燃料電池ワールド Vol.1371 (2013/04/04 10:14)

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□燃料電池ワールド Vol.1371
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■2013年04月04日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■04月03日のWEB LINK NEWS
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2013/04/03 年間6400万円の導入効果、下水処理場のバイオマス発電(スマートジャパン)

 固定価格買取制度で初めて下水処理場のバイオマス発電が認定された。栃木県の下水道浄化センターが下水の汚泥から発生するメタンガスを利用して発電するもので、2014年度末から運転を開始する。20年間の買取期間を通じて毎年6400万円の利益を生み出せる見込みだ。

 バイオマス発電の買取価格は原材料によって5つに分かれていて、最も高いのが「メタン発酵ガス化バイオマス」の40.95円/kWhである(図参照)。ガス化バイオマスには下水汚泥と家畜糞尿の2種類があり、このうち下水汚泥を使った発電設備としては全国で初めて、栃木県の「鬼怒川上流流域下水道県央浄化センター」が3月29日に認定を受けた。

 この発電設備は下水の汚泥を処理する過程で発生するメタンなどのバイオガスを利用する。原理は家庭用の「エネファーム」と同様にガスから水素を取り出して、空気中の酸素と反応させて電気を発生させる方法だ。いわゆる燃料電池を使った発電設備である。

 浄化センターでは年間に130万立方メートルのバイオガスが発生する。これを利用して3台の発電機で合計315kWの電力を作り出すことができる。年間の発電量は252万kWhになり、売電収入は1億円強を見込む。これに対して建設費は4億円で、維持管理費などを考慮しても年間に6400万円の利益が出る。

 これから建設工事を開始して、2014年度末までに発電を開始する予定だ。売電による利益によって浄化センターの維持管理費の低減につなげる。栃木県内には鬼怒川や渡良瀬川の流域などに合計7か所の下水道浄化センターがあり、同様のバイオマス発電設備を順次導入して費用の削減を図っていく。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130403-00010000-biz_it_sj-nb

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●パイク・リサーチ社、定置用燃料電池の報告書を発刊(2012年12月)

 パイク・リサーチ社(Pike Research)は、報告書「定置用燃料電池:熱電併給(コジェネ)、主要電力、非常用電源/無停電電源装置向け燃料電池:世界市場分析と予測(Stationary Fuel Cells: Fuel Cells for Combined Heat and Power, Prime Power, and Backup Power/UPS Applications: Global Market Analysis and Forecasts)」を発刊した。ここでは、2017年までに燃料電池は4.5GWに達するだろうと予測している。
http://www.pikeresearch.com/research/stationary-fuel-cells

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FCVフォーラム「2015年に向けたFCV開発の現状と今後の課題」【再掲】詳細情報は、http://www.fcdic.com/
◇日時:4月16日(火)9:30?17:00
◇場所:(地独)東京都立産業技術研究センター(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前)
◇プログラム(予定を含みます)
第1部【招待講演】  9:30?12:00 - 休憩 - 13:15?14:451、「我が国の燃料電池・水素分野の国家プロジェクト動向と低コスト化に向けた取組」
   山本将道氏(NEDO)
2、「トヨタにおけるFCV開発の現状と今後」
   吉田利彦氏(トヨタ自動車株式会社)
3、「ホンダにおける燃料電池自動車の開発と導入に向けて」
   守谷隆史氏(株式会社本田技術研究所)
4、「日産自動車における燃料電池自動車の開発」
   飯山明裕氏(日産自動車株式会社)
5、「FCV普及開始に向けた水素インフラ構築への取組」
   廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
第2部  【A】12:00?17:00 & 【B】【C】15:00?17:00【A:ポスターセッション&総合討論会】
ポスター発表(触媒、電解質膜、水素貯蔵、インフラ等)12:00?16:00総合討論会(パネリスト:第1部講師、ポスターセッション招待者等)16:00?17:00
【B:試乗会】 FCV(トヨタ/ホンダ/日産)/燃料電池バス(有明水素ステーション見学コース 所要時間1時間)
【C:(地独)東京都立産業技術研究センター】 施設見学会
懇親会 17:30?18:30
◇参加費:一般:10000円 都内中小企業:6000円 FCDIC会員:6000円
  懇親会費 3000円
◇参加申し込み:fc-seminar@fcdic.jp またはFAX 03-6206-0232
◇問い合わせ:燃料電池開発情報センター(FCDIC)FCVフォーラム係
  Tel:03-6206-0231
◇主催:燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共催:(地独)東京都立産業技術研究センター
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

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