燃料電池ワールド Vol.1655 (2014/06/06 10:29)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1655
■□□□□□□□□□
■2014年06月06日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆福岡水素エネルギー人材育成センター【経営者(燃料電池自動車)コース】【再掲】

 福岡水素エネルギー人材育成センターでは、水素エネルギー産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、「経営者(燃料電池自動車)コース」を開催します。今回は、水素エネルギー分野の中の「燃料電池自動車」関連にスポットを当てた内容です。最新の技術動向に関する講演や、燃料電池自動車の試乗などを予定しております。水素エネルギー産業に興味をお持ちの企業経営者や幹部の皆様のご参加を、心からお待ちしております。
◇開催日:6月24日(火)
◇スケジュール 
 10:00〜12:00 燃料電池自動車運転試乗会(希望制)
 13:00〜16:55 講義
 17:00〜17:40 施設見学会(希望制)
 17:45〜19:00 交流会(希望制)  
◇場 所:水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(福岡県糸島市富915-1)
◇プログラムはこちら↓
  http://www.f-suiso.jp/info/8712.html
◇受講料:3,000円(交流会 2,000円)
◇定 員:40名
◇申込締切:6月23日(月) (定員に達し次第受付を終了します。お申し込みはお早めに)
◇問い合わせ先:水素エネルギー国際研究センター 甲野
  TEL:092?802?3303 
  Mail : info@h2.kyushu-u.ac.jp 

■世界のヘッドライン(05月22日)
□□□───────────────────────────

2014/05/22 バラード社の燃料電池モジュール、ドイツのゼロ・エミッション・バス車両艦隊に動力を供給(Ballard)

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は、ヨーロッパで4番目に大きいバス製造業者バン・ホール社(Van Hool NV)だけでなく、ドイツ、ケルン(Cologne)交通局のケルン地域交通社(Regional Verkehr Koln:RVK)に、バラード社の燃料電池モジュール「FCベロシティ-HD6(FCvelocity-HD6)」を搭載した2台の長さ13メーター(40フィート)のバスを配送したことを祝福した。

2014/05/22 マクフィ・エナジー社とアタウェイ社、系統外の定置用エネルギー解決策に力を結集(McPhy Energy)

〔訳注〕マクフィ・エナジー社(McPhy Energy)とアタウェイ社(Atawey)は、山岳地帯や島嶼、広大な土地にある通信アンテナ、放送アンテナ、通信とテレビの基地局、送電線網を利用しない家、持続可能なホテル施設、住宅街などといった遠隔地市場のために、パートナーシップ協定を結んだ。この協定でマクフィ・エナジー社は断続的な再生可能エネルギーの貯蔵のために、水素生産を基にしたアタウェイ社の自律エネルギー解決法と統合された固体水素貯蔵システムの供給業者となった。アタウェイ社は低圧固体水素貯蔵を、マクフィ・エナジー社の低温金属水素化物技術と統合させる。マクフィ・エナジー社の国際的な配送ネットワークを通してアタウェイ社は、世界の自律エネルギー市場に取り組むことができるようになった。このような地域は、ガスの仕入れ先が複雑で費用がかかりすぎるために電力網につながっていない遠隔地で、近づくことが困難である。6月にはフランス原子力庁(French Atomic Energy Commission:CEA)チームと協力して、フランス国立太陽エネルギー研究所(French National Solar Energy Institute:INES)の送電網とつながれていない住宅向けに最初の設置が行われる。

2014/05/22 マテリア社、水素貯蔵容器の炭素繊維削減のために米エネルギー省資金を受領(Materia)

〔訳注〕カリフォルニア州パサデナ(Pasadena)のマテリア社(Materia, Inc.)は本日、水素貯蔵容器の製造にプロキシマ樹脂(Proxima resin)技術を応用するために米エネルギー省(US Department of Energy:DOE)から200万ドルの助成金を受領した。マテリア社は、樹脂に特有な性質を利用して圧力容器内で必要とする炭素繊維の量を減らすために、この助成金を使う。プロキシマ樹脂は、カリフォルニア工科大学のノーベル賞受賞者ロバート・H・グラブス(Robert H. Grubbs)教授が開発したグラブス触媒(Grubbs Catalyst)技術によって可能になる。
2014/05/22 水素が関西空港に(Jiji Press)

〔訳注〕関西空港(Kansai Airport)の運営者は、ハブ空港で水素エネルギー・グリッド・プロジェクトを開始する。このプロジェクトは、燃料電池フォークリフトと必要なインフラを整備して空港で操作できるようにすることが目的である、と新関西国際空港株式会社(New Kansai International Airport Co.)は発表した。燃料電池フォークリフトの実験的使用は2014年度中に始まり、テストプログラムでは2台のフォークリフトが使われる。また、2017年3月までに空港は、液体水素の貯蔵・供給設備を導入する予定である。

2014/05/22 ヨーロッパと韓国のナノテクノロジー、水素経済を発展させる(European Commission)

