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□燃料電池ワールド Vol.1610
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■2014年03月31日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■世界のヘッドライン(03月25日)
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2014/03/25 2015年に燃料電池自動車を本格展開するホンダとトヨタ――日経
〔訳注〕日経新聞の報道をロイターが報じたもの。ポイントは、両社はそれぞれ約1000台を生産する、初期価格は1000万円以下、ホンダは早ければ2015年11月に展開し、5年間で5000台を量産する予定、トヨタは2020年までに年間1000台を生産し、2020年代に価格を300〜500万円に引き下げたい。
2014/03/25 フランスでイケア社のフォークリフトの最初の水素ステーションが始動
〔訳注〕この350バールの水素ステーションを建設したのはエア・リキード社(Air Liquide)で、約20台のフォークリフトに水素を供給する。欧州で初めてとなるフォークリフト用ステーションは、フランスのリヨン(Lyon)に近いサンカンタン・ファラヴィエ(Saint-Quentin-Fallavier)にあるイケア社(IKEA)の物流センターに設置された。フォークリフトに取り付けられた燃料電池は、ハイパルジョン社(HyPulsion)によって供給された。同社は、エア・リキード社の子会社アクサン社(Axane)が80%、プラグ・パワー社(Plug Power)が20%を所有する合弁企業である。
2014/03/25 アデラン社、パワーセルが画期的にクリーンで、環境に優しい効率的な携帯型エネルギーを提供
〔訳注〕英国バーミンガム(Birmingham)を拠点とするアデラン社(Adelan)は、自動車やオフィス、家庭、スマートフォンに電力を供給することができる次世代の携帯用燃料電池製品を送り出し、エネルギー革命をリードしている。アデラン社の燃料電池「パワーセル(PowerCell)」はまた、現在は軍によってのみ使用される無人小型飛行機や無人偵察機をグーグルやアマゾンのような企業に許している。同社は微少管の固体酸化物型燃料電池を開発した最初の企業で、市場に燃料電池をもたらすために10億ポンドEUの資金調達を入札している。同社はまた、東京ビッグサイトで行われた第10回国際水素・燃料電池展に出展した。
〔訳語〕スウェーデンの燃料電池メーカーにもパワーセル社(PowerCell)がある。英語では同じなのでまぎらわしい。
2014/03/25 研究者は革新的な燃料電池コージェネレーション・システムを開発
〔訳注〕スペインのテクナリア社(Tecnalia)の1月10日、20日の記事の再論だが、今回は単一ユニットの改質器「リフォーセル(ReforCELL)」についても述べている。
2014/03/25 研究者たちは生命の起源を研究するユニークな方法、つまり燃料電池を発見した
〔訳注〕燃料電池は、飛行機や今回引退したスペースシャトルのような有人宇宙船といった特殊車両で見いだされている。アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)のローリー・バージ(Laurie Barge)研究員は、生命の起源と燃料電池の相似性について述べている。内容はよく分からない。
2014/03/25 ハイパーソーラー社、水素変換処理のための高圧太陽電池部品の特許を申請
〔訳注〕アメリカのハイパーソーラー社(HyperSolar)は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(University of California, Santa Barbara:UCSB)と「人工光合成多接合セルの製造方法(method of manufacture of multi-junction artificial photosynthetic cells)」と題する共同特許を出願した。日光と水を使って再生可能な水素を生成する画期的な技術は、高電圧で単一の材料から作られた低コストの多接合太陽電池の新たな応用を喚起する。これは、水から生成可能な水素(グリーン水素「green hydrogen」)を生成するコストは、現在天然ガスから生産される水素(ブラウン水素「brown hydrogen」)と競争力ができるということである。
2014/03/25 燃料電池技術部、アメリカ機械学会のエネルギー持続可能性と燃料電池技術会議で行う基調講演を案内
〔訳注〕エネルギー省燃料電池技術部(Fuel Cell Technologies Office:FCTO)は、マサチューセッツ州ボストン(Boston)で6月30日から7月2日に開かれるアメリカ機械学会(American Society of Mechanical Engineers:ASME)エネルギー持続可能性と燃料電池技術会議(Energy Sustainability and Fuel Cell Technology Conference)でスニタ・サティヤパール(Sunita Satyapal)博士が基調講演を行う。サティヤパール氏は、エネルギー省のエネルギー効率と再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy)内の燃料電池技術部長である。
■03月28〜30日のWEB LINK NEWS
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2014/03/28 日本、石炭火力に賭ける―続々と発電所建設計画(ウォール・ストリート・ジャーナル)
日本には原発が48基あるが、現在すべて稼働を停止している。規制当局は幾つかの原発の今年と来年の再稼働を容認すると予想されているが、他方で強化された原発安全基準を満たすための改良が余りに高くつく旧式の原発も少なくない。
輸入天然ガスはギャップの一部を埋めるだろうが、コストが高い。太陽発電と家庭用燃料電池はまだ日本の電力需要のほんの一部を満たしているだけだ。この結果、残されるのが石炭だ。それは比較的安価で、オーストラリアなどから調達可能で、しかも1日24時間使用できる。
東北電力の原田宏哉東京支社長は27日の記者会見で「われわれは政治的に安定した国から石炭を輸入できるし、価格は極めて競争的(安価)だ」と述べた。東北電力はこの会見で、1.2ギガワット(120万キロワット)の化石燃料火力発電所の建設の計画を明らかにした。そのうち半分程度(60万キロワット)が石炭火力になるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140328-00005803-wsj-bus_all
■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●三つの新しいグループがイギリス水素モビリティに参画(2013年10月16日)
イギリス水素モビリティ(UK H2Mobility)は、グレーターロンドン庁とウェールズ政府、スコットランド運輸省の三つの新しい会員を歓迎した。
http://www.intelligent-energy.com/about-us/media-room/news/industry-news/2013/10/16/uk-h2mobility-welcomes-the-greater-london-authority-welsh-government-and-transport-scotland-as-new-project-members
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