燃料電池ワールド Vol.1056 (2011/12/08 08:53)

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□燃料電池ワールド Vol.1056
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■2011年12月08日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年12月07日のWEB LINK NEWS
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2011/12/07 太陽光発電プラン チュニジアが発表 再生可能エネ展(フジサンケイ ビジネスアイ)

 千葉市美浜区の幕張メッセで開かれている「再生可能エネルギー世界展示会」は6日、2日目を迎え、北アフリカのチュニジアが自国の太陽光発電プランを発表するなど、地球温暖化対策とエネルギー問題の両立を図る内外の試みが紹介された。

 また、再生可能エネルギー協議会は燃料電池や小水力発電などに関するフォーラムも開催。多くの参加者でにぎわった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111206-00000012-fsi-bus_all

2011/12/07 動力部門のMDを任命=英インテリジェント・エナジー〔BW〕(時事通信)

 【ビジネスワイヤ】クリーンパワー・システム企業の英インテリジェント・エナジーは、ジェームズ・バチェラー氏を動力部門の業務執行取締役(MD)に任命したと発表した。同氏はクリーン技術開発企業の英トロトラックで変速機システムの商品化を担当するなど、動力製品分野の企業で上級職を経験してきた。インテリジェント・エナジーは同氏の入社でクリーン燃料電池電力システム技術の商品化を加速化させる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111207-00000018-jijc-biz

2011/12/07 ダイキン、“空気”がテーマの体験型ショールーム「フーハ東京」を公開(Impress Watch)

 ダイキン工業は、“空気”をテーマとした体験型ショールーム「ダイキンソリューションプラザ『フーハ東京』」を東京・新宿に12日8日にオープンする。
■ 実験装置で空気を見える化。ぴちょんくんの3Dシアターも登場
■ 空調機器事業から、給湯から換気まで提案するソリューション事業へ

 なお、フーハ東京のオープンに伴い、同社の国内空調事業への取り組みに関する発表会が報道陣向けに開催された。

 同社では今後5年間の経営計画として、“フュージョン15(フィフティーン)”をスタートしている。2010年度における、同社のグローバル市場での売上高は約1兆円。このうち国内空調市場は4割近い3,600億円を占める。同社では2015年までに、グローバル市場で2兆円超、国内空調市場では、現在の約1.5倍となる5,500億円の売上高を目標に掲げる。

 また、東日本大震災を機とした電力問題を背景とし、節電や省エネ面で空調機器への期待は高い。同社では昨日、住宅用太陽光発電システムの自社ブランドを展開することを発表。電力の安定供給という課題に根本的に取り組むため、「創エネ・蓄エネ」事業へ参入し、将来的には燃料電池や蓄電池の分野への参入を目指すという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111207-00000070-impress-ind

2011/12/07 石油文明から脱却するための具体的な方法 --- 山田高明 - アゴラ編集部(アゴラ)

 数ヶ月前、孫正義氏は年々膨張する化石燃料の輸入費のグラフを掲げて、「だから太陽光発電を増やしていかねばならない」と一席ぶった。一方、金融日記の藤沢数希氏の場合、結論部分が「だから原発維持」に代わっている。

 だが、私に言わせれば、両者は共に勘違いをしている。なぜなら、今日、化石燃料の輸入費の75%が「石油代」であり、その石油は電力のわずか8%を担っているにすぎないからだ。よって、太陽光や原発を増やして火力発電の割合を下げたところで、化石燃料の輸入費はわずかしか減らすことができない。

 このように、実に約75%が石油代なのである。ゆえに化石燃料の輸入費を減らしたければ、なによりも石油の消費量を減らさなくてはならない。現在、原油価格はまたしても100ドルに上昇し、そのせいで化石燃料の輸入費も高騰しているので、これは喫緊の課題といえよう。では、どうすれば減らすことができるのだろうか。そのもっとも効果的な方法こそ「自動車のEV化」である。なぜなら、国内自動車は年間にガソリン約6千万klと軽油3千万klを消費する最大の石油消費主体だからだ。この自動車燃料需要こそが原油輸入の決定材料になっている(*原油の精製によりガソリンが26%、軽油が15%生まれる)。

