燃料電池ワールド Vol.1248 (2012/09/24 08:45)

水素チャンネル Home

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□燃料電池ワールド Vol.1248
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■2012年09月24日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年09月21〜23日のWEB LINK NEWS
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2012/09/21 【ジャカルタモーターショー12】ダイハツ、UFC を世界初公開…多彩なシートアレンジ(レスポンス)

 ダイハツ工業のインドネシア子会社、アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は、9月20日から30日に、ジャカルタで開催される「第20回インドネシア国際モーターショー」に、世界初公開となる『UFC』など4車種4台のコンセプトカーと、市販予定車『アイラ』、各種技術などを出展する。

 ゼロエミッション・次世代モビリティとして開発した『FC 商 CASE』は、貴金属フリー液体燃料電池を搭載した次世代ユニットを採用。安心・自由なエネルギー未来へのゼロエミッション・ビークルとして小さな車の新たな可能性を提案している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120921-00000015-rps-ind
※写真あり

2012/09/21 ホンダ、16年度の四輪車世界販売目標を600万台以上に設定(ロイター)

 [東京 21日 ロイター] ホンダ<7267.T>は21日、2016年度の四輪車の世界販売台数を600万台以上とする中長期的な目標を発表した。新型車で台数底上げを図る考えだが、同社が販売倍増を狙う新興国市場は他社との競争も激しい。

 新商品投入と並行してディーラー網やサービス網の整備が不可欠となっており、今後あらためて自動車メーカーとしての総合力が試されることになりそうだ。

 一方、先進国需要を獲得していくため、環境技術の進化も欠かせない。1つのモーターを搭載するハイブリッドシステムは、モーターの出力と電池の性能を向上。新開発のトランスミッションを組み合わせるなどして、ハイブリッド車(HV)で燃費トップを目指す。また、伊東社長は燃料電池車についても「2015年から日米欧で順次発売する」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120921-00000052-reut-bus_all
※写真あり

2012/09/22 燃料電池、小型・軽量・高出力製品の登場で高まる普及への期待(サーチナ)

 近年、大きな注目を集めている燃料電池。「電池」という文言が使用されているものの、燃料となる水素と酸素を反応させて電気を作るため、「発電システム」としても様々なシーンでの研究・開発が進められており、普及が図られている。

 現在、最も普及し認知度が高い燃料電池は、家庭用燃料電池「エネファーム」であろう。都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を作り出すエネファームは、2009年にその導入が開始。2009年の導入実績は5100台程度と振るわなかったものの、昨年の震災を機に注目度が一気に高まり、2020年までには累計140万台にまで導入が拡大するのではないかとの予測がなされている。

 そして、今最も期待が高まっているのが、電気自動車よりも走行距離が長い燃料電池自動車の普及である。エネルギー業界、自動車業界等の民間企業13社が、「2015年には、燃料電池自動車の量産車を販売し、東京、愛知、大阪及び福岡の4大都市圏を中心に、100箇所程度の水素ステーションを整備することを目指す」とする、共同声明を発表。JX日鉱日石エネルギーが、2013年2月を目処に、将来の水素供給インフラ普及に向け、日本では初めてとなる、ガソリン計量機と水素充填機を並列設置したサービスステーション運営の実証実験を開始するなど、普及に向けた動きが活発化している。

 さらに先日、ローム、アクアフェアリー、京都大学が、スマートフォンなど向けの携帯用電源として使用できる小型、軽量、高出力の水素燃料電池を共同開発したと会見を行った。価格は未定なものの、200Wの高出力タイプについては、地震計用として2013年春の発売を予定しているという。この新製品では、水素化カルシウムをシート状に固形化。体積3ccに満たないシート(38x38x2mm2)と水から約4.5Lの水素を発生させ、5Whrの電力を発生させることが可能とのこと。また、小型かつ常温動作が可能なことから、タブレットやPCなどのバッテリー、アウトドアや僻地での動力源、災害用バックアップ電源としても使用できる。環境面においても、二酸化炭素や有害ガスなどを一切排出せず、廃棄時も一般廃棄物として廃棄可能だという。さらに、水素発生シートはアルミでラミネートされており、20年以上の長期保存が可能だという。将来的には、発電を行う本体を電機店等で購入し、燃料となる水素発生シートをコンビニエンスストアなどで購入することが日常化するのかもしれない。

