燃料電池ワールド Vol.1359 (2013/03/13 08:48)

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□燃料電池ワールド Vol.1359
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■2013年03月13日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■03月12日のWEB LINK NEWS
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2013/03/12 EV低迷で次世代エコカーの本命?激化する燃料電池車開発競争…トヨタvs.日産(Business Journal)
 主役は電気自動車から燃料電池自動車(FCV)に交代した。

 「第9回国際水素・燃料電池展」が2月27日から3月1日まで、東京ビッグサイトで開催された。トヨタ自動車は「FCHV-adv」、日産自動車は「X-TRAIL FCV」、ホンダは「FCXクラリティ」のFCVを出展。試乗会もあって盛り上がった。日産や三菱自動車の電気自動車(EV)の販売が極端に伸び悩んでいることを背景に、FCVに対する注目度が高まっている。次世代エコカーの本命は電気自動車からFCVに取って代わったという声もある。

  FCVの開発をめぐり、自動車メーカーの合従連衡が活発になっている。今年1月下旬、日米欧の大手自動車メーカーが、相次いでFCVに関する技術提携を発表した。

 EVが主流という時代の流れのなかで、FCVの早期の量産化を言い続けてきたのがトヨタとホンダだった。ハイブリッド車→プラグインハイブリッド車(PHV)→電気自動車→FCVという流れで開発が進むと考えている技術者が多い中で、トヨタとホンダは突っ張ってきたわけだ。

 ここにきて、各社がFCV連合の結成を急ぐのは、EVの世界販売の低迷が大きな要因だ。日産は10年末に世界初の量販型本格EV「リーフ」を投入し、エコカーの先頭を走ってきた。しかし、発売からの累計世界販売は約5万台にとどまる。EVが普及しなかったのは、1回の充電当たりの走行距離が230キロメートル程度と短いためだ。

 これに対して、FCVは約2倍の500キロメートル走れる。EVの本家を自負していた日産も、FCV開発に舵を切った。もちろん、EVに白旗を掲げたわけではない。「大きな車では航続距離の長いFCVを選択するといった具合に、EVとFCVの特性をそれぞれ生かす」(志賀俊之・日産COO)と説明している。

 トヨタ・BMW連合、日産・ダイムラー・フォードの3社連合が出来上がったが、ホンダは独自路線を貫く。数社でやれば、研究開発費の重荷から少しでも解放される。グループを作る、これが一番の理由だ。

 主導権争いから取り残されたのは、米GMである。経営破綻(倒産)から再起したGMが、国際(統一)規格実現のカギを握る存在であることに変わりはない。

 GMが独フォルクスワーゲン(VW)と組んで第三極を形成するのか。2つの連合のどちらか一方に加わるのか。GMが加わった方が絶対的に有利になる。これで勝負がつくかもしれない。だからGMの動向からは目を離せない。

 合従連衡が実効を上げれば、FCVの2?3年後の市販が現実味を帯びる。これまで一部のマニアを除き消費者にほとんど知られていなかったFCVが、次世代エコカーの本命として脚光を浴びる日は近いかもしれない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130312-00000304-bjournal-bus_all

2013/03/12 トヨタ、採用2年ぶり増…13年度1340人に(読売新聞)
 トヨタ自動車は11日、2013年度の採用計画を発表した。

 中途採用を含む採用者合計は前年度実績より13人多い1340人で、業績改善を受け、2年ぶりに増やす。大卒が中心の技術職は19人増の530人だ。前年度実績を上回るのは3年連続で、燃料電池車などエコカー分野での開発を加速させる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130312-00000246-yom-bus_all

2013/03/12 燃料電池システム世界市場、2025年には昨年度比74.2倍の5兆円に…富士経済調べ(レスポンス)

 富士経済は、2012年10月から2013年1月にかけて、日本、アジア、北米、欧州のエリアにおける燃料電池システムと主要スタック部品の市場を需要分野別に調査。その結果を報告書「2013年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」にまとめた。

 今回、調査対象としたのは産業・業務用、家庭用、燃料電池車、フォークリフト等の駆動用、ポータブル/バックアップ用、携帯機器用の6分野。

 報告書によると、2011年度の燃料電池システム世界市場は699億円。日本での家庭用燃料電池、北米での産業・業務用燃料電池、ポータブル/バックアップ燃料電池が市場を牽引した。2012年度以降は引き続き家庭用と産業・業務用が市場を牽引し、2015年度には3388億円になると予測。2015年度には、燃料電池車の販売が開始され、その後市場拡大が進むことで、2025年度の世界市場は5兆1843億円になると予測している。

 燃料電池主要スタック部品は、PEFC向けの電極材、電解質、セパレータ、GDLの4品目、SOFC向けのアノード、カソード、電解質、金属インターコネクタの4品目、計8品目が対象。

 PEFCスタック部品の世界市場は、2011年度で99億円。家庭用をはじめとするPEFCシステムの出荷拡大に伴い部品市場も拡大している。中長期的に市場拡大を支えるのは燃料電池車用と見られ、2020年度までに製品化が予定される量産車の登場と普及によって、市場は拡大すると予測している。

 またSOFCスタック部品は、2011年度で26億円となった。現在セルスタックを商品化しているメーカーは限定的だが、今後2015年度までに参入を予定するメーカーが複数見られることから、今後、市場は拡大すると予測している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130312-00000054-rps-bus_all

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●「燃料電池のビジネス活用2012:アメリカの発電パートナー」を公刊(2012年12月)

 アメリカの非営利団体「フュエルセルズ2000(Fuel Cells 2000)」は、最新の一般向けレポート「燃料電池のビジネス活用2012:アメリカの発電パートナー(Business Case for Fuel Cells 2012: America’s Partner in Power)」を公刊した。このレポートは、燃料電池が、太陽光や風力、バイオガスなどの再生可能エネルギー、そして天然ガスまたはバッテリーを含む他の技術や燃料といかに協力して作動するか、という点に焦点を充てている。また、民間部門によって最近実施された燃料電池の設置や配置、展示という実例でいくつかの企業を紹介している。
http://www.fuelcells.org/wp-content/uploads/2012/12/FC-Business-Case-2012.pdf
http://altenergymag.com/emagazine.php?art_id=2022

〔訳注〕このニュースの初出は、「燃料電池ワールドVol.1333 2013年01月31日発行」だが再掲する。

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