燃料電池ワールド Vol.1373 (2013/04/08 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1373
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■2013年04月06日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■04月05〜07日のWEB LINK NEWS
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2013/04/05 自動車用量産型燃料電池で高密度を達成=英社〔BW〕(時事通信)

 【ビジネスワイヤ】クリーン電力システムの英インテリジェント・エナジーは、自社の自動車用燃料電池の電力密度が過去最高水準を達成したと発表した。容積では1リットル当たり3.7キロワット、重量では1キログラム当たり2.5キロワットを達成した。これは低コストでの量産を前提とした記録であり、同社の顧客企業はこの性能のメリットを量産品に生かすことができる。この成果はまだ中間段階で、同社では今後さらなる改良を予定している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00000008-jijc-biz

2013/04/05 15年市販のトヨタ燃料電池車、年700台目標(読売新聞)

 トヨタ自動車が、2015年に一般向けに売り出す燃料電池車の販売計画を、年約700台としていることが分かった。

 国内シェア(市場占有率)の約半分となる見通し。二酸化炭素(CO2)を全く排出しない「究極のエコカー」と言われる燃料電池車で主導権を握りたい考えだ。

 トヨタが開発を進める燃料電池車はセダンタイプ。発売価格は500万円前後と高級車並みになる見通しだ。車両は元町工場(愛知県豊田市)で組み立てる。

 燃料電池車は、水素と酸素との反応で発生した電気で走る。1回の水素補給で700キロ・メートル以上走り、電気自動車より走行距離が長い。日産自動車やホンダも15年の市販を目標に開発している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130404-00002098-yom-bus_all

2013/04/05 京大、面心立方格子構造を有する金属Ru触媒を開発(マイナビニュース)

 京都大学(京大)は4月4日、従来なかった面心立方格子(fcc)構造を有する金属ルテニウム(Ru)触媒の開発に成功したことを発表した。

 同成果は同大大学院理学研究科の北川宏 教授らによるもので、詳細は米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」オンライン速報版で公開される予定だという。

 近年の新素材開発は、周期表上に存在する元素の組み合わせにより実現されているが、金属の結晶構造はその化学的・物理的性質と密接に関係していることから、これまでに金属組織学的に多くの金属や合金の状態図が明らかにされてきた。例えば良く知られる鉄は常温付近下では体心立方格子(bcc)構造を持ち、磁石にくっつくが、温度が1000℃以上になるとfcc構造へと構造が変化し、磁石に応答しなくなるということが知られている。そうした金属の1つである金属Ruは、これまで六方最密格子(hcp)構造しか持たない金属として知られていた。

 今回、研究グループは、溶液中で金属原料を還元し、ナノ粒子を作製するボトムアップ法を用いることで、fcc構造を持つRuの作製に成功したという。具体的には、 粒径を制御するため保護剤としてポリ(N?ビニル-2-ピロリドン)(PVP)を用い、ルテニウムアセチルアセトナト錯体をトリエチレングリコールで還元することで、fcc構造を有するRuナノ粒子を作製したとする。

 このfcc構造を有するRuナノ粒子は広い温度範囲で安定であり、高活性に加え高寿命の性能を兼ね備えた優れた触媒になり得ることが期待されると研究グループでは説明しており、特に金属表面上で一酸化炭素(CO)と酸素(O2)を反応させて二酸化炭素(CO2)に変換し、COを酸化除去する性能が高いことから、COが白金触媒に付着して化学反応を妨げてしまい、性能が低下することとなる燃料電池のCO除去触媒として、すでに家庭用燃料電池エネファームで使用されているhcp-Ruに置き換わる触媒として期待できるとする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00000026-mycomj-sci
※画像あり

2013/04/05 シンポ「神奈川発 水素革命」、4月19日にMM21で開催/横浜(カナロコ)

 水素エネルギーなど再生可能エネルギー普及に向けたシンポジウム「神奈川発 水素革命」が19日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜会議センターで開かれる。県が推進する「かながわスマートエネルギー構想」の一環。県などでつくる実行委員会の主催で初開催。

 第1部の特別講演では、水素エネルギー協会の亀山秀雄会長ら5人が登壇、水素の重要性や水素エネルギー社会実現に向けた取り組みなどを紹介する。第2部はパネルディスカッションで、国や石油・ガス事業者、自動車メーカーなどの6人が、将来の構想などについて意見を交わす。

 第2部のコーディネーター役を務める黒岩祐治知事は「原子力発電に依存し過ぎないエネルギー体系の中では、環境にも優しい水素エネルギーは非常に有効」と話し、参加を呼び掛けている。

 会場では、水素を活用した燃料電池車(FCV)の展示や試乗会も行われる。

 午後1時から。参加無料で、定員700人(先着順)。申し込みは実行委員会事務局電話045(664)6610。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00000027-kana-l14

