燃料電池ワールド Vol.1628 (2014/04/24 08:48)

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□燃料電池ワールド Vol.1628
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■2014年04月24日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(04月16日)
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2014/04/16 低コストで迅速な燃料補給、そしてゼロエミッションの水素駆動フォークリフト、近日公開

〔訳注〕ハワイ水素運搬社(Hawaii Hydrogen Carriers:HHC)のエイドリアン・ナルバエス(Adrian Narvaez)は、サンディア国立研究所(Sandia National Laboratories)が主導するプロジェクトの一部の金属水素化物貯蔵タンクを観察した。このタンクは、フォークリフトに電力を供給するための燃料電池パワーパック(電源函、fuel cell power pack)を作るために燃料電池システムと統合される予定である。水素燃料電池技術は、アメリカのフォークリフト市場330億ドルのかなりの部分を占めているバッテリーを超えて相当な利点を持っている。現在、バッテリー駆動のフォークリフトを使っている企業はフォークリフトの操業を継続させるために、それぞれのフォークリフト毎に3本のバッテリーパックを購入しておく必要がある。彼らはまた、バッテリー充電のために倉庫スペースを用意しなければならない。ハワイ水素運搬社は、標準的な産業用ガス圧力で充てんすることができる低圧の水素貯蔵システムを開発中である。それは、燃料システムのコストを削減し、従来の高圧充てんシステムに対応することができない施設に市場を広げることができる。サンディア国立研究所とハワイ水素運搬社とのプロジェクトは、ハワイ水素運搬社が最初のプロトタイプ金属水素化物貯蔵システムを製造しているハワイから移動され、カナダのハイドロジェニックス社(Hydrogenics)で、フォークリフトに収まるように設計された陽子交換膜型燃料電池(proton exchange membrane (PEM) fuel cell)パワーパックに新しい貯蔵システムが統合される。

2014/04/16 バイオマスからの水素はクリーン・エネルギーの約束を果たす

〔訳注〕日経アジア・レビューに載った日経特別編集委員(senior staff writer)久保田啓介(KEISUKE KUBOTA)氏の記事。エネルギーに乏しい日本では、実行可能でクリーンな電力源として水素に注目が集まっている。現在、中堅企業では、木材のような再生可能バイオマスから水素を効率的に作る方法を工夫しており、小さな都市でも「水素社会」への移行を早めることができる、として久保田氏は、埼玉県の中規模焼却炉メーカーの高橋製作所(Takahashi Seisakusho)が材木や食品廃棄物を燃やして、そのガスを蒸気で処理して水素を抽出する方法を商品化した例を紹介している。この1000kWの発電所の建設には約5億円(同484万ドル)かかり、約2トンのバイオマスから1時間当たり900立方メートルの水素が生成される。また、東京を拠点にしている日本ブルー・エナジー社(Japan Blue Energy)も木材チップや他の材料から水素を生成する技術を開発した。神奈川県を拠点にしているバイオ水素テクノロジーズ社(BioHydrogen Technologies)は、発酵させたサトウキビや海藻から水素を使って発電する方法を検討している。こうした中小企業やベンチャー企業が開発した新技術を事業化するためには、政府の固定価格買取制度(feed-in tariff system)の見直しが必要になる、と述べている。
2014/04/16 水素の未来のためのカリフォルニア州の計画

〔訳注〕カリフォルニア州経済の発展と雇用創出を目的とした州政府機関である事業・経済開発局(Governor's Office of Business and Economic Development:愛称GO-ビズ、GO-Biz)は15日、米国トヨタ自動車博物館(Toyota USA Automobile Museum)でイベントを開催した。テーマは、「水素燃料電池自動車とあなたの近所のインフラ:州および地元のワークショップ(Hydrogen Fuel Cell Electric Vehicles and Infrastructure in Your Neighborhood: A state and local workshop)」だった。鶏と卵の問題を中心に、当日の様子をフォーブスが記事にした。4月11日に予告されたトヨタの燃料電池車試乗会も予定どおり行われた。

