燃料電池ワールド Vol.1434 (2013/07/05 08:53)

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□燃料電池ワールド Vol.1434
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■2013年07月05日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://www.fuelcellworld.jp/

■07月04日のWEB LINK NEWS
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2013/07/04  “一匹狼”のホンダが、GMと組んだ事情(東洋経済オンライン)

 今回、ホンダがGMとの共同開発に踏み切った狙いは、FCEVの開発費負担を軽減するとともに、試作車段階も含めた部材調達でのスケールメリット、不得意な技術の補完などにあるようだ。ホンダは1990年代にGM車向けにV6エンジンを供給したり、カーテレマティクスの分野で協業したりと、両社の技術部門を中心としたもともとの交流関係も背景にあった。

 両社が共同開発を手掛けるのは、酸素と水素を反応させるFCスタックと、水素を搭載する高圧水素タンクの2つの分野。いずれもFCEVに特有の部品で、それゆえ性能とコストを左右する重要部品だ。FCEVの技術では、化学分野でGMが、装置の小型化などのメカ技術ではホンダが強みを持つ。共同開発に当たっては、両社がそれぞれ保有するFCEVに関する知的所有権を互いに開示し、活用する。

 本格実用化に向け、にわかに動きが激しくなった感のあるFCEVだが、ここに至るまでなかなか長い道のりがある。FCEVは、1990年代に独ダイムラーが本格的な開発に着手したことをきっかけに、主要各メーカーも開発に着手、日本でもトヨタ、ホンダが意欲的に開発を行ってきた。2000年代初頭には実験車両の投入が相次ぎ、2010年代に立ち上がる次世代環境自動車として期待が集まった。

 ただ、その後はFCEVの性能向上やコストダウンが進まず、また水素供給インフラの未整備もあり、普及への道のりが不透明になっていた。リチウムイオン電池の高性能化・低価格化が進んだ2000年代後半になるとバッテリーのみの電力で動くEVへの注目度ががぜん高まり、FCEVは日陰の存在になっていった。

 一方、本格EVで先陣を切った日産のリーフが、実用上100キロメートルにも達しない航続距離の短さや、急速充電でも30分はかかる充電時間の長さから、販売が伸び悩み、EVの限界がクローズアップされてくると、この2つの問題がないFCEVに再び注目が集まるようになってきた。

 また、FCEVの普及に向けてコストダウン以上にアキレス腱となるのが、水素供給インフラの整備だ。ガソリンスタンドの整備が、1件当たり数千万?1億円なのに対し、水素スタンドの設置には1件当たり数億円はかかる。水素スタンドの整備を進めるには、当初は大きな政策的な支援が不可欠だ。またグローバルで普及させるには、車両だけでなくインフラ面でも規格や安全基準の国際調和も求められる。こうした政策に働き掛けるためには、1社単独で臨むよりも有力企業同士が足並みを揃えたほうが効果的だろう。

 これだけスケールが大きく、費用も時間も膨大にかかる話だけに、これまで“一匹狼”を貫いてきたホンダも、さすがに単独での展開を続けることにリスクを感じたというところだろうか。

 GM-ホンダ連合を含め、各陣営、現代自動車とも、FCEVの一般市販化と量産化のターゲットを2015?2020年と定めている。“究極の環境自動車”になるのか、はたまた夢で終わるのか。FCEVの本格普及を目指して、各社のアクセルも全開になりつつある。丸山 尚文
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130704-00014601-toyo-bus_all&p=1

2013/07/04 マグネシウム発電解説 YMC郡山セミナー、小浜教授講演(福島民友新聞)

 福島民友新聞社、読売新聞社、福島中央テレビによるYMC郡山セミナー(代表幹事・丹治一郎郡山商工会議所会頭)は3日、郡山市で開かれ、東北大未来科学技術共同研究センター教授の小浜泰昭氏が「孫作戦―マグネシウム・オペレーション」をテーマに講演した。

 小浜氏は「持続可能とは『永続』ということ。原子力や化石燃料に依存したのでは、持続可能な社会は訪れない」と指摘。永続的なエネルギーは「砂漠の太陽光エネルギーしかない」と力説した。

 その上で、産業技術総合研究所などと共同開発した「高性能マグネシウム燃料電池」の活用法を披露。「新たなビジネスチャンスや雇用が生まれる」と実用化に意欲を見せるとともに、「化石燃料などに頼るのではなく『燃料耕作時代』をつくらなければならない」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130704-00010017-minyu-l07

2013/07/04 ホンダとGMの燃料電池車共同開発は“弱者連合”?(エコノミックニュース)

 ホンダと米国ゼネラル・モータース(GM)が燃料電池車の開発で提携した。トヨタ自動車とドイツのBMW、日産自動車とドイツのダイムラーがそれぞれ同分野での提携を行っていることから、「次世代自動車で“世界三極体制”が出来上がった」と騒がれている。

