燃料電池ワールド Vol.1585 (2014/02/21 08:40)

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□燃料電池ワールド Vol.1585
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■2014年02月21日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://pemdream.com

※PEMDREAMニュース
【再掲】「燃料電池の夢」サイト「PEMDREAMニュース」に1日、「2014年01月 活動メモ」を載せました。http://pemdream.com/index.php?QBlog-20140201-1

■世界のヘッドライン(02月18日)
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2014/02/18 ソーラー誘発ハイブリッド燃料電池はバイオマスから電気を直接発生させる
〔訳註〕ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)化学・生体分子工学科(School of Chemical and Biomolecular Engineering)と紙パルプ技術研究所(Institute of Paper Science and Technology:IPST)のユーリン・デン(Yulin Deng)教授と研究チームは2月7日、ジャーナル「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に、ソーラーや熱エネルギーによって活性化された触媒の助けを借りて、直接にバイオマスを電気に変換する新タイプの低温型ハイブリッド燃料電池(new solar-induced direct biomass-to-electricity hybrid fuel cell)について発表した

2014/02/18 余剰な風力発電はハイドロジェニックス社の技術を使ってデンマークのガスに変わった
〔訳註〕ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、デンマークの「ガスから電気を作る生体触媒(Power-to-Gas Biological Catalysis:BioCat)プロジェクト」のパートナーとして参加した。「バイオキャット」プロジェクトは、下水汚泥からのバイオガスをクリーンなメタンガスに変えるために余分な風力発電で作られた水素を使う。このプロジェクトには、デンマーク政府のエコ発電研究基金「フォースケル(ForskEL)」プログラムから370万ユーロの資金が出されていて、ハイドロジェニックス社はデンマーク最大の排水処置施設に1MW級水電解プラントを設置する

2014/02/18 グローバル燃料電池市場―2012年から2018年の業界分析―〔訳註〕調査会社トランスパレンシー・マーケット・リサーチ社 (Transparency Market Research)の市場レポートの紹介

2014/02/18 ハイナイン社、クリーンエクイティ・モナコ2014に出席するよう選ばれた
〔訳註〕米マサチューセッツ州ホプキントン(Hopkinton)に本社を置く水素生成器メーカーのハイナイン社(Hy9 Corporation)は、3月27、28日に開かれるクリーンエクイティ・モナコ(CleanEquity Monaco)2014に出席する予定だ。この会議はロンドンのクリーンテック投資銀行イノベーターキャピタル社(Innovator Capital Limite)が主催して8年目になる

2014/02/18 グローバル・グリーン・ソリューションズ社は物流の自由な水素燃料電池を提供するために、VPエナジー社およびアトモスフェリック・ウォーター・システムズ社との契約を行った
〔訳註〕VPエナジー社(VP Energy, LL)は燃料電池メーカーで、アトモスフェリック・ウォーター・システムズ社(Atmospheric Water Systems, Inc.)は空気から純粋な飲料水を生産している。この両社の製品を組み合わせて、自立した物流が自由な水素燃料電池を提供するというもの。グローバル・グリーン・ソリューションズ社(Global Green Solutions, LLC)はコンサルティング会社である。この記事はBusiness Wireのものだが、Logistics Free Hydrogen Fuel Cellsというのがよく分からない記事だ
2014/02/18 ボルトン大学は将来の水素燃料電池自動車で協働
〔訳註〕イギリスのボルトン大学(University of Bolton)再生可能エネルギーと環境技術機関(Institution for Renewable Energy and Environmental Technologies:IREET)のソフォクリース・マクリデス(Sofoklis Makridis)博士は、ナノ複合材料の開発でアメリカのローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory)と協力している。彼は、「水素貯蔵は水素経済とグリーン技術の聖杯(Holy Grail、至高の目標)だ」と言った

■02月20日のWEB LINK NEWS
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2014/02/20 来年、燃料電池車元年?実用性向上で浮かぶ普及へのロードマップと、ビジネス的合理性(Business Journal)
●燃料電池とは?

