燃料電池ワールド Vol.1606 (2014/03/25 09:16)

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□燃料電池ワールド Vol.1606
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■2014年03月25日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

■世界のヘッドライン(03月17、18日)
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2014/03/18 燃料電池技術を使うドイツの警察無線システム:主要な契約価値は600万ユーロ以上

〔訳注〕2月25日発のこの情報は、次のように述べている。ドイツの燃料電池産業は将来に大きな一歩を踏み出した。ドイツ連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(Federal Ministry of Transport and Digital Infrastructure:BMVI)は、ブランデンブルグ州(State of Brandenburg)で公安当局(public safety authorities)とその組織が使うデジタル無線システム用の電源を確保する主要なプロジェクトを推進している。世界的な旗艦プロジェクトはすべての産業のための巨大な機会を創出し、100基以上の燃料電池は警察と消防が使うデジタル無線通信ネットワークとして世界最大の非常用電源を提供する。そして燃料電池は実際の状況下で試される。

2014/03/18 マントラ社は燃料電池車のプロトタイプを開発するプロジェクトを開始

〔訳注〕マントラ・ベンチャー・グループ社(Mantra Venture Group Ltd.)の子会社マントラ・エナジー・オールターナティブ社(Mantra Energy Alternatives Ltd.)は、輸送用途のための燃料電池試作品の開発をはじめた。マントラ社の「混合反応型燃料電池(Mixed-Reactant Fuel Cell)」の説明では、今年後半に試作品を動かす実証を目的として、特にさまざまな種類の車に統合するために設計される。マントラ社の技術者によれば、混合反応型燃料電池の強みは、従来型燃料電池の最もコストがかかり、故障を起こしやすい部品、それは膜であるが、膜を除去するという事実にある。この技術は6年間、ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)で開発されてきた。

2014/03/18 新しいトップソー・フュエルセル社の試験センターが稼働

〔訳注〕デンマークで固体酸化物型燃料電池を開発しているトップソー・フュエルセル社(Topsoe Fuel Cell:TOFC)は、コペンハーゲンの近くのリュンビュー(Lyngby)に昨年、新しい試験センターを建設した。投資総額は4000万デンマーククローネ。

2014/03/18 輸送国際実施計画のためのスウェーデンの水素インフラ

〔訳注〕「輸送のための水素インフラ(Hydrogen Infrastructure for Transport:HIT)」計画は、関係を持つデンマークとフランス、オランダ、スウェーデンの4カ国で四つの国際ワークショップ・シリーズとともに春にスタートした。ワークショップで水素を広げる国際実施計画の草案は提示され、議論され、改善された。スウェーデンは3月5日に、ストックホルムでこのシリーズを開始した。このことは、スウェーデンH2モビリティ(Swedish H2Mobility initiative)のスタートでもある。ワークショップのテーマは次のようなものだった。水素の製造、水素の流通と貯蔵、輸送のための水素の役割と可能性、政策、実施のための提案。
2014/03/18 輸送国家実施計画のためのオランダの水素インフラ

〔訳注〕上の記事ではスウェーデンが中心だったが、こちらはオランダのハーグ(Hague)で行われた第2弾の記事。フランスは、フランス全土に5万台以上の車両を持つフランス郵政公社(La Poste)を通して、時間をかけてそれらをゼロ・エミッション車に変えていき、水素による走行を60%に持っていくという市場開拓の強い意図を提案した。デンマークは3月25日にワークショップを開き、いわゆる「死の谷」(投資家が彼らの投資にまだリターンがないが、大きな投資を行うために必要なすべての期間)に対する説得力のある学習をする。そこでは、継続的で首尾一貫した政府の支援の必要性を示すことになる。
2014/03/18 水素フューチャー社、株主に最新情報を提供

〔訳注〕水素フューチャー社(Hydrogen Future Corporation:HFCO)は、先進的な水素燃料電池の生産を開始するための資金を確保する努力を進めて、3月初旬にマイルストーンを達成した。同社の目的は、中小企業や発電および配電網と置き換える住宅であり、今年市場に投入する予定である。

2014/03/18 プラグパワー社、モデックス2014展示会で「ゲンキー」を展示

〔訳注〕プラグパワー社(Plug Power Inc.)は、ジョージア州アトランタ(Atlanta)で3月17日から開催される「モデックス2014(MODEX 2014)」展示会に「ゲンキー(GenKey)」を展示する。ゲンキーは燃料電池と水素インフラ、保守サービスのすべてを含んだ同社初のパッケージ製品で、資材運搬操作用の電源を水素燃料電池に途切れずに移行することを目指している。

