燃料電池ワールド Vol.1604 (2014/03/20 10:56)

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□燃料電池ワールド Vol.1604
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■2014年03月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース
「燃料電池の夢」サイト「PEMDREAMニュース」に6日、「燃料電池開発情報セン ター第4回ミニ勉強会報告」を載せました。【再掲】
http://pemdream.com/index.php?QBlog-20140306-1

■世界のヘッドライン(03月13日)
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2014/03/13 国立再生可能エネルギー研究所、水素供給インフラ研究でカリブレイト・テクノロジーズ社を選ぶ

〔訳注〕カリブレイト・テクノロジーズ社(Kalibrate Technologies)は20年以上にわたり、世界的なリーダーとして石油小売業者の業績を達成するために燃料の価格や小売り店舗の立地情報を提供しており、微調整の決定を助けている。エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory:NREL)は、カリフォルニア州内で建設する水素充てんステーションの場所を特定するためにカリブレイト社と契約を結んだ。カリフォルニア州には現在、3800万人の家があるが、すべての人々が利用できる公共の水素ステーションは9カ所である。「この環境の変化に適応して、石油業界とコンビニエンスストア業界が新しい機会に取り組むために研究所と働くことは我々にとって楽しみである」とカリブレイト社の社長兼最高経営責任者のボブ・スタインは述べた。

2014/03/13 小さな折り紙の箱は燃料電池とエネルギー貯蔵のために大きな約束をする

〔訳注〕メリーランド大学ナノセンター(University of Maryland Nanocenter)の研究者は、電気を使用して開閉できるグラフェン(graphene)で作った小さな箱に水素を詰め込んだ。機械工学のShuze ZhuとTeng Liは、すでに水素貯蔵密度9.5%を実現し、エネルギー省の2017年までの目標値7.5%を超えた。

2014/03/13 コロラド州立大学(Colorado State University)の自動車革新チームが作った水素燃料電池自動車「エコカー2(EcoCAR 2)」を送別

〔訳注〕2013年モデルのシボレーマリブ(Chevrolet Malibu)を改造した学生チームは3月13日、水素燃料電池自動車の送別会を開催し、車はイリノイ州のアルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)に送られている。

2014/03/13 水素製造の画期的な製品は最も安い燃料源を提供:世界的なエネルギー市場の形勢を一変させるもの

〔訳注〕太陽水素トレンド社(Solar Hydrogen Trends, Inc.)は、無制限の水素製造のための初めての水素原子炉(hydrogen reactor)とともに画期的な技術を開発した。原子炉は、1リッターの水から1kgの水素をわずか25セントのコストで製造する。これは、1ガロンのガソリンと同じエネルギーである。同社はこの技術を現在、申請中である。
2014/03/13 2017年に誕生する次世代のベンツ水素モデル

〔訳注〕メルセデス・ベンツ社(Mercedes-Benz)は、現在の燃料電池車BクラスFセル(Benz B-Class F-CELL)はオーストラリアを走行中だが、それは水素の推進力を棚上げしているものではなく、あと数年の内に次の技術レベルを開発する、という記事。

■03月19日のWEB LINK NEWS
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2014/03/19 東芝燃料電池システム、欧州家庭に参入(エコノミックニュース)

 東芝は、欧州での家庭用燃料電池システムの普及と拡大に向けた事業への参入のため、ドイツのバクシィ・イノテック社(以下BI社)との提携を発表した。BI社は欧州の大手暖房機器メーカーBDRサーメア社(以下BDR社)のグループ関連会社であり、開発と販売の面での提携となる。

  BI社は欧州における家庭用燃料電池システムのトップメーカーである。BI社とはこれまで2年間、共同でプロト機の設計や試験を行い、協業に向けての検討を進めてきた。今後もBI社と欧州地域向け製品の共同開発を続け、14年度中に市場に投入する予定である。販売面でもBI社と協力し、ドイツ国内をはじめ欧州の各国に多くの拠点を持つ親会社のBDR社の販売網を通して、今回の燃料電池システムを搭載した製品を展開する。今回の提携によって、東芝は、既に国内で実績のある排熱を利用する燃料電池「エネファーム」をベースにし、欧州向けに開発する燃料電池ユニットを提供する。BI社は貯湯や給湯、全体制御システムなど組立を含めたシステム全体を構築する共同計画になっている。

 欧州では太陽光や風力などの再生可能エネルギーと並んで、家庭用燃料電池システムなどの、発電時の排熱を利用し給湯などの需要をまかなう、コジェネレーション・システムの普及拡大が期待されている。普及に向けて政府が実証事業を積極的に展開するなど、家庭用燃料電池システムとして20年には約8万台の市場規模になると見込んでいる。

