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□燃料電池ワールド Vol.1336
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■2013年02月05日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■02月04日のWEB LINK NEWS
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2013/02/04 トヨタと日産、「究極のエコカー」巡る戦い(東洋経済オンライン)
燃料電池自動車(FCV)をめぐる開発競争が加速している。
1月24日、トヨタ自動車と独BMWグループは、FCVなど次世代技術の共同開発で正式契約を結んだと発表。約1年前に結んだFCV共同開発の基本合意から前進させた。
続く28日には、日産自動車が独ダイムラー、米フォードとFCVの共同開発で合意したと発表。日産はこれまで包括的な戦略提携を結ぶダイムラーとFCV開発でも協力してきたが、ダイムラーはフォードとも心臓部に当たるFCスタックの共同開発に取り組んでおり、今回、日米欧の三極での本格的な共同開発に発展させた。
■ 開発コストを軽減
BMWと組んだトヨタは、世界でも早くからFCVの開発に取り組んできた一社。2002年にはFCVの試験的なリース販売を開始。10年秋には、15年をメドにセダンタイプの量産仕様車を「顧客が納得できる価格」(トヨタ)で一般販売すると公表している。
共同開発したFCVの基本コンポーネントを基にして、新しいFCVを20年を目標に投入する計画だ。ボディはそれぞれが独自に手掛け、自社製品として展開する。トヨタは、FCVは20年代に本格普及期に入ると予測しており、年間数万台規模での販売を見込んでいる。
一方、日産は1996年から基礎開発に着手し、05年に自社製FCスタックを搭載した試験車を開発している。今回の提携では主に日産がFCスタック、ダイムラーがFCスタックの制御機構の開発を担当し、フォードが全体の取りまとめを担う。早ければ17年にも共同開発をベースにした量産市販車をそれぞれのブランドで投入するとしている。
トヨタ、日産とも提携を強化する背景には、開発負担の増大や製造コストの高さに加え、グローバルでインフラ整備を速やかに進めたいという狙いがある。
FCVはまったくの新技術であり、市場投入当初の生産コストは高くなる。市販価格は「手頃な価格」といっても500万円程度はする見込み。燃料となる水素を充填するインフラも実質ゼロから整備しなければならず、膨大な投資が必要だ。
価格の高さやインフラの未整備がネックとなって普及が進まず、普及しないからコストも下がらずインフラも整備されないという悪循環は避けなくてはならない。それには、部品会社や政府、関連業界への働きかけが重要になる。世界各地域でのトップメーカー同士が組めば、発言力は一段と増すというわけだ。「究極のエコカー」の普及に向け、今後はトヨタ陣営と日産陣営の主導権争いが過熱しそうだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130204-00012758-toyo-bus_all
2013/02/04 最新!「究極のエコカー」をめぐる勢力地図(日経ウーマンオンライン(日経ウーマン))
日産自動車・仏ルノー連合と独ダイムラー、米フォード・モーターはこのほど、燃料電池車の共同開発で提携することを発表しました。これに先立ってトヨタ自動車と独BMWも燃料電池車の共同開発で正式合意しており、自動車業界でエコカーの技術開発や生産コスト削減に向けた動きが鮮明になっています。
ただ、開発コストが極めて高く、販売価格は10年前まで1台1億円といわれていました。最近は駆動系の電気モーターなど主要な部品をハイブリッド車(HV)と共通化することにより急速に生産コストが下がり、実用化が射程内に入ってきました。
将来、どの地域でどのエコカーが普及するかはわからず、自動車各社は環境対応技術を幅広く開発しなくてはなりません。そのコスト負担は重く、開発負担を軽減するためメーカー各社の国際提携が進むとみられていました。今回、日産・ルノー連合やトヨタが海外メーカーと提携したのはそのひとつです。
燃料電池車が普及するには、燃料の水素を安定供給するインフラ整備が欠かせません。具体的には現在のガソリンスタンドと同様に車に水素を充填できる水素ステーションの整備や、水素の充填方法の規格統一、大量の水素を低コストで製造する方法の確立などです。そのためには国境を越えて自動車メーカーが連携し、関連業界や各国政府にインフラ整備を働きかけることが必要です。自動車大手の協力は各国のインフラ整備を加速させる力にもなります。
今回の提携は米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)、韓国の現代自動車など他の海外大手の提携戦略に影響を与える可能性があります。エコカーをめぐる勢力地図が今後どのように変化していくか、ぜひ注目しましょう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130204-00000000-woman-bus_all
2013/02/04 【nano tech 2013レポート】レアメタル・レアアースの削減技術に注目が集まる(Impress Watch)