 ただし、全自動車をEVに置き換えた場合、内燃機関と電気モーターのエネルギー効率等を考慮すると、私の試算では、9千万klにおよぶ燃料消費が無くなる代わりに、新たに約3千億kWhの電力需要が生じる。これを賄うために石炭やLNGなどの発電燃料の輸入を増やしていたのでは、あまり効果的とはいえない。だが、幸運なことに、この分野で画期的な技術革新が生じている。

 今日、天然ガス火力の平均発電効率は4割に留まる。それが約4千万トンのLNGを燃やすことで約3千億kWh(電力需要の約3割)を生み出している。よって、仮に発電効率が倍の8割にまで上昇すれば、燃料消費はそのままで、さらに3千億kWhの電力を余分に生み出すことができる。果たして、そんな魔法のような真似が可能なのだろうか? 実は可能化しつつある。

 現在、最新鋭の1600度級コンバインドサイクルの発電効率は61%だ。対して、SO(個体酸化物)型燃料電池のそれはトップランナーで63%である。SO型燃料電池は単体で最新鋭火力の効率を追い越した上、1千度の高温排熱を出すので、蒸気タービンを使う通常火力や、あるいはプラス・ガスタービンのCC発電とも組み合わせ可能だ。さらに近年、排ガス部と復水器での低位熱を使った発電技術も急速に進歩してきた。これらの最新技術を組み合わせることにより、発電効率の8割化は今や射程内に入ったというのが現実だ。

 この日本の技術力を結集した新型火力を早期に商用化し、旧式のガス火力だけでなく、石油火力と一部石炭火力も更新していけばよい。おそらく、20年くらいの時間をかければ、新規の電力需要は火力発電の効率向上分だけで吸収可能だ。つまり、発電燃料の輸入量を従来のレベルに抑えながら、結果的に9千万klの燃料消費だけを削減できる形となるはずだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111207-00000305-agora-soci

2011/12/07 本田技術研究所ミーティング…フィットEVの電気ブレーキ(レスポンス)

 北米で先行発表され、東京モーターショー会場にもお目見えしている『フィットEV』は、7月に埼玉・和光で行われたプロトタイプ試乗会の時よりも洗練度を格段に増して登場した。最大の変更点はブレーキ。新ブレーキの名称は「電動サーボブレーキ」。名前はいかにも平凡で、単なる電磁ブレーキか何かのような印象を受けるが、実は0km/hぎりぎりまでモーターの発電による抗力だけで停止するという驚きの新システムである。

 燃料電池車『FCXクラリティ』を作ったことで知られる開発責任者の藤本幸人氏は「電気モーターの回生能力を超えないかぎりは、基本的にディスクブレーキをまったく使わずに減速できるようになったため、運動エネルギーの回生量を大幅に増やせました。機械ブレーキが必要になったときだけ、瞬時にブレーキが切り替わるようになっています」と語る。

 新型フィットEVの電力消費率はアメリカのEPA審査値で29kWh/100km。これはライバルである日産『リーフ』の34kWh/100kmを大幅に上回る値で、4人乗りの量産乗用EVとしては世界トップである。バッテリー容量20kWhと同クラスのモデルに比べて小さめながら、航続距離もJC08モード走行時で210kmと足は長い。回生ブレーキがそのロングレンジ、低電費に相当貢献していることは間違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111207-00000029-rps-ind

2011/12/07 【東京モーターショー11】「A1 e-tronはEV普及のためのアイデア提案」アウディ eモビリティ戦略担当者(レスポンス)

