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□燃料電池ワールド Vol.1367
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■2013年03月29日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■03月25〜28日のWEB LINK NEWS
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2013/03/25 25日の朝刊(都内最終版)(時事通信)
【日刊工業】
◆燃料電池車 量産後押し 経産省 水素タンク技術基準見直し(2)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130325-00000000-jijnb_he-nb
2013/03/25 (朝鮮日報日本語版) 無人機の航続時間倍増、新開発の水素燃料(朝鮮日報日本語版)
韓国科学技術研究院(KIST)と韓国航空宇宙研究院の研究陣がこのほど、単位重量当たりの水素貯蔵量が世界で最も多い水素燃料を開発し、偵察用無人機の飛行テストに成功した。
両研究機関によると、高容量の水素貯蔵物質であるアンモニアボランを利用した燃料電池システムを採用した小型無人機を使い、今年1月に1時間の飛行テストに成功した。
KISTのナム・ソクウ燃料電池研究センター長は「錠剤状のアンモニアボランと添加剤を混ぜた1キログラムの燃料から水素を65グラム抽出できる。これまで開発された水素燃料の中では、単位重量当たりの水素貯蔵量が最高水準だ」と説明した。
現在、潜水艦では合金に高圧で水素を注入する方法を採用しているが、水素貯蔵容量は1キログラム当たり20?30グラムにすぎない。これまでの水素燃料無人機に比べると、水素貯蔵容量が1.6倍に相当し、2倍近く長く飛行できる。
理論上はアンモニアの単位重量当たりの水素貯蔵量が最も大きいが、毒性が強い上に気体のため、常温での貯蔵が困難だ。米国でもアンモニアボランを使った自動車用燃料を開発中または既に商用テストの段階にある。
南センター長は「現在の水準でもアンモニアブラン燃料を使えば、無人機を5時間程度飛ばせるが、燃料電池自動車にも採用できるように、水素貯蔵量を1キログラム当たり80グラム以上に高めるための研究を進めている」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000336-chosun-kr
2013/03/25 国挙げて燃料電池車実現を 世界トップレベルの技術も…なぜ盛り上がらないのか(SankeiBiz)
日本の自動車メーカー各社の燃料電池車に関する技術は、紛れもなく世界トップレベルにある。車両価格の引き下げや充電インフラの整備など課題を挙げれば切りはないが、最も問題なのは究極のエコカーと呼ばれる「未来のクルマ」への国民の関心の低さではないだろうか。世界に先駆けて燃料電池車の実用化に成功するため、国を挙げて盛り上げる機運づくりが必要だと思う。(古川有希)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000501-fsi-bus_all
2013/03/25 米BMWマニュファクチャリング、工場施設内における水素燃料電池の利用を拡大(レスポンス)
米国BMWマニュファクチャリング社は、水素燃料電池を動力源とする材料輸送機の増設が順調に進んでいると発表した。
2010年にBMWは、約100台の燃料電池材料輸送機の電源供給用に、工場のエネルギー・センター近くに水素の貯蔵・配給エリアを配備。その後、BMWマニュファクチャリング社の水素燃料電池輸送機の保有数は2倍以上の約230台となり、工場の生産およびロジスティクス機能の全般にわたるサービスを行っている。
同社は、高性能の新型コンプレッサー2台、貯蔵チューブ、配管、新しい水素ディスペンサー8台を導入。拡張されたシステムによる水素供給量は、1日あたり400kg以上になり、BMWでは、年間で410万キロワット時分の電力消費を抑えられると見積もっている。
またBMWは、埋立地ガスを水素に変換するためのパイロット・プロジェクトの更新を発表。2011年7月に第1段階に入ったこの研究では、経済的および技術的に実現可能かを検証した。プロジェクトは現在、順調に第2段階のメタンから水素への変換に進んでいるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000040-rps-bus_all
※関連写真あり
2013/03/25 スマートハウス建て売り装備 京セラ・ニチコン製採用(京都新聞)
家庭内のエネルギー需給を最適化する「スマートハウス」の建て売り分譲住宅に、京セラ製の蓄電池とエネルギー管理システム(EMS)が標準装備される。住宅は、電気自動車(EV)と家庭をつなぐニチコンの双方向充電・給電システムも導入しやすいよう建設される計画で、「創エネ・蓄エネ・省エネ」の実現を目指す。
スマートハウスは三井不動産レジデンシャル(東京都)が東京都豊島区西巣鴨で開発中の21戸で、全戸が基本的に燃料電池、蓄電池、EMSを装備する。この3点を標準装備する建て売り分譲住宅は全国初といい、7月下旬に発売される。
建て売り分譲住宅は木造2、3階建てで延べ91?130平方メートル。価格は標準装備で7千万円台が中心という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130325-00000012-kyt-l26
2013/03/26 来年度予算案の2事業削除で可決 生駒市会 奈良(産経新聞)
生駒市議会は25日、市が来年度当初予算案に計上していた、環境に配慮した住宅への補助事業「スマートコミュニティ推進奨励金」(5千万円)と、市民が水道水から無料でボトルに給水できる設備を整備する事業「(仮称)生駒の水スポット」(420万円)を削除した修正案を可決した。
2事業について、市議会側は「説明不足で、事業の進め方に問題がある」「具体的な効果に疑問がある」などとしている。