2014/04/16 ゲーガン・クイン長官、220億ユーロの技術革新投資パッケージを欧州議会が採択したことを歓迎

〔訳注〕研究・技術革新・科学M〓ireのための欧州委員会長官(European Commissioner)ゲーガン・クイン(Geoghegan-Quinn)は本日、220億ユーロ相当の価値がある官民の研究パートナーシップのパッケージを欧州議会(EP:European Parliament)が採択したことを歓迎した。欧州連合(EU)の資金調達は、800億ユーロ規模の研究イノベーション計画「ホライズン2020(Horizon 2020)」によって担保されている。この記事は欧州委員会(European Commission)がリリースしたもので、ホライズン2020計画の仕組みや主要な研究・技術革新の課題等を詳しく説明している。

2014/04/16 バラード社、2014年第1四半期の会議開催を告げる

〔訳注〕バラード社(Ballard Power Systems)は4月29日に、2014年第1四半期の業績を見直す電話会議を行う。この記事は、その予告とアクセスの方法を告げたもの。

■04月23日のWEB LINK NEWS
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2014/04/23 劣勢の中国自動車メーカー、挽回策は海外勢からの環境技術移転?警戒感高める日本車各社(Business Journal)

 今年1月の中国ブランド車のシェアは38.4%と前年比で4.9%減だが、急激な勢いで増産する海外メーカーの影響で、シェアがさらに減るのは目に見えている。このような流れを止めるのは、国営メーカーの技術力の向上しかないが、そのために欠かせないのが、海外メーカーの技術移転だ。

 さらに、中国政府は昨年3月に自動車平均燃費を厳格化し、20年までに欧州並みの基準に引き上げると発表している。この背後には数百社と乱立する地元自動車メーカーを自然淘汰させる狙いがある。

 一方、こうした動きは、日本の自動車メーカーにとっては中国や韓国特有の特許問題が懸念視されている。韓国メーカーへの不透明な技術移転により、日本の家電メーカーは国際競争力を著しく失ったといっても過言ではないが、自動車でも同じような事態が起こる可能性が高い。今後、中国政府は国策的に海外自動車メーカーに対して、さらなる技術移転、特に自動車の環境技術の移転を要求してくるのは明らかであり、それだけにトヨタやホンダなど日本の自動車メーカーは慎重な構えでいる。

 トヨタは自社のハイブリッド技術を中国で開放するというが、それは特許の切れている範囲内でのことだろう。ホンダが中国で導入予定のハイブリッド車も最新のものではない。GMなどの海外メーカ?も基本的には日本メーカーと同じような考えで、まずは特許関連の法整備が必要だと考えている。

 そんな海外メーカーの中国市場における動きをみてみると、トヨタと販売台数世界一を競い、中国市場でGMとトップを競うVWは、中国政府がこれから積極的にエコカーの導入支援をすると読んでいる。そこで、20年の環境規制に対応するために上海汽車や第一汽車と共同で、電気自動車、燃料電池車、プラグイン・ハイブリッド車の開発を始めると発表した。

 VWは18年までに、中国国内の生産能力を、トヨタ(単体)の日本国内生産台数よりも多い400万台にまで引き上げる計画だ。トヨタの中国での増産計画は200万台と、かなりの差がついている。大胆な策に出るVWと慎重なトヨタ。中国政府の自動車政策をめぐる両社の駆け引きはしばらく続きそうだが、どちらの戦略が正しいのかを判断するのには時間がかかりそうだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140423-00010003-bjournal-bus_all

2014/04/23 ホンダ、高級車をテコ入れ 「アキュラ」部門の独立計画(ダイヤモンド・オンライン)

 ホンダでは、これまで生産や購買、販売などの各プロセスで、各担当者がホンダブランド車とアキュラを兼務していた。そのため、「ともすれば、ホンダブランドの機種で余った経営資源をアキュラに回す」(野中常務)ことがまかり通っていた。アキュラ部門を独立させることで、経営資源を別々に配分する。

 アキュラのビジネスを再構築する方針に従い、役員の体制も変更する予定だ。アキュラ事業と燃料電池車事業を兼務して、“二足のわらじ”を履いていた福尾幸一・専務執行役員はアキュラに専念。新たに、三部俊宏執行役員が燃料電池車事業を引き継ぐ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140423-00051991-diamond-bus_all