 東京モーターショー2011に最新のEVソリューションとして、レンジエクステンダーEV(E-REV:航続距離延長型電気自動車)の『A1 e-tron(イートロン)』を出品しているアウディ。日本法人のアウディジャパンがショーに先立って開催した試乗会に来日した本社Eモビリティ戦略責任者、ハイコ・シーガッツ氏に、クルマの脱石油戦略について話を聞いた。
---:電動化という観点では水素エネルギー利用についても有望な実用化技術が続々と登場しています。
シーガッツ氏:水素エネルギーもインフラを含め、難しい問題はまだまだ山積みです。が、10年後には非常に有望なソリューションとなると思っています。クルマの性能の鍵を握るエネルギー密度が非常に高く、とても面白いものとなるでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111207-00000038-rps-ind
※写真あり

2011/12/07 中国シェールガス生産量、5─10年で米国を追い抜く=石油化工(ロイター)

 [ドーハ 7日 ロイター] 中国石油業界2位で国有の中国石油化工(シノペック)の傅成玉(Fu Chengyu)董事長(会長に相当)は、世界石油会議の合間に記者団に対し、中国のシェールガス生産量が5─10年で米国の生産量を追い抜くとの見通しを示した。

 これまでのところ、いくつかの企業が中国におけるシェールガス生産の可能性を探っているが、商業用の生産は始まっていない。

 米エネルギー情報局が4月に発表したリポートによると、技術的に採取可能なシェールガス資源は、中国が1275兆立方フィート。後に続く米国の862兆立方フィート、アルゼンチンの774兆立方フィートをはるかに引き離して世界最大規模となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111207-00000105-reut-int
※写真あり

■海外ニュース
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<素材/部品/試験>
●ネクステック社の水素センサー、防爆等級で認可(2011年09月)

 ネクステック・マテリアルズ社(NexTech Materials)の水素センサー「NTMセンスH2(NTM SenseH2)」は現在、米国の製品安全試験・認証機関のアメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories:UL)と、EC加盟国域内で製造、販売、流通、設置される爆発性雰囲気での使用を目的とした電気機器や災害防止システムを規制するアテックス(ATEX:Appareils destin〓s 〓 〓tre utilizes en ATmosph〓res Explosives)防爆等級で承認されて出荷されている。そしてULのデータベースに公式に登録されている。センサーは、UL60079-15とEN60079-15基準による防爆等級Class I、Division 2およびZone 2で使用するために全ての必要条件を満たしており、ULによって公式に保証されている。
http://www.ntmsensors.com/site/index.php/home

■燃料電池関連イベント(初出後1週間を経過した情報はこちらに移動しました)
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☆水素先端世界フォーラム2012【再掲】
◇会期:2012年2月1日(水)、2月2日(木)
◇会場:グランドハイアット福岡(2月1日)、九州大学伊都キャンパス(2月2日)
◇参加費:無料(2月1日レセプションのみ5000円/1名)
◇定員:400名(見学会は各100名)
◇参加登録:下記のフォーラムホームページより(定員になり次第締切)→ http://www.congre.co.jp/hydrogen2012/index.html
◇プログラム
●2月1日:
9:30〜9:50 開会式
9:50〜12:00  セッション1 「2015年FCV・水素供給インフラ普及開始に向けた世界のシナリオ」
  (日欧の発表者による講演)
13:15〜17:10  セッション2 「水素エネルギー社会への各国の挑戦」
  (日米欧の発表者による講演)
17:30〜19:00 レセプション(参加費5000円)
●2月2日:
9:50〜17:30 研究シンポジウム

 各研究チーム(水素材料強度特性、水素高分子材料、水素トライボロジー、水素物性、九州大学燃料電池・水素製造研究シンポジウム)による国内外の研究発表、開始時間は各チームにより異なります。
10:00〜12:00 九州大学施設見学(定員:100名)
11:30〜13:30 合同ポスターセッション
14:30〜15:30HyTReC施設見学(定員:100名)
◇主催:独立行政法人産業技術総合研究所水素材料先端科学研究センター、福岡水素エネルギー戦略会議、福岡県、国立大学法人九州大学
◇問い合わせ先
運営事務局 info-hydrogen@congre.co.jp
(株式会社コングレ九州支社内 担当: 木村、土井)

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