燃料電池ワールド Vol.1607 (2014/03/27 08:42)

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□燃料電池ワールド Vol.1607
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■2014年03月26日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(03月21日)
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2014/03/21 インド全域に清潔な水を供給する燃料電池

〔訳注〕インド全域にきれいな水を供給するための浄水技術を提供するハイドロ・インダストリーズ社(Hydro Industries)とインテリジェント・エナジー社(Intelligent Energy)がパートナーシップを締結した。この提携で、ハイドロ社の技術にインテリジェント・エナジー社が電力を供給することになり、今後5年間で数千カ所に展開される。イギリスの南西ウェールズにあるスランネンゲス(Llangennech)を拠点とするハイドロ・インダストリーズ社は、電気による水処理製品の設計や製造、運用を行っている。ハイドロ社の独自技術は水処理に電気を使用し、可動部分がないのでソフトウェアを使用してメンテナンスをリモートで行うことができる。インテリジェント・エナジー社は、インド事業を運営する完全子会社のエッセンシャル・エナジー社(Essential Energy)を通してインドの電気通信塔に電力管理を提供している。エッセンシャル・エナジー社の電力管理は、現在使用されているより高価なディーゼル発電機を時間をかけてインテリジェント・エナジー社の燃料電池システムと交換することで、インドの国中で頻繁に起こる停電の間、携帯電話ネットワークの維持を容易にする。インドでは、人口12億5000万人のうち約7億2000万人がきれいな飲料水が呑めないでいて、年間約10万人が水関連の病気で死亡している。

2014/03/21 アーケシュフース県議会が「水素戦略2014〜2025」を採択

〔訳注〕ノルウェー南東部のアーケシュフース県議会(Akershus County Council)は3月17日、今後数年で水素自動車やバスを走らすための主要な新政策を採択した。アーケシュフース県とオスロ(Oslo)の水素燃料の早期導入のための戦略は、今後4年間で、タクシーのかなりの数となる350台の水素自動車と少なくとも30台の水素バスを導入することが目標である。

2014/03/21 ヒュンダイ、燃料電池自動車「ix35」のテストドライブのためにエアーリキッド社のサッスナージュ・ステーションで報道陣を歓迎

〔訳注〕ヒュンダイ(Hyundai)は3月11日から13日の間、60人の報道陣にリヨン(Lyon)からグルノーブル(Grenoble)まで燃料電池自動車「ix35」を運転させ、サッスナージュ(Sassenage)のエアーリキッド社の水素ステーションで充てんした。

2014/03/21 ハノーバー・フェア2014のエネルギー・ザクセンのブースで燃料電池とエネルギー技術を共有

〔訳注〕4月7日から開かれるハノーバー・フェア(Hannover Fair)2014にドイツのザクセン州(SAXONY)が、共有ブースを設けて出展する州内のエネルギー技術の企業や研究機関を紹介している。

■03月26日のWEB LINK NEWS
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2014/03/26 燃料電池を高性能化 北陸先端大・長尾准教授(北國新聞社)

 北陸先端科技大学院大の長尾祐樹准教授(マテリアルサイエンス研究科)らの研究グループは25日、乗用車などに使われる燃料電池で電気をつくり出す「水素イオン交換膜」の高性能化に成功したと発表した。発電に必要なイオンの流れをスムーズにし、効率的に電気をつくることができるようになった。自動車や家庭用給湯器などの燃料電池に応用できるという。

 燃料電池は、酸素と水素を化学反応させることで電気と水がつくられる仕組みで、水素イオン交換膜はその「心臓部」に当たる。長尾准教授によると、現在、交換膜のほとんどは「ナフィオン」と呼ばれる高分子でできている。

 長尾准教授は、従来品の性能を高めて低コスト化するため、交換膜の材料として別の高分子「ポリイミド」に着目。真っすぐで重なりやすい性質を生かし、分子の向きを同じ方向にそろえたところ、水素イオンが流れやすくなった。水素イオン伝導性はナフィオンの交換膜の約5倍となり、低コスト化も見込めるという。

 研究成果は近く、英国王立化学会誌のオンライン版に掲載される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140326-00114860-hokkoku-l17

2014/03/26 理研、理論演算性能90.8TFLOPSの新スパコンを導入 -富士通の「FX10」を採用(マイナビニュース)

 富士通は3月26日、理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センターの新スーパーコンピュータシステムの構築を完了したと発表した。4月からの稼働が予定されている。

 今回導入されたシステムは、その「京」による計算の前段階として用いる解析システムとしての役割を持っており、「京」が利用するアプリケーションと互換性があり、実験データの特性に合わせた解析ソフトウェアの開発や、「京」を利用した詳細解析にかけるターゲットの絞込みを可能とするものとして富士通のスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(PRIMEHPC FX10)」が選ばれたという。

 なお同社では、「SACLA」と「京」の効率的な連携が可能になることで、世界最先端の研究インフラを日本の産業界に提供することが可能となり、創薬や新材料の開発、燃料電池から「超」集積回路開発まで、さまざまな分野でのイノベーション創出が期待されるようになり、富士通としても、理研のあらゆる研究開発・解析業務をトータルでサポートしていく方針としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140326-00000073-mycomj-sci
※写真あり

2014/03/26 【日経平均】権利付き最終日は9時台だけ高くて53円高(エコノミックニュース)

 メガバンクは3行とも上昇したが、証券大手は野村HDは5円高でも大和証券Gは2円安。自動車では富士重工の62円高が目立ったが、次世代のエコカー「燃料電池車(FCV)」でトヨタとホンダが2015年から年1000台のペースで生産するというニュースあり。トヨタは61円高、ホンダは21円高だった。1000万円程度の車両価格も2020年代には500万円を切る水準まで下げるという。実用化には燃料の水素の供給ネットワークが必要だが、今年夏、岩谷産業とJXHD傘下のJX日鉱日石エネルギーが燃料自動車向けの商用水素スタンド網づくりに着手するというニュースもあり、岩谷産業は14円高、JXHDは4円高。水素ステーションに関わる燃料商社のミツウロコは14円高、豊田通商は10円高、伊藤忠エネクスは13円高。そのプラント技術を持つ千代田化工は34円高と、揃って買われていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140326-00000028-economic-biz&p=1

■海外ニュース
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<輸送>
●バラード社とバンホール社、燃料電池バスのための賞を獲得(2013年10月24日)

 バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems)とパートナーのバンホール社(Van Hool)は、ベルギーのコルトレイク(Kortrijk)で開催されている燃料電池バスのためのバスワールド・ヨーロッパ展示会(Busworld Europe exhibition)で「エコロジー賞(Ecology Award)」を受賞した。この競技会では、試験官と経験のある野外審査員団による観察と所見を受けるために6台のバスと12台の長距離バス(coache)が参加した。
http://www.ballard.com/files/PDF/Market_Updates/Bus_Award_MU_FINAL.pdf

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