燃料電池ワールド Vol.1208 (2012/07/27 09:11)

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□燃料電池ワールド Vol.1208
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■2012年07月27日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年07月26日のWEB LINK NEWS
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2012/07/26 小型ポータブル燃料電池の小売販売を開始=SP企業〔BW〕(時事通信)

 【ビジネスワイヤ】シンガポールの燃料電池技術企業ホライゾン・フュエルセル・テクノロジーズは、小型ポータブル燃料電池製品のオンライン販売と店頭小売販売を開始したと発表した。販売されるのは、燃料電池「ミニパック」、再充填可能水素カートリッジ「ハイドロスティック」、家庭用水素発生装置「ハイドロフィル」。小売価格はミニパックが99ドル、ハイドロフィルが249ドル。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120726-00000008-jijc-biz

2012/07/26 トヨタがBMWとの提携拡大、燃料電池車で先行狙う(プレジデント)

 トヨタ自動車が独BMWとの提携関係を拡大させている。その最大の狙いは、次世代エコカーの本命と目される燃料電池車(FCV)で先行することにある。

 世界的に環境規制が強化されていく2015年に、トヨタは500万円以下でセダンタイプのFCV量産を計画する。普及には水素ステーションなどのインフラ整備が不可欠であり、かつ心臓部である燃料電池(FC)のコストダウンも必要。いずれにせよ量産が必須となる。

 このため、トヨタは単独ではなく陣営を形成することを決断した。15年までにFCシステムをBMWに供与し、20年までに新型FCを共同開発する。FCVの技術を他社に供与するのは初めて。

 一方、これまでエンジン技術に自信を持ち、水素の燃焼などを研究してきたBMWは、FCVを頂点とする電動化技術でトヨタをパートナーに選んだ形だ。

 ハイブリッド車(HV)を持つトヨタとホンダが02年、世界に先駆けて日本政府などにFCVを納入したのは、2つのエネルギー源を制御・管理するハイブリッド技術がFCVの基本だから。当時は1台1億円ともいわれたが、燃料電池スタックの小型化などの技術革新により大幅なコストダウンを進めている。

 問題は、水素の調達と運搬。特に調達では、化石燃料からの改質が有力だが、再生可能エネルギーとしての水素を生成する動きも始まっている。例えば、ブラジルの政府系エネルギーメジャー、ペトロブラス(本社リオデジャネイロ)は、サトウキビの搾りかす(残渣)を原料に水素とメタンガスを生産する実証実験に着手済みだ。コア技術は、日本のサッポロビールが開発した微生物による水素発酵技術。ブラジルでは、30年までに車両用燃料の5%を水素にする国家計画を打ち出すなどFCVへの期待は大きい。

 昨年末、リチウムイオン電池の共同開発に合意したトヨタとBMWだが、エコカー全般に及ぶ今回の提携で、トヨタのFCV戦略は一気に加速しそうだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120726-00006754-president-bus_all

2012/07/26 千代田化工と横浜市、水素利用で連携協定 海外展開目指す/神奈川(カナロコ)

 総合エンジニアリング大手の千代田化工建設(横浜市西区)は25日、エネルギーと環境分野で国際技術協力をするため、横浜市と連携協定を締結したと発表した。構想では、水素を安全に大量貯蔵・輸送する同社の新技術を活用した環境配慮型都市「スマートシティー」のモデルを市内に構築。横浜から国内、そして海外へと水素エネルギー関連の技術移転を目指す。

 水素は有機化合物のトルエンに固着させ、化学物質のメチルシクロヘキサン(MCH)にして貯蔵できるという。同社は世界で初めて、必要時に簡単に水素とトルエンを分離できる新技術を開発した。MCHは通常の燃料タンクで貯蔵可能で、大量輸送もできるといった特徴がある。

 来年には同社子安オフィス・リサーチパーク(同市神奈川区)で実証プラントを稼働させる予定で、コストをかけず効率的にMCHから水素を取り出せる新技術の優位性をアピールする方針。将来の海外展開に向けた「スマートシティーモデル」を構築し、市と連携して水素を軸とした新産業の創出やライフスタイルの可能性を探っていく。

 久保田隆社長は25日、横浜市役所で会見し「水素は次世代エネルギーの最有力候補。横浜生まれの新技術で、横浜から世界へイノベーション(革新)を発信していきたい」。林文子市長は「成長著しい新興国での都市づくりへの貢献とクリーンエネルギーの新しい産業創出に取り組む」と意欲を語った。