〔訳注〕水素を貯蔵するためにナノテクノロジーで開発した斬新な素材を活用したEUと韓国の研究プロジェクトは、それをより普及させて使うことができる希望を与えている。2008年1月から始まった第7次欧州研究開発フレームワーク計画(FP7)の一部である「ナノハイ(NANOHy)」と呼ばれるプロジェクトは、2011年12月に総費用310万ユーロを使って終わった。参加国は、ギリシャ、イタリア、韓国、フランス、ノルウェーだった。「ナノハイ」のコーディネーター、カールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology:KIT)のマクシミリアン・フィクトナー(Maximilian Fichtner)と、パートナーの韓国科学技術院(South Korean Institute of Science and Technology:KIST)のヤング・ウォン・チョー(Young Whan Cho)は、「研究が製品化される前に終了したが、エネルギー貯蔵システムにナノスケールの材料は必要だ」と述べた。

2014/05/22 ハイドロジェニックス社、今後の投資家向けイベントを発表(Hydrogenics)

〔訳注〕ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は本日、5月に行われるハイドロジェニックス社が参加するイベントを発表した。

■06月05日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2014/06/05 カーエレクトロニクスの進化と未来 第60回 トヨタグループが開発を進めるSiパワー半導体とは何か?(マイナビニュース)

 トヨタ自動車がSiCトランジスタを開発していることを明らかにした。トヨタとデンソー、豊田中央研究所の3社による共同開発だ。これまではデンソーが積極的にSiCパワーMOSFETとSBD(ショットキバリアダイオード)を開発してきたが、トヨタがSiCパワー半導体を開発していることを公表したのはこれが初めてである。豊田中研とデンソーは基礎研究で先行し、2007年からトヨタも参加したという。

 トヨタがSiCトランジスタに力を入れるのは、単なる電気自動車(EV)だけではなく、PHV(プラグインハイブリッド)やFCV(燃料電池車)にも使えるからだ(図2)。これらモーターを回して動力とするクルマは、300?350Vのバッテリから600V程度に昇圧して3相モーターで120度ずつ回転角を駆動する訳だが、3対(6個)のトランジスタが順番にオンしていく。それを制御するのがPCUだ。

 トヨタは、共同開発した耐圧1200V、電流200AのSiCパワー半導体(ダイオードとトランジスタ)を採用したパワーコントロールユニット(PCU)をハイブリッドの試作車に搭載し、テストコースを奏功した実験で、5%以上の燃費向上を確認した。2013年の12月にはSiC専用のクリーンルームを広瀬工場内(図3)に整備したという。

 トヨタは、今後1年以内に公道での走行実験を開始する予定である。さらに、効率を改善することで燃費の改善を図っていく。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140605-00000031-mycomj-sci

201406/05 ROKI、ArasをエンタープライズPLMとして採用(マイナビニュース)

 アラスジャパンは6月3日、燃費を向上しガス排出量を削減する自動車ろ過装置や環境に配慮した製品の製造企業であるROKIが、3D設計管理の最適化のためのエンタープライズPLMとして「Aras Innovator」を採用したことを発表した。

 ROKIは、自動車用ろ過装置、空気清浄機・浄水器、燃料電池システム、コジェネフィルターシステムの分野において世界の顧客企業に向け先進技術を提供している。Arasを使ったROKIのPLM戦略は、複数の外部研究開発センター間のタイムラグをなくし、24時間対応の開発サイクルを実現するための基盤を提供するもの。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140605-00000071-mycomj-sci

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<輸送>
●バラード社、ヴァン・ホール社と覚書に署名 (2013年12月05日)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は燃料電池バスの製造とさらなる配置を援護して、ヴァン・ホール社(Van Hool NV)と拘束力のない覚書(non-binding Memorandum of Understanding:MOU)に署名した。両社は、EUの「ホライゾン2020プログラム(Horizon 2020 program)」で動き出す未来の提案だけでなく、欧州燃料電池および水素共同事業機構(EU European Fuel cell and Hydrogen Joint Undertaking:FCH-JU)提案依頼書(equest for proposals)にも対応する計画である。2014年に、バラード社の燃料電池発電モジュール「FCベロシティ-HD6(FCvelocity-HD6)」を搭載し、ヨーロッパの公共交通で操業するヴァン・ホール社の燃料電池バスが27台製造される。新たに資金を投入するバスのために、バラード社は次世代の電源モジュール「FCベロシティ-HD7(FCvelocity-HD7)」を配送する。また、この覚書は、ベルギーのヴァン・ホール社工場に専用のサービスと部品センターを設立することを定めている。
http://www.ballard.com/about-ballard/newsroom/news-releases/news12051301.aspx

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO pemdream
  連絡先:http://pemdream.com/index.php?contact%20us

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。pemdreamでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065319.html
 melma! http://melma.com/backnumber_39824/
□マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1