市によると、スマートコミュニティ推進奨励金は、民間企業が市内に建設する環境に配慮した住宅地(50戸)に対し、1戸あたり100万円を補助する事業。
各戸に太陽光発電や燃料電池設備、雨水貯水タンクを設置する費用の補助費を予算案に計上していた。
山下真市長は「方向性はご理解をいただけているが、提案の仕方に問題があった。議会の指摘を踏まえて、改めて提案したい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130326-00000031-san-l29
2013/03/26 英国】トヨタ、ロンドン市と協力:燃料電池車の開発・普及促進へ(NNA)
トヨタ自動車は25日、ロンドン市長が主催するロンドン水素パートナーシップ(LHP)に参加すると発表した。首都圏での燃料電池(FC)車の開発・普及に向け知識や経験を共有し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指して協力する。
LHPは過去数年に5,000万ポンド相当以上のプロジェクトを立ち上げ、燃料電池(FC)式のバス、タクシー、スクーターや、水素スタンド、熱電併給ユニットの開発・展開を促進してきた。LHPの議長を務めるキット・モルトハウス副市長は、「トヨタの協力により、FC車や水素スタンドの展開に向けたロードマップを策定したい。トヨタは貴重な洞察と国際的な経験をもたらしてくれるだろう」としている。
一方、トヨタの欧州統括会社、トヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)のグレアム・スミス社長は「CO2排出量の少ない社会の構築に向け、自動車メーカーや政府機関など全てのステークホルダーが協力することが重要。LHPはそれにうってつけの場だ」と述べている。
LHPはロンドン市内のFC関連企業・団体の交流、資金調達、研究結果の共有の場として2002年に設立された。英国では昨年1月、民間企業12社と政府の3省庁が参加する官民共同開発プロジェクト「UKH2モビリティ」も発足。2050年にはFC車の国内市場シェアが最大50%に上昇すると予想されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130326-00000012-nna-eurp
2013/03/27 アップルが再生可能エネルギーを拡大、すでに利用率は75%に(スマートジャパン)
アップルの最終目標は再生可能エネルギーの利用率を100%にすることで、すでに米国内のデータセンターのほか、カリフォルニア州クパチーノにある本社ビルでも再生可能エネルギーを100%使っている。
全世界のオフィスを含めると2012年の再生可能エネルギーの利用率は75%に達し、2010年の35%から2年間で一気に利用率を引き上げた。2012年にアップルが使用したエネルギーの総量は電力が6億800万kWh、天然ガスが300万therm(熱量の単位)にのぼった。
再生可能エネルギーの最大の導入例は、米国ノースカロライナ州にある「Maiden data center」に見ることができる(写真)。このデータセンターの周囲に20MW(メガワット)の太陽光発電システムを設置したほか、24時間利用できるベース電源としてバイオガスによる燃料電池で10MWの発電が可能になっている。
太陽光発電と燃料電池を合わせた年間の発電量は1億2500万kWhに達し、データセンターの電力使用量1億400万kWhを上回った。ただしアップルは今後もデータセンターの需要が伸びることを想定して、2013年内に太陽光発電システムの規模をさらに20MW増強する予定だ。これにより4200万kWhを加えて年間の発電量は1億6700万kWhになる。
アップルが対象にする再生可能エネルギーは太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスの5種類である。自社で発電設備を導入することを原則にしているが、導入できない場合には事業者から電力を購入する。
米国ではオバマ大統領が就任した2009年以降、再生可能エネルギーを拡大する「グリーンニューディール政策」が着実に進んできた。特に先端産業であるIT企業に対しては再生可能エネルギーの活用を求める風潮が強まり、ブランドイメージにも影響することから、アップルやグーグルを筆頭に大手各社が巨費を投じて設備の増強に取り組んでいる。このままでは日本企業との差は広がる一方である。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130327-00010000-biz_it_sj-nb
2013/03/28 マツダ新HV 「らしさ全開」 山内社長(産経新聞)
今後の次世代環境車については、「燃料電池車(FCV)の開発を続けている。次世代技術で独自開発できない部分は他社との協業も視野に入れる」と話した。ただ、当面は、ガソリン、ディーゼル車が主流であることに変わりないとしており、マツダが得意とするディーゼル車などが販売の中心となる見込みだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000115-san-bus_all
2013/03/28 弘前型スマートシティ構想:「水素エネ社会移行を」 策定委が答申 /青森(毎日新聞)
情報通信技術を駆使してエネルギーを効率的に利用する社会を目指す「弘前型スマートシティ」の基本方針などを協議してきた同構想策定委員会の江崎浩委員長(東京大大学院情報理工学系研究科教授)が27日、葛西憲之・弘前市長に構想を答申した。構想では、エネルギーの地産地消と安定供給を図るため、水素エネルギーを製造、利用する社会への移行を提案している。
東日本大震災で弘前市でも燃料不足や停電などにより、市民生活に大きな影響が出たことを踏まえ、構想では「地域でエネルギーを作り、供給をコントロールできる」体制の構築を提言。そのための水素エネルギーの利用を訴えている。
具体的には、津軽沿岸部での風力や太陽光による発電と、下水道の汚泥処理などで水素を製造し、燃料電池に蓄えて家庭や大規模施設、自動車に電力供給することを提案している。
