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□燃料電池ワールド Vol.1421
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■2013年06月18日発行
◆燃料電池NPO pemdream
■06月17日のWEB LINK NEWS
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2013/06/17 EVの反省を踏まえて燃料電池車の可能性を考える --- 岡本 裕明(アゴラ)
トヨタ自動車が究極の次世代自動車として注目を浴びるFCV(Fuel Cell Vehicle、燃料電池自動車)を2015年から日本のみならず、アメリカでも発売すると発表しました。つい数年前には電気自動車が紹介され、大きな話題となったものの現時点でその勢いは期待外れの様相を呈しております。はたして燃料電池自動車は世の中の自動車のあり方を変えていくのでしょうか?
実際の使用イメージとしてはガソリンスタンドの代わりに水素スタンドで燃料補給するということになりそうです。トヨタのホームページには一回の燃料充填で830キロ走行し、マイナス30度という過酷な気象状況でも走行できるところまで技術進歩したとあり、実用では問題ないレベルまでに達しているようです。
アメリカやカナダで車を運転すればお分かりかと思いますが、電気自動車の標準的走行可能距離である200キロは2-3時間の走行時間でしかないのです。そしてちょっと行けば片道100キロが当たり前ですからいわゆる都市部だけで生活しているような方にしか電気自動車のメリットは取れません。おまけに通常充電なら何時間もかかります。日産自動車が充電パックをそっくり取り替える充電方式を検討したのはこの弱点を補うためでした。
ここから考えると燃料電池の自動車に必要なのは水素ステーションの爆発的普及であり、一般ガソリンスタンドに併設されるのがベストかと思います。人々が乗っていてフラストレーションを感じない状況になれば普及に弾みがつくことは間違いないとみています。特に欧米では環境に対する配慮に政府部門も含め熱心である点からして社会的なサポートも取れると思います。
次に電気自動車が普及しにくくなったもう一つの理由が充電方式に日本方式のチャデモと欧米方式のコンボに分かれて市場に混乱をきたしたことがあります。結果として例えば私の会社で経営する駐車場でも充電設備導入を中止するような事態になってしまうのです。本件はバンクーバーにおいても当局や関連業者も手詰まりとなっている現状は憂慮すべき事態だと思います。
トヨタはBMWと連携して燃料自動車の開発をしていますが、他社も当然ながら追い上げてくるはずです。その際に水素充填方式を統一するということは当たり前のことながら考慮すべきポイントかと思います。また、ガソリンスタンドにとってライバルとなる水素燃料を発売することは自己矛盾を起こしますが、ここを押さえることがインフラ普及のキーになるのではないでしょうか? 今や石油元売り会社や産油国が太陽光発電を事業として進める時代ですから解決の糸口はあると思います。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130617-00010006-agora-soci
■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●オークリッジに炭素繊維技術施設が開設 (2013年03月26日)
クリーンエネルギー製造イニシアティブ(Clean Energy Manufacturing Initiative:CEMI)がこのほど発足した。これは米国エネルギー省の新しいイニシアティブで、アメリカのクリーンエネルギーの製造業を成長させ、エネルギー製造の生産性の重要な改善を通じて米国の競争力を増大させることに焦点を充てている。
このイニシアティブではテネシー州オークリッジ(Oak Ridge)に、新しく炭素繊維技術施設(Carbon Fiber Technology Facility)を開所する。この施設は炭素繊維のコストの削減をめざす。炭素繊維は軽量車両の決定的な材料であり、燃料電池自動車にとっても重要なものである。
http://apps1.eere.energy.gov/news/progress_alerts.cfm/pa_id=857
http://storify.com/OakRidgeLabNews/carbon-fiber-technology-facility-dedication#publicize
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆福岡水素エネルギー人材育成センター【技術者育成コース】【再掲】
水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め,技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇日 時:7月16日(火)〜19日(金)
◇場 所:1日目 福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区吉塚本町)
2日目 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)(糸島市富)
3、4日目 九州大学伊都キャンパス(福岡市西区元岡)
◇対象者:・企業の水素関連部門に新規採用配属または他部門から配転された新任技術者
・水素エネルギー技術の基本を見直したい技術者 等
※水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。
◇定 員:20名
◇内 容:プログラム等、詳細については下記のHPをご覧ください。
http://www.f-suiso.jp/info/6434.html
◇参加費:受講料:50,000円/人 名刺交換会(参加自由):3,000円/人
◇申し込みと締切:下記申込みフォームよりお手続きください。(7月9日(火)締切)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130524133155
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:中村)
TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後 援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、水素エネルギー協会(HESS)燃料電池開発情報センター(FCDIC)、(財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)
☆福岡水素エネルギー戦略会議「平成25年度の総会・記念講演会」開催【再掲】
今年の記念講演会では、水素エネルギー社会の実現に向けて最先端の取り組みを推進している九州大学水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS) 杉村丈一センター長からHYDROGENIUSの概要や、産業界との連携強化に関するビジョンについてご講演いただく予定です。また、燃料電池フォークリフトの実用化に向けて最先端の取り組みを推進している豊田自動織機から、北九州にて実施している実証事業の最新動向や開発動向、市場化に向けた展望についてご講演いただく予定です。
◇日 時:7月24日(水)14:00〜18:00
◇場 所:西鉄グランドホテル(福岡市中央区大名2-6-60)
◇日 程:
14:00〜15:00 『福岡水素エネルギー戦略会議総会』
15:10〜16:40 『記念講演会』
講演1「水素エネルギー関連産業の拡大に向けたHYDROGENIUSの取り組み」
杉村丈一氏(九州大学水素材料先端科学研究センターセンター長)
講演2「北九州における燃料電池フォークリフトの運用実証の動向と市場化に向けた今後の展望」(仮) 株式会社豊田自動織機
16:45〜18:00 『交流会』 会費:5,000円/人
★プログラム詳細はこちら★
http://www.f-suiso.jp/info/6287.html
◇申し込みと締切:下記申込みフォームよりお手続きください。(7月19日(金)締切)
https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20130408155754
◇問い合わせ先:福岡水素エネルギー戦略会議事務局(担当:黒水)
TEL:092-643-3448 E-mail:info@f-suiso.jp
◇主 催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
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