燃料電池ワールド Vol.1165 (2012/05/24 08:42)

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□燃料電池ワールド Vol.1165
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■2012年05月24日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年05月23日のWEB LINK NEWS
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特にありません。

■海外ニュース
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<輸送>
●ヨーロッパSOFCトラックAPU実証プロジェクトが始まっている (2012年03月26日)

 「第1回ヨーロッパ固体酸化物型燃料電池トラック補助電源実証(Demonstration of first European SOFC Truck APU:DESTA)」共同事業体研究プロジェクトが今年から、大型トラック用のヨーロッパ製固体酸化物型燃料電池補助電源の開発を目指して始まった。最終目標は2014年である。

 最初は、米国市場向けのボルボ製大型トラックへSOFC APUを使用するための要件を明確にする。最終的には、このAPUユニットの試作品を100%ヨーロッパ製で作ることであり、その後の工業化に近い水準を達成することである。

 共同事業体のメンバーは、ジェ・エベルスパチェ社(J. Ebersp〓cher GmbH、ドイツ)とアー・ファー・エル・リスト社(AVL List GmbH、オーストリア)、ボルボ社(Volvo、スウェーデン)、トプソー・フュエルセル社(Topsoe Fuel Cell、デンマーク)、ユーリッヒ研究センター(Forschungszentrum J〓lich、ドイツ)である。
http://www.fuelcelltoday.com/news-events/news-archive/2012/march/desta-project-to-develop-fuel-cell-auxiliary-power-for-volvo-trucks〔参考〕「自動車分野に関わる燃料電池技術開発は、走行動力用の固体高分子型燃料電(PEFC)に焦点があてられてきたが、自動車用補助電源への燃料電池利用の可能性も高まってきている。

 例えば、大型トラックでは、荷物の積替作業中や、長距離運転での運転手の休憩/仮眠中にもエンジンをアイドリングして、運転室のエアコン等の機器を運転する必要がある。

 乗用車では、ステアバイワイヤー、ブレーキバイワイヤー、アクティブロール制御、電動4WD、触媒ヒーター、フロントウインドウの霜取り、シートヒーターなど、安全・快適・利便性向上技術のための必要電力が増加の一途である。高級車では、将来的にはピーク時に10kW以上の電力消費となることも想定されている。

 また、燃費改善が難しい大型トラックや中大型乗用車で、エンジン動力で作動しているエアコン・コンプレッサー、パワーステアリング、ウォーターポンプなどをバッテリー駆動に替えることができれば、エンジン負荷を低減することで省燃費も期待できる。

 これらの課題解決に、単純に車載発電機とバッテリーを大きくすることは効率的ではない。エンジンの熱効率が低くなる低負荷運転領域で、エンジン動力で発電機を動かして発電しては省燃費にならないからである。

 しかし、熱効率の高い燃料電池をAPUに使用できれば、車使用の様々な局面での電力消費増加と省燃費の2課題に対応可能である。APU用の車載燃料電池候補が PEFCと固体酸化物型燃料電池である。このうち、エンジン燃料を電池燃料に使うことが容易なSOFCを、自動車APU用に開発する動きが増加している。」(マークラインズ「自動車情報プラットフォーム」より)

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