燃料電池ワールド Vol.1645 (2014/05/23 09:20)

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□燃料電池ワールド Vol.1645
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■2014年05月23日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(05月08日)
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2014/05/08 バラード社、フィリピンで台風ハイエンの後もバックアップ電源システムの展開を続行(Ballard Power)

〔訳注〕バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)は本日、同社の燃料電池通信バックアップ電源システムの設置はフィリピンで続行されている、と発表した。それによると、12基の燃料電池システム「エレクトラゲン-ME(ElectraGen-ME)」が現在、マニラ首都圏(metro Manila)の主な場所で配備された。

2014/05/08 水素補給ステーションがカリフォルニア州立ロサンゼルス校で開設(fuelcellsworks)

〔訳注〕南カリフォルニアで昨日、追加の水素補給ステーションがカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(California State University, Los Angeles)に開設した。この施設は、アメリカの水素ステーションの中では大学が運営する最大規模の水素工場である。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の新たな水素研究施設は、研究や教育、先端クリーン輸送技術に使われるだけでなく、水素燃料電池自動車の使用者に燃料を分配するためにも利用される。

2014/05/08 GMの燃料電池自動車艦隊、300万マイルを達成(g.m.)

〔訳注〕ゼネラル・モーターズ(General Motors)の燃料電池自動車艦隊はこのほど、水素駆動の公道走行で累積300万マイル(480km)を達成した。幾つかの個別の車両では、120万マイル以上を蓄積したものもある。GMの推計では、これらの車の動力に水素を使ったことで、艦隊はガソリンの消費を15万7894ガロン分回避した。燃料電池自動車「シボレー・エクイノックス(Chevrolet Equinox )」の特別装備艦隊は2007年から、GMの「プロジェクト・ドライブウェイ(Project Driveway)」プログラムを119台で行っており、5000人以上の運転手が燃料電池技術の機能性と運転のしやすさについての意見を提供してきた。

2014/05/08 ホンダ・オーストラリア社、水素燃料電池自動車について特色をもたせるために自社でボトル詰めにした水のブランドを配布(Marketing Magazine)

〔訳注〕1966年にホンダの本社で訪問者を出迎える本田宗一郎(Soichiro Honda)から引用された言葉、それは単純に「我々の子どもたちのために青い空のままにしておこう」と述べたものだった。汚れのない未来、というこの約束は、ホンダを水素だけで走る世界で初の量産車「ホンダFCX(Honda FCX)」の開発に至らせた。FCXの排気口から唯一出てくるものは、あなたがボトルに入れて飲むことができる、とても純粋な水である。ホンダ・オーストラリア社(Honda Australia)と広告会社レオ・バーネット・メルボルン社(Leo Burnett Melbourne)は、自動車会社によって初めて作られた水のブランド「H2O」の配布を試みている。一般的な水ではなく、実際に車の排気管から取った「H2O」は、全国に25の映画館を持っている映画館チェーン「パレス・シネマス(Palace Cinemas)」で配布された。
〔おすすめ〕このプロモーションの動画があります。→ http://bizcast.bz/1103

■05月22日のWEB LINK NEWS
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2014/05/22 積水化学、ウレタン系材料で初の「不燃材料」国交大臣認定(レスポンス)

 積水化学工業(積水化学)高機能プラスチックスカンパニーは、ウレタン系材料による初の「不燃材料」国土交通大臣認定(国土交通大臣不燃材料認定 NM-3729)を取得した。

 今回開発された「不燃性ポリウレタン」は同社の難燃化配合技術を駆使して開発されたもので、一般的な硬質ウレタンフォームは加熱されると一気に燃え広がるが、今回の開発品は加熱時に発現する特殊な炭化層により酸素と可燃ガスの結びつきを遮断し瞬時に延焼を抑制する構造となっている。

 米国の燃焼性規格であるUL94の中で最も難燃性が高い5V-Aの基準も社内評価でクリアしており、今後取得に向けて手続きを進めるという。

 さらに成型用の型へ注入して自由な形に造形すること可能で、また軽量なため、車両・航空機や燃料電池、電気製品等の難燃・断熱・封止等の用途展開も期待されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140522-00000001-rps-bus_all
※画像あり

