燃料電池ワールド Vol.1085 (2012/01/26 10:21)

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□燃料電池ワールド Vol.1085
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■2012年01月26日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年01月25日のWEB LINK NEWS
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2012/01/25 ホンダフィットEV、米国で第1号車を引き渡し(レスポンス)

 ホンダの米国法人、アメリカンホンダモーターは20日、『フィットEV』の米国第1号車を、カリフォルニア州トーランス市へ引き渡した。

 フィットEVは、『フィット』ベースのEV。燃料電池車の『FCXクラリティ』用のモーターを搭載。米国EPA(環境保護局)方式の予想最大航続距離は198kmだ。二次電池は、蓄電容量20kWhのリチウムイオンバッテリー。充電は240Vチャージャーなら、約3時間で完了する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000007-rps-ind
※写真あり

2012/01/25 LCCM住宅認定で第1号取得 積水ハウスなど(住宅新報)

 積水ハウスと大阪ガスは1月25日、奈良県内に建設した戸建て住宅で「ライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅認定」第1号を取得したと発表した。LCCM住宅は、住宅のライフサイクル全体でのCO2の収支をマイナスにする住宅。同認定制度は2011年12月、そういったCO2排出量を低減する先導的な住宅の開発と普及の促進を目的にスタートした。

 今回認定された住宅「スマートエネルギーハウス」は、奈良県北葛城郡に建てた実証実験住宅。燃料電池(発電能力700W)と太陽電池(同5・08kW)に蓄電池(蓄電容量3・5kWh)を組み合わせてHEMSで最適制御することでCO2排出量を削減する。延べ床面積138・8平方メートルの軽量鉄骨2階建て。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000007-jsn-ind

2012/01/25 NECや川崎重工など、スマートシティプロジェクトに参画(レスポンス)

 ツネイシホールディングス、川崎重工業、積水ハウス、東京ガス、凸版印刷、NECは、「スマートシティプロジェクト」に参画する。

 2009年9月、企業8社が「スマートシティプロジェクト」を起ち上げ、企業連携により様々なニーズ・制約条件に対応したワンストップ・トータルソリューションを構築。参画企業が拡大してきた。今回新たに6社が参画し、日本発のスマートシティ展開に向けた活動を加速する。

 積水ハウスは、安全・安心で断熱性や気密性にすぐれた高品質な住宅に太陽電池や燃料電池を組み合わせ、快適で経済的で環境に優しいスマートハウス「グリーンファースト」を積極的に推進している。2011年8月には世界初の3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動による電力供給システムを備え、非常時にも電気のある安心の暮らしを提供する「グリーンファースト ハイブリッド」を発売した。また、総務省事業の「スマートネットワークプロジェクト」の一環で横浜で「観環居」を発信している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000036-rps-ind

2012/01/25 【オートモーティブワールド12】VW ルドルフ・クレブス副社長「エネルギーを工夫して使えばモビリティはサスティナブル」(レスポンス)
「地球温暖化や石油資源枯渇のリスクが高まっている今、低炭素化はクルマにとって非常に重要な課題です。しかし、2050年時点の全球温度を現在比でプラス2度以内に抑えるためには、CO2排出量を90%削減しなければならない。これはクルマが燃料1リットルで100km以上を走れなければならないことを意味しており、達成はとても困難です。飛躍的な低炭素化の実現のカギとなるのが、エレクトリフィケーション(電動化)なのです」。

 1月18日から3日間にわたって開催されたカーエレクトロニクスを主体とした自動車技術展、オートモーティブワールド2012。初日の基調講演で、フォルクスワーゲンAG(VW)の副社長で同社のeモビリティ戦略を担当するルドルフ・クレブス博士はこう切り出した。
◆EV、課題の多くはバッテリー技術に起因

 脱石油・低炭素化は安全と並び、世界の自動車メーカーにとって、技術開発上の最重要テーマとなっている。電気自動車(EV)や水素燃料電池車が脚光を浴びているのは、その脱石油を果たす上で必要不可欠のテクノロジーだからだ。

 現状ではEVは価格や性能、充電インフラ整備など、多くの問題を抱えており、話題には事欠かないが一般ユーザーへの普及への道筋はまだ見えていない。

 「EVの現実を見ると、まだエンジン車に取って代わるだけのものにはなっていない。今後10年における課題としてハードルが高いのは高コストの解消ですが、問題は他にもある。たとえば高速道路を時速130kmで巡航した場合、EVの航続距離は公称値の半分以下になってしまう。バッテリーの性能アップ、車両各部のエネルギーロス削減などをやっていかなければならない。運転の楽しさも顧客向け商品としては絶対に欠かせない。さらに10年使った後もクルマとして十分に機能するだけの耐久性も必須です。それらの問題の大半は、バッテリー技術に起因している」。(クレブス氏)
◆用途によってEVを使い分ける
◆Well-to-Wheelに着目

 一方でクレブス氏は、EVの低炭素化のためには電力の素性も見なければならないという点にも言及した。VWのクリーンディーゼル車『ゴルフTDIブルーモーション』はWell-to-Wheel(燃料製造時点から消費までをすべて計算した値)のCO2排出量が1kmあたり111gである。EVは走行段階ではゼロ・エミッションだが、欧州モードで100kmあたり18kWhを消費する『ゴルフブルーeモーション』を走らせた場合のVWの試算によれば、石炭火力由来の電力だと196g、石油火力で167gものCO2が出てしまうという。天然ガスコンバインドでようやく113gだ。
「しかし、原子力だと7g、再生可能エネルギーだと実に1gですみます。欧州の電力のエネルギーミックスだと2008年時点で88gで、20年では61gを目指している。一方、中国は08年段階では184g、20年でも140gにとどまると予想されます。EVはクリーンエネルギー、とくに再生可能エネルギーを使って初めて意味のあるものになると言えます。その推進のためにも自動車業界はエネルギー生産者、政治家、投資家などと協力しあうことが強く求められると考えています」。(クレブス氏)
◆エネルギーを工夫して使えばモビリティはサスティナブル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000037-rps-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●WeylChem社、サウスカロライナ州で商業規模のアンモニアボラン製造を開始(2011年11月01日)

