燃料電池ワールド Vol.1249 (2012/09/25 08:55)

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□燃料電池ワールド Vol.1249
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■2012年09月25日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年09月24日のWEB LINK NEWS
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2012/09/24 水素エネの可能性検証、県が勉強会立ち上げ/神奈川(カナロコ)

 水素を活用したエネルギー需給システム構築の可能性を探ろうと、県は24日、「水素エネルギー社会を目指す勉強会」を立ち上げた。研究を進めている県内企業や有識者と連携し、次世代エネルギーとしての有効性や課題を検証していく。

 環境負荷が少ない水素エネルギーは、分散型電源や輸送用エネルギー源としての期待が高まっている。国は家庭用燃料電池(エネファーム)や燃料電池自動車(FCV)の普及拡大を打ち出しており、自動車メーカーや石油・ガス事業者も2015年のFCV国内市場投入と水素供給インフラ整備を進めている。 

 県は、京浜工業地帯を中心に県内に水素関連企業が集積している点に着目。石油精製企業、自動車メーカーなど業界大手の約20社に呼び掛け、産学官連携による研究を始める考えだ。

 この日、県庁で開かれた初会合で、黒岩祐治知事は「原子力に頼れないのは避けようがない事実。全国に先駆けた新しいエネルギー体系を神奈川でつくっていきたい」とあいさつ、各メンバーに具体案の検討を求めた。勉強会はFCVの普及策を手始めに、月1回ほどのペースで意見交換を重ねていくという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120924-00000023-kana-l14

2012/09/24  トヨタが新型ハイブリッド21車種を販売へ(テレビ朝日系(ANN))

 トヨタ自動車は、2015年末までに新たなハイブリッド車を21車種追加すると発表しました。

 トヨタの内山田副会長は会見で、現在のハイブリッド技術について、燃料電池車や電気自動車と共通する部分が多いとして、今後も積極的に開発を進める方針を明らかにしました。そのうえで、2015年末までの今後3年余りで、乗用車と商用車、合わせて新規モデル14車種、モデルチェンジ7車種の合わせて21車種を市場に投入する方針を発表しました。現在、トヨタが販売している約50車種のうち、すでに19車種がハイブリッド車で、ニューモデルの追加でハイブリッド車の比率がさらに高まります。また、内山田副会長は、水素から電気を作る燃料電池式の乗用車を、2015年ごろを目標に市販する計画であることを明らかにしました。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120924-00000039-ann-bus_all
※映像あり

2012/09/24 次世代の自動車電池を担う素材技術
(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト)

 EVで広く使われているリチウムイオン電池を上回る性能を求め、新たな方法で材料を処理し、組み合わせる研究が各地で進められている。長寿命、低コスト、高いエネルギー貯蔵量、大出力、省スペースの実現が目標だ。2012年中に10車種を超える新型EVが市場に投入される予定だが、アナリストの大半は、市場への浸透が困難と予測している。主な要因は高い価格と扱いにくいバッテリーだ。

 もし現在より小さく同等のエネルギーを供給できるバッテリーが実現したらどうなるか? 携帯電子機器メーカーもEVメーカーも、空いたスペースで「新たな工夫を凝らす」ことができるとペーション氏は話す。同氏はマグネシウムイオン電池企業ペリオン・テクノロジーズ(Pellion Technologies)の共同創業者で、ローレンス・バークレー国立研究所とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同研究「マテリアルズ・プロジェクト(Materials Project)」にも立ち上げから関わっている。同プロジェクトでは、何万もの化合物の特性を検索可能なデータベースにまとめ、新しい化合物の特性をスーパーコンピューターで予測するという。
◆現在の主役: リチウム
◆安定度の高い正極材: マンガン
◆グラファイト負極に代えて: 銅ナノワイヤー、シリコン、カーボンナノチューブ

 グラファイトは炭素の形態のひとつだが、同じ炭素でもナノチューブを利用した方が充電、放電の速度が上がると考えられている。ナノチューブは原子1個分の厚さしかない炭素シートを中空の管状に巻いてあり、表面積が大きいからだ。

 すでに酸素でコーティングしたカーボンナノチューブを負極に使用する研究が始まっている。燃料電池や金属空気電池に使われている白金触媒の安価な代替品として、カーボンナノチューブを利用する実験も行われている。
「炭素はいくらでも存在するが、バッテリーで使うには少し構造を変えてやる必要がある」とペーション氏は説明する。「相当な高温で処理しなければならない。石炭の類とはまったくの別物なんだ」。
◆豊富で安価な素材: マグネシウムとナトリウム
◆究極の素材? 酸素
◆電池開発の重要性と課題
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120924-00000000-natiogeo-int
※写真あり

