燃料電池ワールド Vol.1063 (2011/12/19 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1063
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■2011年12月19日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年12月16〜18日のWEB LINK NEWS
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2011/12/16 新エネビジョン:県中間案改定版 20年度末までに46万世帯分導入 /三重(毎日新聞)

 県は、今年度中に策定予定の「新エネルギービジョン」の中間案改定版をまとめた。20年度末までに一般家庭約46万1000世帯の消費エネルギー相当分の新エネルギーを県内に導入するとしている。導入量は原油換算すると08年度の県内のエネルギー消費量の約10%にあたるという。

 県は今年3月、中間案をまとめたが、その直後に東日本大震災による福島第1原発事故が起きたため、新エネルギーへの期待の高まりを考慮し、内容を大幅に変更した。

 改定版では、対象とする新エネルギーとして、太陽光発電、バイオマス発電や、中小規模水力発電、燃料電池、クリーンエネルギー自動車など10種類を示し、うち風力発電は原発事故を踏まえて導入目標を中間案より約6割引き上げ24万5000キロワットとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111216-00000099-mailo-l24

2011/12/17 積水ハウス、宮城県で来春入居開始のスマートタウン開発(サーチナ)

 “スマートハウス元年”と呼ばれる2011年。引き続き2012年以降は、1戸レベルから街レベルへと繋がる「スマートタウン」がいよいよ登場する。

 東芝が予定する大阪・茨木の工場跡地、パナソニックと神奈川県藤沢市が共同で建設する予定の工場跡地、三井不動産が千葉県をはじめとする自治体や学校法人と組み、ジョイントベンチャーを展開する予定の千葉県柏の葉、いずれも大規模な計画として発表された「スマートタウン(シティ)」だ。だが、いずれも2年以上先の竣工予定のものであり、実験などを除き具体的に入居が開始されたところはまだない。

 そんな中、住宅メーカー大手の積水ハウス <1928> は、来春より実際に入居を開始する「スマートタウン」を日本で初めて展開する。

 場所は宮城県富谷町明石台で、同県では震災後初となる大型分譲団地『コモンステージ明石台』(総戸数431戸)と名付けられた「スマートタウン」だ。ここでは、各戸に配置されたHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)をITコミュニティネットワークで繋ぎ、街全体でエネルギー、もしくはCO2の50%削減を目指す。

 同社は横浜の「みなとみらい21地区」などで、環境関連のリーディングカンパニーと共同でスマートハウスの実証実験を行ってきた実績もあり、今回は8月より好調な販売を続ける世界初の3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動システムを搭載した環境配慮型住宅「グリーンファースト ハイブリッド」を主軸にITネットワークを活用した「スマートタウン」を推進する予定だ。団地ではこのフラッグシップモデル住宅を初期段階で10戸程度、最終的には全体で2割程度の導入を計画している。同モデルの全戸にはEV充電用のコンセントを設置し、停電など非常時の場合も家から充電が可能となっている。自動車メーカーなどでは、EVを非常時の家庭用電源として提案するケースが多いが、このスマートタウンには“災害非常時こそクルマは走ってほしい”という積水ハウスの願いを強調していきたい考えが根底にある。さらに、独自の技術である制震システム「シーカス」、空気環境配慮仕様「エアキス」も標準装備される。また、非常時の電力問題に関しては蓄電池を備えており、フラッグシップモデル以外の住戸においても、太陽光発電システムを標準搭載している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111217-00000033-scn-bus_all
※写真あり

2011/12/17 工務店のネットワークが創エネ住宅を普及させる(サーチナ)

 日本における住宅ビジネスは全国に直営の営業所を持つ住宅メーカー、フランチャイズ、地元に根付く工務店などの形に分類され、これが長きにわたって市場を形成していた。だが、新たな住宅販売のビジネスモデルを模索していたアキュラホームは、1998年「アキュラネット」を発足、全国の工務店をネットワークで結び、低コスト・高品質の住宅を一律で供給するシテムを開発した。このネットワークの最大の特長は、コスト算出方法や最先端の技術は共有しながら、地元に密着した工務店が個性を出せるよう、建材の調達や設計はある程度自由に行えることだ。2005年にはネットワークの名称を、NAHB(全米ホームビルダー協会)をリスペクトしながら目標にする意味を込め、「JAHBnet(ジャーブネット)」と改めた。現在は全国で400社が加盟しており、木造住宅の供給棟数がFC・VC(フランチャイズ・ボラタリーチェー)部門で6年連続の1位(住宅産業研究所調べ)を達成している。

 一方、震災以降、エネルギー問題に対する消費者の意識は劇的に変わり、電力においては自給自足が可能な設備を住宅に求める傾向となり、その結果、太陽光発電システム搭載の住宅はこれから普及期を迎えようとしている。また、燃料電池も低価格が進めば、当然普及していくだろう。そして、住まいのモデルもさらに進化した「スマートハウス」がいよいよ登場してきた。

