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□燃料電池ワールド Vol.1163
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■2012年05月22日発行
◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
◇http://www.fcworld.jp
■2012年05月21日のWEB LINK NEWS
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2012/05/21 業務用燃料電池、システムで提携 三浦工業と住友精密(フジサンケイ ビジネスアイ)
三浦工業と住友精密工業は、業務用の固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムを共同開発する。三浦工業のボイラー事業で培った燃料ガス・排熱の高度利用技術や装置・コンポーネントの製造技術、住友精密のSOFC技術や熱システム技術など両社の強みを融合したシステムの開発を進める。
2012年度中に5キロワット級のSOFCシステムを開発する。発電効率は48%、総合効率90%という国内最高クラスの効率を目指す。
また、13年度からは容量の多様化などラインアップの拡充を図るとともに、東京ガスと大阪ガス、東邦ガスと連携を進めながら実証事業に乗り出す。
燃料電池では、家庭用では開発が進められ市場導入が進んでいる。ただ、業務用では熱の使用量が多い業態を中心に、中容量、高効率タイプの燃料電池の開発が急がれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120520-00000008-fsi-bus_all
■海外ニュース
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<素材/部品>
●カナダの産学連合、白金削減を目指す(2012年03月20日)
カナダ企業6社と学会および政府機関から優れた燃料電池科学者と技術者20人が、自動車用途の陽子交換膜型(proton exchange membrane:PEM、日本では固体高分子型)燃料電池で使用する白金を削減するために共同研究を行っている。6社は、オートモーティブ・フュエルセル社(Automotive Fuel Cell Corporation:AFCC)、バラード・パワーシステムズ社(Ballard Power Systems, Hyteon Inc.)、ハイテオン社(Hyteon Inc.)、ビック社(BIC Inc.)、GMカナダ社(GM Canada)、ハイドロジェニックス社(Hydrogenics)である。この810万カナダドル(815万米ドル)のプロジェクトは主に、カナダ自動車パートナーシップ(Automotive Partnership Canada:APC)から資金が提供されている。
カナダ自動車パートナーシップは、国立カナダ自然科学・工学研究会議(Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada:NSERC)および国家研究会議(National Research Council:NRC)、カナダ・イノベーション基金(Canada Foundation for Innovation:CFI)、社会・人文科学研究会議(Social Sciences and Humanities Research Council of Canada:SSHRC)、カナダ・エクセレンス・リサーチチェア(Canada Excellence Research Chairs:CERC)の5連邦機構から構成されている。今回の共同研究には500万カナダドルを寄付している。
白金はPEM型燃料電池で化学反応を促進させるのに用いられる最も一般的な触媒だが、安くない。貴金属は1オンス当たり約1500ドル(1グラム当たり約48.2ドル)で販売されていて、コンパクトな100kW級の燃料電池を搭載した自動車は白金触媒だけで2300ドルから3700ドルのコストがかかってしまう。これを100kW級のガソリン内燃機関のコストと比較するとかなりのものである。
このプロジェクトは5年以内に新しい試作品の試験を始める予定である。最初の主要なゴールは、燃料電池バスをディーゼル・ハイブリッドバスと比較できるコストにすることである。
http://www.apc-pac.ca/About-Renseignements/projects-projets/Cells-Combustible_eng.asp〔参考〕リサーチチェア(研究教授)制度(Research Chairs)について「2000年にカナダ政府は9億(カナダ)ドル(2005年8月現在,1カナダドル=約90円)を投じて, ”Canada Research Chair”と呼ばれる研究専門の教授ポストを2000個作りました。これは各大学が有する通常の教授ポストとは異なり,カナダ政府直属のポストでtenureの職です。このポストにはカナダ全土の大学,及び全ての研究分野から応募できます。Canada Research Chairのポストは1種と2種の2種類あり,1種のポストは中堅以上の研究者を対象とし,その研究分野におけるリーダーと認められた人の中から選ばれます。2種のポストは,若手の研究者の中で将来その分野のリーダーになると期待される人に与えられます。 Canada Research Chairのポストには国籍の制限がありません。むしろ,世界の一流の研究者をカナダに呼ぶことを目的の一つとしており,数学においても第一級の数学者をカナダに招くことに成功しています。」(由井典子「カナダの数学」より)
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