 燃料電池の原理は、水素と酸素の化学反応により電力を発生させてバッテリを充電し、電気モーターを動かして走行する。そのため、動力面では電気自動車と変わらない。燃料電池で発電する充電不要の電気自動車といえる。燃料電池に多くの酸素を取り込むため、普通の自動車よりもエアインテーク(吸気口)が大きいのが特徴だ。実用走行可能距離は500km以上になる。現在の電気自動車が200km走るのも難しいのと比較すれば、飛躍的に実用性が高まったといえる。
●進化した燃料電池車
「TOYOTA FCV CONCEPT」は日本国内で15年中には発売され、その後北米でも販売される予定だ。北米向けの車については、カリフォルニア州のゼロエミッション法(自動車排気ガス規制)に対応しなければならないため、トヨタも必死だ。カリフォルニア州では、大手メーカーに対しては一定割合以上のゼロエミッション(排気ガスゼロ)車の販売を義務付けられているからだ。
●来年が燃料電池車元年?

 燃料電池実用化推進協議会は、燃料電池車の普及のためにさまざまな活動をしている。同協議会は、15年を最初のマイルストーンとして、エネルギー会社と協議して水素ステーションの配備を進めている。そして、トヨタをはじめとする燃料電池車に取り組んでいる各自動車メーカーも、15年までには燃料電池車の販売を開始する予定としている。

 さらにこれから10年間でコストダウンや実用的な進化をさせ、次のマイルストーンである25年には燃料電池車を一般的に普及させる予定だ。予定では水素ステーションのインフラも整い、さらに水素のコストも下がって、燃料電池ステーションのビジネスが成り立ち、燃料電池車の価格も一般家庭でも買いやすいレベルに下がる見込みとしている。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140220-00010004-bjournal-bus_all
※写真あり

2014/02/20 科学好き高校生の祭典 - 「第3回 科学の甲子園全国大会」の全出場校が決定(マイナビニュース)

 科学技術振興機構(JST)は2月20日、2014年3月21日から24日にかけて兵庫県立総合体育館において日本全国の高校生が学校対抗で科学の知識や技能を競い合う「第3回 科学の甲子園全国大会」の出場チーム47校すべてが出揃ったことを発表した。

 また、これまでも実技競技のうちの1競技「クリップモーターカー」については、事前公開競技として、参加チームにあらかじめ仕様が公開されていたが、今回も同様に事前公開競技として、「Mgホバーレース」がアナウンスされている。

 この「Mgホバーレース」は、60分間でホバークラフトとMg電池を製作し、10mのコースを走らせ、その速さを競うというもの。レギュレーションとして、利用可能な材料が決められているほか、空気をためるスカート部分にはポリエチレン袋を用いること、市販の小型直流モーターを2個まで使用可能、Mg空気電池は食塩水で放電反応が起こる"燃料電池"なため、その電池を納めたビニール袋は2個まで搭載できる、といったものが定められている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140220-00000125-mycomj-sci

2014/02/20 川崎重工、窒素酸化物を抑える水素ガス燃料技術を開発 - JAXAで性能を実証(マイナビニュース)

 川崎重工は2月20日、追焚き燃焼方式を利用するドライ・ロー・エミッション(DLE)燃焼器において、60%の水素ガス混焼時にNOx(窒素酸化物)値を天然ガス焚き並みの25ppm(O2=15%換算)以下にする技術を開発したと発表した。この技術を活用し、30MW級高効率ガスタービン「L30A」を2015年度中に市場投入するとしている。

 同社は、これまでパイロットバーナ、メインバーナ、追焚きバーナの多段バーナ構成によるDLE燃焼器を開発・実用化しているが、今回の技術開発ではDLE燃焼器をベースとして、パイロットバーナとメインバーナは天然ガスを使用し、逆火などのリスクの小さい追焚きバーナを水素ガス焚き用に改良。これにより体積当たり60%(熱量換算30%)に相当する水素ガス混焼を実現し、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)の高温高圧燃焼試験設備にて低NOx性能を確認できたとしている。