2013/04/07 バイオガス発電、経産相認定 県央浄化センター 栃木(産経新聞)
 ■固定価格買取制度利用へ

 県央浄化センター(上三川町)のバイオガス発電が再生可能エネルギー電気調達特措法に基づく再生可能エネルギー発電設備として経済産業相の認定を受けた。認定で再生可能エネルギーの固定価格買取制度が利用できる。

 県都市整備課によると、同センターのバイオガス発電は、下水汚泥の処理過程で発生するメタンガスなどのバイオガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて電力をつくる。燃料電池発電と呼ばれ、発電効率が高く、排ガスが生じない、騒音・振動がほとんどないなどのメリットがある。

 発電した電力は全量、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して売電できる。計画では、出力105キロワットの燃料電池発電機を3台設置し、年間発電量は約250万キロワット時。年間売電益は1億円余になり、建設費4億円や維持管理費の年割りを差し引いても、年6千万円以上の利益が出る試算になる。

 平成25、26両年度で発電設備を建設し、26年度末には発電、売電する計画だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130407-00000047-san-l09

2013/04/07 生駒市:省エネや自然エネルギー活用、補助制度拡充 /奈良(毎日新聞)

 生駒市は今年度、省エネ対策を進め、自然エネルギーを活用する家庭などへの補助制度を拡充する。

 家庭用燃料電池(エネファーム)設置補助制度も新設。10万円を50件に補助する。設置家庭が急増傾向の太陽光発電システム設置補助(10万円)は、前年度当初比2倍の300件を予算化した。前年度は年度途中の補正予算を含め計300件に補助しており、補助が始まった02年度から12年度までの累計は715件に達している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130407-00000173-mailo-l29

■海外ニュース
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<定置用電源>
●UTCパワー社、韓国の超高層ビルに燃料電池を販売 (2013年01月10日)

 韓国のテーマパーク「エバーランド」を運営するサムソン・エバーランド社(Samsung Everland)は、韓国で一番高い超高層ビルとなるロッテ・ワールド・タワー(Lotte World Tower)に設置するUTCパワー社(UTC Power)の燃料電池「ピュアセル(PureCell〓)モデル400」を2基購入した。この燃料電池はタワーの地下室に設置される。そして、このビルに置かれるロッテ・ワールド・モール(Lotte World Mall)に800kWの電力を供給する計画である。
http://www.utcpower.com/pressroom/pressreleases/purecell-systems-to-power-lotte-world-tower-in-seoul

〔訳注〕ロッテ・ワールド・タワー(Lotte World Tower)は、ソウル特別市にある遊園地「ロッテワールド」のそばに建設されている高さ550mのビル。2015年に完成予定。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FCVフォーラム「2015年に向けたFCV開発の現状と今後の課題」【再掲】詳細情報は、http://www.fcdic.com/
◇日時:4月16日(火)9:30?17:00
◇場所:(地独)東京都立産業技術研究センター(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前)
◇プログラム(予定を含みます)
第1部【招待講演】  9:30?12:00 - 休憩 - 13:15?14:451、「我が国の燃料電池・水素分野の国家プロジェクト動向と低コスト化に向けた取組」
   山本将道氏(NEDO)
2、「トヨタにおけるFCV開発の現状と今後」
   吉田利彦氏(トヨタ自動車株式会社)
3、「ホンダにおける燃料電池自動車の開発と導入に向けて」
   守谷隆史氏(株式会社本田技術研究所)
4、「日産自動車における燃料電池自動車の開発」
   飯山明裕氏(日産自動車株式会社)
5、「FCV普及開始に向けた水素インフラ構築への取組」
   廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
第2部  【A】12:00?17:00 & 【B】【C】15:00?17:00【A:ポスターセッション&総合討論会】
ポスター発表(触媒、電解質膜、水素貯蔵、インフラ等)12:00?16:00総合討論会(パネリスト:第1部講師、ポスターセッション招待者等)16:00?17:00
【B:試乗会】 FCV(トヨタ/ホンダ/日産)/燃料電池バス(有明水素ステーション見学コース 所要時間1時間)
【C:(地独)東京都立産業技術研究センター】 施設見学会
懇親会 17:30?18:30
◇参加費:一般:10000円 都内中小企業:6000円 FCDIC会員:6000円
  懇親会費 3000円
◇参加申し込み:fc-seminar@fcdic.jp またはFAX 03-6206-0232
◇問い合わせ:燃料電池開発情報センター(FCDIC)FCVフォーラム係
  Tel:03-6206-0231
◇主催:燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共催:(地独)東京都立産業技術研究センター
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

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