 WeylChem・サステナブル・マテリアルズ社(WeylChem Sustainable Materials:WCSM)はサウスカロライナ州コロンビア地域で、水素が豊富なアンモニアボラン(hydrogen-rich ammonia borane)の商業規模の製造を開始すると発表した。アンモニアボランは、他の商用的な使用以外にも燃料電池発電装置を効果的に発電させるために使用できる多目的化合物(multi-purpose compound)である。同社はサウスカロライナ州エルギンに本社を置いている。
http://www.fuelcellcollaborative.com/client_resources/fccweylchemandfccfuelcellseminarrelease102711.pdf〔参考〕親会社のWeylChem GmbHは、ファインケミカルのカスタム合成を専門とする世界的企業。水素が豊富なアンモニア・ボランは燃料電池の水素供給源として有望視されているが、燃料電池に有害な副産物の発生など問題も多い。南カリフォルニア大学ではルテニウム触媒を用いてこれらの問題を解決する手法を開発している。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆大阪科学技術センター 燃料電池部会・FCH基盤技術懇談会【再掲】公開シンポジウム「ここまで来た定置用燃料電池〜本格普及に向けて〜」
 http://www.ostec-tec.info/08/
◇開催日:2月1日(水)
◇時間:13:00〜18:00(講演会)、18:00〜(交流会)
◇場所:キャンパスプラザ京都 第1講義室
◇定員:150名
◇参加費:
 ○講演会参加費:

  ・協賛団体会員は(企業)10,000円、(大学・公的研究機関)5,000円
  ・それ以外の一般参加の方は15,000円 
 ○交流会参加費:3,000円
◇申込み方法(下記URLから)
  http://www.ostec-tec.info/08/
◇問い合わせ先
  (財)大阪科学技術センター技術振興部 大原、大浦

  E-mail:m.ohara@ostec.or.jp  TEL:06-6443-5322 FAX:06-6443-5319 
◇プログラム:
【講演会】13:00〜18:00
1、講演『家庭用燃料電池エネファームの現状について』

   西崎邦博氏(東京ガス株式会社商品開発部PEFC開発グループマネジャー)2、講演『JX日鉱日石エネルギーにおけるSOFCの開発状況』

   南條 敦氏(JX日鉱日石エネルギー株式会社新エネルギー事業本部システムインテグレート推進事業部副部長)
3、講演『固体酸化物形燃料電池の耐久性・信頼性について』

   横川晴美氏(産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門招聘研究員)4、講演『フッ素系電解質材料の高性能化と高耐久化』

   三宅直人氏(旭化成イーマテリアルズ株式会社新事業開発総部燃料電池材料事業推進部部長)
5、総合討議『ここまで来た定置用燃料電池〜本格普及に向けて〜』

   進行:江口浩一氏(京都大学教授・燃料電池部会・FCH基盤技術懇談会代表)

      稲葉 稔氏(同志社大学教授・燃料電池部会・FCH基盤技術懇談会代表)【交流会】18:00〜 アパホテル京都駅前レストラン四季
◇主催:大阪科学技術センター 燃料電池部会・FCH基盤技術懇談会
◇協賛:(一社)エネルギー・資源学会、(公社)化学工学会関西支部、(社)化学工学会エネルギー部会、(社)近畿化学協会、(社)電気化学会関西支部、(社)電気化学会 電池技術委員会、(一社)日本電機工業会、燃料電池開発情報センター、燃料電池実用化推進協議会

☆水素先端世界フォーラム2012【再掲】
◇会期:2月1日(水)、2月2日(木)
◇会場:グランドハイアット福岡(2月1日)、九州大学伊都キャンパス(2月2日)
◇参加費:無料(2月1日レセプションのみ5000円/1名)
◇定員:400名(見学会は各100名)
◇参加登録:下記のフォーラムホームページより(定員になり次第締切)→ http://www.congre.co.jp/hydrogen2012/index.html
◇プログラム
●2月1日:
9:30〜9:50 開会式
9:50〜12:00  セッション1 「2015年FCV・水素供給インフラ普及開始に向けた世界のシナリオ」
  (日欧の発表者による講演)
13:15〜17:10  セッション2 「水素エネルギー社会への各国の挑戦」
  (日米欧の発表者による講演)
17:30〜19:00 レセプション(参加費5000円)
●2月2日:
9:50〜17:30 研究シンポジウム

 各研究チーム(水素材料強度特性、水素高分子材料、水素トライボロジー、水素物性、九州大学燃料電池・水素製造研究シンポジウム)による国内外の研究発表、開始時間は各チームにより異なります。
10:00〜12:00 九州大学施設見学(定員:100名)
11:30〜13:30 合同ポスターセッション
14:30〜15:30HyTReC施設見学(定員:100名)
◇主催:独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、国立大学法人九州大学
◇問い合わせ先
運営事務局 info-hydrogen@congre.co.jp
(株式会社コングレ九州支社内 担当: 木村、土井)

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