燃料電池ワールド Vol.1125 (2012/03/26 08:52)

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□燃料電池ワールド Vol.1125
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■2012年03月26日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年03月23〜25日のWEB LINK NEWS
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2012/03/24 九大、不斉触媒を用いてナフタレンを高立体選択的に水素化することに成功(マイナビニュース)

 九州大学は、「不斉(ふせい)触媒」を用いてベンゼン環のような芳香環の1つであるナフタレンを「高立体選択的に」水素化(水素分子を付加)することに成功し、医薬品や液晶材料などの原料として有用な「光学活性化合物」の新しい製造法を開発したと発表した。

 成果は、九大大学院理学研究院化学部門の桑野良一教授らの研究グループによるもの。詳細な研究内容は、現地時間3月14日付けでドイツ化学会誌「Angewandte Chemie」のVIP(very important paper)に選定され、Early Viewとしてオンライン版で先行公開された。

 しかし、ベンゼン環は非常に大きな共鳴安定化を受けているため、その触媒的不斉水素化の実現は極めて困難であるという。今回のナフタレンの触媒的不斉水素化の研究は、この有機合成化学者の夢の実現に1歩近づくものである。

 今後、今回発表された研究を受けて、ベンゼン環の触媒的不斉水素化の実現に向けた研究の加速が期待されると、桑野教授らはコメントした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120324-00000003-mycomj-sci
※詳細説明は本文記事で。図あり

2012/03/25 <日本化学会>人工光合成、万能ワクチン…30年後の夢(毎日新聞)

 2040年には人工光合成で二酸化炭素から燃料を作り、レアメタル(希少金属)も海水から自由に取り出せる??。日本化学会(会長・岩沢康裕電気通信大特任教授)が、約30年後に実現を目指す研究目標を掲げた「化学の夢ロードマップ」を策定した。「夢」の数は分野別に104に上り、実現すれば「10?15のノーベル化学賞受賞も可能」と意気込んでいる。

 医療分野では、ウイルスの種類によらず予防効果のあるインフルエンザの万能ワクチンや、精神疾患の原因を解明して発症をあらかじめ防ぐ方法の確立などを盛り込んだ。また、東京電力福島第1原発事故を受け、注目を集めるエネルギー関連では、太陽光で水を効率的に分解して燃料電池などに使える水素を作る技術などを目指す。

 また、人類の存続に不可欠な食料と水を確保するため、安定的に農作物を生産する「植物工場」や水だけを通すサイズの膜で海水を淡水化する技術の実現などを挙げた。

 ロードマップは同学会のウェブサイト(http://www.chemistry.or.jp/)で概要版を公開中。また、同学会春季年会のある慶応大日吉キャンパス(横浜市)で27日午後1時半から関連シンポジウム(無料、申し込み不要)を開き、2000円で販売する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120325-00000008-mai-soci

■海外ニュース
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<輸送>
●カリフォルニア州、自動車の排出ゼロに向けて新規制を承認(2012年01月27日)

 カリフォルニア州大気資源局(Air Resources Board:ARB)は、2025年までの自動車と軽トラックに関する汚染物質・排出ガスの新規制を満場一致で承認した。

 先進クリーン自動車プログラム(Advanced Clean Cars program)は、2017〜2025年型車の義務要件としてスモッグの原因となる汚染物質と温室効果ガスの排出管理を単一のパッケージにまとめた。この新規制は、ガソリン及びディーゼル車をきれいにし、バッテリー電気自動車や新型プラグインハイブリッド車、水素燃料電池車といった排出ゼロの技術を使った自動車を増加させる。また、水素燃料電池車の増加に対応して燃料インフラを確保する。

 先進クリーン自動車プログラムは過去3年間をかけて開発された。4つの、別々ではあるが互いに関連した規制で構成されている。

 この新規制の目標は、同州の2025年の自動車販売で新車の7台に1台、約15%を排気ゼロの自動車にすること、排気ガスの75%(2014年レベルと比較)と地球温暖化ガスの34%(2016年レベルと比較)をそれぞれ削減し、2025年までに州内を走る自動車の約140万台以上を排気ゼロの自動車かプラグインハイブリッド車とすることにある。バッテリー電気自動車と燃料電池車は50万台になると見積もっている。
http://www.arb.ca.gov/newsrel/newsrelease.php?id=282

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