 現在、この電力の自給自足を実現するための付帯設備である電池等のコストが高いため、導入に踏み切れない消費者も多いと思われるが、ローコストで住宅を供給できるシステムを使える「JAHBnet」加盟店は、この問題を解決するべく低価格のエコ住宅をどんどん開発している。

 愛知県の「オカザキホーム」では、9月から太陽光発電システムと燃料電池のW発電に蓄電池をプラスした『めぐるecoW』を販売。佐賀県の「クレセントホーム」も同じ商品を10月より販売開始し、普及を目指すためのモデルハウスも建設した。また、静岡「福工房」では、蓄電池を搭載したショールーム『木の家体験工房』をオープンし、防災関連の情報発信を行う。これらは、いずれも「アキュラホーム」が開発した最新設備搭載住宅がベースとなり、自社のオリジナルティが加わったモデルやショールームだ。

 このような最先端の技術を駆使した住まいは、発電量や仕様も住宅メーカーによってまちまちだが、普及に繋げるためには、まずローコストの実現という高いハードルがある。実際「JAHBnet」は2003年に太陽光発電システム搭載の住宅「陽向家(ひゅうが)」を低価格で発売し、大ヒットさせた。当時、太陽光発電システムの普及に貢献したように、さらに進化した創エネ住宅を広く浸透させるのも、低価格提供が可能で地元に強い「JAHBnet」のようなビジネスモデルなのかもしれない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111217-00000034-scn-bus_all

2011/12/18 ぐるっと秋田:大仙仙北特集 強酸性・田沢湖水の中和法、大曲農高生ら研究成果発表??仙北 /秋田(毎日新聞)

 強酸性の田沢湖水を中和する研究に取り組んでいる大曲農高(大仙市)の田沢湖水水質改善研究チームの生徒たちが9日、仙北市役所で、門脇光浩市長らを前に研究成果を発表した。

 発表したのは同高1年の伊藤惇平さん(16)と高畑佑さん(16)、指導する大沼克彦教諭。田沢湖には塩酸を含む玉川酸性水が導水されているため、塩酸を電気分解して水素と塩素にして大気中に放出することで、酸性の濃度を下げ、中和する手法を説明した。電圧が高いほど早く分解できるといい、電極から水素と塩素が発生して気泡ができる様子や、発生した水素を燃焼させる映像も交えた。また、発生する水素を燃料電池に使うなど、再利用のアイデアも披露した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111218-00000127-mailo-l05

■海外ニュース
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<定置用電源>
●フュエルセル・エナジー社、インドネシアに市場参入(2011年09月07日)

 フュエルセル・エナジー社(FuelCell Energy, Inc.)は、インドネシアで展示拠点となる場所にサブメガワット級燃料電池「ダイレクト・フュエルセル(Direct FuelCell〓:DFC〓)を設置するために、パートナーのポスコパワー社(POSCO Power)に燃料電池を販売して、インドネシアに市場を拡大した。ポスコパワー社は、地元で製造されたプラント周辺機器を統合して、完成した燃料電池プラントをジャカルタで賑わっている水辺リゾート公園に設置する。ポスコパワー社は今後、東南アジアに市場を展開するために、今回のインドネシアを手始めとしてタイやマレーシア、シンガポールでも燃料電池を設置していく計画である。
http://fcel.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=603702

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素先端世界フォーラム2012【再掲】
◇会期:2012年2月1日(水)、2月2日(木)
◇会場:グランドハイアット福岡(2月1日)、九州大学伊都キャンパス(2月2日)
◇参加費:無料(2月1日レセプションのみ5000円/1名)
◇定員:400名(見学会は各100名)
◇参加登録:下記のフォーラムホームページより(定員になり次第締切)→ http://www.congre.co.jp/hydrogen2012/index.html
◇プログラム
●2月1日:
9:30〜9:50 開会式
9:50〜12:00  セッション1 「2015年FCV・水素供給インフラ普及開始に向けた世界のシナリオ」
  (日欧の発表者による講演)
13:15〜17:10  セッション2 「水素エネルギー社会への各国の挑戦」
  (日米欧の発表者による講演)
17:30〜19:00 レセプション(参加費5000円)
●2月2日:
9:50〜17:30 研究シンポジウム

 各研究チーム(水素材料強度特性、水素高分子材料、水素トライボロジー、水素物性、九州大学燃料電池・水素製造研究シンポジウム)による国内外の研究発表、開始時間は各チームにより異なります。
10:00〜12:00 九州大学施設見学(定員:100名)
11:30〜13:30 合同ポスターセッション
14:30〜15:30HyTReC施設見学(定員:100名)
◇主催:独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、国立大学法人九州大学
◇問い合わせ先
運営事務局 info-hydrogen@congre.co.jp
(株式会社コングレ九州支社内 担当: 木村、土井)

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