燃料電池ワールド Vol.1370 (2013/04/03 08:46)

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□燃料電池ワールド Vol.1370
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■2013年04月03日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■04月02日のWEB LINK NEWS
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2013/04/02 慶応EVベンチャーに集った100社の思惑(東洋経済オンライン)

 日産自動車や三菱自動車などの大手自動車メーカーだけでなく、ベンチャー企業によっても技術開発が進む電気自動車(EV)。そのEVベンチャーの代表格といえるのが、慶應義塾大学教授の清水浩社長率いるシムドライブだ。企業や自治体と連携し、EVの開発を進めている。

 一方、シムドライブがこれまで想定していたEV量産化のメドは立っていない。当初は初号車の「SIM-LEI(シム・レイ)」は2013年、2号車のシム・ウィルは14年ごろを目指していたが、とても実現しそうにない。

 それでもシムドライブは、第4号車の開発にも取りかかっている。そもそも、シムドライブは開発費として1口2000万円を企業や自治体などの参加機関から集めて、EVを開発している。これまでの参加企業は100社以上。三菱自動車やいすゞ自動車といった完成車メーカーをはじめ、東レや旭化成、クラレなどの化学メーカー、三菱商事や三井物産などの総合商社、仏プジョー・シトロエンや独ボッシュといった海外の自動車関連企業まで、蒼々たる顔ぶれである。

 量産化のメドがまるで立たないのに、これだけの企業が集った理由はいったい何か。それは現時点で、次世代エコカーの本命が決まっていないからだ。自動車の動力源としてこれまで主流だったのはガソリンエンジンだが、エネルギーや環境問題を考えれば、ガソリンエンジン車が隆盛の時代はいずれ終わる。

 次に来るのは何か。ここ数年は、トヨタ自動車「プリウス」「アクア」の大ヒットに代表されるように、エンジンとモーターを併用して走るハイブリッド車(HV)の人気が急速に高まっている。ただ、HVでさえも、次世代エコカーの本命になるかどうかはわからない。最近では燃料電池車(FCV)も15年にも実用化される方向であり、複数の選択肢がある。

 混戦模様の中で、技術力の向上や環境の整備が進めばEVが本命になることもありえない話ではない。EVの最新技術開発にかかわることで、次世代エコカーへの間口をできるだけ広く取っておきたいというのが、シムドライブに資金を拠出している企業の本音だろう。2000万円は“保険”代わりでもある。

 また、EVの直接的な生産にかかわらない企業にもメリットがある。3号車「シム・セル」の開発に資金を提供をした26機関の1つである積水ハウスは、「スマートハウスの実証実験をする中でEVを活用しようとしたが、既存の自動車メーカーはあまり協力的でないと感じた。ならば、自分たちで開発すればいいと考え参加した」(石田建一執行役員)という。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130402-00013502-toyo-bus_all&p=1

2013/04/02 県:電力地産地消を エネ局新設 /山梨(毎日新聞)

 太陽光や小水力などクリーンエネルギーの利用拡大を図ろうと、県は1日、新たにエネルギー局を設置した。県は2050年までに、県内の消費電力量とクリーンエネルギーの発電量を等しくする「エネルギーの地産地消」の実現を目指しており、同局はけん引役となる。

 県は太陽光、小水力、バイオマス発電と燃料電池を「新エネルギー」と位置付け、エネルギー局はクリーンエネルギーに関する施策の企画立案などを行う。松谷荘一局長は設置初日の同日、職員らに「県民の期待も大きい。山梨からエネルギーの革新を起こしましょう」と訓示した。

 近くエネルギーの地産地消に向けた具体的なロードマップ(行程表)を発表するという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130402-00000132-mailo-l19

2013/04/02 ソウルモーターショー、主役は電気自動車とSUV(AFP=時事)【AFP=時事】韓国で3月29日に開幕した自動車見本市「ソウルモーターショー(Seoul Motor Show)」では、ガソリンを大量消費するスポーツ用多目的車(SUV)と、環境に優しい電気自動車(EV)、そしてその両者の良い面を合わせ持たせようと試みる自動車が、センターステージを飾っている。ソウルモーターショーは、2年に1回開催される。
■現代自動車の「燃料電池自動車」