2014/03/17 BDRサーメア社、東芝燃料電池システムズ社との提携を発表

〔訳注〕オランダのBDRサーメア社(BDR Thermea)は欧州の大手暖房機器メーカーで、そのグループ開発会社バクシィ・イノテック社(BAXI Innotech)と東芝燃料電池システムズ社が提携した。2015年に家庭用燃料電池のフル生産に入るためには、エネファームの欧州版だけではなく、生産量を増加させるより手ごろな価格とモジュールの設計が要求されている。

2014/03/17 自動車技術者協会(SAEインターナショナル)の二つの新しい技術標準は世界中の水素燃料供給を調和させる

〔訳注〕水素燃料インフラと燃料電池電気自動車の差し迫った本格展開を支援するために、自動車技術者協会(SAEインターナショナル、SAE International)の燃料電池標準化作業部会はSAE J2601とSAE J2799の二つの技術基準を完了した。この団体は、世界中の航空機や自動車業界の技術者および専門家約14万人が参加していて、標準を策定するアメリカの非営利団体である。SAEは、Socirty of Automotive Engineersの頭字語。

2014/03/17 マクフィー・エナジー社、経営陣を増強:グレゴリー・ヴァーゲマンズが最高財務責任者に任命

〔訳注〕グレゴリー・ヴァーゲマンズ(Gr〓gory Wagemans)氏は1997年から、アメリカの大手会計事務所アーサー・アンダーセン(Arthur Andersen)でシニア監査役として仕事を始めた。その後の彼の経歴を述べている。

2014/03/17 試験で電解燃料電池は850度で安定であることを証明

〔訳注〕3月10日付けのシーメンス社のセラミック電解セルについての記事の再論
2014/03/17 次世代燃料電池と電解槽のための大きな一歩

〔訳注〕エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory)とアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory:ANL)の研究者は、バイメタル・ナノ触媒(bimetallic nanocatalysts)の新しい種類を発見した。これは、エネルギー省が2017年までに目標としていたよりも早期に高い活性を実現した。

●2014/03/16 配信はありません。

■03月24日のWEB LINK NEWS
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特にありません。

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●エアーリキッド社、スロベニアに水素ステーションを開設(2013年10月08日)

 エアーリキッド社(Air Liquide)は、スロベニア(Slovenia)のレーズ(Lesce)に初めての水素ステーションを開設した。このステーションは、一日20kgの能力を持ち、イタリアの会社ランピーニ社(Rampini)が製造した水素駆動のバスに燃料を補給する予定である。
http://www.airliquideadvancedbusiness.com/en/who-we-are/local-news/air-liquide-supplies-slovenias-first-hydrogen-filling-station.html(訳注)詳しい情報が「世界の燃料電池ニュース」トッピクスの「0012:エア・リキード社、スロベニアに水素ステーション」にあります。↓
http://fcnewsworld.com/index.php?QBlog-20131023-1

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆?燃料電池業界参入を考える事業者および関係者向けセミナー?【再掲】押さえたい燃料電池ビジネスの基礎知識2014
?燃料電池自動車の大量普及がもたらすインパクトとは?
◇講 師=森 豊氏(森豊技術士事務所 工学博士)

 2015年には究極のエコカーと呼ばれる燃料電池自動車が一般に市販され、燃料電池は大量普及段階の入口にさしかかる。一方、定置式燃料電池システムも異業種からの新規参入が見られ、活況を呈している。家庭用燃料電池コージェネシステム「エネファーム」の普及は?100?200kWの中規模システムは他の分散型電源に勝るのか?事業用大型システムは・・・?

 本講では、燃料電池を取り巻くビジネスを展開するうえで「これだけは押さえたい」基礎知識を整理するとともに、国内外および異業種参入の動向、そして今後の見通しについて考察する。
1.国内の最新エネルギー事情
2.燃料電池自動車の本格展開に向けた動き
3.各用途に使用される定置式燃料電池システムの動向、市場導入と課題
 (1)家庭用燃料電池システム「エネファーム」
 (2)中規模燃料電池システム
 (3)事業用大型燃料電池システム
4.燃料電池の基本と現状
 (1)燃料電池の原理、種類、特徴
 (2)燃料電池の現状
5.国内新規参入企業動向
6.海外の燃料電池の動向
7.定置式燃料電池市場の将来性と展望
8.質疑応答
◇日 時:3月26日(金)午前10時?午後0時
◇会 場:SSK セミナールーム(東京都港区西新橋2?6?2 友泉西新橋ビル4F)
◇受講料:1名につき21,000円(消費税込)
◇参加申し込みは https://www.ssk21.co.jp/seminar/S_14085_input.html
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
◇問い合わせ・申し込み:株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03?5532?8850 FAX 03?5532?8851

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