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□燃料電池ワールド Vol.1658
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■2014年06月11日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(05月27日)
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2014/05/27 ITMパワー社、市販の製品の最適化とコスト削減を発表(ITM POWER)
〔訳注〕ITMパワー社(ITM Power)は、エネルギー貯蔵とクリーン燃料の適応という目標市場にあわせた標準製品の最適化を発表した。その範囲は、商業的なけん引に応え、すべての既存の水素モビリティ・プログラムとメガワット級のパワー・ツー・ガス(power-to-gas)の要求に用立てることである。
2014/05/27 YCシナジー社、燃料電池技術でオール電化ヨットに電力を(YC Synergy)
〔訳注〕YCシナジー社(YC Synergy Co., Ltd.)は、台湾国際ボートショー(Taiwan International Boat Show)で同社の最新の燃料電池システムを発表した。2012年に設立された同社は、固体高分子型燃料電池(polymer electrolyte membrane fuel cells:PEMFC)の長年の経験を持っている。YCシナジー社は創立以来、ゆくゆくは電気ボート用燃料電池システムの開発をリードしようと、造船会社と協力して技術交流を行ってきた。
2014/05/27 固体高分子型燃料電池の効率的な触媒として白金ナノ粒子ベースのタンタル酸化物ナノ粒子(Tokyo Institute of Technology)
〔訳注〕東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)電気化学科(Department of Electronic Chemistry)の大阪武雄(Takeo Ohsaka)教授、ザエナル・アワルディン(Zaenal Awaludin)博士研究員と同僚たちは、白金触媒(platinum (Pt) catalysts:Pt/C)よりも高い活性と耐久性を持っているタンタル酸化(TaOx:tantalum oxide)ナノ粒子に覆われた白金ナノ粒子(Pt nanoparticles:Pt/TaOx)の開発を報告した。
2014/05/27 ホンダ・センターにブルームエナジー社の燃料電池が初登場(Bloom Energy)
〔訳注〕ホンダ・センター(Honda Center)の管理会社アナハイム・アリーナ・マネジメント社(Anaheim Arena Management, LLC)は本日、ブルーム・エナジー社(Bloom Energy)の燃料電池プロジェクトの完成を祝う祝賀行事を行った。アナハイム市議会だけでなくアナハイム市長トム・テイト(Tom Tait)は、ホンダ・センター、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)、ブルーム・エナジー社、アナハイム・ダックス(Anaheim Ducks)とナショナルホッケーリーグ(NHL)の代表と一緒に祝賀会に出席した。
2014/05/27 マサチューセッツ工科大学チーム、再生可能エネルギー技術で白金触媒を置き換えることができる安価な触媒を作る製法を開発(mit)
〔訳注〕マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生ショーン・ハント(Sean Hunt)と博士課程修了者Tarit Nimmandwudipong、化学工学助教授ユーリー・ロマン(Yuriy Rom〓n)は、白金族金属(platinum-group metals:PGMs)をより豊富に存在する金属と置き換える方法のアイディアを持っている。最近のドイツ化学会誌「アンゲヴァンテ・ケミー(Angewandte Chemie)」に掲載された論文で、このチームはこれらの代替触媒を合成する方法について説明している。
■06月10日のWEB LINK NEWS
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2014/06/10 燃料電池車「水素スタンド整備で2万台販売が普及条件」の声(NEWS ポストセブン)
FCXクラリティで2時間ほどの試験走行と、初の水素補給を体験したという自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が、燃料電池車の魅力を語る。
「排気ガスをまったく出さずに、出るのは水だけという究極のエコ技術は確かにすごいのですが、単純に車としての乗り心地も良かったです。エコカーの割には力強い走りで、加速時にはモーター音に加えて燃料電池に水素を供給する際の送風機の音が“キュイーン”と高まっていく。エンジン付きの車とは違ったワクワク感がありました」
だが、水素の燃料補充には若干の不便さを感じたという。