 大容量から小容量まで、幅広い用途に関して技術・製品が出そろいつつある燃料電池。とはいえ、エネファームに関しては導入コストが依然として高く、マンションへの導入には不向きである。また、燃料電池自動車に関しても水素ステーション等のインフラ整備が不可欠であり、一朝一夕に普及が進むものではない。そのため、弊害が少なく身近な製品の電源となる小型・軽量・高出力な水素燃料電池の普及動向が、これから数年の燃料電池市場を左右するのではないだろうか。日本経済のみならず世界を牽引し得うる技術であるだけに、順調な成長を見せてくれることを期待したい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120922-00000020-scn-bus_all
※写真あり

2012/09/23 坂本龍一 ほんとうに言いたかったことは(産経新聞)

 私がなぜ「たかが電気」と言ったか。「たかが」という単語にひっかかって、感情的に反応している人が多かったようですが、私は人間の生命、健康、生活と対比させて、電気を「たかが」と言ったのです。つまり命と電気と、どちらが大切か、と問うたのです。そう聞かれて、ほとんどの方は「命」と答えるのではないでしょうか。人間の命に比べれば電気などは「たかが」といっていいでしょう。そもそも命がなければ電気も必要ないのですから。

 原発はエネルギー問題という言い方がなされますが、常々僕は違和感を覚えていました。というのは、日本国の最終エネルギー消費のなかの電力の占める割合は24%(2010年度、資源エネルギー庁)、大震災前の原子力による発電はそのなかの25.9%ですから、原発は全体の6%に過ぎないからです。

 ともかく、真のエネルギー問題は6%の原子力発電の問題ではなく、94%の方なのです。節電をさらに効率的に進めるのは当然として、まだまだ膨大に捨てられている熱利用も進めなければなりません。地域の気候・風土に合った各種の再生可能エネルギーを組み合わせ、それをスマートグリッド(次世代送電網)により融通し合う構想は既に常識だと思いますが、さらに電気だけでなく各種エネルギーを効率的に組み合わせ、それをネットワークを通じて融通し合う仕組みこそ待望されます。

 そして産地が限られている石油依存から脱却し、日本近隣からも算出されるため、経済的でしかもセキュリティー上のリスクも少ない天然ガスや、低コスト化が待たれる燃料電池の普及は大きな追い風になります。

 大震災前でさえたかだか6%しか供給を担っていなかった原発のために、人類史上最悪の事故を起こしてしまい、その事故処理、補償、除染、さらには廃炉というハードルなど大きなマイナスを作り上げてしまいました。これはどうしても放り出すことのできない課題です。その総コストはどれだけのものになるのでしょう。これが日本の経済に突き刺さった大きな「棘」だということは、政治や経済に関わる者だけでなく、日本人全員が覚悟しなければなりません。原発がなければ経済が成り立たないのではなく、原発があるから経済が成り立たないのです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120923-00000567-san-ent
※写真あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●エネルギー省、五つの新プロジェクトに240万ドルを投資(2012年7月18日)

 米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)は、水素ステーションと最新の燃料再充填機器の性能データを収集・分析するために240万ドルの投資を発表した。カリフォルニア州とイリノイ州、コネチカット州で行われる5つのプロジェクトは、低コストと性能改善の方法を発見するために、計画中または既存の水素ステーションで革新的な再充填システムの性能と技術的進歩を実証していく。これらの新プロジェクトはまた、再生可能エネルギーや天然ガスを使う他の革新的水素技術も対象にしている。
http://www1.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/news_detail.html?news_id=18495

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第12回「経営者コース」開催【再掲】
  ?水素・燃料電池産業参入へのきっかけとしてご活用ください?

 「福岡水素エネルギー人材育成センター」では、水素エネルギー新産業への参入を目指す意欲的な経営者等を対象とした、【経営者コース】を開催します。

 水素ビジネスへの参入を目指す企業経営者や幹部のみなさまのご参加を、心からお待ちしております。
◇対象:水素・燃料電池分野への参入を目指すものづくり企業の経営幹部の方々
◇日時:10月4日(木)12:50?17:50(名刺交換会:18:00?19:20)
◇会場:九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 910号室
◇受講料:3,000円
◇交流会(名刺交換会):2,000円
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3469.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください)

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120720103445
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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