 しかし、自動車専門家の一部には、「ホンダとGM連合が世界三極の一角と言われるのは時期尚早」という意見がある。

 ただ、量産化技術が難しく、現在のレベルでは、セダンタイプで1台500万円以上。商業ベースに乗る200万円以下まで価格を下げるには、多額の研究費が必要となっている。世界の大手自動車メーカーが連合を組むのは、この問題をクリアするためだ。

 ただ、今回発表されたホンダとGM連合に関しては、「弱者連合」という声が漏れ聞こえる。ある専門家はもっと厳しく「ホンダもGMも燃料電池車を商業ベースで作る力はないのではないか」ともコメントする。

 この専門家は、ホンダが2008年に発売した『シビック』について、トヨタの『プリウス』よりも低価格を売りとしている点を認めながらも「自動車にある程度、詳しい人ならば、『プリウス』と『シビック』のボンネットを開ければ、電池の専門家でなくても技術の差は歴然としていることが分かる」と言う。

 GMに関しては、「大型トラックの開発では世界一かもしれないが、中小型車、しかも次世代車といわれる製品を作る技術はまったく未知数」(別の専門家)という。

 確かに、他の2連合は、日本とドイツという、細かなモノ作りでは世界のトップクラスといわれる国のメーカー同士の組み合わせだ。そんなことから、「ホンダとGMの連合は、他に目的があるのではないか」と“うがった”見方も一部の専門家の間からは出ている。(編集担当:柄澤邦光)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130704-00000115-economic-bus_all

2013/07/04 新型アコードハイブリッドから明らかになる「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」3種類のハイブリッドとは?(clicccar)

 これら3種類のスポーツハイブリッドやPHVでも充分凄いと思いきや、更にホンダは「1.6リッターV6直噴ターボ+エネルギー回生システム」にダウンサイジングするF1に、2015年からエンジンサプライヤーとして復帰することを決定。しかも伊東社長は「市販車は、ガソリンやハイブリッドだけでなくディーゼルもやっていく!」と表明していますから、ガソリンもディーゼルもハイブリッドも、更にはEVも燃料電池までも「EARTH DREAMS TECHNOLORY」を徹底的に推し進めていく覚悟なのですね。技術目標を見定めた時のホンダは本当に凄いですから、なんだか期待を通り越してワクワクしてきました! 拓波幸としひろ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130704-00010005-clicccarz-bus_all

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●燃料電池と水素についての2012年の米国の政策の要約 (2013年03月18日)

 非営利団体フュエルセルズ2000(Fuel Cells 2000)は、「我が国の2012年政策活動の要約(our 2012 Policy Activity Wrap-up)」を発表した。これは、燃料電池と水素について、2012年に米国および各州で成立制定した法律とイニシアチブ、政策をまとめた年次報告書である。
http://www.fuelcells.org/wp-content/uploads/2012/02/2012StatesH2FCWrapUp.pdf

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【技術者育成コース】【再掲】

 水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め,技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇日 時:7月16日(火)〜19日(金)
◇場 所:1日目 福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区吉塚本町)

   2日目 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市富)

     3、4日目 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡)
◇対象者:・企業の水素関連部門に新規採用配属または他部門から配転された新任技術者
     ・水素エネルギー技術の基本を見直したい技術者 等
※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
◇定 員:20名
◇内 容:プログラム等、詳細については下記のHPをご覧ください。
     ※講師プロフィールを追加しました。
     http://www.f-suiso.jp/info/6434.html
◇参加費:受講料:50,000円/人 名刺交換会(参加自由):3,000円/人
◇申し込みと締切:下記申込みフォームよりお手続きください。(7月9日(火)締切)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130524133155
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)
  TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後 援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

☆福岡水素エネルギー戦略会議「平成25年度の総会・記念講演会」開催【再掲】

 今年の記念講演会では、水素エネルギー社会の実現に向けて最先端の取り組みを推進している九州大学水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS) 杉村丈一センター長からHYDROGENIUSの概要や、産業界との連携強化に関するビジョンについてご講演いただく予定です。また、燃料電池フォークリフトの実用化に向けて最先端の取り組みを推進している豊田自動織機から、北九州にて実施している実証事業の最新動向や開発動向、市場化に向けた展望についてご講演いただく予定です。
◇日 時:7月24日(水)14:00〜18:00
◇場 所:西鉄グランドホテル(福岡市中央区大名2-6-60)
◇日 程:
14:00〜15:00 『福岡水素エネルギー戦略会議総会』
15:10〜16:40 『記念講演会』

 講演1「水素エネルギー関連産業の拡大に向けたHYDROGENIUSの取り組み」

    杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センターセンター長)

 講演2「燃料電池フォークリフトの開発動向と北九州における実証実験の取り組み」
    関森俊幸氏(株式会社豊田自動織機技監)
16:45〜18:00 『交流会』 会費:5,000円/人
※なお、当日は13時からロビーにて、九州大学や県内企業等のパネル展示・製品展示を 
  行っております。ご興味のある方はお早めにお越しください。
★プログラム詳細はこちら★
http://www.f-suiso.jp/info/6287.html
◇申し込みと締切:下記申込みフォームよりお手続きください。(7月19日(金)締切)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130408155754
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:黒水)
   TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)

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