燃料電池ワールド Vol.1078 (2012/01/17 10:17)

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□燃料電池ワールド Vol.1078
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■2012年01月17日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2012年01月16日のWEB LINK NEWS
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2012/01/16 霞が関で学生開発の燃料電池自動車試乗会?中川文部科学大臣も乗車 /東京(みんなの経済新聞ネットワーク)

 霞が関コモンゲート「霞テラス中央ひろば」(千代田区霞が関3)で1月13日、大阪産業大学(大阪府大東市)と文部科学省共催による燃料電池自動車「OSU-T4」の試乗イベントが行われた。

 同燃料電池自動車は同大生によって部品から企画開発されたもの。4代目となる同車は公道走行が可能なナンバープレートを取得した。ナンバー取得はメーカー以外の組み立て車としては日本初。プロジェクトを指導する工学博士の山田修教授は「公道走行できる車は作ることよりも1500ページ前後もある法令を読み、それに合うように製作することが大変。申請書のフォーマットもなかった」と苦労を振り返る。

 同大では80年代ごろからプロジェクト教育としてクリーンエネルギー自動車の開発を開始。これまで製作した作品は、レモン汁で金属を酸化させて電池とする「レモンカー」、バイオディーゼル燃料で走行する「天ぷら1号」、映画「のび太と雲の王国」(1992年)のキャンペーンソーラーカー「ソラえもん号」、乾電池で走る「OXIRIDE RACER」など多数。同プロジェクトに参加したいと入学する学生も少なくないという。

 同大の燃料電池自動車開発は、2003年に製作した燃料電池搭載型マイクロビークル「FCMV-1」を皮切りにスタート。部品一つから学生が設計し、メーカーの力を借りずに進めてきた。2005年には2号車「FCMV-2」、2007年には公道走行に向けた実験車両としてボディーサイズを大型化した3号車「FCV-3」を完成させた。3号車ではオーストラリア大陸3000キロ縦断なども敢行。完走を果たした。

 この日披露された「OSU-T4」は、全長383センチ×幅176センチ×114センチ、重量720キログラム。コンパクトカーサイズのフォルムはスポーツカーをイメージ。フロントガラスと屋根はなく、シート背面部にルーバーを装着。法規上の規制がなかったため、ドアは省略した。乗員は2人で、最高時速80キロ、航続走行距離は200キロ。水素タンク容量は70.8リットルで、35気圧の水素を充?(じゅうてん)する。

 当日は中川文部科学大臣(当時)とプロレーサーの神子島みかさんも来場。中川大臣は神子島さんの運転で広場内を試乗した。昼過ぎには官庁街や近隣のオフィスに勤める人々も多数参加。学生の運転による燃料電池自動車の試乗を楽しんだ。工学部機械工学科3年の西峯弘泰さん(20)は「大臣に『よく頑張ってね』と言われてうれしかった。将来はこの経験を生かし、教員を目指したい」と目を輝かせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120116-00000029-minkei-l13
※写真あり

■海外ニュース
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<報告書/市場調査>
●米国エネルギー省の最新レポート「2011燃料電池商業化成功因子」(2011年10月13日)

 米国エネルギー省(U.S. Department of Energy:DOE)は、240頁にわたる報告書「2011商業的成功因子:燃料電池技術プログラムで支援される技術と製品」を公表した。この報告書は2009年以来、毎年出されているもので、エネルギー効率・再生可能エネルギー局(Office of Energy & Renewable Energy)が実施している自動車用燃料電池プログラムの成果をまとめたもの。下記からダウンロードできる。
http://www1.eere.energy.gov/hydrogenandfuelcells/news_detail.html?news_id=17811

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素先端世界フォーラム2012【再掲】
◇会期:2月1日(水)、2月2日(木)
◇会場:グランドハイアット福岡(2月1日)、九州大学伊都キャンパス(2月2日)
◇参加費:無料(2月1日レセプションのみ5000円/1名)
◇定員:400名(見学会は各100名)
◇参加登録:下記のフォーラムホームページより(定員になり次第締切)→ http://www.congre.co.jp/hydrogen2012/index.html
◇プログラム
●2月1日:
9:30〜9:50 開会式
9:50〜12:00  セッション1 「2015年FCV・水素供給インフラ普及開始に向けた世界のシナリオ」
  (日欧の発表者による講演)
13:15〜17:10  セッション2 「水素エネルギー社会への各国の挑戦」
  (日米欧の発表者による講演)
17:30〜19:00 レセプション(参加費5000円)
●2月2日:
9:50〜17:30 研究シンポジウム

 各研究チーム(水素材料強度特性、水素高分子材料、水素トライボロジー、水素物性、九州大学燃料電池・水素製造研究シンポジウム)による国内外の研究発表、開始時間は各チームにより異なります。
10:00〜12:00 九州大学施設見学(定員:100名)
11:30〜13:30 合同ポスターセッション
14:30〜15:30HyTReC施設見学(定員:100名)
◇主催:独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、国立大学法人九州大学
◇問い合わせ先
運営事務局 info-hydrogen@congre.co.jp
(株式会社コングレ九州支社内 担当: 木村、土井)

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