燃料電池ワールド Vol.1463 (2013/08/20 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1463
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■2013年08月20日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://www.fuelcellworld.jp/

■08月19日のWEB LINK NEWS
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2013/08/19 水素の液体化で体積500分の1に! FCV(燃料電池車)に革命!!(clicccar)

 FCVの発売を2015年に控え、インフラ整備が進む中、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)やHySUT(水素供給・利用技術研究組合)との共同事業で「千代田化工建設」が水素の取り回しを画期的に向上させる技術を開発した模様。

 日経新聞が伝えたもので、水素を液体化して体積を500分の1に縮小、常温・常圧で貯蔵や輸送が可能になるそうです。

 国際的にも既に注目を集めているようで、水素をガスの状態で500分の1にするには500気圧の高圧ボンベに詰める必要が有りますが、「MCH(メチルシクロヘキサン:C7H14)」化すればガソリンと同じように扱える模様。

 技術的には水素と有機溶剤のトルエンを化学反応させることでMCHを生成。

 水素をトルエンに結合させる技術は以前から確立していたそうですが、これまで実用化されていなかったのは、MCH化した水素を再びガス状に戻す「脱水素化技術」が確立できていなかった為。

 千代田化工建設では2002年から脱水素化技術に取り組み、10年がかりで実用化の目処をつけたそうです。

 脱水素化には自動車用の排ガス浄化装置と同様の白金触媒を利用。触媒は劣化しても回収して再利用が可能。

 1nm(ナノメートル)まで小さくした白金をアルミナ上に吸着させているのがポイントで、他にも各種工夫がなされており、容易に真似が出来ない技術と言います。

 物流上は産油・産ガス国で天然ガスや石油の随伴ガスから水素を生産後、MCH化してタンカーで消費国へ輸送。 消費国で液体貯蔵したMCHを随時触媒で分離して水素を取り出し、化学工業や発電、FCV用に供給する流れに。

 将来的には風力や太陽光など再生可能エネルギーを使って水素を生産して利用、CO2を排出しない低炭素社会づくりに繋げたいとしています。

 今回の開発は「如何にして水素を大量に効率良く貯蔵するか」が主題だったようで、同社のデモ用プラントには国内外からの見学者が絶えない状況。

 この技術はIEA(国際エネルギー機関)も「他に無い技術」と高く評価しているそうで、同社は今後3年以内にサプライチェーン(産油国・商社・海運会社・化学会社)を組んで事業化を目指すようです。

 将来この装置が大幅にコンパクト化されて水素供給ステーションでも同様の脱水素処理が可能になればインフラ拡充にいっそうの弾みがつくことになりそうです。
 (出展 千代田化工建設)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130819-00010000-clicccarz-bus_all
※写真あり

2013/08/19 海洋堂、「リボルテックヤマグチ 140 雷電」を11月発売目線の移動も可能な多彩な可動機構、バリエーション豊かな斬撃アクションを再現!(Impress Watch)

 「METAL GEAR RISING REVENGEANCE」は2013年2月に発売された。プラチナゲームズとの共同開発で爽快感のある“斬撃アクション”が体験できる。斬撃モードに入ると周囲の時間がゆっくりとなり、敵を斬撃で切り刻むことができる。時間の流れを遅くするには「FC(燃料電池)の残量」が必要で、そのためには敵を切り刻んで内部パーツを奪う「斬奪」がキモとなる。プレイヤースキルが上がるほど激しいアクションが楽しめる作品となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130819-00000043-impress-game

2013/08/19 FCV販売台数予測、2025年に約180万台…DTC調べ(レスポンス)

 デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、米国、欧州および日本における2025 年の燃料電池自動車(FCV)について、市場規模や普及台数等について予測した。

 DTCが米国、欧州および日本について、2025年のFCVの市場規模を予測した結果、世界全体のFCV販売台数は約180万台、年間の市場規模は約5兆3000億円になることがわかった。

 まず日本は20万台が見込まれるが、規制改革などの積極的な追加政策がなければこの規模に留まるとしている。

 次に米国は、環境規制先進州であるカリフォルニア州における普及と取り組みに加え、先進クリーン自動車プログラムやシェールガス革命に伴う副生水素活用促進等が普及のカンフル剤となり、米国全ての州に波及する。

 また、欧州では、再生可能エネルギーの出力変動リスク軽減を狙う動きと同調し、水素社会実現に積極的なドイツに加え、英、仏、伊、西でも市場が拡大する。

 新興国での普及は見込まれないが、中国では各次5か年計画において水素・燃料電池の研究開発に取り組んでおり、2020年頃から普及が始まる可能性がある。

 市場規模については、米国および欧州でのシナリオが成立しない場合は3兆6000億円まで落ち込む可能性がある一方で、中国の普及が開始すれば5兆9000億円まで伸びる可能性もあるとした。

 一方、FCV普及には水素流通インフラの普及が重要なファクターとなるが、FCV普及台数の予測を達成するためには、全世界で水素ステーションが約3100基必要となる。

 2025年のFCV年間販売台数約180万台のうち、日本は20万台にすぎず、日本がFCV市場において国際競争力を持つためには、水素社会構築に向けた政策の実行、中央政府、地方自治体、産業の連携が不可欠となるとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130819-00000030-rps-bus_all

■海外ニュース
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<輸送>
●アウディ、新型燃料電池車の試運転へ (2013年05月30日)

 フォルクスワーゲングループの自動車メーカー、アウディ(Audi)は、A7の燃料電池バージョンを開発してきており、8月中には試運転を行う。この話は、アウディのウルフガング技術主任が雑誌「オートカー(AUTOCAR)」に話したもの。
http://www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/fuel-cell-powered-audi-a7-development〔参考〕A7(エーセブン)は、ドイツの自動車メーカーアウディが2010年より製造している5ドアハッチバック型高級乗用車である。日本国内では2011年5月に3Lスーパーチャージャー付ガソリンエンジン車が発売された。同社のA6とA8の中間に属するモデルであり、車型は5ドアハッチバック。(wiki)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【高度人材育成コース】【再掲】

 若手研究者や学生(院生・学部生等)を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。本コースでは、九州大学の教授陣が研究内容・成果など学術面を主として解説するとともに、水素エネルギー関連企業から各社の取り組みや技術動向について説明していただきます。
◇日 時:8月27日(火)?29日(木)
◇場 所:1、2日目 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡)

   3日目 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市富)
◇対象者:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)

     ※35歳以上の方も申し込めますが、若手の方を優先させていただきます。
◇定 員:40名
◇内 容:プログラム等、詳細については下記のHPをご覧ください。
     ※講師プロフィールを追加しました。
     http://www.f-suiso.jp/info/6762.html
◇参加費:無料
◇申し込みと締切:下記申し込みフォームよりお手続きください。(8月20日(火)締切)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130708100555
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)
  TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇共 催:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、九州大学
◇後 援:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
     (財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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