燃料電池ワールド Vol.1392 (2013/05/08 10:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1392
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■2013年05月08日発行

                    ◆燃料電池NPO pemdream

                    ◇http://www.fuelcellworld.jp/

■05月07日のWEB LINK NEWS
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2013/05/07 <就職異変>「偏差値50以下」有名企業が欲しがる15校(プレジデント)
■国内大会を3連覇中  「研究漬け」での自信

 「○○君は田中貴金属工業、□□君はTBKでブレーキ、△△君は日本ケミコンでコンデンサーを作っている……」

 玉川大学工学部の小原(おばら)宏之教授の口からは、卒業生の就職先が次々と飛び出してくる。工学系の研究室では、教員と学生の関係が親密なことが多いが、とりわけ小原教授は距離が近いようだ。

 「企業からは『実学に強い学生をください』と言われます。私の研究室の学生は、徹夜は当たり前。正月も返上で研究に打ち込んでいます。工学部の就職率は高いのですが、自分から行動しなければよい会社は見つからない。言われたことをやるだけの学生は、私も企業もいりません」

 小原教授の研究テーマは再生可能エネルギー。研究室では1997年からソーラーカーの作成を始め、世界大会で優勝するなどの実績がある。03年からは、燃料電池を組み合わせた「ハイブリッド・ソーラーカー」に取り組み、研究室で作成した「オンディーヌ号」は11年まで国内大会を3連覇中だ。

 「私たちは『そんなことできないだろう』といわれるような研究にチャレンジしてきました。学生を燃えあがらせるうえでチャレンジのできる環境を与えることが、大切なのです」(小原教授)

 現在は、燃料電池の発電に使う水素を、化石燃料以外から取り出す「バイオマス水素生産」の研究を進めている。すでに「バイオマス水素」を使った試験走行に成功しているという。

 小原研究室の卒業生で、2010年、トヨタテクノクラフトに入社した嶋幸彦さんは、3年生のときから研究室に入り、ソーラーカー作りに参加した。主に足回りの設計を担当し、レースではドライバーも務めた。
 嶋さんはこう振り返る。

 「学生時代は家にも帰らず、研究に没頭する日々でした。クルマが好きで、自動車業界で仕事をしたいと思っていましたが、リーマンショック後は求人が少なく厳しい状況でした。研究室でレースカーを作成したり、大会に出場したりした経験が、就活を続ける自信になったと思います。このプロジェクトに出合っていなかったら、いまの会社に入れていたかどうか。面接でも、先進的な研究に取り組んだ姿勢が評価されたのだと思います」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130507-00009343-president-bus_all
※写真あり

2013/05/07 円安なのにガソリン価格の下落が続いているのは“売れなくなった”から!?(clicccar)

 原油価格の上昇を理由に電力会社が電気料金を値上げした一方で、なぜガソリン価格が下落傾向にあるのでしょうか?

 新聞報道などによると、その理由として低燃費車への乗換えが進んだ事で国内のガソリン消費が減り、ガソリンが余剰傾向となっている為としています。

 2011年12月の発売以降、月間販売台数が2万台を超えるトヨタ「アクア」のように200万円を切る手頃な価格のHVや、低燃費化が益々進む軽自動車などへの買い替えが進んだことで、円安にも関わらずガソリン価格が低下しているという訳です。

 この先、HVに加えてPHVやEV、さらにはFCV(燃料電池車)の普及に伴いガソリン需要の減少は今後も続くと思われ、かと言って安易に値上げする訳にも行かず、矛先はガソリン価格の半分弱を占めているガソリン税(53.8円/L)に向かうのは必至。

 ガソリンが売れなくなることで、長年に渡って聖域として温存されて来た「税」の見直しについていよいよ石油連盟が本腰を入れて動き出すことになるのかもしれません。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130507-00010002-clicccarz-bus_all

2013/05/07 極小昆虫ロボット試作版、飛行に成功 米ハーバード大(AFP=時事)【AFP=時事】米ハーバード大(Harvard University)のチームがハチにヒントを得て製作した極小ロボットの試作版が空を飛んだ。まだ電力ケーブルに接続した状態だが、将来的には植物の受粉促進や、災害現場での生存者捜索などに応用できると期待される。

 研究主任であるハーバード大学工学・応用科学科(Harvard School of Engineering and Applied Sciences、SEAS)のロバート・ウッド(Robert Wood)教授によれば、この極小ロボットが飛行にたどり着くまでに12年の歳月がかかった。同教授は「製作力、素材、設計において近年の研究室の飛躍的な進歩があったからこそ試験(飛行)ができた。見事にうまくいった」と満足感を示している。

