cell:DMFC)ハイブリッド・システムを使って軽い荷物用車両を作り、試験することを目的としている。このプロジェクトは、2013年12月に始められ、2014年5月7日にユーリッヒ構内で初めて発表された。

2014/05/28 ドイツのエネルギーヴェンデのために先を行く:国務長官ライヒェはベルリン・シューネフェルトで水素施設を開設(McPhy)

〔訳注〕26日付けでリンデ社(Linde AG)がリリースした「グリーン水素ハブ(Green Hydrogen Hub:H2BER)」を、今度はマクフィ社(McPhy S.A.)がリリースした記事。

2014/05/28 ラメア風力プロジェクトのために未来を先取りしたような燃料電池(NL News Now)

〔訳注〕ラメア(Ramea)は、カナダの北西にあるニューファンドランド島(island of Newfoundland)の南岸に位置する小さな村落である。そこのラメア風力・水素・ディーゼル・プロジェクト(Ramea Wind-Hydrogen-Diesel (WHD) Project)の第2段階が5年の予定で始められている。ナルコ社(Nalcor)の代表は、今後の計画について市民や学童に説明する会合を今月、ラメアで行った。ナルコ社の事業開発マネージャーのナンシー・ハート(Nancy Hart)は、「最初の段階では、風力発電が遠隔地社会でのディーゼル発電を帳消しにする方法を紹介した。第2段階では、ナルコ社の風力発電による電気分解で水素を発生させる。そして、少なくとも発電機の幾つかは水素燃料電池に置き換えられる。燃料電池の購入は、カナダ政府の大西洋経済促進局(Atlantic Canada Opportunities Agency:ACOA)からの資金で可能になるだろう」と述べた。

■06月11日のWEB LINK NEWS
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2014/06/11 大型2次電池、ソニーなど積極投資 EV普及は苦戦…将来性は不透明(SankeiBiz)

 大型2次電池の本格的な需要拡大を見込み、パナソニックやソニーなどの電機各社や住友化学などの素材メーカーが事業の強化に乗り出している。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの車載向けに加えて蓄電設備向けも伸び、2025年には世界市場の規模が10兆円近くに成長するとも予測される中、韓国など海外勢も含めた競合他社に先行するのが狙いだ。一方、三菱重工業がEV向け電池の生産から撤退するなど受注競争は激化しており、大型投資のリスクも見え隠れする。

 もっともEVの普及は国内外で当初見込みより遅れている。約100億円をかけてリチウムイオン電池工場を整備した三菱重工は受注に苦戦し生産撤退を4月に発表。トヨタ自動車がEVより燃料電池自動車(FCV)の開発に軸足を置くなどEVの将来性には不透明な面もある。

 SMBC日興証券の渡辺洋治シニアアナリストは「車載用電池では材料面で技術革新を図り、コスト競争力を保ちながら高性能の製品を提供できるかが重要。(電力貯蔵など)より大規模な分野は割高なコストなど課題も多い」と指摘している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140610-00000000-fsi-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●エネルギー省長官、ワシントン・オートショーを見学(2014年01月22日)

 米エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)長官モニス(Moniz)は、2014ワシントン・オートショー(2014 Washington Auto Show)に行った。そしてヒュンダイ(Hyundai)とトヨタ(Toyota)の燃料電池自動車から燃料電池技術を直接見た。エネルギー省は、この見学した写真のスライドの上映を公開した。
http://energy.gov/articles/slideshow-secretary-moniz-tours-2014-washington-auto-show

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。今回は、水素エネルギー分野の中の「燃料電池自動車」関連にスポットを当てた内容です。最新の技術動向に関する講演や、燃料電池自動車の試乗などを予定しております。水素エネルギー産業に興味をお持ちの企業経営者や幹部の皆様のご参加を、心からお待ちしております。
◇開催日:6月24日(火)
◇スケジュール 
 10:00〜12:00 燃料電池自動車運転試乗会(希望制)
 13:00〜16:55 講義
 17:00〜17:50 施設見学会(希望制)
 18:00〜19:00 交流会(希望制)  
◇場 所:水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(福岡県糸島市富915-1)
◇プログラムはこちら↓
  http://www.f-suiso.jp/info/8712.html
◇受講料:3,000円(交流会 2,000円)
◇定 員:40名
◇申込締切:6月23日(月) (定員に達し次第受付を終了します。お申し込みはお早めに)
◇問い合わせ先:水素エネルギー国際研究センター 甲野
  TEL:092?802?3303 
  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp 

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