燃料電池ワールド Vol.1330 (2013/01/28 09:28)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1330
■□□□□□□□□□
■2013年01月28日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■01月25〜27日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2013/01/25 2012年度省エネ大賞はダイキンのエアコン「うるさら7」(Impress Watch)

 一般財団法人省エネルギーセンターは、省エネ性能が優れた製品や省エネの推進に貢献した個人や企業を表彰する「省エネ大賞」について、2012年度の受賞機器を発表した。最も優れた機器に贈られる「経済産業大臣賞」の生活家電分野で、ダイキン工業のエアコン「うるさら7シリーズ」が受賞した。

 なお、省エネ大賞では家庭用家電製品のほかにも、車や燃料電池などの製品や省エネ関連のサービスや取り組みも受賞している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130125-00000003-impress-ind

2013/01/25 NIMS、無数のナノ細孔を持つフラーレン結晶を開発(マイナビニュース)

 物質・材料研究機構(NIMS)は1月23日、無数のナノ細孔を持つフラーレン結晶を開発したと発表した。

 同成果は、同所 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 超分子ユニット ロック クマール スレスタMANA研究者、山内悠輔独立研究者らによるもの。詳細は、国際学術誌「Journal of the American Chemical Society」に近日掲載される予定。

 ノーベル賞受賞対象であり、サッカーボール型構造で知られるフラーレン(C60)は、有機半導体材料の中で優れたn型半導体特性を示すことが知られており、グラフェンやカーボンナノチューブなどと並び、現在のナノテクノロジー研究において重要な電子材料に位置付けられている。実際の応用においては、材料の高面積化を図り、他の物質との効率的な相互作用を確保することが、高性能化に際しての課題となっている。従来のリソグラフィなどの微細加工技術では、膨大なコスト・労力がかかるだけではなく加工精度にも限界がある。そこで、近年、注目されているのは、分子や原子といった物質の単位となるものを自発的に集めて高度なナノ構造体を作っていく自己組織化法という方法。フラーレンについても、自己組織化法によって、今まで数十μmサイズの色々な形(球状、ファイバー状、ディスク状、コーン状)のフラーレン結晶が報告されてきたが、内部にナノ細孔を持つ高表面積フラーレン材料の開発は未着手だった。

 フラーレンは、電気を通す性質を持っているため、有機電子材料、電子回路の部品(コンデンサなど)、触媒の担体、燃料電池の電極など、多方面に応用されることが期待されているが、今回開発された合成手法は簡便であることから、さまざまな分野の研究に広く適用される可能性があると研究グループでは説明している。また、今回開発されたナノ細孔有するフラーレン結晶は、高い結晶性を有しており、効率の良い高いホール輸送性を活かすことで、電気化学キャパシタなどに応用することもできるほか、フラーレンの電子を出し入れする(酸化・還元)特性を持つため、2次電池の炭素電極素材としての用途や、n型半導体であるフラーレン結晶にナノ細孔が存在することで、p型半導体と混合することでヘテロ構造が形成できることから、接触面積(p-n接合界面)が増え、効率的に電荷分離を起こすことができるようになるため、大きな光電流を得ることで性能を向上させた有機薄膜太陽電池の創出の鍵となることが期待できるともしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130125-00000015-mycomj-sci
※関連写真あり

2013/01/25 自動車・輸送機器業界の被引用特許件数、トップはトヨタ自動車…パテントリザルト(レスポンス)

 パテントリザルトは、独自に分類した自動車・輸送機器業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で、他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「自動車・輸送機器業界 被引用特許件数ランキング2012」をまとめた。

 ランキングは、2012年11月までに公開されたすべての公報について、2012年1月から11月末までに拒絶理由として引用された公報を抽出。さらに引用元の名義と拒絶通知を受けた公報の名義が異なるものについて企業別に集計した。

 この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになる。

 集計の結果、2012年に最も引用された企業は、トヨタ自動車の7680件、次いでデンソーの6101件、日産自動車の5159件となった。

 1位のトヨタ自動車の最も引用された公報は、「排ガス浄化フィルタ触媒及びその製造方法」。日本ガイシ、日産自動車、CORNINGなど8件の拒絶理由に引用された。トヨタ自動車の出願によって拒絶理由通知を最も多く受けているのは、本田技研工業。トヨタ自動車の692件の出願が引用され、本田技研工業の583件が拒絶理由通知を受けている。

 2位デンソーの最も引用された公報は、「燃料電池システム」。日立製作所やトヨタ自動車、日産自動車、住友化学など10件の拒絶理由に引用された。分野別には、「車両用空調装置」や「カーナビ」「燃料噴射装置」などの技術が多く引用されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130125-00000035-rps-bus_all