 東芝は、今まで蓄積してきた実用化技術をベースに「エネファーム」の高性能化、高耐久化、低コスト化に取り組み、日本国内において14年1月末時点で累計約3.5万台、ガス会社を中心に出荷してきた。

 今回の欧州企業との提携で、東芝の燃料電池の技術力と製品力、BI社のシステム構築力という両社の強みを生かすことができる。CO2削減効果も高く効率の良い発電システムとして、日本国内だけでなく欧州市場でも普及拡大を目指している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140319-00000005-economic-bus_all

2014/03/19 東北大、チタン酸ストロンチウム薄膜の複雑な成長過程を解明(マイナビニュース)

 東北大学は3月17日、超高分解能顕微鏡と酸化物薄膜作製装置を組み合わせた装置を開発し、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)単結晶表面上で金属酸化物薄膜が成長する様子を原子レベルで観察したと発表した。

 同成果は、同大 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の大澤健男助教(現物質・材料研究機構(NIMS) 主任研究員)、一杉太郎准教授らによるもの。詳細は、米国科学誌「ACS Nano」に掲載される予定。

 また、原子レベル空間分解能で薄膜成長を追跡することによって、多様な成長様式が明らかとなった。このような成長過程の制御により、新物質や新構造酸化物の創製が期待される。また、今回の結果は、ペロブスカイト酸化物界面構造における機能発現原理の理解に役立つことが期待できる。これら界面物性の理解は、Liイオン電池や燃料電池における酸化物界面の制御にも重要であり、それらデバイスの特性向上にもつながる。今後は、真の原子スケールで設計された構造や電子状態と、マクロ物性との相関を明らかにすることが望まれるとコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140319-00000018-mycomj-sci

■海外ニュース
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<定置用電源>
●センチュリーリンク社とJPモルガン社、データセンターにブルーム社の燃料電池を設置(2013年10月07、18日)

 通信事業会社センチュリーリンク社(CenturyLink, Inc.)は、カリフォルニア州アーバイン(Irvine)のカリフォルニア・データセンターの中でクラウドに電力を供給し、ホスティングとコロケーション両サービスを管理するために、ブルーム・エナジー社(Bloom Energy)の500kW級燃料電池を設置している。また、JPモルガン・チェース社(JPMorgan Chase)は、デラウェア州のモルガン・クリスチアナ・キャンパス(Morgan Christiana campus)のデータセンターにブルーム・エナジー社の500kW級燃料電池を配備することを計画している。
http://news.centurylink.com/index.php?s=43&item=3085
http://www.datacenterdynamics.com/focus/archive/2013/10/jpmorgan-chase-buys-bloom-fuel-cells-data-center

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆?燃料電池業界参入を考える事業者および関係者向けセミナー?【再掲】押さえたい燃料電池ビジネスの基礎知識2014
?燃料電池自動車の大量普及がもたらすインパクトとは?
◇講 師=森 豊氏(森豊技術士事務所 工学博士)

 2015年には究極のエコカーと呼ばれる燃料電池自動車が一般に市販され、燃料電池は大量普及段階の入口にさしかかる。一方、定置式燃料電池システムも異業種からの新規参入が見られ、活況を呈している。家庭用燃料電池コージェネシステム「エネファーム」の普及は?100?200kWの中規模システムは他の分散型電源に勝るのか?事業用大型システムは・・・?

 本講では、燃料電池を取り巻くビジネスを展開するうえで「これだけは押さえたい」基礎知識を整理するとともに、国内外および異業種参入の動向、そして今後の見通しについて考察する。
1.国内の最新エネルギー事情
2.燃料電池自動車の本格展開に向けた動き
3.各用途に使用される定置式燃料電池システムの動向、市場導入と課題
 (1)家庭用燃料電池システム「エネファーム」
 (2)中規模燃料電池システム
 (3)事業用大型燃料電池システム
4.燃料電池の基本と現状
 (1)燃料電池の原理、種類、特徴
 (2)燃料電池の現状
5.国内新規参入企業動向
6.海外の燃料電池の動向
7.定置式燃料電池市場の将来性と展望
8.質疑応答
◇日 時:3月26日(金)午前10時?午後0時
◇会 場:SSK セミナールーム(東京都港区西新橋2?6?2 友泉西新橋ビル4F)
◇受講料:1名につき21,000円(消費税込)
◇参加申し込みは https://www.ssk21.co.jp/seminar/S_14085_input.html
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
◇問い合わせ・申し込み:株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03?5532?8850 FAX 03?5532?8851

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