 また、水素ガス混焼ガスタービンは、石油精製工場や石油化学工場から発生する副生水素ガスを使用することで、天然ガス使用量を低減し、CO2を削減することが可能となる。同技術は、水素ガスを体積当たり0?60%(熱量換算0?30%)の任意の割合で利用可能で、利用者の副生ガス発生状況に柔軟に対応できる。同社は、今後も低NOx化をDLE燃焼器で実現するべく技術開発を進めていくとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140220-00000096-mycomj-sci

2014/02/20 福岡県予算案1兆6718億円 過去最大、経済対策に力点(産経新聞)

 福岡県は19日、一般会計1兆6718億円の平成26年度当初予算案を発表した。25年度当初比2・5%増で、過去最大規模となった。4月の消費税増税に伴う県内景気の腰折れ回避を目的に、経済対策に力点を置いた。26日開会の県議会2月定例会に提案する。
歳出では、地域経済の足元を固めることを重視し、景気・雇用対策に重点配分した。中小企業振興資金融資費として1078億1659万円、県が成長産業と位置付ける「水素エネルギー」の開発・普及支援として1億8736万円、国内有数の生産能力を有する自動車産業の支援に1億12万円を盛り込んだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140220-00000041-san-l40

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●タイガー・オプティクス社、ガス分析器を発売(2013年07月30日)

 タイガー・オプティクス社(Tiger Optics)は、燃料電池水素純度分析機器のために提供するキャビティリングダウン分光法(Cavity Ring Down Spectroscopy: CRDS)を基礎とした微量ガス分析器を製造している。分析機器はNISTトレーサブル、目盛り無し、メンテナンスフリーで、主要不純物(水蒸気やアンモニア、ホルムアルデヒド、酸素、メタン、二酸化炭素、一酸化炭素を含む)の測定を提供している。
http://tigeroptics.com/TA/photo/view.php?gal=users;site,cms,files&s=orig&f=LAB_1_Fuel_Cell_H2.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FC EXPO 2014?第10回[国際]水素・燃料電池展?【再掲】
◇会 期:2月26日(水)?28日(金)
◇会 場:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇併催企画:FC EXPO 専門技術セミナー

 [水素・燃料電池] 研究発表大会 ?FC アカデミック フォーラム?
◇詳細は、http://www.fcexpo.jp/About/Outline/

☆?燃料電池業界参入を考える事業者および関係者向けセミナー?【再掲】押さえたい燃料電池ビジネスの基礎知識2014
?燃料電池自動車の大量普及がもたらすインパクトとは?
◇講 師=森 豊氏(森豊技術士事務所 工学博士)

 2015年には究極のエコカーと呼ばれる燃料電池自動車が一般に市販され、燃料電池は大量普及段階の入口にさしかかる。一方、定置式燃料電池システムも異業種からの新規参入が見られ、活況を呈している。家庭用燃料電池コージェネシステム「エネファーム」の普及は?100?200kWの中規模システムは他の分散型電源に勝るのか?事業用大型システムは・・・?

 本講では、燃料電池を取り巻くビジネスを展開するうえで「これだけは押さえたい」基礎知識を整理するとともに、国内外および異業種参入の動向、そして今後の見通しについて考察する。
1.国内の最新エネルギー事情
2.燃料電池自動車の本格展開に向けた動き
3.各用途に使用される定置式燃料電池システムの動向、市場導入と課題
 (1)家庭用燃料電池システム「エネファーム」
 (2)中規模燃料電池システム
 (3)事業用大型燃料電池システム
4.燃料電池の基本と現状
 (1)燃料電池の原理、種類、特徴
 (2)燃料電池の現状
5.国内新規参入企業動向
6.海外の燃料電池の動向
7.定置式燃料電池市場の将来性と展望
8.質疑応答
◇日 時:3月26日(金)午前10時?午後0時
◇会 場:SSK セミナールーム(東京都港区西新橋2?6?2 友泉西新橋ビル4F)
◇受講料:1名につき21,000円(消費税込)
◇参加申し込みは https://www.ssk21.co.jp/seminar/S_14085_input.html
◇主 催:株式会社 新社会システム総合研究所
◇問い合わせ・申し込み:株式会社 新社会システム総合研究所
TEL 03?5532?8850 FAX 03?5532?8851

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