燃料電池ワールド Vol.1372 (2013/04/05 10:44)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1372
■□□□□□□□□□
■2013年04月05日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■04月04日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2013/04/04 シェール革命という高貴なウソを信じる日本(東洋経済オンライン)

 私の著書最新刊『「日本バブル」の正体?なぜ世界のマネーは日本に向かうのか』(4月4日刊行)でも詳しく書き、かつその新刊記念講演会(リンクはこちら)でもじっくりお話しすることなのであるが、「シェール革命」と聞くとどうしても納得がいかないことがいくつかあるのだ。思いつくままに書くならば次のとおりとなる。

 ◎さらには「シェール革命」と言いつつ、アメリカ自身が次世代移動体として電気自動車や水素燃料電池車の開発を加速させているのが大いに気になる。実際、オバマ政権はこの方向に具体的な形で歩み出しており、3月15日にイリノイ州で行った演説で同大統領はこれら「ガソリンを使わない自動車」の実用化のため、今後10年間で20億ドルほどを拠出すると表明したばかりなのである。「シェール革命一本であくまでも行く」という気合いは微塵も感じられないのだ。
■ 次世代の「本命」はシェールではなく、水素

 簡単に書くならば、まず前者についてひとつの「光」を先日、わが国の神奈川県・寒川にあるとあるヴェンチャー企業Q社で私は目の当たりにした。シェールガスといっても炭酸ガスは出てくる。ところがこの企業が開発した技術ではこれを「炭酸化ナトリウム」と「水素ガス」へと分離できるのである。つまり「排ガスから燃料ができる」わけで、驚愕の技術なのだ。アメリカがシェール革命を推し進めれば進めるほど、その後ろについてこれを売ることで、わが国は巨利を得ることができる代物なのである。こうした革新的な技術を私たちは大切に育て、全面開花させなければならない。

 一方、後者について言うならば、アメリカにとっては実のところ宿敵であるイギリスの態度を見れば答えはすぐ出てくる。上記の拙著でも書いたことだが、イギリスは2015年までに水素エネルギーによる燃料電池車の完全商用化を公的に宣言している。そう、時代は「水素」なのであって、シェールであろうが何であろうが、化石燃料ではもはやないのである。
原田 武夫
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130404-00013546-toyo-bus_all

2013/04/04 わがままな米消費者のニーズに応える5つの自動車(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 2013年ニューヨーク国際自動車ショーで披露された新型モデルの5車種をみると、各メーカーがこれらの複雑な要望にどう応じようとしているのかがわかる。これらの自動車は来年、ショールームに並ぶだろう。
メルセデス・ベンツ「Bクラス」燃料電池車

 電気自動車(EV)を購入する米国の消費者は、毎日の短距離通勤といった限られた用途に EV車を使用し、長距離の旅行などにはEV車より大きな従来の自動車か、プラグインのハイブリッド車を使用する。2014年前半に発売される予定のメルセデス「Bクラス」には、このような同社幹部の見解が反映されている。

 Bクラスの1充電当たりの走行距離はわずか115マイル(約185キロ)と試算されている。一方、テスラ・モーターズの「モデルS」は容量60キロワット時で走行距離は230マイル、価格は6万2400ドルから。メルセデスはBクラスの価格を明らかにしていない。ただ、競争力を持つためには、ゼネラルモーターズ(GM)のプラグインハイブリッド車「シボレーボルト」の4万ドルに近い価格設定をする必要があろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130404-00000637-wsj-bus_all

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<輸送>
●ダイムラー、フォード、日産が燃料電池自動車で協定(2013年01月28日)ダイムラー(Daimler AG)とフォード自動車(Ford Motor Co)、日産自動車(Nissan Motor Co.)は、3社が協働して燃料電池システムを開発し、10万台の燃料電池自動車を製造して、2017年に販売を始める目的で、燃料電池電気自動車のパートナーシップを結んだ。
http://www.bloomberg.com/news/2013-01-28/daimler-plans-joint-fuel-cell-project-with-nissan-ford.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆FCVフォーラム「2015年に向けたFCV開発の現状と今後の課題」【再掲】詳細情報は、http://www.fcdic.com/
◇日時:4月16日(火)9:30?17:00
◇場所:(地独)東京都立産業技術研究センター(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前)
◇プログラム(予定を含みます)
第1部【招待講演】  9:30?12:00 - 休憩 - 13:15?14:451、「我が国の燃料電池・水素分野の国家プロジェクト動向と低コスト化に向けた取組」
   山本将道氏(NEDO)
2、「トヨタにおけるFCV開発の現状と今後」
   吉田利彦氏(トヨタ自動車株式会社)
3、「ホンダにおける燃料電池自動車の開発と導入に向けて」
   守谷隆史氏(株式会社本田技術研究所)
4、「日産自動車における燃料電池自動車の開発」
   飯山明裕氏(日産自動車株式会社)
5、「FCV普及開始に向けた水素インフラ構築への取組」
   廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
第2部  【A】12:00?17:00 & 【B】【C】15:00?17:00【A:ポスターセッション&総合討論会】
ポスター発表(触媒、電解質膜、水素貯蔵、インフラ等)12:00?16:00総合討論会(パネリスト:第1部講師、ポスターセッション招待者等)16:00?17:00
【B:試乗会】 FCV(トヨタ/ホンダ/日産)/燃料電池バス(有明水素ステーション見学コース 所要時間1時間)
【C:(地独)東京都立産業技術研究センター】 施設見学会
懇親会 17:30?18:30
◇参加費:一般:10000円 都内中小企業:6000円 FCDIC会員:6000円
  懇親会費 3000円
◇参加申し込み:fc-seminar@fcdic.jp またはFAX 03-6206-0232
◇問い合わせ:燃料電池開発情報センター(FCDIC)FCVフォーラム係
  Tel:03-6206-0231
◇主催:燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共催:(地独)東京都立産業技術研究センター
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
  連絡先:fc55gogo@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1