2012/09/24 電気自動車CM出演し脱原発訴える坂本龍一氏に“勘違いエコ”(NEWS ポストセブン)

 原発ゼロの目標を盛り込んだ「革新的エネルギー・環境戦略」の閣議決定が見送られるなど、国のエネルギー戦略が揺れている。原発を減らしていくことに異論はないが、その際に障害となるのが「勘違いエコ」だと語るのは大前研一氏だ。以下、大前氏の解説である。
 * * *

 電気自動車がエコなのは、原発があるからだ。原発の安価な夜間電力(昼間の3分の1の電気料金)で充電できたので、ガソリンとほぼ同等のコストになっていたのである。原発がなくなって電気料金が昼夜一緒になったら、燃費はガソリンの3倍になってしまうし、電気自動車のために化石燃料を燃やしてCO2排出量を増やすわけだから、全くエコではない。

 つまり日本の電気自動車は、そもそも原発があって初めて成り立つ産業なのである(水力発電中心のカナダやスイスは別)。電気自動車に乗りながら脱原発を叫ぶのは矛盾したことなのだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120924-00000002-pseven-soci

2012/09/24 「スマートハウス」がマンションで普及しない理由は?(nikkei TRENDYnet)

 民主党政権が打ち出した「原発ゼロ」戦略はやや腰砕け気味だが、再生可能エネルギーの活用や住宅のスマートハウス化はもはや後戻りできない流れになりつつあるようだ。とはいえ、肝心のスマートハウス普及に向けては課題も少なくない。
低炭素住宅の基準にも再生可能エネルギーが加味される
停電対策やピークカットの実現が新たな課題に
エアコンや窓の開閉まで自動制御される“賢い住宅”
家電量販店での販売や建売のスマートハウスも登場

 そこまでハイスペックでなくても、主要なハウスメーカーではすでにスマートハウスを商品化し、さほど高くないコストで建てられるようになっている。それらの多くが備えているのが、太陽光発電・蓄電池・HEMSの3点セットだ。バリエーションとして、メーカーによってはオール電化やエネファーム、電気自動車の充電設備なども付加される。定価制を採用し、提携先の家電量販店で買えるスマートハウスも登場した。

 このように注文住宅市場ではスマートハウス花盛りといった趣だが、そのほかの新築一戸建てでの普及はまだまだこれからだ。同じ注文住宅でも中小の工務店が手がける住宅ではコスト面だけでなく、技術的にもハードルは高いだろう。全国規模のFCに加盟している工務店で、太陽光発電の設置例が増えている程度だ。

 不特定多数向けに物件を供給する建売住宅となると、さらにスマート化の足どりは遅くなる。売れ残りリスクなどを考えると、太陽光発電の搭載ですら躊躇する事業主が多いからだ。
マンションの太陽光発電は共用部分のみが大半
HEMS搭載のマンションは一部に限られる
新築住宅よりハードルが高い既存住宅のスマート化
スマートマンションへのリノベーション事例も登場

 エネルギー関連企業が自社の社宅として利用している集合住宅を丸ごとスマート化した事例はある。築40年ほどの団地を、太陽光発電や蓄電池はもちろん、エネファームやHEMS・MEMS、電気自動車用充電器とフル装備のスマートマンションにリノベーションした例だ。だが、あくまで自社事業への応用を視野に入れた実験的な取り組みであり、投資コストも億単位というから一般のマンションで実現できるレベルとは言い難い。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120924-00000007-trendy-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●米エネルギー省、燃料電池自動車の最終報告書を発表 (2012年7月)

 米国エネルギー省(DOE)国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory:NREL)は、「米国における燃料電池電気自動車の実証研究(National Fuel Cell Electric Vehicle Learning Demonstration)」プロジェクトの最終報告書を発表した。この報告書は2005年から2011年までの6年間、180台以上の燃料電池自動車によって収集されたデータに基づく主要な技術の検証について述べられている。
http://www1.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/pdfs/learning_demo_final_report.pdf〔参考〕このレポートは115ページの大部のものだが、日本語による概略が以下のサイトで紹介されている。↓
http://sustainablejapan.net/?p=2319

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第12回「経営者コース」開催【再掲】
  ?水素・燃料電池産業参入へのきっかけとしてご活用ください?

 「福岡水素エネルギー人材育成センター」では、水素エネルギー新産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、【経営者コース】を開催します。

 水素ビジネスへの参入を目指す企業経営者や幹部のみなさまのご参加を、心からお待ちしております。
◇対象:水素・燃料電池分野への参入を目指すものづくり企業の経営幹部の方々
◇日時:10月4日(木)12:50?17:50(名刺交換会:18:00?19:20)
◇会場:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 910号室
◇受講料:3,000円
◇交流会(名刺交換会):2,000円
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3469.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120720103445
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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