2014/04/23 「アースデイ永田町」に山本太郎議員も登壇(オルタナ)
 「アースデイ永田町」が4月22日、衆議院第一議員会館で開催された。アースデイとは、地球環境について考える日として提案された記念日だ。山本太郎参議院議員や世田谷区・保坂展人区長など現職議員10人が駆け付けた。ヨガや整体など「地球を感じる」リラックスエリアも設けられ、109人が来場した。

 午前の部はエネルギー・気候変動をテーマに、PPS(新電力会社)本格導入のきっかけをつくった保坂区長や、燃料電池への転換を推進するR水素ネットワークの江原春義氏が講演を行った。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140423-00010000-alterna-env

2014/04/23 第3回 サイエンスアワード エレクトロケミストリー賞の募集開始…VWとBASF共催(レスポンス)

 サイエンスアワード エレクトロケミストリー賞は、科学技術分野の卓越した成果を促すとともに、高度なエネルギー貯蔵手段の開発の契機となることを目的に2012年に創設。同賞では、世界中の学術的研究コミュニティの科学者を対象として、年に一度表彰を行っている。賞金総額は5万ユーロ(約700万円)で、最優秀者には2万5000ユーロ(約350万円)が贈られる。

 BASFとVWは2012年10月、第1回サイエンスアワード エレクトロケミストリー賞を藪内直明氏(東京電機大学工学部環境化学科准教授、受賞当時:東京理科大学)に授与。翌2013年の第2回開催時には、マックス・プランク鉄鋼研究所(デュッセルドルフ)の電極触媒ワーキンググループ責任者のカール・マイヤーホーファー氏が受賞している。審査委員会は、藪内氏のさまざまな電池技術に関する卓越した研究成果、またマイヤーホーファー氏の燃料電池用電極触媒の分野における研究成果を、それぞれ高く評価した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140423-00000010-rps-bus_all

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●報告書「アメリカの状態:2013年のアメリカの燃料電池」(2013年11月)

 米エネルギー省燃料電池技術局(DOE’s Fuel Cell Technologies Office)から部分的に資金を提供されて、フュエルセルズ2000(Fuel Cells 2000)によって書かれた「アメリカの状態:2013年のアメリカの燃料電池」と題する新しいレポートは、最近の新しい政策や資金調達、アメリカの燃料電池と水素の設置計画、大学の活動と国際的なひろがりなどのその他の分野について詳細に述べている。このレポートはまた、燃料電池のトップ5の州と期待される3つの州、注目を浴びているアメリカの6つの都市、そしてすべてのアメリカと国際間の将来に向かっての燃料電池と水素業界の動きに対する支援について選出し記述している。
http://www1.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/pdfs/state_of_the_states_2013.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー戦略会議 平成26年度製品開発支援事業 公募【再掲】

 福岡水素エネルギー戦略会議では、水素エネルギー関連技術の向上を図り、水素エネルギー産業の育成・集積を図る目的で、福岡水素エネルギー戦略会議会員が行う製品開発の支援事業を募集しています。ぜひ、奮ってご応募ください。
※福岡水素エネルギー戦略会議には申込だけで加入できます(年会費等は必要ありません)。
1、公募対象事業
1)可能性調査枠 
・助成対象:革新的なシーズ技術に対し、市場調査、ニーズ調査を含む事業化可能性の検討に対し助成を行う。
・助成額:500万円以内(採択決定時?平成26年度末)
・助成期間:1年間
・採択件数:1?2件程度
2)事業化研究枠
・助成対象:事業化が期待される課題について本格的な研究開発を行うための助成。
・助成額:1000万円/年 以内
・助成期間:3年以内(採択決定時?最長平成28年度末)
・採択件数:1件程度
2、公募要領・提案書様式
 1)公募要領
 2)提案書様式
様式1:提案書、様式2:プロジェクト概要書、様式3:提案書必要書類チェックシート
※公募要領・提案書様式は福岡水素エネルギー戦略会議のHPからダウンロードしてください。http://www.f-suiso.jp/info/8608.html
3、提案書 受付期間
 4月1日(火)?4月30日(水)(午後5時必着)
4、採択時期
 6月下旬頃(予定) 
○問い合わせ先・連絡先
福岡県商工部新産業振興課  担当:黒水(くろみず)
〒812-8577 福岡市博多区東公園7?7
  TEL 092-643-3448、FAX 092-643-3421
  E-mail info@f-suiso.jp
  URL http://www.f-suiso.jp

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