「補給口を車に接続するのも面倒でしたし、水素が周りに漏れていないかをテスターで計測してからようやく補給が始まります。なにせ、高圧タンクに圧縮水素を送り込むまでは液体水素として配管を通っているので、管の周りはぶ厚い氷がついて冷凍庫のよう。
冷やされた煙がモワーッと漂っている様子をみると、水素エネルギーを車に補給するのがいかに大変なことかが分かります」(井元氏)
こうした補給設備や安全性を担保した水素ステーションは、1か所設置するのに4?6億円と莫大なコストがかかるため、国の目標100か所(2015年中)に対して、まだ25か所の建設しか確定していない。これではFCVが市販されても普及のメドが立たないのは当然だろう。
「水素ステーションの建設には国の補助金も出るが、住居の近くには建設できないなどの制約が厳しく、アベノミクスによる地価の高騰もあって都心部での拡大が遅々として進まない」(大手石油会社幹部)
また、普及の最大のネックといわれているのがFCVの本体価格。水素を電気エネルギーに変換する部品には1台約100gのプラチナ(白金)が使われている。貴金属としても高価なプラチナが部品に必要なために、「1台あたりの燃料電池システムのコストは600万円以上」(業界関係者)といわれている。
トヨタはさらなる技術革新と量産化によって、2020年代には500万円以下で販売したいと意気込むが、それも普及速度が頼みの綱といえる。
「かつて1台1億円といわれていた頃から見れば、トヨタやホンダが市販するFCVは1000万円を切る価格になりそうで、コスト削減の努力はうかがえる。
最初のモデルは富裕層向けに認知度を高め、徐々に価格を下げて東京五輪が行われる2020年には何とか水素ステーションの整備と、大衆車ブランドのFCVを登場させたいと考えている」(業界関係者)
果たして、大手自動車メーカーの思惑通りにFCVの普及は進むのか。前出の井元氏に、ブレークスルーの分岐点を占ってもらった。
「年間2万台も売れれば将来的に主流になってくると思いますが、その台数を売るためにはやはり安心して航続できる水素ステーションの整備や、ガソリン価格よりも高いと思われる水素の燃料代も安くしなければエコカーとしての魅力は薄れてしまう。
なによりも、燃費やエコ性能ばかりに縛られすぎて、ユーザーに欲しいと思わせる車体デザインや走りの追求を怠ったら、宝の持ち腐れになってしまうでしょう」(井元氏)
FCVは1回の水素補給で500kmの航続が可能だとされているが、「安心して走れるのは300km程度」(業界関係者)との見方もある。
ただでさえ、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)など最新エコカーが入り乱れる時代。燃料電池車が選ばれるためには、ユーザーを惹きつける“理由”が必要だ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140610-00000000-pseven-bus_all
■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●カリフォルニア州のゼブ・ガイドブック (2013年12月)
カリフォルニア州政府は、たくさんの「ゼブ(ZEV:Zero-Emission Vehicles)」の準備の局面に焦点を充てた「カリフォルニア州のゼロ・エミッション自動車:地域の準備ガイドブック」を発表した。それには、必要なインフラや都市計画および地区規制、指針の許可、地元の車両艦隊のグリーン化と優遇措置と支援活動を通じての消費者への奨励策などが含まれている。そして、多くのバッテリー電気自動車と充電ステーションにも焦点が充てられているにもかかわらず、水素分野と燃料電池自動車についての情報も含まれている。
http://opr.ca.gov/docs/ZEV_Guidebook.pdf
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】
福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。今回は、水素エネルギー分野の中の「燃料電池自動車」関連にスポットを当てた内容です。最新の技術動向に関する講演や、燃料電池自動車の試乗などを予定しております。水素エネルギー産業に興味をお持ちの企業経営者や幹部の皆様のご参加を、心からお待ちしております。
◇開催日:6月24日(火)
◇スケジュール
10:00〜12:00 燃料電池自動車運転試乗会(希望制)
13:00〜16:55 講義
17:00〜17:50 施設見学会(希望制)
18:00〜19:00 交流会(希望制)
◇場 所:水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(福岡県糸島市富915-1)
◇プログラムはこちら↓
http://www.f-suiso.jp/info/8712.html
◇受講料:3,000円(交流会 2,000円)
◇定 員:40名
◇申込締切:6月23日(月) (定員に達し次第受付を終了します。お申し込みはお早めに)
◇問い合わせ先:水素エネルギー国際研究センター 甲野
TEL:092?802?3303
Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp
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