2013/01/25 トヨタ株が高値更新、独BMWとリチウム空気電池を研究(ロイター)

 [東京 25日 ロイター] 午前の株式市場で、トヨタ自動車<7203.T>が続伸。7日に付けた昨年来高値4325円を更新した。円安進行に加え、独BMW<BMWG.DE>と24日、「リチウム空気電池」を共同研究すると発表したことも材料視されている。

 「リチウム空気電池」はリチウムと空気中の酸素を化学反応させて電気エネルギーを取り出すもので、現在のリチウム電池の性能を大幅に向上できる。協業関係を着実に深化させている両社だが、資本提携についてはそれぞれ否定した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130125-00000048-reut-bus_all

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<ポータブル/バックアップ電源>
●バラード社とノキア・シーメンス・ネットワークス社、日本の携帯電話ネットワークを開発中(2012年11月19日)

 ノキア・シーメンス・ネットワークス社(Nokia Siemens Networks)は、停電が起きている間でも作動することができる携帯電話ネットワークを開発するために、バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems, Inc.)と協働している。日本のNTTドコモ(NTT DOCOMO)は商業的配備の可能性を探るために、燃料電池を統合したノキア・シーメンス・ネットワークス社のLTE対応の超小型「フレキシィ・マルチラジオ(Flexi Multiradio)」基地局を評価した。そして、日本の横須賀リサーチパーク(Yokosuka Research Park)に位置するドコモR&Dセンタ(DOCOMO R&D Center)試験サイトにシステムを設置した。ノキア・シーメンス・ネットワークス社とバラード社が開発している基地局と燃料電池の組み合わせは、一つの燃料タンクでおよそ40時間4.5kWの電力を提供することができる。これはすでに、日本の法令による承認を経済産業省から受けている。
http://www.ballard.com/about-ballard/newsroom/news-releases/news11191201.aspx〔参考〕ノキア シーメンス ネットワークスは、世界最大のシェアを持つ携帯電話メーカーのノキアと、欧州を代表する総合電機メーカー、シーメンスの2社の通信インフラ事業部門を分離・合併して設立された企業です。世界第二位のインフラベンダとして、現在、世界150ヵ国のオペレータ600社にプロダクト/サービスを提供し、15億人の加入者のネットワークを支えています。2007年4月1日以来、日本でもノキア シーメンス ネットワークスとして、事業を展開してまいりました。現在では、東京を含め全国11拠点にオフィスを構え、お客様により迅速なサポートを提供しております。(会社案内より)

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
□□□───────────────────────────
☆FC EXPO 2013(第9回国際水素・燃料電池展)【再掲】
http://www.fcexpo.jp/
◇日 時:2月27日(水)?3月1日(金)
◇場 所:東京ビッグサイト
◇主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
◇共 催:水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)

☆燃料電池・FCH部会 第214回定例研究会【再掲】
  公開シンポジウム「FCVと水素ステーションの開発動向」

 燃料電池自動車(FCV)の市場本格導入を2015年に開始する共同声明を受け、どのような取り組みがなされているのかを理解する、またとない機会です。
◇日時:1月31日(木)13:00〜17:50(シンポジウム)、18:00?(交流会)
◇場所:大阪科学技術センター8階中ホール
◇内容:
13:05〜13:55 講演「水素供給インフラ構築に向けてのHySUTの取り組み」
  北中正宣氏(水素供給・利用技術研究組合技術本部長)
13:55〜14:45 講演「岩谷産業における水素ステーションの取り組み」

  宮崎淳氏(岩谷産業株式会社常務執行役員・水素エネルギー部長)15:00〜15:50 講演「トヨタのFCV開発状況と市場導入に向けた取り組み」

  大仲英巳氏(トヨタ自動車株式会社FC開発部主査・担当部長)15:50〜16:40 講演「CO2フリー水素チェーン構想について」

  井上健司氏(川崎重工業株式会社技術開発本部水素プロジェクト部部長)16:50〜17:50 総合討議『2015年のFCV市場導入に向けた動きについて』18:00? 【交流会】 大阪科学技術センターB101号室
◇参加費: 
○シンポジウム参加費:

  ・OSTEC賛助会員および研究会等会員、協賛団体会員:(企業)10,000円、(大学・公的研究機関)5,000円
  ・その他一般参加:15,000円 
  ・燃料電池・FCH部会会員・会員企業:無料
○交流会参加費: 3,000円(燃料電池・FCH部会会員・会員企業:無料)
◇申込み方法:1月24日(木) までに出欠について、必要事項(会社・機関名、所属・役職名、貴名、申込区分)と共に、E-mailまたはFAXにてご連絡下さい。
※E-mail:ooura@ostec.or.jp  FAX:06-6443-5319(大浦行)
詳しくは、大阪科学技術センターのHPをご覧ください。
http://www.ostec-tec.info/08/
◇主催:(一財)大阪科学技術センター燃料電池・FCH部会
◇協賛(予定):(一社)エネルギー・資源学会、(公社)化学工学会関西支部、(公社)化学工学会エネルギー部会、(一社)近畿化学協会、(公社)電気化学会関西支部、(公社)電気化学会電池技術委員会、(一社)日本電機工業会、燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会

☆第2回かながわエネルギー関連ベンチャー「創・蓄・省エネ フォーラム」【再掲】

 エネルギー及び環境関連産業の更なる振興を図る目的で、創エネ・蓄エネ・省エネを一挙に兼ね備えたシステムである燃料電池にフォーカスし、システムメーカー及び大学の専門家をお招きし、以下創・蓄・省エネフォーラムを開催します。
◇日時:1月29日(火)13:00〜16:30
◇場所:サン・エールさがみはら2階 第1研修室
       http://sunyell-sagamihara.jp/
◇内容:
13:00〜13:30 主催者挨拶
13:30〜14:40 「高効率システム開発に向けた固体高分子形燃料電池の含水量・発電電流の計測と現象解明」

 小川邦康氏(慶應義塾大学理工学部機械工学科准教授、工学博士)
15:00〜15:50 「創エネ・蓄エネ・省エネシステム 家庭用燃料電池 エネファームの現況と今後」
 新井康弘氏(東芝燃料電池システム株式会社開発部主幹)
16:00〜16:30 名刺交換会
◇参加費:無料
◇定員:70名
◇参加申し込み:以下のサイトより申込書(WORD)をダウンロードし内容を明記の上、
http://www.sic-sagamihara.jp/enet/news/20121220.html
メールで、kankyou@sic-sagamihara.jpまでお申し込みください。
◇主催者:(株)さがみはら産業創造センター
◇協力:神奈川県、(財)KAST

☆経済産業省「燃料電池セミナーin大阪」【再掲】
 ?2015年燃料電池自動車の市場投入に向けて?
◇日時:2月9日(土)13:00〜16:30
◇会場:インテックス大阪 国際会議ホール(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102)
    http://www.intex-osaka.com/jp/access/
◇参加費:無料(ただし、大阪オートメッセ2013の入場券が必要です。ご注意ください)
◇プログラム
【1】基調講演「2015年燃料電池自動車(FCV)市場投入に向けて(仮題)」

   高橋剛氏(トヨタ自動車株式会社技術統括部次世代車推進グループグループ長)【2】特別講演「ダイムラーにおける燃料電池自動車の開発、商品化への取組み(仮題)」

   村上茂泰氏(メルセデス・ベンツ日本株式会社技術コンプライアンス部コンセプト製品課マネージャー)
【3】特別講演「SUZUKIにおける燃料電池スクーターの開発、商品化への取組み(仮題)」
   真柴岳彦氏(スズキ株式会社開発本部研究企画部長)
【4】パネルディスカッション「燃料電池自動車の将来展望(仮題)」
  コーディネーター:吉田由美氏(カーライフ・エッセイスト)
  パネリスト:片山右京氏(レーシングドライバー)

        高橋剛氏(トヨタ自動車株式会社技術統括部次世代車推進グループグループ長)

        村上茂泰氏(メルセデス・ベンツ日本株式会社技術コンプライアンス部コンセプト製品課マネージャー)

        廣瀬正典氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社研究開発本部研究開発企画部副部長)

        馬場広由己氏(大阪府商工労働部新エネルギー産業課長)
 ※プログラムは変更する可能性がありますので、ご了承下さい。
◇詳細、お申し込みはこちらから
  http://www.nef.or.jp/topics/h25-02oosaka.html
◇問い合わせ先
燃料電池セミナー事務局(一般財団法人新エネルギー財団計画本部広報普及部)担当:小栗、沼田
TEL: 03-6810-0361、FAX: 03-3982-5101、E-mail: public@nef.or.jp
◇主催:経済産業省資源エネルギー庁、一般財団法人新エネルギー財団
◇共催:大阪府、おおさかFCV推進会議

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
  連絡先:fc55gogo@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1