燃料電池ワールド Vol.1631 (2014/04/30 09:01)

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□燃料電池ワールド Vol.1631
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■2014年04月30日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(04月21日)
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2014/04/21 プラグパワー社と現代ハイスコ社、アジアの燃料電池合弁事業を結成する覚書に署名

〔訳注〕覚書は、水素燃料電池の製品およびスタックの開発と販売のための土台を築く。プラグパワー社(Plug Power Inc)は本日、現代ハイスコ社(Hyundai Hysco Co. Ltd.)と拘束力のない覚書(non-binding memorandum of understanding:MOU)を交わした。両社はこの覚書で、ハイスコ社の先進的なスタックとプレート技術を使用しているアジアのあらゆる国に水素燃料電池の開発と販売のための合弁事業を結成することができる。具体的には、提案された5年間の合弁事業は、アジア市場での応用のために燃料電池や製品、スタックの開発、製造、販売を行う。覚書の条件の下で、両社は今年の7月31日までに合弁事業の詳細について最終決定しなければならない。

2014/04/21 フロスト&サリバン社は、市場占有率を獲得し、市場規模を広げる指導力でクリアエッジ・パワー社を賞賛する

〔訳注〕定置用燃料電池市場の最近の分析を基に、市場調査会社フロスト&サリバン社(Frost & Sullivan Company)は、2013年フロスト&サリバン北米年間最優秀企業賞(2013 North America Frost & Sullivan Company of the Year Award)にクリアエッジ・パワー社(ClearEdge Power)を評価した。これは、2013年初頭にクリアエッジ・パワー社がYTCパワー社を取得したことが先見性として評価された。

2014/04/21 固体酸化物型燃料電池の劣化の研究は市場参入には極めて重要である

〔訳注〕固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cells:SOFC)の信頼性と寿命を引き延ばす研究は、固体酸化物型燃料電池技術にとって不可欠である。最近、デンマーク工科大学エネルギー変換(DTU Energy Conversion)部門と、研究機関や大学、産業界からの12のパートナーたちは固体酸化物型燃料電池セルの主要な劣化の影響を研究するために、2011年から2013年まで行われたEUプロジェクトの「固体酸化物型燃料電池の寿命(SOFC-Life)」に参加した。以下、この研究で進めた経過とその写真が載っている。デンマーク工科大学の記事。

2014/04/21 リンデ社、ヒューストンのシェル・エコマラソンで水素の独占的提供者になる

〔訳注〕シェル・エコマラソン(Shell Eco Marathon)は、ヨーロッパやアメリカ、アジアで毎年行われている学生たちの最も挑戦的な革新的競技会である。このイベントにはアメリカ各地から、大学や高校の100以上の学生チームが参加して、最小量の水素で最大距離を走る燃料電池自動車の技術が競われる。ヒューストン(Houston)で行われるシェル・エコマラソンには、リンデ・グループの一員であるリンデ・ノース・アメリカ社(Linde North America)が水素を独占的に供給し、技術的な助言も行う。

2014/04/21 ドローン(無人飛行機)とサテライト(人工衛星)の中間に位置する太陽光と燃料電池で駆動するストラトバス(成層圏バス)

〔訳注〕最初のプロトタイプを5年以内に約束しているストラトバス(成層圏バス、StratoBus)プロジェクト。このプロジェクトは、グーグル(Google)のプロジェクト「ルーン(Loon)」を想起させる。しかし、ルーンが高高度の気球で、地球の周りを移動し、限られた自律性を提供するのに対し、ストラトバスの強みは、長期の航続期間と位置を固定するために完全な自律性を提供していることである。ドローン(無人飛行機、drone)とサテライト(人工衛星、satellite)の中間に位置する驚くべき車両のストラトバスは、観測や警備、通信、放送、航法を含む幅広い任務を遂行することができる。そして、それは5年の耐用年数を提供する。このプロジェクトは、フランスの人工衛星開発企業タレス・アレーニア・スペース社(Thales Alenia Space)が主導し、パートナーにはゾディアック・マリーン社(Zodiac Marine)、フランス原子力庁新エネルギー技術・ナノ材料開発センター(CEA-Liten)が参加している。ストラトバスの電源には、太陽光発電システムと超軽量リバーシブル燃料電池(ultra-light reversible fuel cell)が予定されている。

2014/04/21 プラグパワー社、ビジネスの最新情報を提供する電話会議を主催

〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc)は本日、同社の成長戦略を概説する電話会議を開催する。

●2014/04/20 配信はありません。
●2014/04/19 配信はありません。

■04月28〜29日のWEB LINK NEWS
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2014/04/28 燃料電池「エネファーム」普及に勢い 低価格・小型化で関心高まる(SankeiBiz)

 都市ガスを使って発電と給湯を行う家庭用燃料電池「エネファーム」が浸透し始めている。価格の高さが普及の壁だったものの、200万円を切るとともに小型化が進んで設置スペースも抑えられ、消費者の関心が高まってきた。ただ、販売の拡大は補助金に依存している面が強く、目標とする2030年までの累計販売530万台の達成には、一層の技術革新で経済的メリットを高めることが欠かせない。

 もっとも、政府が目指している累計販売台数は20年に140万台、30年に全世帯の約1割に当たる530万台とハードルは高い。20年の年間販売目標は40万台と現状の10倍以上にのぼり、達成は容易ではない。

 普及のスピードを上げるため、東ガスは価格を補助金込みで100万円以下に抑え、初期投資を10年で回収できるようにしたい考えだ。また、共通する技術や部品が多い燃料電池自動車(FCV)が15年からの市販化で普及すれば「燃料電池の量産化が進み、低価格化につながる」と、穴水氏は期待する。

 海外での関心も高い。パナソニックはドイツの大手ボイラーメーカー、フィスマングループと共同開発した欧州向けの製品を4月に発売。20年には欧州全域で販売する計画だ。ガス業界では「海外での普及が日本にも好影響をもたらす」との期待が高まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140427-00000000-fsi-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●エネルギー省の成果評価会議報告書(2013年11月)

 米国エネルギー省(DOE)は、2013年度の年次成果評価会議(Annual Merit Review and Peer Evaluation)報告書を発表した。
http://www.hydrogen.energy.gov/annual_review13_report.html

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