2014/05/22 【エコ&セーフティ神戸14】トヨタ自動織機、燃料電池フォークリフトの試作車を展示(レスポンス)

 5月17日・18日に神戸市で開催された環境省による「エコ&セーフティ神戸カーライフ フェスタ2014」で、豊田自動織機は『燃料電池フォークリフト』の試作車を展示した。展示された燃料電池フォークリフトは3台目の試作車で、1台目・2台目は現在九州の同社関連工場で実証試験を行っているという。

 試作車の座席を跳ね上げると、床下に燃料電池ユニットが収容されている。本体のFCユニットは、少し大きな弁当箱程度の大きさで案外小さなものだと感じた。説明員によると、「燃料電池のFCセルはトヨタから提供を受けて、必要な枚数をセットしている」とのことだ。

 車体の側面には48Vの外部給電ソケットが設けられている。水素タンクの圧力は35MPaとなっている。昨年見たトヨタの燃料電池自動車『FCV』では70MPaとなっていたが、同フェスタのホンダブースの燃料電池自動車も水素タンクの圧力は35MPaになっていたから、最新の燃料電池では35MPaに低圧化される可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140522-00000004-rps-ind
※写真あり

2014/05/22 最新ハイブリッド技術競う 人とくるまのテクノロジー展開幕(SankeiBiz)

 自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2014」が21日、横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)で開幕し、自動車各社が、最新のハイブリッド技術などを披露した。

 トヨタ自動車は、20日に発表したハイブリッド車(HV)のモーターの電力を制御する「PCU」の基幹部品である、シリコンと炭素の化合物を用いた新素材を使ったパワー半導体を展示。来年発売予定の燃料電池車(FCV)の仕組みも紹介した。担当者は「社内でも、大きな期待を寄せている。早期実用化に全力を挙げる」などと話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140521-00000015-fsi-bus_all

2014/05/22 関西国際空港が「水素エアポート」へ(スマートジャパン)「環境先進空港」を目指す関西国際空港で水素エネルギーの導入が始まる。2016年度までの3年間に、燃料電池フォークリフトや水素ステーションを空港内に配備するほか、大阪国際空港と直結するバスにも燃料電池車を採用する。太陽光や風力と組み合わせた水素発電システムも検討中だ。

 アジア初の「水素グリッドエアポート」を目指して、関西国際空港で取り組む分野は3つある。第1に貨物の領域で水素エネルギーを活用する。空港内で使用するフォークリフトを燃料電池車に切り替えながら、燃料になる水素を供給するためのインフラを整備する計画だ。

 関西国際空港が導入する燃料電池フォークリフトは、トヨタ自動車と豊田自動織機が共同で開発したもので、現在は実証実験の段階にある。燃料の水素を補充する時間は3分で済み、8時間連続で運転することが可能だ。

 燃料電池フォークリフトは2016年度から年間に数十台ずつ増やしていく。この水素エネルギーの導入プロジェクトは「関西イノベーション国際戦略総合特区」の一環で推進するもので、関西国際空港をアジア地域における国際物流ネットワークのハブにする狙いもある。

 貨物分野の取り組みと並行して、2014年度中に水素ステーションを建設する。近隣の大阪国際空港にも同様の水素ステーションを設置して、2つの空港を直結する燃料電池バスを運行させる予定だ。関西地域で燃料電池自動車の普及を促進することが第2のテーマになる。

 さらに第3の取り組みとして水素発電システムの導入計画がある。災害に強い分散型のエネルギー供給体制を構築するために、空港内で稼働している太陽光発電や風力発電と組み合わせて、停電時にも電力と熱を供給できるようにする構想だ。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140522-00010000-biz_it_sj-nb
※図あり

■海外ニュース
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<燃料/貯蔵>
●エアープロダクツ社、試験的実証実験にペンシルバニア州資金を受領 (2013年12月)

 ペンシルバニア州(Pennsylvania)は、リーハイ郡で試験的な水素燃料補給技術の次の段階を実施するエアープロダクツ社(Air Products)に代替燃料報奨金(Alternative Fuel Incentive Grant:AFIG)20万9046ドルを授与した。
http://www.portal.state.pa.us/portal/server.pt/community/news_releases/14288

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