「nano tech 2013」は、ナノテクノロジーに関する総合展示会/技術会議であり、今回で12回目の開催となる。ナノテクノロジー専門の展示会としては、世界最大の規模を誇る。ナノテクノロジーとは、ナノメートル(1mの10億分の1)オーダーで物質を制御する技術の総称であり、さまざまな分野での応用が期待されている。nanot tech 2013では、ナノテクノロジーを利用した電子デバイスや研究開発、超微細加工のための機器や計測器など、さまざまな展示が行なわれていたが、ここではその中から、読者の関心が高いと思われるIT関連の話題を取り上げる。
産総研が有機薄膜太陽電池やハンディ燃料電池システムなどを展示
PCやスマートフォンに関係の深いテーマとしては、高容量で低コストなリチウムイオン二次電池や全固体型薄膜リチウム空気電池に関する研究が挙げられる。カセットコンロなどで使われるLPGカセットボンベを燃料として用いる、ハンディ燃料電池システムにも注目が集まっていた。このハンディ燃料電池システムは、その名の通り、片手で持ち運べるサイズと重量を実現しており、LPGカセットボンベ1本で約24時間の発電が可能だ(出力50W仕様の場合)。従来のガソリン発電機に比べてコンパクトで静かなため、災害時や屋外での電源として期待される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130204-00000026-impress-sci
■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●水素ステーション、トルコで開設 (2012年11月30日)
ハイドロジェニックス社(Hydrogenics Corporation)は、イスタンブールのゴールデンホーン(Golden Horn、金閣湾)に同社の電気分解技術を用いた水素充てんステーションを公式に開設した。トルコで初めてとなるこのステーションは、350バールの水素を一日あたり65kgまで製造することができる。また、ハイドロジェニックス社の8kW級燃料電池が使える地上輸送および海上輸送の両方の応用機器に対応している。
ステーションは、国連工業開発機関(United Nations Industrial Development Organization:UNIDO)によるプロジェクトとして2004年にイスタンブールに設立された水素エネルギー技術国際センター(International Centre for Hydrogen Energy Technologies:ICHET)によって融資された。
http://www.hydrogenics.com/invest/News_Details.asp?RELEASEID=724231【燃料電池ワールドの過去記事】
Vol.880、2011年03月15日発行「ハイドロジェニックス社、トルコに水素ステーションを設置(2011年01月13日)」
■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆FC EXPO 2013(第9回国際水素・燃料電池展)【再掲】
http://www.fcexpo.jp/
◇日 時:2月27日(水)?3月1日(金)
◇場 所:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
☆経済産業省「燃料電池セミナーin大阪」【再掲】
?2015年燃料電池自動車の市場投入に向けて?
◇日時:2月9日(土)13:00〜16:30
◇会場:インテックス大阪 国際会議ホール(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102)
http://www.intex-osaka.com/jp/access/
◇参加費:無料(ただし、大阪オートメッセ2013の入場券が必要です。ご注意ください)
◇プログラム
【1】基調講演「2015年燃料電池自動車(FCV)市場投入に向けて(仮題)」
高橋剛氏(トヨタ自動車株式会社技術統括部次世代車推進グループグループ長)【2】特別講演「ダイムラーにおける燃料電池自動車の開発、商品化への取組み(仮題)」
村上茂泰氏(メルセデス・ベンツ日本株式会社技術コンプライアンス部コンセプト製品課マネージャー)
【3】特別講演「SUZUKIにおける燃料電池スクーターの開発、商品化への取組み(仮題)」
真柴岳彦氏(スズキ株式会社開発本部研究企画部長)
【4】パネルディスカッション「燃料電池自動車の将来展望(仮題)」
コーディネーター:吉田由美氏(カーライフ・エッセイスト)
パネリスト:片山右京氏(レーシングドライバー)
高橋剛氏(トヨタ自動車株式会社技術統括部次世代車推進グループグループ長)
村上茂泰氏(メルセデス・ベンツ日本株式会社技術コンプライアンス部コンセプト製品課マネージャー)
廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社研究開発本部研究開発企画部副部長)
馬場広由己氏(大阪府商工労働部新エネルギー産業課長)
※プログラムは変更する可能性がありますので、ご了承下さい。
◇詳細、お申し込みはこちらから
http://www.nef.or.jp/topics/h25-02oosaka.html
◇問い合わせ先
燃料電池セミナー事務局(一般財団法人新エネルギー財団計画本部広報普及部)担当:小栗、沼田
TEL: 03-6810-0361、FAX: 03-3982-5101、E-mail: public@nef.or.jp
◇主催:経済産業省資源エネルギー庁、一般財団法人新エネルギー財団
◇共催:大阪府、おおさかFCV推進会議
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