 ただし、自力飛行を可能にするだけのパワーと軽量さを備えた携帯式高出力密度燃料電池による解決策が見つかるまでは、電力ケーブルに「つながれている」という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130507-00000031-jij_afp-sctch
※写真あり

2013/05/07 九大、固体高分子形燃料電池の超高耐久化に成功(マイナビニュース)

 九州大学(九大)は、高分子酸でコートした加湿無しで駆動する新しいタイプの高温固体高分子形燃料電池(PEFC)を開発し、これが高耐久性を示すことを見出したと発表した。

 成果は、同大 大学院工学研究院 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院 中嶋直敏教授、藤ヶ谷剛彦准教授、I2CNER Mohamed R. Berber特任助教(博士研究員)らによるもの。詳細は、英国科学誌「Nature」の姉妹誌であるオンラインジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。

 燃料電池は2枚の電極の間を隔てる高分子膜(電解質膜)に水素イオンを流すことで発電が行われており、この水素イオンの流し方によって燃料電池システム全体の構成が変わってくる。すでに市販されている燃料電池においては、高分子膜に水を含ませることで水素イオンを運んでいるため、加湿器が必要となる。さらに、水が沸騰する100℃以上では使用できないため冷却器も必要であり、装置コストの問題や水分管理の問題があった。

 耐久性試験の結果、高分子化酸を用いることで、燃料電池の寿命が向上することが明らかとなった。電池の長寿命化は低コスト化と同じ効果があるため、結果的に低コスト化が実現できたことになる。さらに、中/高温型にすることで、燃料電池システムのうち冷却器や加湿器にかかるコスト分で10%のコスト削減が可能となる。また、水素もこれまでのような純度を必要とせず、白金以外の金属も触媒活性を示すことから、さまざまな面において低コスト化が可能な技術と言える。加えて、これまで中/高温型PEFC の弱点であった室温付における発電も実現できた。これにより、現在市販されている燃料電池の代替も十分可能と考えられるとしている。

 研究グループでは、発電可能温度を250℃まで拡張する検証を進めている。さらなる高温発電により、直接都市ガスから発電することもでき、改質器も不要になる。また、同技術における特徴の1つである「ボトムアップナノ集積法」で作製する触媒構造の利点を活かして、低白金化を進めていく。触媒活性を高めるナノ構造を作製することで、白金量を現在の1/20程度にできるとコメントしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130507-00000079-mycomj-sci
※図あり

■海外ニュース
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<輸送>
●SFCエナジー社の燃料電池、クナウス・タバート社のトレーラーのオプションに(2013年01月11日)

 ドイツのキャンピングカーメーカー、クナウス・タバート・グループ(Knaus Tabbert Group)は現在、クナウス社の最高級ハウス・トレーラー「ユーロスター(Eurostar)」の工場選択オプションとしてSFCエナジー社(SFC Energy)の燃料電池「イーフォイ(EFOY)」を提供している。
http://www.sfc.com/en/more-flexibility-Knaus-%20installs-EFOY-in-caravans〔参考1〕クナウス・タバート・グループ(Knaus Tabbert Group):クナウス社とタバート社がグループを形成して、クナウス・タバート・グループ社(knaus tabbert group gmbh)となっている。
〔参考2〕クナウス社の最高級ハウス・トレーラー「ユーロスター(Eurostar)」は2008年にラインナップから消滅した。クナウス・タバート・グループが経営危機に陥った故である。それが2013年の1月に復活した、という情報と復活したユーロスターの写真が以下のURLにある。
http://caravaninglife.naturum.ne.jp/

●SFCエナジー社の燃料電池、レオナルド・ヨット社の搭載電源に採用(2013年01月18日)

 またオランダの造船会社、レオナルド・ヨット社(Leonardo Yachts)は、同社の豪華なデイセイラーヨット「イーグル36(Eagle 36)」と「イーグル44(Eagle 44)」に搭載する独立電源として燃料電池「イーフォイ」の提供を決定した。
http://www.sfc.com/en/node/1431
〔参考3〕デイセイラー(Daysailer):湾内や沿岸域だけのセーリングを楽しむために作られた、軽快なヨット。強度や復原力は外洋ヨットのように考慮されていない。コーチルーフを設けた大型セーリングディンギーも含まれる。
http://www.sailjapan.pro/1051.html

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