燃料電池ワールド Vol.1062 (2011/12/16 08:30)

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□燃料電池ワールド Vol.1062
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■2011年12月16日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年12月15日のWEB LINK NEWS
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2011/12/15 東京モーターショーレポ、今年は「スマートハウス+モビリティ」(Business Media 誠)

 第42回東京モーターショーが閉幕した。会期中の総来場者数は前回比37%増の84万2600人と前回を大きく上回る来場者数を記録した。筆者はプレスデーに引き続き、一般公開日にも会場へ足を運んだのだが、どのメーカー スタンドにおいてもディスプレイされた各出展車両にたどり着くのに一苦労、というほどの盛況ぶりだった。

 西ホールの「スマートモビリティシティ」出展エリアでは、住宅メーカーとして初の東京モーターショー出展となる積水ハウスのブースが興味深かかった。

 2011年夏より、燃料電池、太陽光発電、蓄電池(バッテリー)という3電池を組み合わせ、それら統合制御するという電力供給システムを、世界に先駆け実現した「Green First HYBRID(グリーンファーストハイブリッド)」ブランドのスマートハウスを販売、すでに150棟以上の受注を受けるなど注目を集める同社から、最新のコンセプトハウス「グリーンファーストハイブリッド+EV」が出展されたのだ。

 グリーンファーストハイブリッドでは、燃料電池によって発電された電力を最優先に使用、以降太陽電池による電力、蓄電池内電力と使用順を制御することで、商用電力利用を可能な限りゼロに抑えながら安定的な電力供給を可能としている。これは、積水ハウスオリジナルの電力使用制御システム「HEMS」によって可能となったもの。今回積水ハウスではこのグリーンファーストハイブリッドに、電気自動車を組み合わせることで合計「4電池」からなる次世代スマートハウスを提案。

 新たに電気自動車をシステムに組み込むというコンセプトにより、家庭内電力に加え、モビリティの駆動に必要な電力も常に効率的にコントロール。万が一の際における住環境と移動、両ライフラインを維持することが可能なシステムとなっている。「グリーンファーストハイブリッド+EV」は2012年秋には販売がスタートする予定だ。

 ちなみに同じく燃料電池をシステム内に組み込む前述の日産「NSH-2012」は、積水ハウスと共同開発が行われたものである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000028-zdn_mkt-ind
※写真あり

2011/12/15 <科学技術会議>重点的概算要求150件を決定(毎日新聞)

 政府の総合科学技術会議(議長・野田佳彦首相)は15日、各省庁が12年度予算に概算要求した科学技術関係政策のうち、重点的に進める150件を決定した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を背景に、再生可能エネルギーなど環境関連が半数、震災復興・防災関連が約27%を占めている。各省庁が提案した251件から選んだ。

 環境関連では、高性能の太陽光や風力発電システムの開発、燃料電池普及に欠かせない水素の効率的な貯蔵、輸送技術など78件が入った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000041-mai-pol

2011/12/15 韓国の環境技術は米国の77%水準=専門家調査(聯合ニュース)

 【ソウル聯合ニュース】韓国政府がグリーン成長国家戦略に基づき2009年から研究・開発(R&D)に力を入れている環境技術の水準は、世界最高レベルの米国の約77%程度であることが分かった。

 韓国科学技術企画評価院(KISTEP)は15日、27の重点環境技術分野と131の電力製品・サービスの水準について、産学官の専門家8700人の意見を集約した報告書を公表した。

 調査によると、27の重点環境技術レベルについて、世界最高水準の米国を100とした場合、韓国は77.4%となった。欧州連合(EU)は99.4%、日本は95.3%、中国は67.1%だった。

 時間に換算した米国と韓国の技術格差は4.1年と推計された。EUとは3.9年、日本は3.1年の差だった。

 27大技術別では、改良型軽水炉の設計および建設技術が90.1%で最も評価が高かった。シリコン系太陽電池の効率化・低価格化技術(85.0%)▼高効率・低公害の車両技術(84.5%)▼次世代高効率燃料電池システム技術(82.1%)などが続いた。

 一方で、石炭ガス化複合発電技術(63.5%)▼気候変動予測およびモデル開発技術(65.6%)▼有害性物質モニタリングおよび環境浄化技術(66.5%)などで遅れが目立った。

 KISTEPは報告書で、2012年の技術レベル目標の「先進国対比80%」は問題なく達成し、3年後には世界最高レベルとの技術格差は1.7年程度に縮小すると予想した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000020-yonh-kr

■海外ニュース
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<燃料/改質器/貯蔵>
●アロイ・サーフェシズ社、アルミニウムからのオンデマンド水素生産システムを開発(2011年09月21日)

 アロイ・サーフェシズ・カンパニー社(Alloy Surfaces Company, Inc.)は、需要主導による水素燃料生産が可能なシステムを開発するプロジェクトを完成した。このプロジェクトは、ASC社とペンシルバニア州立大学(The Pennsylvania State University:Penn State)による共同開発の成果であった。ASC社のシステムは、水素を化学反応で作るためにアルミニウムを水とともに利用する。このシステムは、ASC社とペンシルバニア州立大学の共同研究によって開発された複雑なプロセスを管理するアルゴリズムを使っている点で独特なものである。これは、水素を安全で管理された方法で製造するためにアルミニウムと水の化学反応を使う初めてのシステムである。
http://www.alloysurfaces.com/Homepage/Fuel/
〔参考〕この記事で言っている「需要主導による水素燃料生産」というのは、原文では「この独特のオンデマンドの水素生成システム」とも表現している。オンデマンド、つまりユーザの要求があった時にサービスを提供する方式であるので、ASC社とペンシルバニア州立大学は資金の提供元であるペンシルバニア州環境保護省に対し、フォードの軽量ピックアップトラックにこのシステムを統合して走らせたデモを行った。写真では荷台にこのシステムを載せているように見え、走りながら水素を製造しているということなのだろう。そのような直接的表現はなかったが・・・。この方式の適応分野は商業用自動車と軍隊だと言っている。

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素先端世界フォーラム2012【再掲】
◇会期:2012年2月1日(水)、2月2日(木)
◇会場:グランドハイアット福岡(2月1日)、九州大学伊都キャンパス(2月2日)
◇参加費:無料(2月1日レセプションのみ5000円/1名)
◇定員:400名(見学会は各100名)
◇参加登録:下記のフォーラムホームページより(定員になり次第締切)→ http://www.congre.co.jp/hydrogen2012/index.html
◇プログラム
●2月1日:
9:30〜9:50 開会式
9:50〜12:00  セッション1 「2015年FCV・水素供給インフラ普及開始に向けた世界のシナリオ」
  (日欧の発表者による講演)
13:15〜17:10  セッション2 「水素エネルギー社会への各国の挑戦」
  (日米欧の発表者による講演)
17:30〜19:00 レセプション(参加費5000円)
●2月2日:
9:50〜17:30 研究シンポジウム

 各研究チーム(水素材料強度特性、水素高分子材料、水素トライボロジー、水素物性、九州大学燃料電池・水素製造研究シンポジウム)による国内外の研究発表、開始時間は各チームにより異なります。
10:00〜12:00 九州大学施設見学(定員:100名)
11:30〜13:30 合同ポスターセッション
14:30〜15:30HyTReC施設見学(定員:100名)
◇主催:独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、国立大学法人九州大学
◇問い合わせ先
運営事務局 info-hydrogen@congre.co.jp
(株式会社コングレ九州支社内 担当: 木村、土井)

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