 今回の連携は、新興国などで都市課題の解決を支援する市の「Y―PORT事業」の一環。横浜の技術ノウハウを活用した公民連携による国際貢献を行うことで、新興国の課題解決と併せて市内経済の活性化につなげる狙い。横浜市の「中期4か年計画」の成長戦略の一つに盛り込まれている。

 Y―PORT事業での連携は日揮(同市西区)、JFEエンジニアリング(横浜本社、同市鶴見区)に次いで、千代田化工は3社目となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120726-00000016-kana-l14
※写真あり

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●エネルギー省、重要原料の革新拠点に投資 (2012年05月31日)

 米国エネルギー省(DOE)は、新しく重要原料(critical materials)を扱う「エネルギー革新拠点(Energy Innovation Hub)」を立ち上げるために5年間で1億2000万ドルを投資する計画を発表した。エネルギー革新拠点は2010年から設立されてきている。

 重要原料の拠点は、レアアースなどの重要原料のライフサイクルの問題点を確認して、解決方法を確立するために多くの専門分野にわたる持続的取り組みを実施するもので、2012年度は2000万ドルが投資される。電気自動車や風力タービン、効率の良い照明、その他のエネルギー産業の米国のリーダーシップを推進するために活動する。
http://apps1.eere.energy.gov/news/progress_alerts.cfm/pa_id=737〔参考〕この構想は、2011年12月にエネルギー省が発表した「重要原料戦略(Critical Materials Strategy)」に基づいている。米国の重要原料への依存度を下げ、将来の資源不足によってエネルギー技術の発展が阻害されないようにすることを目的としている。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆国際燃料電池ワークショップ2012 ? PEFCs:基礎から応用まで ?【再掲】

 このワークショップは招待講演(口頭発表)と、ポスター発表から構成されます。日米欧アジアの各分野の研究、開発のリーダーを招待し、講演と討論に十分な時間をかけます。また、ポスターセッションの討論時間も十分とり、通常の学会では得られない深い認識と、研究交流の促進をめざします。なお、イベントして燃料電池車の試乗会、燃料電池関連機器の展示等も企画しています。
◇日時:8月2日(木)、3日(金)(2日9時開会、3日17時閉会)
◇場所:甲府富士屋ホテル( http://www.kofufujiya.jp/
◇参加費および参加登録申込締切
早期参加登録(3万3千円):7月3日(火)(会場定員200名になり次第、締切)通常参加登録(3万8千円):7月19日(木) (余席が有れば、受付可能)
◇ポスター発表申込および要旨提出締切:6月29日(金)
◇ホテル予約締切:7月19日(木)
◇プログラム及び申し込み方法は下記のウェブで↓
 http://fc-nano.yamanashi.ac.jp/ifcw/index2012.html
◇連絡先
山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター IFCW世話人 犬飼潤治
TEL&FAX 055-254-7129
E-mail: ifcw@yamanashi.ac.jp
◇主催:山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター・クリーンエネルギー研究センター
◇共催:NEDO、山梨県ほか

☆水素エネルギー人材育成センター 第5回「高度人材育成コース」開催【再掲】
   〜 水素エネルギー分野の将来を担う若手研究者を育成 〜

 9月3日(月)から9月5日(水)までの3日間、大学生、大学院生、若手研究者等を対象とした「高度人材育成コース」を開催します。

 燃料電池産業や水素エネルギー研究の最新情報をサマースクール形式により幅広く講義することで、将来を担う若手研究者の育成を目指します。

 世界で活躍する研究者、企業の最前線で活躍する技術者が、最新動向を分かりやすく講義します。
 受講料無料! 定員40名に達し次第締切ります。
〜コースの概要〜
◇対象:大学生・大学院生、若手研究者等(原則35歳未満)
◇日程:9月3日(月)から9月5日(水)の3日間
◇会場:(1、2日目) 九州大学伊都キャンパス ウエスト4号館 914号室
    (3日目)水素エネルギー製品研究試験センター
◇受講料:無料(交通費、宿泊費は受講者負担。)
◇交流会(名刺交換会)[初日の講義終了後。全員参加] 参加無料 
 ※社会人(大学生・大学院生以外)は2,000円/人
◇募集人数(定員):40名(定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◆高度人材育成コースの詳細はこちらから
 http://www.f-suiso.jp/info/3084.html
◆受講申込みについて (オンラインでお申込みください

 https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120620151141
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立大学法人 九州大学 水素エネルギー国際研究センター、独立行政法人 産業技術総合研究所 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)
◇後援:燃料電池開発情報センター(FCDIC)、水素エネルギー協会(HESS)、公益財団法人 水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

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