燃料電池ワールド Vol.1177 (2012/06/11 08:56)

水素チャンネル Home

■───────────────────────────
□燃料電池ワールド Vol.1177
■□□□□□□□□□
■2012年06月11日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■燃料電池関連イベント
□□□───────────────────────────
☆水素エネルギー人材育成センター 第15回「技術者育成コース」開催【再掲】

 7月3日(火)?6日(金)までの4日間、水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等を対象とした「技術者育成コース」を開催します。

 九州大学の教授陣及び全国有数の水素エネルギー関連企業の技術者が講師を務め、技術者に必要な知識と技術の習得を目指します。
◇対象:水素エネルギー関連企業や新規参入を目指す企業の技術者等(水素関連業務に従事されている方や、理系の高校、大学等を卒業された方など、一定の知識を持った方向けの専門的な内容です。)
◇日程:7月3日(火)?6日(金)
◇会場:(1日目)福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区)

    (2日目)水素エネルギー製品研究試験センター(糸島市富)

    (3?4日目)九州大学伊都キャンパス (福岡市西区元岡)
◇定員:20名 (定員に達し次第、募集を締め切ります。)
◇受講料:5万円/人(交流会費3000円)
◆コースの詳細はこちら(福岡水素エネルギー戦略会議HP)
  http://www.f-suiso.jp/info/1321.html
◆受講申込みはこちら(申込フォームが開きます)

  https://www.sipstool.com/f-suiso/anq/index.php?p=20120524115327
◇主催:福岡水素エネルギー人材育成センター(福岡水素エネルギー戦略会議)
◇後援:(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

    水素エネルギー協会(HESS)、燃料電池開発情報センター(FCDIC)
    (公財)水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)

■2012年06月08〜10日のWEB LINK NEWS
□□□───────────────────────────

2012/06/08 名大、常温・常圧下でベンゼンからフェノールを1段階で合成する手法を確立(マイナビニュース)

 名古屋大学(名大)は6月8日、常温・常圧下でベンゼン(C6H6)から「フェノール」を1段階で合成する新しい電気化学手法を確立したと発表した。

 成果は、名大 大学院環境学研究科の日比野高士教授の研究グループによるもの。独化学誌「Angewandte Chemie International Edition」電子版に近く掲載される予定だ。

 フェノールは、通常は3段階の反応プロセスを経るベンゼンの「クメン法」を用いて製造されており、その効率性の低さが大きな課題となっていた。また同時に、有毒な「アセトン」が大量に副生されてしまうことも問題視されていたのである。

 このため、以前から世界中で、ベンゼンを部分酸化してフェノールを直接合成する触媒プロセスが検討されてきたが、これには過酸化水素や亜酸化窒素などの酸化剤を使用する必要があり、それらは高価であるという点がネックとなっていた。

 今回の研究では、「燃料電池型リアクタ」に通電を行うことで、電極上に特異な活性酸素種を生成し、これをベンゼンと反応させることにより、フェノールに転換するというものだ。

 今回開発された技術の特長は、温和な条件で、しかも高効率に活性酸素種を生成できるため、フェノール以外にもそのほかの有機化合物の合成に適用可能な点だ。事実、研究グループは以前にもメタンからのメタノールの直接合成に成功し、この技術の汎用性の高さを実証している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120608-00000041-mycomj-sci
※図あり。詳細は記事をお読み下さい。↑

■海外ニュース
□□□───────────────────────────
<定置用電源>
●UTC社の燃料電池、マンハッタンの超高層ビルで稼働(2012年04月26日)

 不動産投資会社ビーコン・キャピタル・パートナーズ社(Beacon Capital Partners, LLC)は、ニューヨーク市に所有する超高層ビル「1211 Avenue of the Americas」(別名:ニューズ・コープ・ビルディング)に、UTCパワー社(UTC Power)の定置用燃料電池「ピュアセル(PureCell)」を設置した。これは、同ビルの主要なテナントであるニューズ・コーポレーション(News Corporation)本社の温水需要とテレビスタジオで使う電力の一部を提供するためのもの。

 ニューズ社は2007年から、2015年をゴールとする長期ビジョン「グローバル・エナジー・イニシアティブ(Global Energy Initiative)」に取り組んでおり、燃料電池の導入はその一環である。りん酸型燃料電池(PAFC)「ピュアセル」は電力網から独立して作動することができ、ビルのエネルギー供給を保証し、停電や天災、人災の間、無停電電源装置として働く。
http://www.utcpower.com/pressroom/blog/utc-fuel-cell-powers-news-corps-ny-headquarters〔参考〕1211 Avenue of the Americas 事務所とフォックス・ニュース・チャンネルのテレビスタジオが入る45階180メートルのオフィスビル。ニューヨーク市ミッドタウン・マンハッタンの19の商業ビル団地で構成するロックフェラー・センター(Rockefeller Center)6番街にある。以前はセラニーズ・ビルディング(Celanese Building)と呼ばれていた。現在はニューズ・コープ・ビルディング(News Corp. Building)。メディア界の大物、ルパート・マードック(79年ニューズ・コーポレーションを所有し、86年にアメリカでFOXテレビを創立)のメインオフィスである。

 ここで燃料電池が作動しだした訳だが、2010年にはこのビルでトコジラミ(南京虫)が発生し、テナントとビル管理会社ビーコン社との間で民事裁判になったことがある。この対比が何だかおかしく感じられる。

────────────────────────────────────

■メルマガ「燃料電池ワールド」
 □毎週月〜金曜日発行(年末年始および祝日は休刊)
 □編集・発行:燃料電池NPO法人PEM-DREAM
  連絡先:fc55gogo@gmail.com

 □解除を希望される方は、利用されている「まぐまぐ」または「melma!」のどちらかで解除の手続きを行ってください。PEM-DREAMでの代行はできません。
 まぐまぐ http://www.kaijo.com/
 melma! http://melma.com/contents/taikai/
 □マガジンID:0000065319(まぐまぐ) m00039824(melma!)


**H2**

<前の号 次の号>

TAKAGI-1