燃料電池ワールド Vol.993 (2011/08/31 08:50)

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□燃料電池ワールド Vol.993
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■2011年08月31日発行

                  ◆燃料電池NPO法人PEM-DREAM
                  ◇http://www.fcworld.jp

■2011年08月30日のWEB LINK NEWS
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2011/08/30 【スマートEVサミット】近未来、EVは市街地の近距離移動で台頭(レスポンス)

 メルセデス・ベンツ日本が27日に開催した「スマートEVサミット2011」では、電気自動車の未来についての議論のなかで、同社の「EVのとらえかた」も話題にあげられた。

 「ダイムラーでは『持続可能なモビリティ』というキーワードがある。これを具現化するためには、パワートレーンなどの電気化は避けて通れない。最終的、超長期的にはクルマは電気自動車が主流となっていくことは明らかだ」と同社は前置きしながらも、EVの近未来的な位置づけについてこう続けた。

 「長距離・都市間・市街地とシーンを3つに分けると、長距離または都市間の移動はエンジン(内燃機関)、都市間と市街地はハイブリッド、街中は電気という位置づけになり、いずれその3つのシーン(のすべて)を燃料電池車が担うというイメージを我々は描いている」

 同サミットではEV普及の課題も浮き彫りとなった。「日産『リーフ』や三菱『i-MiEV』が使えるインフラがスマート『フォーツーed』で使えないとか、さらには直流・交流、電圧の問題など、世界標準が整えられていない現状も確か」(同社)

 実際に日常的に使用してみたユーザの声に耳を傾けた同社。「貴重な情報が集められた。いよいよ来年、フォーツーedが日本に導入されると思うが、こうした声をできるだけ多く反映させ、次のステップへとつなげていきたい」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000012-rps-ind
※写真あり

2011/08/30 リチウムイオン電池用異物検査装置…微小金属を高速検出 SII子会社が開発(レスポンス)

 セイコーインスツルの子会社、エスアイアイ・ナノテクノロジー(SIIナノテク)は30日、リチウムイオン二次電池などの電極中に混入する微小な金属異物を高速で検出。元素分析も自動で行う検査装置の開発に成功したと発表した。

 リチウムイオン二次電池や燃料電池への金属異物の混入は、電池の寿命を低下させる大きな要因となる。特にリチウムイオン二次電池では発熱の原因となり、最悪の場合は発火につながる可能性もある。近年、電気自動車・ハイブリッド自動車および住宅用への採用に伴う電池の大型化により、金属異物の混入を防止する重要度は増している。

 今回SIIナノテクでは、X線透過による金属異物の検出と、蛍光X線による元素分析の2つの技術を融合。20μm程度の微小な金属異物も検出・分析可能なX線異物検査装置を世界で初めて開発した。

 同装置に試料となる電極板やセパレータ、容器に入れた活物質をセットして、検査手順の選択後、測定を開始するだけで、X線透過像の撮像から、金属異物の検出、その元素分析までを自動で実行する。

 そして解析結果として、試料中の金属異物の個数と個々の異物の組成、およそのサイズ、顕微鏡観察像が出力される。これらは前処理不要、完全自動なので、誰でも簡単に故障解析・抜き取り検査が実施できる。

 同社では、同試作機を「分析展/科学機器展2011」(9月7〜9日、幕張メッセ)に出品。製品化を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000014-rps-bus_all
※写真あり

■海外ニュース
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<ポータブル/バックアップ電源>
●エンソル・システムズ社、SFCエナジー社の燃料電池をマイナス40℃で作動可能に(2011年06月06日)

 SECエナジー社(SFC Energy AG)とエンソル・システムズ社(Ensol Systems)は、系統電源から孤立している石油とガスのパイプラインや施設のための両社の協力について、次のような発表を行った。

 石油とガスのパイプラインおよび施設の計装や電子機器の修理、監視のために信頼できる分散型電源を提供することは、操作係のためには大変重要なことである。今日用いられている解決策は太陽光発電や発電機を使うことであるが、寒くて暗いカナダの冬にそうした要求に応えるには限界がある。

 SECエナジー社の燃料電池「イーフォイ・プロ(EFOY Pro)」は、どのような天気や季節、気候でも45℃からマイナス20℃までの広い温度領域で100%発電が可能である。それを、絶縁して特別に設計したエンソル社の筐体と統合することで、マイナス40℃という極低温でも信頼できる電力を生産することができる。エンソル・システムズ社が生産した製品と統合された全ての「イーフォイ」は、カナダ規格協会(CSA)の極限環境下での作動検査に合格した。
http://www.efoy.com/en/press-release/11311-ensol-systems-inc.-versorgt-oel-und-gassysteme-mit-efoy-pro-brennstoffzellen-von-sfc.html〔参考〕エンソル・システムズ社(Ensol Systems) カナダの石油とガス業界の顧客が抱える困難で挑戦的な要求に対して、高品質な測定および制御を行う製品を提供している。同社は、顧客の抱えている問題を統合して巧みに処理した解決策の企画から遂行、そして概念構想からそれを実現した製品の製造を行っている。

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