 現代自動車は「ツーソン(Tucson)」の水素燃料電池モデルを披露。大気中の水素と酸素を使って発電する同車種は、バッテリー型のEVよりもはるかに長距離を走行可能だ。すでに2月から韓国南部の蔚山(Ulsan)で製造が始まっている。
「われわれは世界で初めて、ドイツや日本、米国よりも先に、水素燃料電池自動車の商品化技術を手に入れた」と、現代自動車の最高経営責任者(CEO)は述べた。

 現代自動車は15年までに年間1000台の世界販売台数を目指しており、燃料電池自動車を独自開発している本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)やトヨタといったライバルと比べて2年先を歩んでいると主張している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130402-00000035-jij_afp-bus_all

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●ハイドロジェニックス社、2MW級水素貯蔵システムをドイツに配送(2012年12月21日)

 ハイドロジェニックス社(Hydrogenics)は、2MW級エネルギー貯蔵システム「パワートゥガス(Power-to-Gas)」をドイツのファルケンハーゲン(Falkenhagen)にあるイーオン社(E.ON)に設置し、2013年早々に完全委託するために予定通りに配送した。このシステムは、国内の既存の天然ガスパイプラインネットワークに貯蔵するための水素を製造するために、風力発電の余剰電力を利用して水を電気分解する。2012年6月に初めて発表されたこの契約に基づいてハイドロジェニックス社は、水素製造工場を丸ごと仕上げ、5年間のサービスと維持管理を行う。
http://www.hydrogenics.com/invest/news_Details.asp?RELEASEID=728404〔参考〕電気事業連合会の海外電力関連トピックス情報に、2012年時点のこの情報が載っている。それによると、「生成された水素ガスは天然ガス用の導管に送られ、必要に応じて熱エネルギーや発電に利用される。風力発電による供給過剰によって送電系統に負荷がかかり、風力発電設備を停止せざるを得ない事態がたびたび発生しており、「Power to gas」はこれを回避する手段として期待されている。E.ONの技術担当取締役は「風力や太陽光による電力供給が増える中、送電系統の過負荷を回避する技術は今後重要になってくる」と述べている。」
http://www.fepc.or.jp/library/kaigai/kaigai_topics/1220666_4115.html

 実際にPower-to-Gasプロジェクトを始めた「再生エネで自立する町ヴィルトポルズリート」の報告が下記にあります。写真も豊富で、リアリティあふれる読み物です。
http://jrri.jp/report_20130317_wildpoldsried2.html

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FCVフォーラム「2015年に向けたFCV開発の現状と今後の課題」【再掲】詳細情報は、http://www.fcdic.com/
◇日時:4月16日(火)9:30?17:00
◇場所:(地独)東京都立産業技術研究センター(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前)
◇プログラム(予定を含みます)
第1部【招待講演】  9:30?12:00 - 休憩 - 13:15?14:451、「我が国の燃料電池・水素分野の国家プロジェクト動向と低コスト化に向けた取組」
   山本将道氏(NEDO)
2、「トヨタにおけるFCV開発の現状と今後」
   吉田利彦氏(トヨタ自動車株式会社)
3、「ホンダにおける燃料電池自動車の開発と導入に向けて」
   守谷隆史氏(株式会社本田技術研究所)
4、「日産自動車における燃料電池自動車の開発」
   飯山明裕氏(日産自動車株式会社)
5、「FCV普及開始に向けた水素インフラ構築への取組」
   廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
第2部  【A】12:00?17:00 & 【B】【C】15:00?17:00【A:ポスターセッション&総合討論会】
ポスター発表(触媒、電解質膜、水素貯蔵、インフラ等)12:00?16:00総合討論会(パネリスト:第1部講師、ポスターセッション招待者等)16:00?17:00
【B:試乗会】 FCV(トヨタ/ホンダ/日産)/燃料電池バス(有明水素ステーション見学コース 所要時間1時間)
【C:(地独)東京都立産業技術研究センター】 施設見学会
懇親会 17:30?18:30
◇参加費:一般:10000円 都内中小企業:6000円 FCDIC会員:6000円
  懇親会費 3000円
◇参加申し込み:fc-seminar@fcdic.jp またはFAX 03-6206-0232
◇問い合わせ:燃料電池開発情報センター(FCDIC)FCVフォーラム係
  Tel:03-6206-0231
◇主催:燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共催:(地独)東京都立産業技術研究センター
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

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