燃料電池ワールド Vol.1229 (2012/08/27 10:23)

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□燃料電池ワールド Vol.1229
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■2012年08月27日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年08月24〜26日のWEB LINK NEWS
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2012/08/24  都市ガスを燃料とする「コージェネレーション」を取材しました。(フジテレビ系(FNN))
広がりを見せるコージェネは、一般家庭にも及んでいる。
東京・板橋区のある家では、2011年、自宅を新築したのを機に、当時利用できた補助金およそ70万円を使い、都市ガスを燃料とする家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを、およそ200万円で購入した。
赤羽 茂さんは「ガス代はほとんど変わらないですね。1割変わるか変わらないか。(電気代は?)電気代は6分の1ですね」と話した。
家庭内で使用するほぼ100%の電力を確保。
この家庭の場合だと、およそ9年で元が取れる計算になった。
発電の際に作られた熱は、暖房や入浴の際にお湯として使用しているという。赤羽さんは「確かにイニシャルコスト(初期費用)として考えれば、決して安いものではないんですけれども、今回の震災とかいろいろなことを考えたら、自分のものは自分で作らなくちゃいけないのかなという観点から、この先も継続して、補助金制度を長く続けていただきたいなというのが、私ども消費者の願いじゃないですかね」と話した。北欧諸国では、総発電電力量に占める割合が、すでに20%を超えているコージェネだが、日本は3.5%とまだまだ低いのが現状となっている。
ネックとなっているのが、高い導入コストに加え、家庭用のコージェネで発電した電気は、現状では売電はできないという点。
東京大学社会科学研究所の松村敏弘教授は「コージェネレーションを含めて、分散型電源というのが、電力会社が行う大規模発電所に比べて、極めて冷遇されていたと。ここで今、普及を後押ししてやれば、将来独り立ちできる、十分競争できるというために、短期的に補助金を導入するという政策は、十分考慮に値する政策だと思います」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120824-00000124-fnn-bus_all
※映像あり

2012/08/25 <燃料電池車>水素スタンド整備で予算要求 経産省(毎日新聞)

 二酸化炭素(CO2)を一切排出せず究極のエコカーと言われる燃料電池車の早期普及を図るため、経済産業省は24日、来年度予算の概算要求に燃料電池車の燃料の水素を供給する設備の開発支援費を盛り込む方針を固めた。水素供給設備の低コスト化を支援し燃料電池車普及のカギを握る水素ステーションの整備促進につなげたい考えだ。

 東京電力福島第1原発事故を受け、政府は脱原発依存を進める方針。しかし、原発に頼ってきた電力のうち、太陽光などの再生可能エネルギーで賄えない分は火力発電を拡大するため、CO2排出量の増加が懸念される。経産省はCO2排出抑制対策として、燃料電池車の早期普及に期待している。

 燃料電池車は、燃料の水素ガスを空気中の酸素と反応させて動き、排出するのは水だけ。経産省は燃料電池車の市場投入が見込まれる2015年までに、通常の車のガソリンスタンドに当たる水素ステーションを人口の多い首都圏や関西、中部、九州の4大都市圏に100カ所程度整備する計画。そのためには水素供給設備の低コスト化が不可欠で、来年度から技術開発支援を本格化する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000006-mai-bus_all

■海外ニュース
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<定置用電源>
●AFC社、イギリスに1MW級燃料電池を設置(2012年06月25日)

 AFCエナジー社(AFC Energy)とインダストリアル・ケミカル社(Industrial Chemicals Limited:ICL)は、イギリスで最大の燃料電池施設を建設するために協力している。この施設は、インダストリアル・ケミカル社がイギリス東部のエセックスに最近建てた塩素アルカリ工場(chlor-alkali plant)で、1MW級の燃料電池を設置する。インダストリアル・ケミカル社の塩素アルカリ製造プロセスで出される廃棄物としての水素は、AFCエナジー社のアルカリ型燃料電池(alkaline fuel cell)で使われ、電力生産に利用される。
http://www.proactiveinvestors.co.uk/companies/news/44577/afc-energy-to-build-uks-largest-fuel-cell-energy-facility-44577.html〔参考〕塩素アルカリ(chlor-alkali)  塩化ナトリウム(食塩、sodium chloride)を工業的に電気分解したもの。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第5回「高度人材育成コース」開催【再掲】
   〜 水素エネルギー分野の将来を担う若手研究者を育成 〜

 9月3日(月)から9月5日(水)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。

 世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 受講料無料! 定員40名に達し次第締切ります。
〜コースの概要〜
◇対象:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇日程:9月3日(月)から9月5日(水)の3日間
◇会場:(1、2日目) 九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 914号室
    (3日目)水素エネルギー製品研究試験センター
◇受講料:無料(交通費、宿泊費は受講者負担。)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加] 参加無料 
 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆高度人材育成コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3084.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120620151141
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター、独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援:燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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