燃料電池ワールド Vol.1230 (2012/08/28 09:05)

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□燃料電池ワールド Vol.1230
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■2012年08月28日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年08月27日のWEB LINK NEWS
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2012/08/27 自然エネルギーの次が原子力である!?(後半) - 山田 高明(アゴラ)結局、「今の原子力」ではガスと自然エネルギーに勝てない

 このように、郊外はそれぞれ電力自立させ、地元産の自然エネルギーを使った地産地消システムに移行したほうが合理的である。

 では、都市部用の電源としてはどうか。経済性の基準でいえば、今のところ原発は水力を除く自然エネルギーよりも優れている。だが、ガス火力と比べてみればどうか。現在、原発とガス火力の経済性は近似したレベルだが、前者は今後それが悪化していくのに対して、逆に後者は改善していく可能性が高いと予想される。

 ガス火力自身のさらなる高効率化も視野に入っている。今まで何度も取り上げたが、燃料電池と組み合わせた実証機が稼働中だ。小型化して、都会の真ん中でコージェネレーションが推進できることも、新宿や六本木で証明された。
エネルギー進化論からすると、時代はさらに「ニュー原子力」へと向かう

 人類が最初に手にしたエネルギー源は、ストック系としてもっとも手軽な「薪」(森林)だった。ここから「石炭」、「石油」、そして現在は「ガス」へと移行しつつある。もっとも低度のストック系である薪からすると、物質的には次第に水素比率が高くなり、技術的には扱う難易度がどんどん高くなっている。固体→流体→気体と扱う対象が変わるにつれ、採取・保存・輸送・利用の技術もまた高度化していく。ちなみに、最終的に水素そのものがメイン化する説もあるが、私はたぶんそれはないと思っている。

 よくある誤解は、「近代に入って石炭や石油などの化石燃料を本格的に利用する以前は、自然エネルギー中心の社会だった」というものだ。これは間違いである。実際には、バイオマスに依存していただけだ。自然エネルギー(自然現象)が本当の意味で利用可能になったのは、水車と風車が発明されてからである。これらの製作には高度なエンジニアリングが必要だ。それでも19世紀後半までは、その場限りの動力として、巨大なポテンシャルのほんの一つまみを利用できるに過ぎなかった。

 実は、電気技術と水力発電の発明によって、自然エネルギーの大規模かつ本格的な利用がはじめて可能化したのだ。自然現象を「電気」という万能エネルギーに変換することで、動力だけでなく、あらゆる方面に応用できるようになったのだ。しかも、送電によって空間を、蓄電によって時間をまたぐことも可能になった。その後に、風力、波力、地熱、太陽光なども次々と電力化に成功した。つまり、電気技術という基盤があって、はじめて自然現象の真の利用が実現したのだ。そういう意味で、フロー系のエネルギーを定量化して使いこなすほうが、ストック系よりもはるかに難しいのである。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120827-00000313-agora-sci

2012/08/27 自由研究をお手伝い、小学生対象に科学実験や工作体験イベント/藤沢(カナロコ)

 藤沢市湘南台文化センターこども館は小学生対象の夏休み特別企画展「みんなの自由研究スタジアム」を9月2日まで開催している。

 23日は特別ワークショップ「水を使って電気を作ろう!」を行った。藤沢市遠藤に本社を置くペルメレック電極(妹尾大五郎社長)が協力した。

 低学年の児童約20人が参加、水を水素と酸素に分解し、それを再び結合させた時に電力が発生する仕組みを学んだ。同じ内容は30日にも行われる。また、期間中は毎日「おもしろ科学工作ランド」が開催されるほか、「科学実験ワークショップ」が日替わり開催されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000014-kana-l14

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●リライオン社、新しい特許を取得 (2012年06月12日)

 リライオン社(ReliOn)は、新しい特許(number 8,192,889)を取得した。これは、同社の第4世代となるEシリーズ(E-series)燃料電池の製造ラインに、市場が要求する頑丈で信頼性の高い新しく工夫した部品を提供し、コストの安い燃料電池製品を可能にする。

 リライオン社の燃料電池の構造は、セルを積層してスタックを作るときにセル間に使われるバイポーラ・プレートやガスなどの流路を必要としない。この先進的なEシリーズのプレートは、空気冷却と膜の管理を考慮に入れて製造方法を単純にしたプラスチックのフレームである。
http://www.relion-inc.com/news.asp#43

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素エネルギー人材育成センター 第5回「高度人材育成コース」開催【再掲】
   〜 水素エネルギー分野の将来を担う若手研究者を育成 〜

 9月3日(月)から9月5日(水)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。

 世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 受講料無料! 定員40名に達し次第締切ります。
〜コースの概要〜
◇対象:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇日程:9月3日(月)から9月5日(水)の3日間
◇会場:(1、2日目) 九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 914号室
    (3日目)水素エネルギー製品研究試験センター
◇受講料:無料(交通費、宿泊費は受講者負担。)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加] 参加無料 
 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆高度人材育成コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3084.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120620151141
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター、独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援:燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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