構想は13年度から30年度までの間、実証事業などを経て実用化することを促している。葛西市長は「水素生産システムがこの18万都市で確立すれば画期的なこと」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000112-mailo-l02
2013/03/28 ブリヂストンはジュネーブショーでもラージ&ナローコンセプトタイヤ(LNC)」を発表(Impress Watch)
ブリヂストンはジュネーブショーと国内の2個所で、これまでのタイヤサイズの概念を大きく変える「ラージ&ナローコンセプトタイヤ(LNC)」を発表した。
電気自動車や天然ガス車、燃料電池車など自動車メーカーは、環境性能に優れた次世代のモビリティを多数公開してきているが、タイヤメーカーとしても持続可能な社会を作りあげていくというブリヂストンの経営目標を持っており、その理念により、研究、開発された新世代のタイヤになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000035-impress-ind
2013/03/28 ソウルモーターショー開幕 世界のメーカーが製品展示(聯合ニュース)
韓国勢では現代自動車が6800平方メートルのブースに38台を展示する。「アバンテクーペ」など新車2台のほか、ラグジュアリースポーツクーペのコンセプトカー「HND9」、水素燃料電池自動車「ツーソンix」、電気自動車(EV)の「アバンテ」(MD)、「ソナタハイブリッド」などのエコカーも出展する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000025-yonh-kr
■海外ニュース
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<軍事利用>
●米エネルギー高等研究計画局、4つのプロジェクトに助成金授与(2012年11月28日)
米国エネルギー省エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)は、66の変換エネルギー技術プロジェクトに1億3000万ドルの助成金を授与した。これには4つの、燃料電池および関連する燃料プロジェクトが含まれている。
1)バイオ2エレクトリック社(Bio2Electric, LLC) 電力および燃料へのメタンの転換 $601,909
2)セラマテック社(Ceramatec, Inc.) 輸送アプリケーションのための中温型燃料電池 $2,119,759
3)ガス技術研究所(Gas Technology Institute) 低温プロセスでメタンをメタノール燃料にする $772,899
4)テキサスA&M大学工学研究所(Texas A&M University - Engineering Experiment Station) メタルハイドライド(水素吸蔵合金)を使った廃棄物の熱から電力を生産する $1,700,000
http://energy.gov/articles/arpa-e-awards-130-million-66-transformational-energy-technology-projects
〔訳注〕下記のNEDO海外レポート NO.1091, 2012.12.20 に詳しい内容がある。
http://www.nedo.go.jp/content/100511945.pdf
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FCVフォーラム「2015年に向けたFCV開発の現状と今後の課題」【再掲】詳細情報は、http://www.fcdic.com/
◇日時:4月16日(火)9:30?17:00
◇場所:(地独)東京都立産業技術研究センター(ゆりかもめ「テレコムセンター」駅前)
◇プログラム(予定を含みます)
第1部【招待講演】 9:30?12:00 - 休憩 - 13:15?14:451、「我が国の燃料電池・水素分野の国家プロジェクト動向と低コスト化に向けた取組」
山本将道氏(NEDO)
2、「トヨタにおけるFCV開発の現状と今後」
吉田利彦氏(トヨタ自動車株式会社)
3、「ホンダにおける燃料電池自動車の開発と導入に向けて」
守谷隆史氏(株式会社本田技術研究所)
4、「日産自動車における燃料電池自動車の開発」
飯山明裕氏(日産自動車株式会社)
5、「FCV普及開始に向けた水素インフラ構築への取組」
廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社)
第2部 【A】12:00?17:00 & 【B】【C】15:00?17:00【A:ポスターセッション&総合討論会】
ポスター発表(触媒、電解質膜、水素貯蔵、インフラ等)12:00?16:00総合討論会(パネリスト:第1部講師、ポスターセッション招待者等)16:00?17:00
【B:試乗会】 FCV(トヨタ/ホンダ/日産)/燃料電池バス(有明水素ステーション見学コース 所要時間1時間)
【C:(地独)東京都立産業技術研究センター】 施設見学会
懇親会 17:30?18:30
◇参加費:一般:10000円 都内中小企業:6000円 FCDIC会員:6000円
懇親会費 3000円
◇参加申し込み:fc-seminar@fcdic.jp またはFAX 03-6206-0232
◇問い合わせ:燃料電池開発情報センター(FCDIC)FCVフォーラム係
Tel:03-6206-0231
◇主催:燃料電池開発情報センター(FCDIC)
◇共催:(地独)東京都立産業技術研究センター
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
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■メルマガ「燃料電池ワールド」
□毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
□編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
連絡先:fc55gogo@gmail.com
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